INTERVIEW
2021.09.08
――ちなみに、レコーディング中は色々とやり取りしながら進めていったんですか?
Masayoshi はい。僕とみなみちゃんと、皆さんとで色々とやり取りしながら進めていきました。歌詞カードに向き合いながら、「ここはこんなふうにしてみましょう」とか、「ここ、もう1回録っていいですか?」とか、細かいところまでこだわれて良かったです。電音部の場合、完成形についてトラック制作側が決められる要素がすごく多くて、自由度が高いな、と思います。普通はもっと「こんなイメージで、ここはこうしてください」と細かい指定があるはずなんですけど、電音部はそういう部分がほとんどないプロジェクトなので。
――むしろ、電音部を通じて色々なたちが繋がったときに「そこでどんなことが起こるのか」ということを大切にしているようなイメージがあります。
健屋 実際、キャスト同士にしても、色んな人たちが集まっているので、その違いを感じる瞬間があって面白いです。ラジオの収録のときにご飯を食べに行こうという話になったんですけど、アキバエリアの皆さんってアイドル活動もしているので、「もうすぐ撮影会だからダイエットしなきゃ」と話していて。「そうか、アイドルってそういうこともあるんだ……!」と思いました。そんなふうに、全然タイプが違う人たちが集まってきているので、本当に面白いです。
――逆に、健屋さんがVTuberとして活動しているからこそ驚かれたことはありますか?
健屋 ラジオの収録が終わったあとに、「みんなで自撮りをしよう」という話になったときに、次元を超えて写真に一緒に映れたことはその1つかもしれないです。あと、電音部のイベントでも使われているxRスタジオ「MIRAIKEN studio」もすごいですよね。
Masayoshi あれはすごいですね。子供の頃に夢見ていたことが現実になっているというか。電音部は、色んな要素が集まってきているプロジェクトだからこそ、新しいファンの人たちに聴いてもらえることがすごく嬉しいです。僕らの場合も、曲がリリースされた瞬間に、普段はクラブミュージックをあまり聴いたりしないような層の人にまで、一瞬で楽曲を届けられるというか。願わくばまた曲を作らせてもらえたら嬉しいな、と思っているところです。
――電音部を通して、色々なタイプの人が同じ楽曲に触れられる可能性がありますね。
健屋 そうですよね。私たちにとってもまさにそうで、電音部に参加させてもらうことで、これまで私たちのことを知らなかった人たちにも音楽を届けることができると思っているんです。それこそIimoriさんも、電音部がなければ私たちとの接点はなかったわけですし。
Masayoshi 本当にそうですよね。関わる機会はなかったかもしれない。
健屋 ちなみに、1つ聞いてみたいんですけど、また一緒に曲が作れるとしたら、Iimoriさんはどんな曲を作ってみたいですか?
Masayoshi 今度はもっとテンポを落として、重い感じの曲にしてみたいです。「Let Me Know」の場合は、ドロップをものすごく激しくしたのと同時に、最後は駆け抜けるような爽やかさも意識した曲だったので、次があるならもっと違うものを作ってみたいな、と思います。
――最後に、電音部のこれからについて楽しみにしていることを教えてください。
Masayoshi まずは、今の情勢が落ち着いて、リアルイベントが本格的にできる時期がきてくれたらいいな、と思います。早く平和になって、パーティができるようになったらいいな、と。
健屋 実はまだDJイベントに行ったことがないので、初めてクラブに行くのは電音部でのイベントに取っておこう、と思っているんです。すごく楽しみです。それに、キャラクターを演じているキャストの一人としては、今後のストーリー展開も気になります。これから色々なことが明らかになることで、「実はこんなストーリーがあって、それでこの曲ができたんだ」ということもわかると思うので。それをみんなで一緒に楽しめたら、と思います。電音部には、トラックメイカーの皆さんによるDJも、私たちキャストが出演するライブも、AIを使ったキャラクターによるDJイベントもありますし、様々なメディアミックスや、ゲームとしての魅力も生まれていくはずです。そんなふうに、これからも色んな方面から、色んな楽しみ方で電音部を好きになってくれたら嬉しいです。
Masayoshi 本当に、色んな人に楽しんでもらえたらいいですよね。僕自身、最初はゲームの音楽を好きになったところから、音楽ゲームに興味が出てきて、それをきっかけに、本当に色んな音楽を聴くようになっていきました。同じように、電音部に触れてくれた人たちが、このプロジェクトをきっかけに色んなものと出会ってくれたらいいな、と思っています。
