INTERVIEW
2022.02.02
スピラ・スピカの2022年第1弾シングル「燦々デイズ」の表題曲は、TVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』OPテーマ。キラキラした光を放つサウンド、“好きなことに夢中になることの素晴らしさ”を描いた歌詞が1つになったアッパーチューンだ。さらに「Go Beyond」（ジュビロ磐田2022シーズンソング）、「じょいふる」（いきものがかり）のカバーも収録。2022年の始まりを告げる本作について、幹葉、寺西裕二、ますだに聞いた。
――2022年最初のシングル「燦々デイズ」は、TVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』（以下、『着せ恋』）OPテーマです。
幹葉 はい！ 寺くん、“きせこい”の話をしたくてしょうがないみたいです（笑）。
寺西裕二 （笑）。元々めちゃくちゃ好きな作品で、コミックスも何度も読み返してるんですよ。まさか自分たちがオープニングの曲をやらせてもらえるとは……まだ夢みたいです。
幹葉 放送が始まった今も？
ますだ はははは（笑）。
幹葉 寺くんが「このマンガ、面白いで」って私たちにも教えてくれて、「これは確かに面白い！」ってメンバー全員はまったんですよ。『着せ恋』の主人公は美少女ギャルと男子高校生なんですけど、実在のギャルにも興味が出てきちゃいました（笑）。
ますだ アニメの完成度もすごく高いんですよ。BGMや演出も素晴らしいし、神アニメやなって。
――それだけ思い入れがあるとOPテーマを作るのは逆に難しかったのでは？
寺西 もちろん作品に対する愛はすごくあるし、自分の中の推しポイントだったり、「どの部分を切り取って曲にしよう？」というのはすごく考えました。（喜多川）海夢ちゃん、五条（新菜）くんが一緒にコスプレのための服を作るというストーリーなんですけど、僕がこの作品を観ていて一番目に飛び込んでくるのは、2人が好きなことに夢中になっている姿、キラキラした表情なんですよ。それは絶対に音に取り入れたかったし、それが自分たちとの共通点じゃないかなと思っていて。
幹葉 そうやな。“好き”に真っ直ぐ、一生懸命なところが『着せ恋』の一番の良さだし、それはスピラ・スピカが大事にしてきた部分でもあるので。例えば「じゃんけんキング」も、最初は「何この曲？」って思われてた気がするけど（笑）、今はファンの皆さんがすごく楽しんでくれて。そういえばこの前、ますだがCDショップで、「『ピラミッド大逆転』って変なタイトル」って言ってる人を見たらしいんですよ（笑）。
ますだ CD売り場にいたら、男の子の二人組がいて。1人はスピラ・スピカのファンだと思うんですけど、もう1人が「『ピラミッド大逆転』って、なんやこのタイトル」って。まあ、そう感じる人もおるわなって（笑）。
幹葉 （笑）。で、「燦々デイズ」に話を戻すと、寺くんが最初から「キラキラした要素を大事にしたい」って言ってて。『着せ恋』には海に行くシーンがあって、水面に光が反射するところが印象的に描かれているんですよ。海夢ちゃんが「泳げないけど、あの光が好き。ヘンかな？」みたいなことを言うんですけど、その気持ちはすごくわかるし、歌詞にも取り入れたいなと思って。
――夏にも似合いそうですね。
寺西 確かに！
幹葉 2番では花火のことも歌ってるからね（笑）。
――勢いのあるロック感とキラキラしたポップ感が混ざったサウンドも、スピラ・スピカらしいなと。
寺西 ありがとうございます。“ロック”と“キラキラ”のバランス、兼ね合いはしっかり考えましたね。例えば同じフレーズであっても、伸ばし方、切り方によって印象もかなり変わるんで。
――なるほど。同時にライブの臨場感もイメージしやすくて。
幹葉 ライブで初披露したときもすごく盛り上がったんですよ。新曲をライブでやると（観客は）じっくり聴いてくれることが多いんですけど、「燦々デイズ」は「もしかして、どこかで聴いたことあった？」と思うくらい、みんながのってくれて。
寺西 すごかったよね。
幹葉 寺くんが「ここで盛り上がってほしい」と言ってたところでも、みんながめっちゃ手を挙げて。こだわりポイントが伝わったのも嬉しかったです。
ますだ 皆さんの楽しそうな表情も伝わってきましたね。
幹葉 そう！ ライブ会場でマスクするようになって2年くらい経つけど、だんだん表情が読み取れるようになってきた気がするんですよ。「燦々デイズ」はめっちゃ笑ってくれてる人が多かったです。
寺西 そうやな。
幹葉 『着せ恋』は“好き”ってことを描いた作品ですけど、考えてみると、ライブに足を運んでくれる人は、めちゃくちゃ音楽が好きってことじゃないですか。「それって本当にありがたいことだな」って改めて感じたし、皆さんが「スピラ・スピカが好き」という気持ちをぶつけてくれることで、もっといいライブになるんですよね。「燦々デイズ」もライブで完成する曲だと思いますね。
――「燦々デイズ」が使われたオープニングの映像を初めて観たときの感想は？
幹葉 「キャー！すごい！」ってずっと叫んでましたね、嬉しすぎて（笑)。
寺西 曲を作ってるときに、「こういう映像が合いそう」って勝手に想像していたんです。実際に出来上がったOP映像を観させてもらったら、自分が思い描いていたものとかなり重なってて。特にサビの映像はビックリするくらいイメージが近かったですね。
幹葉 すごい。それは驚きやな。
ますだ 映像のクオリティも高いし、とにかくキャラがかわいくて。語彙力がなくなってしまうくらい（笑）、めちゃくちゃかわいいし、すごくいいです。
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