リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2021.10.28

【イベントレポート】帰ってきたリリイベで「やっぱミリオンが大好きー!」。「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 06&07」発売イベントレポート

【イベントレポート】帰ってきたリリイベで「やっぱミリオンが大好きー!」。「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 06&07」発売イベントレポート

「アイドルマスター ミリオンライブ!」発のCD「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 06&07」の発売を記念したリリースイベントが2021年10月16日、関東近郊某所にて開催された。

同イベントにはユニット・花咲夜よりエミリー スチュアート役の郁原ゆう、白石紬役の南早紀、天空橋朋花役の小岩井ことり、ユニット・Jus-2-Mintより佐竹美奈子役の大関英里、横山奈緒役の渡部優衣が出演した。今回は1回目の模様をレポートする。

昨今の状況により長らく延期となっていた本イベントだが、ついに有観客での開催となった。ステージに登場した郁原が「みなさん、お待たせしました! 2年ぶりのリリースイベントです!」と挨拶すると、会場からは大きな拍手が巻きおこり、キャスト陣からは会いたかったの声が飛んだ。

最初のコーナーは楽曲に関するトークで、花咲夜組は「百花は月下に散りぬるを」について語った。南は「この3人ならではのぴったりの曲で、衣装にもインパクトがありました」。小岩井は「和風ユニットの王道の楽曲だなと思いました」と語った。郁原は「ノリやすくてテンションも上がる和風の曲で、この曲が嫌いなオタクはいないと思いました(笑)」と表現していた。ドラマパートについては花咲夜の三姉妹感や、ツッコミ不在であることについても盛り上がっていた。

Jus-2-Mint組は「Super Duper」についてトーク。渡部が「もっと元気な、ごはん作ったで~いただきま~すみたいな曲かと思ったら、おしゃれ! 令和って感じがした!」と語ると、大関は「私最初曲が間違って届いたと思ったもん」と返す。渡部はふたりの新たな魅力、女の子が憧れる女の子的な一面について、大関はこの曲で美奈子が遠慮せずに前面に出る新鮮についても話していた。

“THE IDOLM@STER MILLIONLIVE! MESSAGE WAVE!”は、メッセージを波のようにつないでいく伝言ゲームコーナー。コーナー前にほしい賞品を相談したのだが、渡部の“ハワイ旅行”、小岩井の“バンダイナムコの株全部”といった希望は天の声ブザーにより却下。結局渡部がとっさに思いついた「みんなで(スパリゾート)ハワイアンズ」が賞品に選ばれた。

同コーナーはいわゆる伝言ゲームで、伝達方法を文字、イラスト、ジェスチャー、読唇術、タンバリンからくじで選ぶのが特徴。キャスト陣からはタンバリンを引いたらアウトの声が漏れる。

ひとつ目のお題は“結い髪”。一見難題だが、「百花は月下に散りぬるを」の歌詞に“結い髪は 香りを放って”というフレーズがあるのがポイントだ。小岩井→郁原→南は花咲夜の絆で余裕の正解。四番手の渡部は髪を結っているポーズまではわかるのだが、固有名詞が出てこないようだ。ラストの大関までつないだ答は“かんざし”で惜しくも不正解となった。

初回の教訓を生かしたふたつ目のお題は“セルフィー”。大関から渡部は読唇術で見事伝達に成功。渡部→南→郁原は、答をそのまま書いて見せるだけの「文字」を引き当てる神引き! 結果郁原が小岩井に読唇術で伝えられるか……というチャレンジになったのだが、時間に追われた小岩井の回答は“ラブリー”! 残念ながら正解ならずだったが、大いに盛り上がったコーナーだった。

待望のライブコーナーは花咲夜の「百花は月下に散りぬるを」からスタート。ライブ前に3人揃いの小道具の扇子を取り出すと、小岩井が扇子の正しい持ち方を確認しているのが微笑ましい。

しかしパフォーマンスが始まるとバシッとスイッチが入る。アップテンポなイントロに合わせた鮮やかな動き出しが小気味良い。柔らかくも凛とした歌声と、扇子を使った雅やかな動き。ちん・とん・しゃんやとん・てん・しゃんの動きのメリハリが楽しい。力強い畳み掛けでは、みっつのスポットライトの中に歌い上げる3人の姿が浮かび上がるようだった。

「百花は月下に散りぬるを」は今年5月の「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 7thLIVE Q@MP FLYER!!! Reburn」以来の披露。郁原は「こんなに近くで見ていただくのは新鮮」とリリイベならではの距離感の近さに言及。小岩井と南も(声が出せなくても)みんなの高ぶりやノリがステージからわかる! と喜んだ。

続いてカップリングの「矛盾の月」はこれが初披露。暗い照明の中優雅に舞いながら歌い継ぐ姿が印象的だ。左右にはねるようなステップと和の雰囲気のギャップがいい。全体に大人のムードが漂っていて、他のメンバーが歌っているオフボーカルのパートでも舞うようなダンスで魅せる。日本語と英語のパートが流れの中で一体になっている印象で、“時がTick Tick Tick”や“胸がSick Sick Sick”といったフレーズの響きが面白い。キメどころの“恋は…”のフレーズでステージが紫色の逆光に包まれると、一瞬の音の空白が生む真空に吸いこまれるようだった。アウトロのゆらり幽玄のキメに、拍手が降り注いだ。

