リスアニ!本誌で好評だったOP・EDレビューをリスアニ!WEBにて実施!2022年冬アニメ主題歌のレビューを随時掲載していきますので、ぜひチェックしてください♪
※一部掲載のない作品もございます
(最終更新日:2022年6月9日)
●OP「Make Up Life!」風色琴音、ファー、ルフリア、ラキラ(CV:井上ほの花、木野日菜、川井田夏海、石見舞菜香)
作詞:ミズノゲンキ 作曲・編曲:設楽哲也
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●ED「Awesome!」まねきケチャ
作詞:古谷 完 作曲・編曲:下田晃太郎
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芳文社の「まんがタイムきらら」作品らしさ溢れるOP、EDは、キャラソン&まねきケチャで、抜群の安定感。
OPはメインキャラ4人によるユニットソング。不動産屋がテーマとなる作品らしく、引っ越し=新生活に心ときめく様がフレッシュで良い。新生活が始まるタイミング(春クール)のOPというリンクもあって、この時期にピッタリである。
EDは、フルバージョンだと恋の始まりに心高鳴る様子を歌っているのだが、アニメ本編は特に恋愛要素がメインの作品ではない。どうするのかと思ったら、89秒バージョンでは絶妙に世界の“Awesome!”な部分を切り取って作品世界に即した形にアレンジされている。だいぶ印象が違うので、ぜひ両方を聴き比べてほしい。
(TEXT BY 田中尚道)
©険持ちよ・芳文社/『RPG不動産』製作委員会
●OP「無心拍数」[Alexandros]
作詞・作曲:Yoohei Kawakami 編曲:[Alexandros]
●ED「Blue Diary」Rin音
作詞:Rin音 作曲:Rin音、Yuta Hashimoto 編曲:Yuta Hashimoto
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[Alexandros]とRin音。対照的な2組のアーティストが織り成す楽曲が、サッカーに懸ける青春の表裏を浮かび上がらせる。
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主題歌を担当して以降、アニメタイアップが増えてきた[Alexandros]。原作が大好き過ぎてちょっと気合い入れ過ぎたアクセル全開な曲に仕上がったという楽曲は、成長や挫折といった青春の泥臭さを表すのに端的である。
EDはメロディアスなラップ。プリミティブに疾走感を求めるOPに対して、メロウではあるが、起伏があってこその人生。ふと立ち止まり顧みる夕暮れ、そして黄昏のイメージは人生という物語の小休止としてEDというシーンにリンクする。
(TEXT BY 田中尚道)
©小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会
●OP「はなれない距離」TrySail
作詞・作曲:KHAi 編曲:栁舘周平、岸田勇気
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●ED「キョリ感」ハコニワリリィ
作詞・作曲:MARUMOCHI BOYS 編曲:HoneyWorks
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距離をはかれない主人公・阿波連さん(CV:水瀬いのり)の近すぎる距離に、毎週ドキドキしてしまう本作。
TrySailが歌うOP「はなれない距離」は作品に寄り添った楽曲で、歌詞を見るだけでも色々なシーンが思い浮かぶようになっている。阿波連さんは声が小さくてほぼ聞こえないところがあるのだが、“「ちゃんと聞こえてる?」って”という歌詞の部分をウィスパーで歌っていたり、コーラス含め作品愛が伝わってくる歌のアプローチなので、ぜひヘッドホンで聴いて楽しんでほしい。
EDはハコニワリリィの「キョリ感」。こちらも作品に寄り添ったポップチューンで、語尾の処理の仕方に切なさが感じられて最高だ。EDアニメーションでは、かわいい阿波連さんのコスプレも堪能できる。
(TEXT BY 塚越淳一)
©水あさと/集英社・BILIBILI
●OP「ラナ」めいちゃん
作詞 : めいちゃん、田中秀典 作曲 : めいちゃん、PRIMAGIC Produce&Arrange : PRIMAGIC
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●ED「0」GOOD ON THE REEL
作詞:千野隆尋 作曲:岡﨑広平 編曲:川口圭太
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数々の作品を手がける谷口悟朗が企画したオリジナルアニメは、“逃げる”をテーマに据えた痛快アクション作品。初のアニメタイアップとなった2組のアーティストは、それぞれ異なった視点で今作を表現している。
人気歌い手・めいちゃんの歌うOPは、繊細さと力強さを兼ね備えた歌声と、軽快なピアノの音色が特徴的な疾走感溢れる1曲に。どんなに孤独でも、どんなに四面楚歌でも、走り出したその先には夢が待っているという前向きなメッセージは、逃げることを肯定的に描くアニメのテーマに相応しく、辛い状況に置かれた人たちに深く深く刺さるはずだ。
5人組ロックバンド・GOOD ON THE REELの歌うEDは、ストリングスとピアノを押し出した、彼らの新境地となるバラードナンバー。人の数だけ物語があるという、いつの時代にも通じる普遍的な価値観の尊さが、詩的な言葉の数々で表現されている。感情に訴えかけるようなボーカル・千野隆尋の歌声も素晴らしい。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
©SSF/エスタブライフ製作委員会
© 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
●OP「サイレントマイノリティ」伊東歌詞太郎
作詞・作曲:伊東歌詞太郎 編曲:akkin
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●ED「selfish」安月名莉子
作詞・タナカ 零 作曲・編曲:白戸佑輔
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人気ライトノベル「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」が待望のTVアニメ化!“乙女ゲー”の世界に転生した主人公、リオン・フォウ・バルトファルトが、女尊男卑がはびこる社会で、前世でのゲームの知識を活かしながら下克上を目指すバトルファンタジーだ。
伊東歌詞太郎が手がけたOP「サイレントマイノリティ」は超アグレッシブなサウンドを背景に“さぁただ 思うままに抗おう”と強烈なメッセージを放つロックナンバー。アニメの世界に寄り添い、リスナーを鼓舞するようなパワーに溢れた楽曲に仕上がっている。
シンガーソングライターとして活動している安月名莉子が歌うED「selfish」は、“わがままでも大丈夫!”という前向きな意志を込めたポップソング。凛とした強さとキュートな表情を併せ持ったボーカルが素晴らしい。
(TEXT BY 森 朋之)
©三嶋与夢/マイクロマガジン社/モブせか製作委員会
●テーマ曲「おにパパパン!パン!」おにぱんず!
