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2021.12.29
今年7月にTOKYO MX他にて放送され話題を呼んだアニメ『かげきしょうじょ!!』にて、絶大な歌唱力を誇る”山田彩子”役として出演した、声優としても活躍する女性シンガーの佐々木李子(ささき・りこ)が、12月25日に渋谷WWW Xにてワンマンライブ「RicoRium ~君と過ごすX’mas~」を開催した。
ワンマンライブは、2020年1月13日(月・祝)にWWWにて行った以来の開催ということもあり、多くのファンが会場に押し寄せた。今回のライブでは、昼公演がアコースティックライブ、夜公演はバンドサウンドとなり、昼は本人がピアノの弾き語りやギターを演奏し、その多彩さに観客が魅了された。
会場が暗転すると“捨て猫”に扮する佐々木李子が佇み、幕を開けた。クリスマスの街頭を行きかう人並みの中、一匹の猫は愛されることを知らずにそこにいる。今回のライブの為に佐々木が書き下ろした「My name is…(Dance ver.)」では斬新なジャジー、ロックチューンと曲中に猫の鳴き声が「にゃーん」と鳴り響く。今回初の試みであるバックダンサーとのダンスに観客のボルテージは上昇し、客席からの熱意を表すように色とりどりのペンライトが会場を埋め尽くした。劇が進展していくにつれてアプリゲーム「紡ロジック」のオープニングテーマ「Blooming!」と未発表曲「アトモスフィア」を続けて披露。クリスマスの街の輝きに感化された“捨て猫は”アニメ「邪神ちゃんドロップキック」挿入歌である「アイマイグラデーションを」を歌いだすと、客席では力強くペンライトを振る姿が多くみられた。人間を信じ切れず、一人で生きていく感情に揺られる中、ゲーム「うみねこのなく頃に咲 ~猫箱と夢想の交響曲~」オープニングテーマ「重ね合わせの猫箱」をバックダンサーと共に披露。ロックチューン「Fly hight」では会場が一体となりペンライトやタオルを掲げ回し、客席のボルテージは最高潮に達した。
劇も終盤に差し掛かり、雨の中“捨て猫”が街中で傘をもらい、人間からのやさしさに少しずつ心が紐解かれていく中で、楽曲「AMAYADORI」の情景に会場は包まれていた。楽曲が終わり、“捨て猫が”拾われ、人間からのやさしさに触れ物語は終幕を迎えると佐々木は衣装をがらりと変え、冒頭にも披露した「My name is…」でエレキギターをかき鳴らしながら披露した。“捨て猫”の心情を綴ったこの楽曲は、今回のライブの為に佐々木李子が作詞作曲を行った。また、MCではファンからの募集により決定した新愛称“りこち”を引っ提げ、クリスマス公演の為に作り上げてきた熱意を語った。劇では“捨て猫”が愛情を拒絶し強がっているが、人と触れ合うことによって少しずつ優しさに触れ、成長していく物語を楽曲と共に演じ切り、新たなライブの演出が会場を大いに盛り上げた。
また、ライブ後半戦に差し掛かると「今日はクリスマス!最高に素敵な時間を過ごそうね!よろしくお願いします!」とファンに伝え、声優としても大きな一歩を踏み出すきっかけとなった作品である「キラッとプリ☆チャン」の「フレンドパスワード」をピアノバージョンを披露した。しっとりとした会場の雰囲気を一新するように、MCでは「いろいろな曲を歌って盛り上げていくよ!」と伝え、ゲーム「紡ロジック」挿入歌である「Knock out!」を圧倒的な歌唱力で歌い上げ鳥肌が立つほど、観客を魅了する圧巻のライブステージとなった。ガラッと雰囲気を変えてジャジ-なムードを作り出し、アプリゲーム「誰ソ彼ホテル」の挿入歌「酩酊」を披露。続けざまにゲーム「STARLY GIRLS –Episode Starsia–」主題歌「STARLY NIGHTS」、アニメ「美少女遊戯ユニット クレーンゲール」オープニングテーマの「ドリームクライマー」を歌唱した。約2年前の2019年1月のWWWでのワンマンライブ以降伝えることのできなかった約2年間のライブへの熱意をあらわにした。
佐々木は「もっとみんなとの距離感を縮めて、愛を深めて、寄り添っていきたい」とファンへ伝え、「これからもどんなことがあっても、歌に想いを込めてみんなに届けるので、これからも応援を宜しくお願いいたします。」熱い気持ちと感謝を伝えた。最後は「明日への希望を持って日々過ごしていける、そんな曲をお届けします」と「明日への風」を披露。客席でファンの方も目に涙を浮かべながら聴き入り、大きな拍手と歓声があがった。
ステージから離れると、すぐさま客席からアンコールが鳴り響き、佐々木は新グッズのオリジナルTシャツをパーカーを着て登場。佐々木「おそろいの人が多くてすごく嬉しい!」「皆とならどこまでも行ける!」と伝え、観客は大いに盛り上がった。
また、来年2月20日には佐々木李子が主演を務める朗読劇「SynapstoRy ~荊姫~」の開催を発表。ゲストには「プリティーシリーズ」で共演した“林鼓子”、“大地葉”が出演することが決定している。
アンコールの最後は佐々木が作詞を担当した、前向きな歌詞が胸に刺さる「Finale」を披露し無事終演。客席からは熱い声援と、今日一番の大きな拍手が会場全体に響いた。
来年のさらなる活躍と成長に目が離せない!
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