Jus-2-Mintの「Super Duper」は背中合わせの絵になるポーズからスタート。ふたつのピンスポットに包まれる姿はまさにダブルエースの風格だ。背中を預けあうような信頼を感じさせる動きや、腰で見せる大人のダンスが印象的。かなり高音域の難度の高いボーカルを、激しいダンスを交えて響き合わせるのは圧巻だ。ステップワークやウォーキングを見せるような振付が多く、特に間奏でスポットライトを浴びて歩く渡部の姿はスーパーモデルのようだ。今回は2階席から見たのだが、足元の動きがしっかりと見える(そして映える)のはステージを見下ろすホール会場のメリットだろう。

歌い終えた2人は久しぶりのリリイベでの再会を改めて喜び合う。渡部は「Q@MP FLYER!!! Reburn」の日以上に緊張したとのことで、大関も「ふたりで裏でずっと緊張してた」。次に歌う「Hang In There!」について渡部が「攻め攻めの女の子の歌詞がすごく好きな曲で、私も自分を超えていけるように頑張りたいと思います」と語ると、大関も「昼公演は本当に本当の初披露なのでしっかり目に焼きつけてください」と語っていた。SNSでほめてほしいとアピールすることも忘れないのも2人らしい。

「Hang In There!」は謳うような幻想的に流れる歌唱からスタート。お互いの歌声を追いかけあうような歌唱の中で徐々にテンションを高め、真紅の光の中熱いシャウトを響かせる。優雅さと躍動感をあわせもった動きが印象的で、渡部の動きの過剰さ(長身でありながら誰よりも大きく激しく動く)がよくでた楽曲だ。大関のラップテイストの歌唱の力強さとはりつめた感じもとても魅力的で、かっこよさの芯にキャラクター性がぶれずにあるのは声の役者ならではのパフォーマンスだ。間奏で舞いながらエネルギーをためると、それぞれのダンスソロパートへ。円を描くように動きながら無敵のダンスを見せると、そのエネルギーをそのままクライマックスのボーカルに注ぎこんでいった。ラストは青い光の中鮮烈なキメ。圧巻のパフォーマンスに、しばらく拍手が鳴り止むことはなかった。高いクオリティと運動量に、花咲夜の面々も驚いている様子だった。

締めの挨拶で小岩井は、耳元のイヤリングを郁原がプレゼントしてくれたことを紹介。「花咲夜の絆を育てている最中なので、また3人で歌えることや、プロデューサーさんの前でいっぱい歌えることが楽しみです」と語ると、夜の部こそ賞品をゲットすると誓っていた。

郁原は「ミリオンでリリースイベントをやるたびに帰ってきたなという気持ちになるんです」と語ると、今日の体験を振り返りながら「やっぱミリオンが大好きー!」の言葉に気持ちを込めた。

南は「矛盾の月」などで見せた姿を「ちょっと雅であでやかな私たち」と表現すると、「初めてを見てもらう気持ちって恥ずかしいけど嬉しい」。「ミリオンライブ!」にとっての観客、イベント、ライブの大切さを改めて実感している様子だった。

渡部はCDのシリーズタイトルに掛けて「THE@TER WAVEだからウェーブしませんか?」と提案。一体になって応えるプロデューサーたちの姿に大喜びすると、「Jus-2-Mintとして美奈子とステージに立てて本当に嬉しかったです!」と語っていた。

大関は美奈子の「わっほーい!」を響かせると、観客が声を返せないことに寂しさをにじませつつも、「みんなが返してくれるリアクションで頑張れます、いつも本当にありがとうございます。(練習が大変だったので)奈緒ちゃんとふたりで本当に良かったと思います」とすると、もっともっとパフォーマンスを高めていくから見ていてほしいと決意を語っていた。

イベントを締めくくるラストナンバーは「Flyers!!!」。色合いを変える五色のライトの中パフォーマンスを繰り広げた。全員曲を5人で歌うことで個々の歌声が粒立っているのが印象的で、歌いだしの渡部郁原の組み合わせのボーカルの響き合いが新鮮。渡部郁原→小岩井大関とパートを受け渡し、ソロを担う南の力強く伸びやかなボーカルが魅力的なアクセントになる。ステージ上で動きの掛け合いがある時は3対2でユニットごとに別れていて、“渡すエナジー”では渡部と大関がタッチを交わす動きをみせた。

「Flyers!!!」は何度も聴いて来た楽曲だが、耐える時間が長かったからこそ“乗り越えて来たんだ”に代表される歌詞のフレーズのひとつひとつが胸に迫るものがある。ラストの“曇りない空へ”で想いとエネルギーがあふれだす感じは、大団円にふさわしい感動だった。

ラストは郁原が音頭を取っての「これからもアイマスですよ、アイマス!」で、「ミリオンライブ!」2年ぶりのリリースイベントは無事終了となった。

Text by 中里キリ

「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 06&07」リリースイベント
2021.10.16 関東近郊某所 セットリスト

M01:百花は月下に散りぬるを(花咲夜/郁原ゆう、南早紀、小岩井ことり)
M02:矛盾の月(花咲夜/郁原ゆう、南早紀、小岩井ことり)
M03:Super Duper(Jus-2-Mint/渡部優衣、大関英里)
M04:Hang In There!(Jus-2-Mint/渡部優衣、大関英里)
M05:Flyers!!!(全員)

関連リンク

『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』公式サイト
https://millionlive.idolmaster.jp/theaterdays/

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP