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INTERVIEW

2021.09.03

【スペシャル対談:第1弾】音楽とユニットへの、三人の愛が炸裂! DIALOGUE+、1stアルバム『DIALOGUE+1』リリース記念、内山悠里菜・稗田寧々×田淵智也スペシャルインタビュー

【スペシャル対談:第1弾】音楽とユニットへの、三人の愛が炸裂! DIALOGUE+、1stアルバム『DIALOGUE+1』リリース記念、内山悠里菜・稗田寧々×田淵智也スペシャルインタビュー

稗田も思わず取り乱した、衝撃的な新曲とは……?

――その「はじめてのかくめい!2021」の直前には、リード曲「透明できれい」が収録されています。こちらの曲についてもまず、内山さんと稗田さんから楽曲の印象をお聞きしたいのですが。

内山 最初の“ラララ”のコーラスに続いて、一旦音が静まってAメロが始まる感じが「新しいなぁ」と思いました。それがすごく印象的で、惹き込まれるように感じたんです。声だけで、ついつい聴きたくなってしまうというか。最初に聴いたのは、田淵さんの仮歌だったんですけど……。

稗田 ゆりにゃ、仮歌大好きだもんね。

内山 そう。何度も聴いちゃうんです(笑)。

稗田 私もその始まりが印象的でしたし、逆に“ラララ”で終わる『DREAMY-LOGUE』の「ぼくらは素敵だ」から繋がっている感じもしました。しかも歌詞も、私的には「好きだよ、好き。」「ぼくらは素敵だ」に続く、田淵さんからのログっ子(=DIALOGUE+ファンの総称)にも私たちにも向けた……うーん、なんて言ったらいいんだろう?田淵さんはよく「呪い」って言うじゃないですか?

田淵 あははは!(笑)。たしかに「好きだよ、好き。」のときには“呪い”っていう言葉を使ったよね。「その歌詞を歌うことで、責任感をつけろ!」みたいな意味で。

稗田 そうなんです。それに続く……“田淵呪いソング”?(笑)

一同 (笑)。

稗田 そういうものを歌詞からすごく感じて。だから、ファンの人の心にもすごく響くだろうし、私たちも感情移入するというかめちゃくちゃ“わかる”。初見から、自分がここにちゃんと感情を込めて歌えるな、という感じがすごくありました。それに、この曲は珍しく一人ひとりが最初に全パートを歌ったので、いつも以上に歌詞を大事にすることを考えた気がします。

田淵 今回は全編通して歌ってもらってから、「この子はここが合いそう」と僕が感じたところを重点的に歌ってもらいました。だから「メンバーに何を伝えたら変わるんだろう?」ということを探りながらできた、僕にとってもかなり意義深くて勉強になったレコーディングになったんです。メンバーとしても「ここは私、集中しなきゃいけないんだ」というスイッチを入れてからテイクを重ねていけたと思うので、そのぶんすごくクオリティの高い歌に仕上がったと感じています。

稗田 曲自体も、単純に難しかったような気がします。完パケで私が歌っている“もしそうだとしても もう1回目指すんだ”という部分も、すごく苦戦して(笑)。でもだからこそ、ここをしっかり歌えたらかっこいいだろうなぁと思って練習もたくさんしましたし、レコーディングでも田淵さんに「どういうふうに体を使えば、もっときれいに声を出せますか?」みたいな相談をたくさんしました。

――一方内山さんは、この曲を歌ってみていかがでしたか?

内山 この曲を録った頃はただ単に音楽に心を打たれていた時期は過ぎていて、「どうしたら自分は1個上に行けるのかな?」みたいなことをすごく悩んでいた時期でもあったんです。実際レコーディングでは想定より全然上手くできなかったことも結構あって、苦手な部分では田淵さんからも色々アドバイスをいただきました。だから自分にとってはできない箇所をまた発見できた、なくなったパズルが1個見つかったようなレコーディングでもあって。「あとはこれを、どう埋めていくか?」という気持ちにはなりました。……悔しい気持ちも、ちょっとありましたけど(笑)。

