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2021.08.04

【ライブレポート】halca、爽やかなポップネスを全身で表現した“LAWSON presents halca 6th LIVE 『Help Me!!!!!! 3×2×1 & live playground #002』”開催!

【ライブレポート】halca、爽やかなポップネスを全身で表現した“LAWSON presents halca 6th LIVE 『Help Me!!!!!! 3×2×1 & live playground #002』”開催!

halcaの歌声はすべてを癒し、元気づける――。2021年7月22日、東京・日本橋三井ホールで行われた昼夜公演“LAWSON presents halca 6th LIVE 『Help Me!!!!!! 3×2×1 & live playground #002』”は、昨年10月の東京・TSUTAYA O-WESTから約9ヵ月の時を経た、久々の有観客ライブとなった。

まず昼の部として行われた第一部“Help Me!!!!!! 3×2×1”は、デビュー以来“!”の数だけステージを重ねてきたワンマンライブ“Help Me”シリーズの6回目。夜公演の第二部“live playground #002”は、“遊び場”を意味する名前を掲げたアコースティック編成での生演奏ライブシリーズの2回目だ。halcaらしいポップなステージを届けた第一部“Help Me!!!!!! 3×2×1”と、手練れのミュージシャンとのアットホームなセッションを聴かせた第二部“live playground #002”はどちらも、コロナ禍で寂しい思いをしていたファンに、halcaのライブでしか味わえないハートウォーミングで感動的な音楽体験を届けてくれた。

まずはhalcaにとっては初のホールワンマンとなる第一部“Help Me!!!!!! 3×2×1”。かわいい羽根が生えたピンク色のhalcaロゴをあしらったステージに、BGMにのせて赤・青・白とさまざまなカラーのライトが点滅すると、フリルのついたブラウスと裾に工夫を凝らしたキュートなミニスカート姿のhalcaが登場。立ち上がる観客が真っ白なペンライトを振り、「君だけ」と「Fuzzy Rain」という軽快なオープニングで甘い歌声を響かせる。

「こんにちはー! みんなほんとにお久しぶりですー! ホールという名前のつくところで初めてやらせてもらいます!」と明るい声で客席に呼びかけ、「何から話せばいいのかね?(笑)」と久々のワンマンライブに喜びを隠しきれない表情を見せる。右手を振り上げてかわいらしくフリを決める「スターティングブルー」では、「一緒に振りをしてくれてありがとうございます」とお礼を告げながら、「今日は、今までとは違うスタイルのライブということで、この曲を選びました」と、しっとりとしたミドルバラード「ハローセカイ」へ。“とめどない声で明日への憂いとか不安とか”と歌うhalcaの声が、コロナ禍の今を生きるみんなの思いを代弁するようだ。そんなhalcaの切ない歌声は「あの頃の僕たちを」へと思いを繋ぐ。「この2曲は私の1stアルバムの曲。2ndアルバムもいつか出せたらいいなと思います。今みんなの前で言っとけば、作れるかもしれないからね!」とニッコリ笑ったhalcaは、ハイテンションでくるくる周りながらかわいい衣装を紹介する。すべてにウキウキしている彼女の姿は、観ているだけで心が温かくなってくる。

「次の曲は、私のデビュー曲です!」と「キミの隣」を歌い出すhalcaに、声こそ出せないがオーディエンスのテンションもアップ。大きな手拍子が揃う。2018年5月にこの曲がリリースされてからもう3年が経つが、halcaの心地良いスイートボイスは、いつまでもフレッシュだ。コミカルでアップテンポの「告白バンジージャンプ」でスカートをヒラヒラ翻しながらジャンプを決め、1つ1つの仕草、応援してくれるファンみんなに向けたニコニコの笑顔に、大きな拍手が贈られる。

最近はアニメ熱が再燃していると言いながら「私も自分の歌でアニメを観るキッカケになってもらえたら嬉しいし、この曲歌いたいかも、聴きたいかもと思ってもらえるように頑張ります」と語った次のブロックでは、アニソンをカバー。「あー緊張する!」と言って歌われたのは『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のOPテーマ、いきものがかりの「BAKU」。コケティッシュな曲調にhalcaのボーカルがよく似合う。このカバーは、彼女がYouTubeで展開している動画シリーズ“playground”でもカバーされていたものだ。そしてセットリストは、彼女自身が『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のために歌う、爽やかな新曲「キミがいたしるし」へと繋がっていく。ロックなサウンドとドラマチックな曲調、突き抜けるハイトーンに合わせて、客席で振られている白いペンライトも激しさを増す。そしてもう1曲、新曲を披露。「キミがいたしるし」のカップリングナンバーで、SPYAIRのMOMIKENが書き下ろしたhalcaには珍しい低音ボーカルが魅力的なロックチューン「もういいや。」だ。ちょっぴりワルな表情でヘッドバンギングする彼女の新しい一面に、ドキッとした人も多かったはず。

直前に出された緊急事態宣言に触れつつ、「今日は開催できて本当に良かったなと思います。みんなのお顔が見れてすごく嬉しいです。マスクしてても表情ってわかるね、今みんなが笑ってるのがわかります、ありがとう!」と客席にお礼を述べ、一人ひとりと目を合わせるように会場を見回すhalcaに、再び大きな拍手が降り注ぐ。「よし! 行くよー」と気合いを入れて、本編ラストに歌われたのは、「私をたくさんの方と繋げてくれた大事な曲」と紹介された「センチメンタルクライシス」と「放課後のリバティ」だ。底抜けに明るいhalcaの笑顔が、すべての人を元気づけてくれる。

かわいくアレンジされたライブTシャツに着替えて颯爽と登場したアンコールは、アップテンポな楽曲にのせたみんなの手拍子が気持ちいい「時としてバイオレンス」から。「ありがとうございまーす! イエーイ!」と大声で呼びかけながら、コロコロと笑うhalcaは本当にキュートだ。まるで友達に話しかけるように、フレンドリーなトークでライブグッズを紹介し、アンコールのラストに放たれたのは、halcaの「せーの!」の掛け声で全員のリズミカルな手拍子がぴったりと心を合わせた「サカナイトデイズ」。「めちゃめちゃあっという間だった!」と笑顔をほころばせながら、「またみんなで一緒に集まれることを楽しみに! 負けないように頑張りましょう! また会おうねー!」と手を振るhalcaは、こんな時期だからこそのささやかで大きな幸せを、みんなに運んでくれた。

次ページ:生楽器とのセッションを“遊び場”に!すべてがハートフルな「live playground #002

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