――そして今回のMVも、前作に続きタイトル内のカラーをメインにしたものとなっていますね。
内田 はい。ただ今回は、マグカップの使われ方がちょっと違いまして。先ほどお話しした“芽吹き”というイメージも取り入れて、最初は空だったマグカップからも、黄色いお花がだんだん咲いていくようになっているんですよ。
――その他、随所に挿し込まれた手がフィーチャーされたカットも印象深いものでした。
内田 そのフィンガーアクションを出したいというお話自体はMVの監督からいただいたものなんですけど、私も『やくも』に関しては“手”というもののイメージが強かったんですよね。陶芸自体が手でやるものですし、『やくも』の後半の実写パートでメインキャラ4人を演じている子たちが実際に陶芸している光景も、結構印象に残っていまして。そのなかで、みんなの手がろくろと一緒に映っていたりもしたんです。
――実際に挑戦している場面ですね。
内田 はい。なので、マグカップと私だけの空間だった前回とは違って、今回はもうちょっと広い空間で。お花の芽吹きもあったりして、動き出す感じや人との交わりを表現できていたらいいなと思っています。
――そしてもう1曲、カップリング曲として「KANRANSHA」も収録されています。
内田 この曲はスタッフさんとカップリングについての打ち合わせをしていたときに、「あんまり普段自分が歌わない感じの曲がいいなぁ」というお話をしたら、さっそく10曲くらいデモを集めてくれたんです。
――仕事が早い(笑)。
内田 全部メロディがシンセメロみたいな、本当にデモのデモ状態のものだったんですけど……それを一気に聴いたうえで私が気に入ったのが、「KANRANSHA」の原型だったんです。しかもスタッフさんも同じ感覚だったみたいで、すんなりこの曲に決まりました。
――表題曲同様に恋愛要素が含まれていたりと、2曲に共通する部分も多いですよね。
内田 そうなんです。それはあとから歌詞をいただいてから気づいたことで。例えば「KANRANSHA」には“恋をしたんだ”というフレーズがあるんですけど、「Canary Yellow」にも“恋してるんだ”というフレーズがあって。「どっちも恋してる自分に気づいちゃってる!」と思ったんです。でもそれぞれにまた違う背景を感じられて、それも面白いところなんですよね。ただ、観覧車はずっと縦に回っているものですけど、『やくも』に出てくるろくろは横に回るものじゃないですか?そういう視点の違いみたいなものも、実は含まれている……というのも素敵なところなんです。
――歌声としては特に序盤に気だるさが強く出ていたりと、まさに普段のアプローチとの違いを感じました。
内田 今までは言葉がしっかり伝わることを心がけて歌ってきたんですけど、今回は語感と雰囲気を重視しました。今まではファンのみんなの中にあるであろう“声優・内田 彩に求める歌い方”みたいなイメージも意識してはいたんですけど、今回みたいな歌い方も、また新しい挑戦として良かったなぁと思っています。
――ファンの方にも、新しいことをやってほしいという気持ちもあるでしょうし。
内田 何か新しい挑戦をすると「うっちーっぽくない」と言われることもあるんですけど、「みんなが“っぽくない”と思うんだったら、みんながイメージする私が今ちょっと広がったわけだから、それでいいんだろうなぁ」と受け止めています。みんなに「うっちーっぽい」というイメージを持ってもらえていること自体は嬉しいですけど、ちょっとずつ“っぽさ”を広げていって、みんなにもそれを楽しんでもらえたらいいなぁ……と思っています。
――さて、年明けにはパシフィコ横浜と高崎芸術劇場でワンマンライブ“AYA UCHIDA 5+2 ANNIVERSARY LIVE”を開催されます。パシフィコも群馬でのライブも、ともに“So Happy”のツアー以来となりますね。
内田 3年半ぶりくらいかな?今は、何をやったらいいのか悩ましいところで……。
――その間にリリースも重ねられて、曲のバリエーションも増えましたし。
内田 それもなんですけど、普段通りのライブをやるのに完全に今までの形には戻せないというところで、自分の中ではまだ何か制限されてしまっているような感覚のままなんですよ。そこをどう解消して、上手く形にできるかな……という気持ちはありますね。
――有観客ではあっても今までと違う部分があるというところに、まだ戸惑いがあるというか。