作詞:辻村有記 作曲・編曲:辻村有記、伊藤 賢
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鬼のイメージアップのために奮闘する、おにっ子たちの“愛と友情と、ぱんつの物語”。テーマ曲を歌うのは、3人のおにっ子を演じる10代の少女たちのユニット・おにぱんず!だ。
第1弾テーマ曲は、小さなお友達と一緒に手拍子をしたくなる、楽しくてノリの良いキャッチーソング。童謡「むすんでひらいて」のメロディや、“いないいないばあ”“鬼さんこちら” といった、私たちが子供の頃から耳に馴染んだフレーズがメリハリよくリズミカルに散りばめられているため、思わず口ずさんでしまう人も多いかも。さぁ!あなたも一緒に「おにパパパン!パン!」
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
©2022 おにぱん!製作委員会
●OP「嗚呼、我が浪漫の道よ」PelleK
作詞:hotaru 作曲・編曲:eba
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●ED「僕らが愚かだなんて誰が言った」DIALOGUE+
作詞・作曲:田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN) 編曲:kz(livetune)
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骸骨騎士様による、無自覚”世直し”異世界ファンタジーは、直球&変化球なテーマ編成で、観るものを翻弄する。
無敵の騎士様が旅先で弱きを助けるストーリー。つまりは「水戸黄門」なのだが、それをメタルにしたらこうなるよねと納得。ヒーローソングのお作法に忠実で、気持ち良いフレーズを重ねてPelleKの伸びる高音で締める構成がかっこいい。
EDを歌うDIALOGUE+はこれまでもダンサブルな楽曲はあったが、今回はだいぶ攻撃的かつ歪んだ印象。DIALOGUE+の楽曲を数多く手がけるMONACAアレンジがメロディアスで優等生的であるのと対照的である。作詞作曲はこれまで通り田淵智也だが、kz(livetune)によるアレンジで彼女たちの違う一面が垣間見えた。
(TEXT BY 田中尚道)
©秤猿鬼・オーバーラップ/骸骨騎士様製作委員会
●OP「GIRI GIRI」鈴木雅之 feat.すぅ
作詞・作曲:水野良樹 編曲:本間昭光
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●ED「ハートはお手上げ」鈴木愛理
作詞:高橋久美子 作曲:水野良樹 編曲:本間昭光
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“恋愛頭脳戦”の看板もなくなり、四宮かぐやたちの恋心がさらに加速していく、人気ラブコメアニメの第3期。
第1期・第2期に引き続き、OPは“アニソン界の永遠の大型新人”こと、ラブソングの王様・鈴木雅之が歌唱。情熱的でソウルフルな歌声は今回ももちろん健在だ。SILENT SIRENのすぅをパートナーに、大人な恋愛の駆け引きを描いた鈴木雅之の楽曲として成り立っている一方で、『かぐや様』のフィルターを通すことで、四宮かぐやと白銀御行の想いが今にも爆発しそうに聴こえてくるのだから面白い。
第2期で鈴木雅之とともにOPを歌ったシンガー・鈴木愛理が満を持してソロで歌うのが、EDの「ハートはお手上げ」。どこか懐かしさを感じる歌謡曲チックなアイドルソングは、OPとはまた違ったアプローチで止まらない恋心を表現している。歴代EDはいずれもかぐやの心境を表現した楽曲となっているが、さて今回の気持ちの行方はいかに?
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
TVアニメ『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』公式サイト
©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
●OP「凸凹」吉岡聖恵
作詞・作曲:長屋晴子
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●ED「四角運命」三月のパンタシア
作詞:みあ 作曲・編曲:片山将太
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主人公は、赤ちゃんの頃に取り違えられた高校生・海野 凪。実の両親に対面する日、天野エリカと出会い、両親に強要されている結婚を阻止するために、凪は彼氏役を押しつけられる。
“許嫁”という古典的テーマを現代的なラブコメに昇華したTVアニメ『カッコウの許嫁』のOPテーマは、吉岡聖恵(いきものがかり)が歌う「凸凹」。解放的なメロディとともに、相反する性格の2人のラブストーリーを鮮やかに描き出している。作詞・作曲は緑黄色社会の長屋晴子。
三月のパンタシアによるED「四角運命」は、ドラム、ベース、ギターの鋭利なフレーズが絡み合う刺激的なポップチューン。劇中の“四角関係”をモチーフにした切ない歌詞にも惹かれる。
(TEXT BY 森 朋之)
©吉河美希・講談社/カッコウの許嫁製作委員会
●OP「ハニージェットコースター」なすお☆
作詞:なすお☆ 作曲:まどくん 編曲:福市基
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●ED「Route BLUE」中島由貴
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
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なすお☆&中島由貴が歌う『可愛いだけじゃない式守さん』のOP&EDは、キュート&ポップなだけじゃない!?
なすお☆が歌うのは、式守さんじゃなく和泉くんの心情。彼氏なのに守られてばかりという複雑な心持ちがジェットコースターのように転調するメロディに表れている。このくるくる変わる感じ、スラップスティックで、ラブコメのOPとして満点である。
EDは中島由貴のソロアーティストとして2曲目のタイアップ。今回も爽やかな彼女の歌声の魅力がいかんなく発揮されている。シティポップのお手本のようなメロに独特な譜割りで意外とテクニカルだが、それをさらっと歌い上げる彼女の実力はさすがだ。
(TEXT BY 田中尚道)
©︎真木蛍五・講談社/式守さん製作委員会
●OP「ハイライト・ハイライト」the peggies
作詞・作曲:北澤ゆうほ
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●ED「あかね組活動日誌~戌班~」ツバキ(CV:夏吉ゆうこ)、サザンカ(CV:根本京里)、アサガオ(CV:鈴代紗弓)
作詞:くまのきよみ 作曲・編曲:白戸佑輔
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OPは、これまで多くのアニメ楽曲を担当してきたthe peggiesの「ハイライト・ハイライト」。ノイジーなギターが軸にある軽快なギターポップで、裏打ちのリズムが心地良い。Bメロのもやもや感から一気に広がっていくサビの開放感と、最後の“私なら大丈夫”というパワーワードが、主人公たちの想いを表しているかのよう。
一の巻(第1話)のED「あかね組活動日誌 ~戌班~」は、アイドルグループやアニメ・声優関連の楽曲を数多く手がけている白戸佑輔が作・編曲を務めるポップチューン。歌唱はツバキ(CV:夏吉ゆうこ)、 サザンカ(CV:根本京里)、アサガオ(CV:鈴代紗弓)が担当している。一度聴いたら忘れないサビのキャッチーさは秀逸で、中毒性がある。EDは毎週別バージョンが放送されることになっており、白戸がゼネラルエグゼクティブクリエイティブプロデューサー(=音楽制作総指揮)となり、クリエイター陣には日本の音楽シーンで大活躍中の一流作曲家や有名アーティストが参加するとのこと。
(TEXT BY 塚越淳一)
©2022 山本崇一朗・小学館/製作委員会の胸の内
●OP「Move The Soul」JO1
作詞・作曲:PURPLE NIGHT
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●ED「OUTSIDERS」SawanoHiroyuki[nZk]:河野純喜&與那城奨 (JO1)
作詞:Benjamin, cAnON. 作曲:Hiroyuki Sawano
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競走馬が注目されがちな競馬というジャンルで、騎手(ジョッキー)に焦点を当てた一風変わったオリジナルアニメ作品。競馬学校を舞台に奮闘する騎手候補生たちの物語は、競争でもあり青春でもある。
オーディション番組から生まれた大人気男性グローバルボーイズグループ・JO1の歌うOPは、開始1秒で彼らのかっこよさに心を掴まれる、クールなダンスチューン。彼らの得意なヒップホップビートはそのままに、「夢に向かって突き進め!」というアニソンらしい熱いメッセージがプラスされた歌詞は、騎手になるために切磋琢磨するキャラクターたちにぴったりだ。
EDは、劇伴を務める澤野弘之と、JO1のメインボーカル2人による豪華なコラボレーション。澤野節が光るメロディとアレンジによって、JO1の2人の新たな魅力が引き出されている。ちなみに「OUTSIDERS」には“勝ち目のない馬たち”といった意味も含まれる。騎手になれるのは一握りという、サバイバルゲーム的な要素も今作のポイントだ。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
©Fanfare Anime Project
●OP「恋はエクスプロージョン(feat.田村ゆかり)」オーイシマサヨシ
作詞・作曲・編曲:大石昌良
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●ED「恋は世界定理と共に」DIALOGUE+
作詞:田淵智也 作曲:竹内サティフォ 編曲:中山真斗(F.M.F)
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OP「恋はエクスプロージョン(feat.田村ゆかり)」は、冒頭の“どっかーん!”から、タイトルを連呼して、オーイシマサヨシと田村ゆかりのラップからスタートするというインパクトが絶大!
改めて2人の声の存在感が突き抜けているし、サビのキャッチーさがたまらない。アニメでは正義と悪の組織を超えた禁断の愛が描かれており、それをリスペクトしたうえでの最高の解を示してくれた。“どっかーん!”は戦隊モノといえばこれ!というフレーズだが、それにしてもセンスが良い。OPアニメーションも戦隊っぽいかっこ良さがありつつキュンとする。
ED「恋は世界定理と共に」は、女性声優8人組のユニット・DIALOGUE+による、最高にキュートで切ないラブソング。乙女心がふんだんに盛り込まれた歌詞と、それぞれの表現力に注目しながら聴いてキュンキュンしてほしい。
(TEXT BY 塚越淳一)
©野田宏・若松卓宏・講談社/恋せか製作委員会
●OP「ジェリーフィッシュな君へ」大西亜玖璃
作詞・作曲:俊龍 編曲:Sizuk
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●ED「HERO in HEALER」歌:カーラ with アルヴィン、キノコ(CV:大西亜玖璃、佐藤拓也、泊 明日菜)
作詞:Mitsu(TRYTONELABO) 作曲・編曲:TAKT(TRYTONELABO)
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毒舌美少女ヒーラーとツッコミ甲冑剣士がおくる、明後日な方向から繰り出される異世界冒険者コメディ。OPはソロアーティストとして、EDはキャラクターとして、1人の女性声優が異なるアプローチで作品に花を添えている。
OPは、好きな相手に翻弄される女の子を描いた、ポップ&キャッチーなアッパーチューン。ヒロインのカーラ役を演じる大西亜玖璃が歌っていることもあり、女の子の恋心を描いた歌詞はカーラの気持ちを代弁しているとも言えるかも。普段のカーラの辛辣な言葉の数々も、ある意味愛情の裏返し……?
キャラクターたちが歌うEDは、自意識の高いカーラが主で歌い、アルヴィンが鋭いツッコミを入れ、キノコが常識人ムーブを見せるという、アニメ本編のノリがEDまで拡大したようなコミカルな1曲となっている。神聖さを感じさせる詐欺イントロから、ドコドコしたドラムが響くパワフルな展開にガラッと変わる様も聴いていて非常に楽しい。最強で災凶なヒーラーの歌を堪能あれ。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
©丹念に発酵/KADOKAWA/このヒーラー、めんどくさい製作委員会
●OP「青100色」伊藤美来
作詞:川本真琴、日吉円子 作曲:川本真琴 編曲:水口浩次
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●ED「小喋日和」FantasticYouth
作詞: Onyu 作曲・編曲:LowFat
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伊藤美来が歌うOP「青100色」は、真っ直ぐな彼女の歌声が爽やかに響く楽曲。最後の言葉を畳み掛ける感じは、作詞・作曲をしている川本真琴の“らしさ”を感じる。主人公の古見さんは友達を100人作ることを目標にしているのだが、タイトルの“100色”はそこからきている。青が青春を表していると考えてOP映像を観ると、古見さん視点でのそれぞれの青春が描かれていることがわかるはずだ。
EDはFantasticYouthの「小喋日和」。ピアノから始まる楽曲で、学校×ピアノの親和性の高さを改めて証明してくれた。楽器が重なりどんどんドラマチックになっていくアレンジと展開、透き通ったボーカルが美しい。楽曲の良さもさることながら、何よりも驚いたのが藤本航己が手がけるEDアニメーションだ。定点カメラで教室を撮っているのだが、すべてのキャラクターがそのキャラらしい動きをしているのに、ものすごくリアリティがあり、なおかつノスタルジーさも感じた。
(TEXT BY 塚越淳一)
©オダトモヒト・小学館/私立伊旦高校
●OP「星が泳ぐ」マカロニえんぴつ
作詞・作曲:はっとり 編曲:マカロニえんぴつ
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●ED「回夏」cadode
作詞:koshi 作曲・編曲:eba
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全25話・2クールで展開する『サマータイムレンダ』(原作・田中靖規)は、紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島を舞台に時をかけるSFサスペンス。
1stOPを飾るのは、マカロニえんぴつの「星が泳ぐ」。儚くエモーショナルでありながらも“はじまり”を感じさせる力強いイントロ/サビが印象的。作品にまつわるワードが散らばっているのも原作ファンとして嬉しいポイントだ。
一方、EDを担当するのは、 “廃墟系ポップユニット”のcadode。「回夏」は浮遊感漂うミディアムナンバーで、海、山など大自然の匂い、そこにいる人の存在を感じさせる曲となっている。自分の遠い記憶にもアクセスするような不思議な魅力も。サビの祈りは、アニメが進むたびに深みを帯びていくはずだ。
(TEXT BY 逆井マリ)
©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会
●OP「Cherish」石原夏織
作詞:磯谷佳江 作曲・編曲:ヒゲドライバー
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●ED「 聴こえる?」内田真礼
作詞:林 英樹 作曲・編曲:佐藤純一(fhána)
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幼女の幽霊がヒロインの癒されかわいいハートフルコメディのOPとEDは、キャストが歌う明るくライトなポップス。
メイド幽霊・リリィ役の石原夏織の歌うOPは、アップテンポかつコミカルさが見え隠れするメロディラインで、ヒゲドライバーらしく楽しさに溢れている。独特な譜割りながら、リズミカルに歌い上げる石原夏織の実力もさすがの1曲。
そしてED。幽霊を象徴するのに、ベルをキーにするのはアリ。天国感が出つつ、リズムが明確になるので、ライブ映えするのも想像に難くない。アイドルソングらしい作りは、内田真礼の楽曲としてみてもピッタリである。
(TEXT BY 田中尚道)
©有田イマリ/SQUARE ENIX・製作委員会も癒されたい。
●OP「心眼」Lanndo feat. 須田景凪
作詞・編曲:ぬゆり 作曲:ぬゆり、須田景凪
●ED「マイターン」黒羽アリス(CV:小倉 唯)
作詞・作曲・編曲:鶴崎輝一
TVアニメ「シャドウバースF」は本格スマホeスポーツ「Shadowverse 」のTVアニメ第2弾。本作は前作のTVアニメ「シャドウバース」と対応する形でのOP、EDの編成で、作品世界が立体的に浮かび上がる。
前作の前期OPだったPENGUIN RESEARCHの「キリフダ」は、アップテンポ&メジャーというホビーアニメらしい曲だったが、「心眼」は内省的かつややマイナーで対象年齢が上がった印象。この曲が作品世界とどうリンクするのか気になるところである。
キャラクターを一新しての新シリーズだが、同じ世界を舞台にしていることを、前作にも登場した黒羽アリスの歌が表している。前作の前期EDだった小倉 唯「ハピネス*センセーション」同様のアイドルポップスだが、同曲の作編曲を手がけた鶴崎輝一が作詞、作曲、編曲を担当することで、この軸がより明確になった。
(TEXT BY 田中尚道)
© アニメ「シャドウバースF」製作委員会・テレビ東京
●OP「Paper Bouquet」Mili
作詞:Cassie Wei 作曲:Cassie Wei & Yamato Kasai 編曲:Yamato Kasai, Yukihito Mitomo, Shoto Yoshida
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●ED「灯火セレナード」ChouCho
作詞・作曲:ChouCho 編曲:村山☆潤(ランティス)
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異世界に召喚された《迷い人》を処刑する少女の物語。主要人物が女性で占められる本作のOP、EDは、ボーカルもさることながらバイオリンが聴きどころ。
耳を惹くのは高く鳴くバイオリン。女性的な楽器とよく言われるが、治安維持のシステムとして望まぬ処刑を繰り返す主人公・メノウの内面を表すようである。軋み、悲鳴を上げるようなその音色がひたすらにうら悲しい。
セレナードは小夜曲と訳されるラブソングの一種。閉じた世界で2人の関係を歌うことで作品世界が展開されていく。タイトルの通りアカリ(時任灯里)のメノウへの心情を歌うメロディは、小夜曲の穏やかなイメージに反してなかなかに激しい。
(TEXT BY 田中尚道)
TVアニメ『処刑少女の生きる道(バージンロード)』公式サイト
©佐藤真登・SBクリエイティブ/処刑少女製作委員会
●OP「kaleido pround fiesta」UNISON SQUARE GARDEN
作詞・作曲:田淵智也 編曲:UNISON SQUARE GARDEN
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●ED「AIDA」ano
作詞:あの 作曲・編曲:TAKU INOUE
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“「NEXT」と呼ばれる特殊能力者が、スポンサーロゴを背負って街の平和を守る”という異色のヒーローたちの活躍を描いた『タイバニ』、待望の続編がスタート!
OPは、これまでにもTV版、劇場版2作の楽曲を手がけてきたUNISON SQUARE GARDENによる「kaleido proud fiesta」。始まった直後にトップスピードに達するバンドサウンド、緻密にして大胆なアンサンブル、起伏に富んだメロディがぶつかり合う、これぞ“タイバニ×ユニゾン”なアッパーチューンに仕上がっている。
EDは、モデル、タレントしても活躍する“あの”のソロプロジェクト“ano”のメジャーデビュー曲「AIDA」。ノスタルジックな旋律と“正解のない世界 それでも届けるよ”というラインが美しく共鳴するギターロックだ。
(TEXT BY 森 朋之)
©BNP/T&B2 PARTNERS
●OP「Bring Back」MADKID
作詞:LIN,YUKI,YOU-TA 作曲:オタユキ、柿迫ヒカル 編曲:柿迫ヒカル
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●ED「ゆずれない」藤川千愛
作詞:藤川千愛 作曲・編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
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異世界に四聖勇者の1人“盾の勇者”として召喚されたごく普通の大学生・岩谷尚文が、冤罪による迫害に遭いながらも、世界を脅かす災厄“波”から世界を守る姿を描いた『盾の勇者の成り上がり』。
Season 2のOPを飾るのは、5人組ダンスボーカルグループ・MADKIDの「Bring Back」。ヘビーなギターサウンドと攻撃的なビートとともに、運命に逆らい、未来を掴もうとする意思を響かせる。鋭利なボーカル&ラップ、ミクスチャーロックの進化型と称すべきトラックも刺激たっぷり。
SSWの藤川千愛が歌うED「ゆずれない」は、エモーショナルな旋律と“信じることで強くなれる”という願いが刻まれたロックナンバー。凛としたパワーと切ない情感を併せ持った歌声に心を揺さぶられる。
(TEXT BY 森 朋之)
©2021 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会S2
●OP「鳴り響く限り」YUKI
作詞:YUKI 作曲:小形 誠 編曲:前田 佑
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●ED「風、花」ヒトリエ
作詞:シノダ 作曲:ゆーまお
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バレエダンサーたちの熱き青春バレエストーリー『ダンス・ダンス・ダンスール』。OPを彩るのは、ソロデビュー20周年を迎えたYUKI。「(原作者の)ジョージ朝倉先生もバレエを観ることも大好き」というYUKIが“踊る=生きること”に対する覚悟や決意を躍動感たっぷりに描いた楽曲。どんなに重みのあるメッセージでもポップに、そしてチャーミングに包み込むところが彼女のすごいところだ。
ヒトリエによるED「風、花」の、切なさが滲んだ、弾むような歌声、リズム隊による躍動感も心地良い。一方で、主人公たちと同じ“表現者”として高みを目指しているからこそ、そして作品をリスペクトしているからこその、迸る熱さも感じる。
(TEXT BY 逆井マリ)
©ジョージ朝倉・小学館/ダンス・ダンス・ダンスール製作委員会
●OP「菫」坂本真綾
作詞:坂本真綾 作曲:岸田繁 編曲:岸田繁・扇谷研人
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●ED「ここにある約束」であいもん(ayaho+曽我淳一)
作詞・作曲:ayaho 編曲:曽我淳一
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京都の和菓子店を舞台にした、心温まる絆の物語。2組のアーティストが、それぞれの形で作品の持つ“優しさ”を表現している。
ロックバンド・くるりのボーカル&ギターを担当する岸田繁が、昨年デビュー25周年を迎えた坂本真綾に提供した豪華な1曲が、OPの「菫」。ピアノやアコギといった楽器の音色、坂本の歌声など、楽曲から流れるすべての音が穏やかで温かい。沁みるような言葉の数々も、多くの人生経験を積み重ねた坂本が綴るからこそ説得力を持つのだろう。菫の花言葉に想いを馳せながら聴いてもらいたい。
ED「ここにある約束」は、京都在住のシンガーソングライター・ayahoと、数々のアーティストの楽曲を手がけるクリエイター・曽我淳一による、作品のために結成されたスペシャルユニットが歌唱。ヒロインの雪平一果視点で描かれた真っ直ぐな想いが、疾走感のある爽やかなサウンドと、ayahoの伸びやかな歌声とともに表現されている。歌詞にはayahoの作品に対する想いが存分に散りばめられているので、そちらもぜひ確認してみてほしい。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
©RIN ASANO/緑松
●OP「OveR」富田美憂
作詞:渡部紫緒 作曲・編曲:坂部 剛
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●ED「S.O.S」sweet ARMS
作詞:渡部紫緒 作曲・編曲:坂部 剛
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原作の連載開始から11年、アニメ1stシリーズの放送から9年が経過。シリーズお馴染みのメンバーが、変わらず作品世界を歌い上げる。
お馴染みと言いながら、OPを歌うのは本シリーズ初参加の富田美憂。各主題歌は、シリーズの進行に合わせて状況を歌い込んできたが、今回もそれは同様。クライマックス前の“転”の部分をドラマチックに盛り上げる。
TVシリーズ第1期から第3期までのOPを担当してきたsweet ARMSが今回はEDを歌う。これまでは4人のコーラスやユニゾンの美しさが1つの聴きどころだったが、今回はソロパートが際立つ。切ない歌声で歌い上げる物語の転換点は終着点への布石でもある。
(TEXT BY 田中尚道)
© 2021 橘公司・つなこ/KADOKAWA/「デート・ア・ライブⅣ」製作委員会
●OP「荊棘輪舞曲」古川 慎
作詞:磯谷佳江 作曲・編曲:河合泰志(Arte Refact)
●ED「螺旋」Nowlu
作詞・作曲・編曲:白戸佑輔
シェイクスピアの史劇「ヘンリー六世」「リチャード三世」を原案に描かれるダークファンタジー『薔薇王の葬列』の第2クールが開幕。
OPは、第1クールでも主題歌を担っていた古川 慎による「荊棘輪舞曲」。退廃的で美しいシンフォニックなサウンド、ビブラートの効いた妖艶な歌声は、物語にも、映像にもマッチしている。
EDは、2021年にバンダイナムコアーツが開催したオーディション「THE OVERSEA TREASURE 2021」のファイナリスト・Nowluが担当。本作がメジャーデビュー作となる。「螺旋」の深みのある歌声が描く孤独、闇の中で遠くを見つめる主人公・リチャードの映像が切ない。
(TEXT BY 逆井マリ)
©菅野文(秋田書店)/薔薇王の葬列製作委員会
●OP「チキチキバンバン」QUEENDOM
作詞・作曲:Tarcsi Zoltan 編曲:M.O.R(Eurobeat Union) 日本語詞:RUCCA
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●ED「気分上々↑↑」EIKO starring 96猫、諸葛孔明(CV:置鮎龍太郎)、KABE太人(CV:千葉翔也)、久遠七海 starring Lezel
作詞:hiroko、mitsuyuki miyake 作曲:mitsuyuki miyake、日比野元気、Shifo 編曲:彦田元気
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話題作『パリピ孔明』のOP&EDは、ともにカバーというユニークなチョイス。OPを飾るのは、lolからhibikiとmoca、FAKYからAkinaとTaki、GENICから金谷鞠杏の5人からなる、本作のために結成されたユニット「QUEENDOM」。ハンガリーのアーティスト・JOLLYが歌う令和のディスコチューン「チキチキバンバン」を日本語でカバーしている。
一方、EDは、動画投稿サイトで人気を集める女性シンガー・96猫を含む作中のキャラクターの歌唱・声優を担当する面々が、mihimaru GTの「気分上々↑↑」をカバー。どちらも『パリピ孔明』ならではのパーティテイストで病みつき必至。中毒性が高すぎる……!
(TEXT BY 逆井マリ)
© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
●OP「Feel You, Heal You」ヒーラーガールズ
作詞:松井洋平 作曲・編曲:高橋 諒
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●ED「Believe like Singing.」ヒーラーガールズ
作詞:松井洋平 作曲・編曲:高橋 諒
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礒部花凜・熊田茜音・堀内まり菜・吉武千颯という若手声優4人によるコーラスユニット・ヒーラーガールズ。すでにライブやリリースなど、精力的に活動してきていたが、ついにTVアニメ『ヒーラー・ガール』がスタート!
彼女たちもメインキャラクターとして出演していて、歌で病気や怪我を治す“音声医学”が人の健康を支えているという世界でのお話。OP「Feel You, Heal You」は、高橋 諒による壮大なアレンジと大きなメロディ、そして松井洋平による作品を象徴した歌詞が印象的。
ED「Believe like Singing.」も同じコンビの曲で、心がほっこりして癒やされる楽曲だ。コーラスユニットなので、ハモリの美しさが一番の聴きどころなのだが、ソロで歌っているところでは感情・ニュアンスを思い切り込めて歌っているのが特徴的で、“声優”のコーラスユニットであることが強く伝わってきた。
(TEXT BY 塚越淳一)
©Healer Girl Project
●OP「Gold」EGOIST
作詞:ryo(supercell) 作曲・編曲:TeddyLoid & Giga
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●ED「A Shout Of Triumph」Who-ya Extended
作詞・作曲・編曲:Who-ya Extended
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2期となり、タイトルも『コードホワイト』に変化。でもディストピアなのは相変わらず。今回はEGOIST&Who-ya Extendedが物語を紡ぐ。
1期のOPテーマ「BANG!!!」で始まりを告げた世界は、同じくEGOISTの楽曲「Gold」で拡張されていく。「BANG!!!」はGigaの作編曲によるゴリゴリのR&Bだったのが、今回TeddyLoidも作編曲に参加することで、R&Bのベースを残しつつもより音色豊かなポピュラーミュージックとなっている。
EDは曲名が「A Shout Of Triumph」であり、つまりは勝利の叫びなのだが、閉塞した世界に勝利したのかと思ったら、勝ったのは己の惰弱さだったという意外。逃げの姿勢から転じて立ち向かう覚悟を歌っているが、これがWho-ya Extended節に乗ると、モダナイズされたヒーローソングとなって実にかっこ良い。
(TEXT BY 田中尚道)
©build-divide project
●OP「ジュリエッタ」LIP×LIP(勇次郎・愛蔵/CV:内山昂輝・島﨑信長)
作詞・作曲・編曲:HoneyWorks
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●ED「東京サニーパーティー」涼海ひより(CV.水瀬いのり)、服部樹里(CV.佐倉綾音)、中村千鶴(CV.早見沙織)
作詞・作曲・編曲:HoneyWorks
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クリエイターユニット・HoneyWorksの楽曲から生まれたメディアミックス作品『告白実行委員会』シリーズから派生した新たなヒロイン物語。若者を虜にする等身大なキャラクターたちが恋に仕事に奮闘していく。
作中に登場するアイドルグループ・LIP×LIPが歌うOPは、4分14秒の間、王子様の甘い言葉が堪能できる耳が幸せなキラキラ楽曲。歴代楽曲のタイトルを盛り込みつつ、ひたすら褒めて愛してくれる言葉を囁いてくれるのだから、聴いている我々もお姫様になった気分だ。彼らのファンに向けた言葉であるのはもちろん、今作のヒロイン・涼海ひよりへ向けた言葉ともとれるのだからもうたまらない。
一種のファンタジー感のあるOPとは対照的に、現実の女子高生の女子会を覗き見ているようなドキドキ感が感じられるのが、EDの「東京サニーパーティー」。3人娘の等身大なかわいい欲望がリズミカルに次々と紡がれていく様は聴いていて非常に楽しく、青春を感じずにはいられない。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
©ヒロインたるもの製作委員会
●OP「ASEED」ZAQ
作詞・作曲・編曲:ZAQ
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●ED「Before the Nightmare」高槻かなこ
作詞:高槻かなこ 作曲・編曲:eba
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1枚のキャラクターイラストから始まった、楽曲・フィギュア・アニメと様々な展開で紡がれる、動画サイト発のメディアミックスの先駆けともいえる伝説的作品が約10年の時を経て再始動。
荒廃した世界に立ち向かう少女の運命をそのまま体現したような1曲が、ZAQの歌うOP「ASEED」。重低音が響く攻撃力の高い苛烈なサウンド、がなるように張り上げるサビの歌声は、思わず拳を振り上げたくなるほどにかっこいい。ラップやメロディックなサウンドも織り交ぜた変幻自在なZAQ節は、今回も存分に炸裂。聴く人の心に爪痕を残すこと間違いなしだ。
高槻かなこの歌うEDは、こちらも作品の世界観に寄り添ったハードロックナンバー。細かく刻んだハードボイルドなギターリフと、闇を駆ける星のような疾走感溢れるサウンドは、3分半とは思えないほど濃密だ。高槻の切なさを帯びたクールな歌声にも惹き込まれずにはいられない。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
©B★RS/ブラック★★ロックシューター DAWN FALL製作委員会
●OP「あの日のことば」東山奈央
作詞:藤原さくら 作曲:SoichiroK、Nozomu.S 編曲:Soulife
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●ED「言葉にできない」坂本真綾
作詞・作曲:坂本真綾 編曲:h-wonder
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すでに第3期に突入したTVアニメ『本好きの下剋上』。東山奈央が歌う今期のOPテーマ「あの日のことば」はシンガーソングライターで、女優としても活躍中の藤原さくらが作詞を担当。物語に寄り添った温かい歌詞とサビのリフレインが印象に残る、前向きでポップな楽曲として仕上がっている。そんな楽曲の魅力を東山奈央のヴォーカルが存分に引き出している。
坂本真綾が歌うED「言葉にできない」は、坂本自身が作詞・作曲をしている。旅立ちを歌った曲で、せつなくてたまらなくなるし、繰り返されるサビにもどことなく寂寥感を感じる。坂本との関わりも長いh-wonderがアレンジを担当、アイリッシュな雰囲気の弦楽器が作品のファンタジー感や優しいメロディにマッチしている。OP/EDともに“ことば/言葉”がタイトルに入っているのも、素晴らしい偶然。
(TEXT BY 塚越淳一)
©香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会
●OP「ときめきランデヴー」shami momo(吉田優子・千代田桃)/CV:小原好美・鬼頭明里
作詞・作曲・編曲:辻林美穂
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●ED「宵加減テトラゴン」コーロまちカド(シャミ子・桃・リリス・ミカン)CV:小原好美・鬼頭明里・髙橋ミナミ・高柳知葉
作詞:伊藤いづも 作曲・編曲:藤本功一
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最初はキャラクターの見た目のかわいさやユルさに目がいくが、そこから想像もしていなかった設定の深さに驚くという、ギャップが魅力の作品『まちカドまぞく』の第2期がスタート!
魔族の主人公・シャミ子と魔法少女・桃のイチャイチャは第2期になっても健在なので楽しみにしてほしいが、OPは、そんな2人のデュエット「ときめきランデヴー」。お洒落ジャズで、ウィスパー気味に歌う2人のボーカルが心地良い。
ED「宵加減テトラゴン」は、メインキャスト4人によるユニット・コーロまちカドが歌うキラキラ、アゲアゲなポップチューン。作詞は原作者の伊藤いづもが担当しており、わちゃわちゃしてカオスななかにも作品の本質が見え隠れしているところが素晴らしい。また、かわいすぎるOPとEDのアニメーションも必見だ!
(TEXT BY 塚越淳一)
©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく 2丁目製作委員会
●OP「dawn of infinty」fripSide
作詞・作曲・編曲:八木沼悟志
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●ED「インプリンティング」▽▲TRiNITY▲▽
作詞:虎走かける 作曲・編曲:堀江晶太
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入学前の記憶がないまま、魔法学校に通うセービル。無気力な学校生活を過ごす彼に、学長から「魔女狩りのある地域で、魔法の有効性を広めてほしい」と告げられる――。
何者でもない少年が仲間たちとともに“自分”を見つけるストーリーを描いた『魔法使い黎明期』のOPを飾るのは、第3期になって初めてのリリースとなるfripSideによる「dawn of infinity」。仲間との絆、夜明けを求める強い気持ちを込めた歌詞を解像度の高いシンセサウンド、ドラマチックなメロディが際立たせている。
EDは、バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属の鷹宮リオン、葉加瀬冬雪、フレン・E・ルスタリオによるユニット「▽▲TRiNITY▲▽」が担当。心地良いスピード感をたたえたトラックのなかで、個性豊かな3人の歌声、どこかにいるはずの“君”への思いを刻んだ歌詞が響き合う。
(TEXT BY 森 朋之)
ⓒ虎走かける・講談社/魔法使い黎明期製作委員会(MANTAN)
●OP「Shooting Star」RAKURA
作詞・作曲・編曲:Ra-U
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●ED「Find the truth」Rainy。
作詞:UiNA 作曲:YCM、佐野仁美 編曲:YCM、中村純一
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『名探偵コナン』公式スピンオフ作品の主題歌を担当するのはティーンエイジャーの2人。
OPはRAKURAの「Shooting Star」。ジャジーでスリリングな展開は『名探偵コナン』ならではのもの。彼女にとって、ジャズは初めての経験だそうだ。また、“「哀」を知れば ゼロに戻る”という一節にある「アイ」のトリプルミーニングをはじめ、トリプルフェイスを持つ安室 透にちなんで、歌詞にトリックが仕掛けられている。
それはEDも同様。本作でデビューを飾る、Rainy。の透明感溢れる声で展開される「Find the truth」も、安室に重ねて聴くことで様々な解釈ができる。マスタリングエンジニアをアデルの曲などで知られるランディ・メリルが務めていることからも彼女の実力を感じる。
(TEXT BY 逆井マリ)
Ⓒ 新井隆広・青山剛昌/小学館・「名探偵コナン ゼロの日常」製作委員会
●OP主題歌「蜃気楼」フレデリック
作詞・作曲:三原康司 編曲:フレデリック
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●ED主題歌「One Way」佐伯ユウスケ
作詞・作曲・編曲:佐伯ユウスケ
2000年から放送が始まったTVアニメ『遊☆戯☆王』シリーズの最新作『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』。
双子の兄妹・王道遊飛、遊歩が宇宙人と遭遇。未来と希望をかけた戦へと突き進む姿を描く本作のOP主題歌「蜃気楼」は、4ピースバンド・フレデリックが担当。圧倒的なスピード感に貫かれたバンドサウンド、強い意思を刻み込んだ旋律とともに、“蜃気楼のようにぼやけていても、前に進み続けよう”というメッセージが伝わってくる。メンバーのエモーショナルな演奏も激しく魅力的だ。
前作『遊☆戯☆王SEVENS』のOP・EDを手がけた佐伯ユウスケによるED主題歌「One Way」は、モータウン系の軽快なアレンジと“過去 現在 未来 どこだって飛んで行きそう!”というフレーズが印象的なチアフルなナンバー。
(TEXT BY 森 朋之)
©スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
