INTERVIEW
2021.10.27
『ラブライブ!虹ヶ咲スクールアイドル同好会』でも活動を共にしている村上奈津実と田中ちえ美によるユニット・NACHERRY(ナチェリ)がこの秋に結成!2022年1月にリリースされるデビューミニアルバム『CANDY SUNDAY』から先行配信となった「フォーチュンテラー」は、NACHERRYのコンセプトであるアメリカンロックテイストの勢い溢れる1曲となっている。二人の新しい魅力が詰まった新ユニットの結成秘話やフレッシュな制作現場、そしてNACHERRYのこれからについてをたっぷり語ってもらった。
――『ラブライブ!虹ヶ咲スクールアイドル同好会』でも共に活動しているお二人ですが、どんな流れでNACHERRY結成へと至ったのですか?
田中ちえ美 私たちにとってはサプライズプレゼントというか、元々は私たちが以前お世話になっていたプロデューサーさんがそれぞれ声をかけてくださったんです。私が知ったのが5月なので、最近ですね。マネージャーさんから「実は、田中さんにそういう話がきてるんだよ」って言われて、「それってなっちゃんとですか?」って言ったんですよ。
――村上さんとやることはわかっていた?
田中 わかっていたというか、私がユニットをやるなら、なっちゃん(村上)しかいないって思っていました。
村上奈津実 私は話を聞いたのが、とあるライブの翌日だったんですよ。マネージャーさんはライブが終わってから話してあげようと思っていたらしいんですけど、私そのとき爆睡していて。すごく眠いなかで電話をしていたんですけど、話の内容がちょっと理解できなくて(笑)。
――寝起きでユニット結成の報を知るという(笑)。
村上 「起きたばかりで頭が回ってなかったんですけど、嬉しいです」みたいな(笑)。夢なのか現実なのかわからないまま、しばらくふわふわしていました。あと、マネージャーさんから「田中さんは知らないかもしれないから、いついつまではその話をしないで」って言われていたので、「田中はまだ知らないんだ~」って思いながら接していました(笑)。
田中 知ってましたけど、私は私で「なっちゃんは知らないかもしれないから隠しておいて」って言われていて(笑)。
――お互い何かを隠しながら過ごされていたと。
田中 でもさすがにもう知ってるだろうっていうタイミングでなっちゃんに「聞い……た?」って(笑)。そこで「聞いたよー!やったねやったねー!」ってなって、お互いようやく実感できたというか。
――お二人によるユニットに対して田中さんはある種の確信があったというお話でしたが、普段から仲良くされているんですよね?
村上 お酒を飲む友達っていう(笑)。お仕事仲間というより友達という感覚で、お互い結構さらけ出してしゃべっていると思います。
――そんな村上さんから見た田中さんはどんな人物だと思いますか?
村上 田中は結構人見知りで初めて会う人には緊張しいだと思うんですけど、慣れてくるとすごく場を盛り上げるムードメーカーという感じで、でもすごい真面目です。あとはやっぱり気にしいで、そこはすごく私と似ているかな。私もここをこうすればよかったなとか、こういう言い方をすればよかったなって後悔することがあって、そういう話ではお互い励まし合っていますね。
――では田中さんから見た村上さんは?
田中 最初の印象としては明るくて元気で、どちらかというと……陽キャ(笑)。
村上 陽キャ(笑)。
田中 って思っていたんですけど、仲良くなっていくと「私さ、実は暗いんだよね……」って自分で言ってくるんですよ(笑)。
――自ら暗いとカミングアウトするという(笑)。
田中 その話がまずネガティブだし(笑)。たしかに落ち込みやすいというところもあったんですけど、それは共通点として「お互い同じだね」って仲良くなるきっかけの1つになりました。なっちゃんも言ってくれた通り、仕事仲間でありながら普通の友達でもあるので、NACHERRYの活動としてのアー写撮影やMV撮影、あとはラジオも始まったんですけど……全部が楽しい!アー写撮影もMV撮影も一人だと緊張すると思うんですけど、なっちゃんがいてくれるから、もうずっと楽しい!みたいな。NACHERRYの活動は今全部楽しいです。
村上 初めてのことばかりなのに田中と一緒だから「なんとかなるんじゃないかな」って思っています(笑)。
田中 なっちゃんとも一緒だし、周りのスタッフさんとも楽しくお話できるから、そういう環境で仕事できている自分はすごく恵まれているし、幸せなんだなって思っています。
――そんなお二人ですが、それぞれどんな音楽を聴いてこられましたか?
田中 ずっと好きだったのはやっぱりアニソンで、水樹奈々さんやアニソンアーティストさんの楽曲を聴いていました。アニソンをいっぱい聴いてきたので、自分がランティス(バンダイナムコアーツ)さんからデビューできるのにはびっくりしましたね……。声優をやっていくなかでいつかアーティストデビューしたいと思っていたのですが、学生の頃から聴いていたアニソンアーティストの方がたくさんいらっしゃるレーベルに自分がいるのが信じられないです(笑)。
――『虹ヶ咲』もまたランティスからのリリースではありますが、それとはまた感覚が違いますか?