内田 そうなんですよ。みんなのほうを向いてのライブなのに、みんなは声を出せないじゃないですか?その時間に何を生み出せるのかが、まだちょっとわからなくて。独り相撲になっちゃったら、きっと観る側も辛いだろうし……。それに「本来だったらできたのに、やれない!」みたいなことを感じたときが一番もどかしいと思うので、そういう気持ちが残らないようなものにもしたくて。
――制限を感じさせないものにしたいというか。
内田 逆に「なるほど、だからこうやったのか!」みたいに違う楽しみへ変えられるようなものを作っていきたいんです。そういうふうにマイナスなことを感じさせないライブを目指しているので、ぜひ今回のシングルを聴きながら、来年のワンマンライブを楽しみに待っていていただけたら嬉しいです。
TEXT & INTEVIEW BY 須永兼次
●リリース情報
内田彩 6th Single
「Canary Yellow」
11月10日(水)発売
【限定盤(CD+DVD)】
品番:COZC-1826-7
価格:¥2,090(税込)
【通常盤(CD)】
品番:COCC-17923
価格:¥1,430(税込)
<CD>
1. Canary Yellow(アニメ『やくならマグカップも 二番窯』EDテーマ)
作詞・作曲・編曲:hisakuni
2. KANRANSHA
作詞:螺子アリサ・Yocke 作曲・編曲:Yocke
3. Canary Yellow (Instrumental)
4. KANRANSHA (Instrumental)
<DVD>
1. Canary Yellow (Music Video)
2. Canary Yellow (MV & Jacket Making Movie)
『AYA UCHIDA 5+2 ANNIVERSARY LIVE』CD購入者先行
11月10日(水)に発売される内田彩 6thシングル「Canary Yellow」にCD購入者最速先行チラシ封入決定!
CD購入者先行受付期間:11/9(火)18:00〜11/21(日)23:59
CD購入者特典
・アニメイト:初回限定盤:缶バッヂ(56mm)通常盤:ブロマイド(全3種・ランダム)
・ゲーマーズ:初回限定盤:缶バッヂ(56mm)通常盤:ブロマイド(全3種・ランダム)
・とらのあな:ブロマイド(全3種・ランダム)
・タワーレコード:ブロマイド
・HMV:ブロマイド
・WonderGOO/新星堂:ブロマイド
・TSUTAYA:ブロマイド
・ソフマップ・アニメガ:ブロマイド
・ネオ・ウィング:ブロマイド
・Amazon.co.jp:初回限定盤…メガジャケ / 通常盤…メガジャケ
・楽天ブックス:ブロマイド
・玉光堂・バンダレコード/ライオン堂:ブロマイド
・コロムビアミュージックショップ:アナザージャケット
・メーカー特典:ポストカード
●ライブ情報
AYA UCHIDA 5+2 ANNIVERSARY LIVE
2022年1月9日(日)
①開場 12:30 / 開演 13:30
②開場 16:30 / 開演 17:30
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
2022年1月29日(土)
①開場 12:30 / 開演 13:30
②開場 16:30 / 開演 17:30
会場:高崎芸術劇場
全席指定
[S席] ¥11,000 / [A席] ¥8,800
チケット発売
CD購入者先行:11/9(火)18:00〜11/21(日)23:59
当落&入金:11/25(木)18:00~11/28(日)23:59
内田彩OFFICIAL WEB SITE先行:11/26(金)12:00〜12/5(日)23:59
当落&入金:12/9(木)18:00〜12/12(日)23:59
プレイガイド先行:12/10(金)〜
一般発売:詳細は決まり次第ご案内いたします。
内田 彩 公式サイト
https://aya-uchida.net/
内田 彩 公式Twitter
https://twitter.com/aya_uchida
内田 彩 レーベルサイト
https://columbia.jp/uchidaaya/
TVアニメ&実写『やくならマグカップも』アニメ公式サイト
https://yakumo-project.com/
SHARE