INTERVIEW
2021.10.19
――カップリングの「ノスフェラトゥ」についても。この曲も『月とライカ~』の世界観があるように感じました。
宝野 こちらはアニメとは関係ないけど、吸血鬼=ノスフェラトゥ被せで。「ノスフェラトゥ」という言葉は、同じタイトルの吸血鬼の映画があるんですよ。その話を聞いてから、ノスフェラトゥで曲を書きたいとずっと思っていました。
――アリプロのタイトルや歌詞で「ノスフェラトゥ」が未出だったのは、ちょっと意外です。
宝野 ありそうでしょ?でもなかったんですよ。「血の断章」という吸血鬼の女の子の曲はあるけど、ノスフェラトゥは初です。露骨な吸血鬼の物語ではないけど、儚くて冷たい曲ができるなと思い、片倉さんに「カップリングはノスフェラトゥでいくからね」と先に伝えておきました。ここで、また片倉さんからのレポートの登場です。
――お願いします(笑)。
宝野 はい。「当初、イリナのバラードと思いましたが、やはりそこは吸血鬼ですので、神秘的で少しエスニックな愛の歌を作りました。」とのことです。ぽわ~んとしたエスニックな感じが特徴ですね。
――エスニックなメロディもアリプロらしさですよね。
宝野 定番っぽいけど、けっこう難しいんですよ。言葉の繋ぎ方とか、息継ぎの入れ方とか。今回だとサビのところですね。メロディではなく言葉で切らないといけないから、意識して歌わないと息切れします。
――作詞面でのポイントはいかがでしょう?
宝野 ノスフェラトゥと対応する言葉として、エスメラルとエターナルを入れています。エスメラルは「儚い」という意味で、エターナルは「永遠」ですね。それと、最後のノスフェラトゥのところは、メロディ通りに歌う予定でしたが、出来上がってみたらセリフの方が良いんじゃない? と言われて、囁くことになりました。ちょっと照れました(笑)。
――終わりのところですね。ゾクッとします(笑)。リリース後の予定などはありますか?
宝野 まだしばらくコンサートはないけれど、「緋の月」はリリースイベントがあります。オンラインなので、たくさんの方にご参加いただけると思います。あとは、来年アリプロが30周年を迎えるので、そのときはコンサートができたら良いですね。それまではゆっくりしたいところですが、最近は次のアルバムの制作をやっているので、ひたすら籠もってます。今年12月にリリース中にはできる予定です。
――制作は、外に出て様々な刺激を受けて、という行動が大切になりますよね。
宝野 そうですね。すごく大切だと思います。もっといろんなところに行きたいけれど、まだ我慢の時期かな。美術館も予定していた展示が中止になることも多くて。仕方がないことだけど、ちょっとつまんないなって思います。
――では最後に読者にメッセージをお願いします。
宝野 久しぶりのALI PROJECTのシングルなので、アニメともどもご贔屓に。『月とライカと吸血姫』、すごく面白い作品です。ご覧になって、OPがいいなって思ったらぜひフルで聴いてみてほしいです。CDだと構成が違うので印象が変わると思います。両方楽しんでいただけたら嬉しいです。
INTERVIEW & TEXT BY 池田 桂
●リリース情報
「緋ノ月」
10月20日発売
【初回限定盤】
品番:LACM-34176
価格:¥2,420(税込)
【通常盤】
品番:LACM-24176
価格:¥1,320(税込)
<CD>
1.緋ノ月
2.ノスフェラトゥ
3.緋ノ月(off vocal)
4.ノスフェラトゥ(off vocal)
<Blu-ray>
緋ノ月〜Music Clip〜
ALI PROJECTオフィシャルサイト
https://aliproject.jp/
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