田中 『虹ヶ咲』は作品でやっているので、自分の名前でデビューというのはまた違いますね。ランティスの田中ちえ美という文字だけでも、信じられな~い!って感じです(笑)。
村上 私は幼い頃からaikoさんが好きだったのと、お父さんがポルノグラフィティを好きで、車の中でずっと聴いていました。あとは田中と同じでアニソンも大好きでよくみんなで曲を覚えてカラオケで歌っていましたけど、私は小学校も中学校も音楽の成績がそんなに良くなくて。通信簿では「良い」「大体良い」「とても良い」っていう評価があるなら、私すっごい頑張っていたのに「大体良い」なんですよ。
田中 大体良いでもいいじゃん!(笑)。
村上 こんな大体良い止まりの私が……(笑)。
田中 そんなこと思ってたの?(笑)。
村上 だってさ、デビューする人たちってもっと音楽の知識とかセンスもすごくて、そんな「大体良い」の私がデビューできるなんて(笑)。でもここから「とても良い」にいきたいなと!
――そんなNACHERRYのコンセプトについて、楽曲からアートワークも含めてアメリカンロックなテイストが印象的ですが、最初の感想はいかがでしたか?
村上 私はどちらかというと、かっこいいロックというよりも明るいイメージのコンセプトがいいなと思っていたので、すぐに「これやりたいな」と思いました。
田中 私も色々話し合いをするなかで、なっちゃんとなら明るいサウンドのロックを歌いたいなとずっと思っていたし、なっちゃんにもそんなサウンドが合うと思っていたんですよ。あとは、ほかにはないユニットコンセプトだなって。どことも被らない、私たちの世界観を作り出せるコンセプトだし、こういう衣装を着るのは初めてなので最初は照れもありましたけど、この衣装でニコイチ感もあってみんなにもそこを見てもらいたいなって思いました。
――たしかにロックといえども70〜80年代辺りのアメリカのガールズバンド的な印象もあって、そこは新鮮ですよね。
田中 同性にも好かれやすい楽曲になっていると思いますよね。なっちゃんと話していたのは、「高校の文化祭とかでガールズバンドの子にカバーしてほしいな」って。
村上 私も高校の時にガールズバンドをやっていたんですよ。そのときNACHERRYがいたらカバーしていましたね(笑)。
田中 ランティスさんからデビューするけど、だからといってアニソンらしいというより、私たちらしくロックで明るい曲も歌っていきたいなって。
――そんななか、先行配信でリリースされた「フォーチュンテラー」を聴いた感想は?
田中 お互いに「これ最高!」ってなるくらい私たちの思い描いていたコンセプトにぴったりだなって思いましたし、これをなっちゃんと歌うんだと思ったらより楽しみになりました。
村上 それまではNACHERRYのコンセプトを聞かれても上手く説明できていなかったんですけど、「フォーチュンテラー」を初めて聴いて、その正解がこの歌だって思ったんですよね。パーティ感というか、女の子たちが自分らしくはっちゃけられる曲という、私が思い描いていたNACHERRY像そのままでした。
――ロッキンなサウンドのなかで自分たちがどう歌うかというところはどう考えられましたか?
村上 キャラクターとしてではなく自分として歌う経験があまりなかったので、どこまで自分でいくかというバランスを考えて歌っていました。なのでプリプロの段階から探り探り、考えながら歌っていましたね。
田中 私は初めてではなかったのですがキャラソンではないということで、どうアプローチしていくか、どこを立ててどこにアクセントを入れてというのは研究しましたね。それこそこういうタイプの楽曲をたくさん聴いたりもしましたけど、結局めちゃくちゃ緊張したので、それができたかというと……できているつもりではあります!(笑)。とにかく緊張しました。プリプロもレコーディングもなっちゃんと一緒にレコーディングできたのが良かったですね!
村上 うん。
田中 なっちゃんの歌を聴きながらプリプロやレコーディングに臨めたので、イメージしやすかったですね。一人で歌うよりずっとやりやすい環境でできたなって思います。
村上 あと、プリプロで初めて田中の歌を聴いたときに、そういえば田中の地声での歌って聴いたことがなかったなって。
田中 たしかに。キャラクターの声でしか歌ってこなかったもんね。
村上 それですごくびっくりして。「これ田中なの!?」と思って(笑)。
――それこそファンの方もキャラクターでの歌声を聴き慣れているところはありますよね。それだけにフレッシュさもあるというか。
村上 そうだと思います。すごくお姉さんっぽくて、「めちゃ上手い……!」って。それで、こんなすごい田中と重なり合ったらどうなるんだろうって思ったんですけど、初めて完成版を聴いたときはすごくしっくりきて、きれいだなって。
田中 でも私は、この曲はなっちゃんの声にすごくぴったりだと思って。歌もなっちゃんの明るくてかわいい声から始まっているというのもそうだし、なっちゃんがさっき私の声がお姉さんみたいって言ってくれたように、私がお姉さんでなっちゃんが妹みたいで姉妹が歌っているというか。それぞれのソロもそうだし、ユニゾンもかわいい声とお姉さんっぽい声があって、でもお互いの声が喧嘩していなくて、仲良い姉妹が楽しく歌っていますっていうイメージが私のなかに降りてきましたね。
――そこでよりコンセプトが明快になったというか。実際に聴くと、おっしゃる通りお二人の声の相性の良さもわかりますよね。
田中 なので早く聴いてほしい。
村上 聴いてほしい~!
田中 でもなっちゃんがさっき、「田中はこんな声なんだ」って言ってくれたけど、なっちゃんもなっちゃんで、自分の声とキャラクターでは違うから。
村上 そうかな~?(笑)。
――お互いの知らない声が聴かれるという新鮮さはこのユニットの大きな魅力になると思いますよ。
田中 そうですね。「私たち、こういうのもできるんですよ!」っていうアピールになると思います。
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