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INTERVIEW

2021.08.23

岩田陽葵と小泉萌香による声優ユニット・harmoe、“チル度”がテーマの2ndシングル「マイペースにマーメイド」リリースインタビュー

岩田陽葵と小泉萌香による声優ユニット・harmoe、“チル度”がテーマの2ndシングル「マイペースにマーメイド」リリースインタビュー

二人は仲良し姉妹!?息の合ったレコーディング&MV撮影エピソード

――harmoeはいつも二人揃ってレコーディングするとのことですが、「マイペースにマーメイド」ではどんなイメージで歌いましたか?

小泉 前回は「ささ度(=ささやき度)」を意識して歌ったんですけど、今回のシングルは全体的に「チル度」がテーマでした。いつも説明に困るんですけど……(笑)。

岩田 リラックスした感じと言いますか、あまり頑張りすぎない感じで。「マイペースにマーメイド」の場合は、等身大ではあるけど、背伸びとはまた違った女の子のイメージだったので、あまり頑張って声を出しすぎないように、それと子供っぽくならないように意識しました。

小泉 私は逆に、大人っぽくなりがちだったので、もう少し少女らしくと言われて。私とはるちゃんの声の出し方が正反対だったので、二人で寄り添いながら、ちょうど真ん中を目指して歌いました。大人の部分もあるけど、大人になっちゃうと、それはそれで成立しないっていう。

岩田 「大人になりたい少女」みたいな感覚かな。少女感もあるんですけど、あまりかわいらしい少女になりすぎないっていう。その塩梅が難しかったです。それと今回のシングルは、どの曲も作った方たちが仮歌を入れてくださったんです。

小泉 (カップリング曲の)「passport」を書いてくださった歩く人さんはボーカロイドで楽曲を制作する方なので、仮歌もボーカロイドだったんですけど、「Make a pearl」は春野さんが実際に歌ってくださって。

岩田 「マイペースにマーメイド」はもちろんみもさんが歌ってくださって。みもさんはレコーディングにはいらっしゃらなかったんですけど、歌詞に込めた想いをメモに残してくれていたので、それらを頼りに歌うことができて、世界観をイメージしやすかったですし、耳が幸せでした。

小泉 (仮歌バージョンを)特典とかにしてみんなにも聴いてもらいたいぐらい良くて(笑)。でも、逆に言うとそこには寄せられないので、全力でharmoeらしさを出して歌いました。

――MVはまさに“検索 絶景␣ビーチ”みたいな場所で撮影されていますよね。

小泉 そうなんですけど、実は撮影の日が結構な土砂降りで(笑)。

岩田 雨で撮影が一時中断するくらいだったんですけど、完成した映像を観たら「あれ?あんまり雨降ってない!?」と思って(笑)。前日に前乗りして撮影したんですけど、撮影日は雨の予報だったので、二人でてるてる坊主を作って、ロケバスにずっと置いていたんです。そしたら夕方頃に奇跡的に晴れて。すごく綺麗な夕焼けでした。

小泉 青春してたよね!二人で砂浜を歩いているシーンはドローンで撮影してもらったんですけど、それも雨が止んだから撮ることができて。焚き火もしたし。

岩田 色が付いた煙が出る発煙筒で遊んだりもしたよね。

小泉 でも、持ち手がすごく熱かった(笑)。逆に雨のなか船に乗っているシーンもあって。

岩田 そうなんですよ!船に乗って洞窟に行くシーンを朝イチで撮ったんですけど、風も強かったので船がすごく揺れて、もう、盛大に酔いまして(笑)。

小泉 スタッフさんも結構ダウンしていたんですけど、私だけ元気でした(笑)。

岩田 雨と風が強くて1回では撮りきれなくて、一度乗り場に戻って、もう一度行くことになって。酔わない方法を調べたら、テンションを高くしていたら(酔いが)紛れるという方法があったので、2回目は二人でずっと一緒に歌を歌っていたら、行きは元気だったんです。でも、そのつけが帰り道にきて、本当に倒れるかと思いました(笑)。

小泉 メイクさんも二人いらっしゃったんですけど、延々と無の気持ちでしりとりをしていました(笑)。

――なかなかに過酷な撮影だったんですね(笑)。ちなみに撮影場所はどこだったんですか?

小泉 下田です。私は水族館が好きなんですけど、撮影の前日、ホテルの近くに下田水族館があったので、「水族館があるよ!これは行くしかない!」って提案して一緒に行きました(笑)。そこのイルカショーにすごく感動しました。イルカとお姉さんの息がすごくピッタリなんですよ。

岩田 そう、イルカの背中に乗ったり。

小泉 それを見て「下田のマーメイドがいるよ!」ってなって(笑)。

岩田 「私たちが目指すのはあのイルカのお姉さんだ!」みたいになったんですけど、次の日は土砂降りだし、酔ってるし、下田のマーメイドになるにはちょっと修行が足りなかったです(笑)。

――ダンスシーンも歌詞の内容に合わせた振付が多くて、観ていて楽しかったです。

小泉 “バタ足して進む”のところで手や足元をバタバタさせたり、“エンジンをかけて ブルンブルン”のところではバイクに乗っている感じの振付をしていて。

岩田 “踊ろうよ波に”のところでは二人で合わせて手で波を表現したり、二人で踊る振付が多かったです。

――あと、MVを観ていて感じたのが、お二人には仲の良い姉妹感があるなあと思って。

小泉 それ、最近言われます。

岩田 顔とかも似てきたかも。

小泉 お互い寄ってきたのかな(笑)。でも、今回のジャケット写真を見たときに、私も「似てるかも?」と感じた。

――もし姉妹だとしたら、どちらが姉でどちらが妹だと思いますか?

小泉 うわ~。私は実際の家族構成では末っ子で、誕生日も一応はるちゃんよりも遅いんですよね。

岩田 学年で言うと同い年だけど1年近く違うよね。

小泉 はるちゃんは4月生まれで、私は2月生まれなので。なんて言ったらいいんだろう、逆2ヵ月違い?

――余計ややこしいです(笑)。要は小泉さんが早生まれということですよね。

岩田 同い年の期間が2ヵ月しかないんです。でも、どっちがお姉さんかなあ?(スタッフに向けて)どっちがお姉さんだと思いますか?

スタッフ 岩田さんのほうがお姉さんじゃないですか。

小泉 あれ?身長は私のほうが高いのに。でも、たしかに私も実際のお姉ちゃんより背が高いし、姉の責任感は私にはないですね(笑)。甘えさせられて育ったので。

岩田 (後ろ髪を優雅にかき上げながら)じゃあ私がお姉ちゃんということで。

小泉 じゃあ観たいテレビとか食べたいお菓子があったら私に譲ってもらっていい?

岩田 岩田家はまさにそうなんだよね。妹の方が要領が良くて、気づいたらお菓子がなくなっていたりするから(笑)。

次ページ:新進気鋭のクリエイターと作り上げた「チル度」高めなカップリング曲

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