健屋 そうですよね。「Let Me Know」を聴いて、そういう音楽に興味が出たら――。
Masayoshi 僕のほかの曲も聴いてもらえたらすごく嬉しいですし。
健屋 電音部に「音楽が大切な人を繋いでくれる」というセリフがあるように、色んな人たちを繋げてくれるようなものになっていってくれたらいいな、と思っています。
INTERVIEW & TEXT BY 杉山 仁
【第一弾】ハラジュクエリア:小坂井祐莉絵(桜乃美々兎役)×音楽ユニット・Neko Hacker
【第二弾】アザブエリア:秋奈(黒鉄たま役)×ケンモチヒデフミ
【第三弾】アキバエリア:天音みほ(東雲和音役)×TAKU INOUE
●ライブ情報
電音部 1st LIVE -Make Waves-
会場:立川ステージガーデン
開催日時:2021年10月30日(土)/2021年10月31日(日)
開場16:00 開演17:00 予定
チケット料金現地チケット:全席指定 ¥8,700(税込)
配信チケット※配信チケットについては後日詳細を発表します。
※配信チケットの販売開始は10月2日を予定しております。
●リリース情報
『電音部 ベストアルバム -シーズン.0-』
発売中
※ジャケ写:Mika Pikazo氏新規描きおろし
【特装版(3枚組)】
品番:ANCF-0019~21
価格:¥7,650(税込)
【通常版】
品番:ANCF-0022
価格:¥3,500(税込)
■Disc1 <通常盤・特装盤共通>
<収録楽曲>
1:Favorite Days
2:Mani Mani (Prod. TAKU INOUE)
3:アイドル狂戦士(feat.佐藤貴文)
4:ベルカ (feat. ミフメイ)
5:Princess Memeism (Prod. Snail’s House)
6:ミルキータイムライン (Prod. Nor)
7:good night baby (feat. Moe Shop)
8:電脳ロリポップ (feat. 周防パトラ)
9:いただきバベル (Prod. ケンモチヒデフミ)
10:MUSIC IS MAGIC
11:Haiiro no kokoro (Prod. パソコン音楽クラブ)
12:KOI WAZURAI (feat. OHTORA & maeshima soshi)
13:Shining Lights (feat. PSYQUI)
14:ペトリコールを渡って (Prod. Aiobahn)
15:NANAIRO STAGE (Prod. YUC’e)
16:touch me(feat. Kakeru)
17:シロプスα (feat. 安藤啓希)
18:Blank Paper (Prod. TEMPLIME)
19:Hyper Bass (feat. Yunomi)
■Disc2 <特装盤限定>
1:鳳凰火凛 & 灰島銀華 ドラマA
2:灰島銀華 NON STOP MIX by 澁谷梓希
3:鳳凰火凛 & 灰島銀華 ドラマB
4:鳳凰火凛 NON STOP MIX by 健屋花那 & KOTONOHOUSE
5:鳳凰火凛 & 灰島銀華 ドラマC
■Disc3 <特装盤限定>
1:Mani Mani [Carpainter Remix]
2:good night baby [Native Rapper Remix]
3:Haiiro no kokoro [Fellsius Remix]
4:Shining Lights [Masayoshi Iimori Remix]
5:Where Is The Love [宇都圭輝 Remix]
6:Where Is The Love [ebiten Remix]
7:Where Is The Love [IN-KYA in Canada Remix]
8:Where Is The Love [Kon-Ga-Boy Remix]
■封入特典<特装盤限定>
・電音部トラックメイカーによる対談も収録した特装盤限定ブックレット(40P)
・オリジナルデザインステッカー 8種
©A/N
電音部公式サイト
http://denonbu.jp
電音部公式Twitter
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電音部 1st LIVE 公式サイト
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