田淵 ほかのメンバーも含めて「ライブでより響くような歌になるように、このあと頑張ってね」という未来への期待値も込めて振ったパートも結構あって、内山さんは特にそうかも。オチサビのところだね。もちろんレコーディングでは精一杯頑張って、自分も「良い!」と感じたタイミングでちゃんとジャッジをしたんだけど、届いてなかったところも一緒に確認して「ライブまでに頑張ろうね」と伝えて送り出したので……お客さんの前で歌ったときにまた1つクオリティが上がっていたら嬉しいですし、内山さんもそこに一生懸命挑戦してくれていたんです。悔しそうにしていたのも、見ていて「いいぞいいぞ!」と思っていたよ(笑)。

――そのほかにも今回は、新曲やライブでは披露済の未音源化曲もたくさん収録されています。その中から1曲だけ、お気に入りを挙げるとすると?

稗田 難しいなっ(笑)。

内山 えーっと……私は、1曲目の「Sincere Grace」です。この曲は、完成された音源も聴いて“期待”という言葉が最初に浮かんだんですよ。私、田淵さんの曲の資料をもらうたびにすごく勇気をいただくんですけど、この曲はさらに「今の私から、もう一歩先に行きたい!こうなりたい!」みたいなものを描きやすくて……私の中では、泣き曲なんです。それにイントロからは広さを感じて、「DIALOGUE+がもし東京ドームみたいな大きいステージで、この曲を1曲目に歌ったら?」とか「心臓がバクバク鳴るようなイントロが、大音量で聴こえてくるとしたら?」みたいな、ライブに行った側の感じを想像してしまって。そうなると「今まで歩んできた道も努力も、全部無駄じゃない」と思えるような曲になるだろうなと感じたし、そう思えるように頑張っていきたいです。

田淵 今「ツアーの1曲目」じゃなくて「ドームの1曲目」って言ったじゃない?ということはかなり先の未来の1曲目ということだと思うんだけど、そこの違いは、なんで?

内山 な、なんででしょう……?でも私はすごく、ドームの景色が頭に浮かんでしまって。

田淵 長く続けた先にすごくでかいところで記念ライブをやるぞ!となったときに、1stアルバムの1曲目が来ることのカタルシスを感じたんだ。

内山 はい。

田淵 その「未来のここでこうきたら泣ける」っていう目線で楽曲を考えるの、僕的にもすごく「おー……!」と思って。実はちょっと、シンパシーを感じました、今。

稗田 私も自分の感情的な部分では「Sincere Grace」なんですけど、今言ってくれたからほかの曲にしようかな……あ、私「アイガッテ♡ランテ」のデモを最初に聴いたときに……すごく良い意味で「うわっヤバっ!」と思って(笑)。

田淵 あはは(笑)。

稗田 「なんだこれ!またすごい曲をいただいてしまったな!」って(笑)。歌にはすごく野太い声で叫んでいるような部分もあるし、私も2-Aでラップをしたりレコーディングでの新鮮なことが多くて。それが全部、面白かったんですよ。しかも、完パケの編曲もすごくって!家で聴きながら「ヤバすぎだろこれ……!」って何度も独り言出ちゃったんですよ!あーもう見せたいです、あのときの私の姿。「……はぁ……!」っていう。

内山 (爆笑)。

田淵 海外の人みたいなファーストリアクションだ(笑)。

稗田 本当に、最初っから最後までやられまくった曲でしたね。それに、定期公演“フラフラ”の6月公演で初披露したときはバンドアレンジだったんですけど、音源で絶対また「うわっ!」ってなると思うんです。だから今は、すごく皆さんの反応が楽しみです。

田淵 いやぁ、音楽で爆笑できるって最高ですよね。そういう体験を、たくさんしてほしいよ。

稗田 これ、ホントにヤバいですから!

田淵 今回は良いアルバムを作りたくて、まずシングルとして強い曲が決まってその間を埋めるアルバム曲を……という形を構想していたんですよ。そのなかでアルバム制作の後半に作ったこの曲は、田中(秀和)くんに最初からアルバム曲として「シングルっぽい曲はいらない前提で、いかに変な曲を作るか?」というオーダーをして生まれた曲で。田中くんからアイデアをもらって当初からの狙いがうまくハマったという、割と象徴的な存在なんですよ。

次ページ:「このまま、音楽を好きでいたいです」(内山)

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