●OP「BROKEN IDENTITY」鈴木みのり
作詞:nana Hatori 作曲・編曲:Mao Yamamoto
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●ED「Growing」東山奈央
作詞・作曲・編曲:瀬名航
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魔王軍から世界を救ったものの、強すぎて人間の脅威となり聖都から追放され、魔王軍の採用面接を受けるという勇者の物語。
自ら信じていたものから裏切られるような絶望を味わった勇者の想いを代弁したかのようなOP「BROKEN IDENTITY」を歌うのは鈴木みのり。これまでの彼女のアーティストイメージとは一味違う、強さやシリアスさをぶつけた歌唱とヘビーなサウンドに注目。
一方、カラッとポップなサウンドで駆け抜けるED「Growing」を歌うのは東山奈央。勇者の成長を歌った曲で、彼女の前向きで元気をくれる歌声が背中を押してくれる、優しい曲になっている。同じ作品からこうも対称的な2曲が生まれるとは、実に面白い。
(TEXT BY 塚越淳一)
©2022 クオンタム・天野英/KADOKAWA/「勇者、辞めます」製作委員会
●OP「春玄鳥」Hey! Say! JUMP
作詞:片岡健太(sumika) 作曲:小川貴之(sumika) 編曲:遠藤ナオキ、小川貴之(sumika)
●ED「ライラ」LONGMAN
作詞・作曲:HIROYA HIRAI 編曲:LONGMAN&江口亮
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バドミントンに打ち込む高校生たちを瑞々しく描いた、ひたすら真っ直ぐな青春物語。そんな純粋で眩しいアオハルを、2組のアーティストが爽やかに彩っていく。
OPは、ロックバンド・sumikaが提供した爽やかさ120%なポップソングを、ジャニーズの人気グループ・Hey! Say! JUMPが歌唱。新生活を優しく見守るような、聴く人の背中を押す応援歌となっており、8人の豊かなユニゾンで紡がれる、雅な言葉を織り交ぜた歌詞も非常に耳心地が良い。春の息吹を感じるサウンドとの親和性もぴったりだ。
愛媛発の男女ツインボーカルパンクバンド・LONGMANが歌うEDは、青春の悔しさや葛藤といった感情を疾走感豊かに表現したロックチューン。マイナスな感情をテーマにしているにも関わらず、決してネガティブになっていないのがこの曲の良いところ。悲しみを強さに変えたいと願う青さは、まさに青春そのものだろう。カラッとした抜けの良い歌声も相まって、あなたの胸に響くはずだ。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
©小瀬木麻美・ポプラ社 / 横浜湊高校バドミントン部
●OP主題歌「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
作詞:Ayaka Miyake 作曲:要田 健、Carlos K. 編曲:要田 健、tasuku
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●ED主題歌「夢が僕らの太陽さ」虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
作詞:畑 亜貴 作曲・編曲:新田目 駿(HANO)
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「仲間だけどライバル、ライバルだけど仲間‼」というキャッチコピーのもと、個性豊かなスクールアイドルたちが切磋琢磨する、『ラブライブ!』の人気シリーズの2期。
12人となった新たな虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が歌うOP主題歌「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」は、1期OP主題歌「虹色Passions!」の正統進化と呼んでも差し支えない、聴く人すべての心を弾ませるような希望に溢れた1曲。それぞれの夢に向かって全力で走っていく彼女たちの姿が、疾走感とともに表現されている。ソロアイドル12人の色が集まるからこそ、“Colorful”という言葉がさらに意味を持ってくる。
そして彼女たちそれぞれの夢を別のアプローチから描いたのが、ED主題歌の「夢が僕らの太陽さ」。1期を経て彼女たちの夢が鮮明になったからこそ、“その夢が太陽である”というメッセージに説得力が生まれている。さらに、この曲は1期ED主題歌「NEO SKY, NEO MAP!」からの地続きとなっていて、1期では雨上がりの空を、2期では太陽を描いた対比構造になっている点も見逃せない。雨と太陽、どちらが欠けても虹は咲かないのだ。
(TEXT BY 河瀬タツヤ)
TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』公式サイト
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
●OP「Love-Evidence」雨宮天
作詞:上坂梨紗、西野蒟蒻 作曲・編曲:Saku
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●ED「ビビっとラブ」CHiCO with HoneyWorks meets まふまふ
作詞・作曲・編曲:HoneyWorks
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どんなことも理論的に証明しなくては気が済まない理系のカップルを主人公にしたラブコメ『リケ恋』の第2期がスタート。
埼玉県を舞台に“好き”の証明と“恋”の定義を突き詰める2人のストーリーを描いた本作のOPは、ヒロイン・氷室菖蒲の声優を務める雨宮天の「Love-Evidence」。ファンク、エレクトロなどを融合させた“2022年のシティポップ”と呼ぶべきサウンド、かわいさと切なさが混ざり合うメロディ、そして、“解読不能な恋”をテーマにした歌詞が1つになった極上のポップナンバーだ。
EDは「ビビっとラブ」は、CHiCO with HoneyWorks meets まふまふ名義によるアッパーチューン。高速のビート、軽快にしてカラフルなトラックとともに、CHiCO、まふまふが恋愛の楽しさをストレートに描き出す。
(TEXT BY 森 朋之)
©山本アリフレッド・COMICメテオ/アニメ「リケ恋2」製作委員会
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