INTERVIEW
2021.10.07
――さて、今作には、TVアニメ『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』OPテーマ「Take mo’ Chance」が収録されています。アニメの楽曲を手がけたことについてはいかがでしたか?
NARITO 僕はアニメがとても好きなので、この曲で初めてアニメのタイアップをやりますとなったときに、まずその作品の声優さんの名前を見て、「うわっ、福山(潤)さんいるし櫻井(孝宏)さんいるし!」みたいな(笑)。それもあって興奮しながらのレコーディングだったんですけど、いざ放送が始まって、僕たちの声とアニメーションが重なるところを観ると、自分の夢が1つ叶った気がして。そこはすごく感動的な部分もありましたし、アニメーションと重なって、僕たちの音楽は間違っていなかったなっていう1つの自信にも繋がりました。非常に良い経験をさせていただいたなと思っています。
――そこから2ndシングルとなる「星合」は、『名探偵コナン』という国民的アニメのEDテーマに選ばれました。
ITSUKI ドッキリだと思いました(笑)。しかもスタッフさんが意地悪で、「放送されるかわかんないから」ってずっと言われていたんですよ。
NARITO あれはよくない(笑)。
ITSUKI なので、放送が始まるまで二人でドキドキしていて、スタッフさんと一緒に映像を観たときは、最初は「ドッキリじゃなかった!」っていう安堵感がありました(笑)。『名探偵コナン』のファンの方に僕らの曲は受け入れてもらえるのかという不安があったんですけど、放送が終わったあとに「すごく良い曲だった」っていう声もいただき、MVもたくさんの方に観ていただけて……。そこが初めてお客さんの声というものを受けた場所だったので、今の自分たちの活動の糧になっています。
――アニメ好きのNARITOさんとしてはいかがでしたか?
NARITO 『コナン』は小さい頃から、それこそ自分がアニメが好きって気づく前から観ていた作品だったので、そんな作品で歌える衝撃がありつつも、まず先に責任感が来ました。これだけ大きな作品に僕たちが携われるということは、それだけの楽曲を僕たちが出さなくちゃいけないんだっていうプレッシャーとも戦いながらの制作だったので、浮かれるというよりは自分と素直に向き合いながらの時間を過ごしましたね。
――そうしたなかで生まれた「星合」は『コナン』の曲としても、またall at onceを知るうえでも大切な曲になりました。そこから今度は「JUST BELIEVE YOU」で同じく『コナン』の、今度はOPテーマに抜擢されました。
ITSUKI 最初にデモを聴いたときに倉木麻衣さんの声が聴こえてきたので「えっ?」と思って歌詞を見たらクレジットに「作詞:倉木麻衣」って書いてあって……また別の形でドッキリを仕掛けられているのかなって思いました(笑)。それもあって、さっきNARITOが言ったようにより責任感というものが出ましたね。倉木さんや倉木さんのファン、さらに今度はオープニングということでプレッシャーはもちろんありましたし、レコーディングでもお互い悩みました、どうやって歌ったら受け入れてもらえるんだろうって。でもあえて自分たちの良さやall at onceらしさを出したほうがたくさんの人に聴いてもらえるんじゃないか、僕らのことを知ってもらえるんじゃないかと思って、そこをすごく意識してレコーディングしたのを覚えています。いざ放送されたものを観て、前作同様ドッキリじゃなかったという安心感もあり(笑)、楽曲も名探偵コナンの世界に溶け込めたし、多くの方に良いと言っていただけたので、そこでやっと「良かった」という安堵感がありましたね。
――デビューしてからおよそ半年の濃密な経験は現在の活動に大きな影響がありそうですね。
NARITO めちゃくちゃありました……。
ITSUKI かなりありましたね。技術的な面でもデビューしてからの半年間の楽曲たちによって今の成長があると思いますし、あまりに濃い経験をさせていただいたので、責任感やプロとしての自覚というものも芽生えた半年だったと思います。
SHARE