INTERVIEW
2021.07.07
石原夏織のライブ映像作品「石原夏織 2nd LIVE「MAKE SMILE」」が、7月7日にBlu-rayとDVDでリリースされる。2021年2月20日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで開催された昼夜2公演のうち、夜公演の模様を収めた本作。ファンと直接出会うことが難しくなったこの状況下で、彼女はどんな想いのもと、このライブを作り上げ、みんなに笑顔を届けたのか? 見どころ満載の本作について、たっぷりと語ってもらった。
――今回の映像作品に収録される“石原夏織 2nd LIVE「MAKE SMILE」”は、石原さんにとって約1年ぶりの有観客ワンマンライブだったわけですが、当日はどんな思いでステージに立ちましたか?
石原夏織 リハーサルでライブがだんだん形になっていくものの、もしかしたら直前で(ライブが)なくなってしまうかもしれない不安がありましたし、久々の1日2回公演だったので、体力や気持ちは問題ないけど、声帯はもってくれるかな?ってという心配もありました。なので、前日の夜はそわそわして寝付けなくなってしまって(笑)。しかも、当日は朝早くからリハーサルする必要があったので、4時半ぐらいに起きなくちゃいけなかったんです! でも、当日は無事にライブを行うことができて、すごく嬉しかったです。
――新型コロナウイルスがまん延している今の状況下では、ライブの開催自体も“当たり前のこと”ではなくなった側面があるので、やはり準備期間でも気を揉むことが多かったのではないでしょうか。
石原 最初の頃はリハーサルしていても、ちょっと上の空というか、現実じゃない感じがして。「あれ? いつもこんな感じだったかな?」という気持ちもあったんですけど、徐々にライブの形が出来上がってきて、ブロックごとに通しでリハーサルできるようになってからは、「絶対にやってやるぞ!」という気持ちになりました。でも、もし中止や延期になったときに悲しくなりすぎないように、気持ちの予防線は常に張っていましたけど。
――無事に開催できて良かったです。ちなみに公演名の“MAKE SMILE”にはどんな想いを込めたのでしょうか?
石原 いつもならシングルやアルバムを引っ提げてライブを行うことが多いので、そのタイトルをもじった公演名にすることが多いんですけど、今回は一からライブのタイトルを考えることになって。スタッフの皆さんとも話し合った結果、私は今までファンの皆さんのおかげでいっぱい笑顔にしてもらってきたから、今度は私がそれをお返しする、みんなと一緒に笑顔を作れるライブにしたくて。それで“MAKE SMILE”にしました。
――その気持ちは、例えばライブの演出にも反映されましたか?
石原 はい。ただ、お客さんが声を出して笑うことが難しい状況なので、今までのライブの幕間映像はみんなでゲラゲラと笑えるものが多かったですけど、今回はあえて「思わず微笑んでしまうもの」というテーマで制作しました。私が新潟への日帰り旅行をプロデュースする内容なんですけど、みんなが声を出して笑っていいのか悩まないようなものに出来ればいいなあと思って。
――たしかに今までの幕間映像は、石原さんが体当たり系の企画に挑戦することが多かったですけど、今回のショートムービー“For Your Smile”は、観ている側が石原さんと日帰り旅行を楽しんでいるような感覚を味わえる作りになっていて。自分も映像を観ながら、ずっとほほ笑んでいたような気がします。
石原 ありがとうございます(笑)。一応リアリティーを追求したんですけど、やっぱり演技みたいにもなるじゃないですか。なので少し照れ臭かったですけど、そう言ってもらえてすごく嬉しいです。
――ゲレンデや屋内の遊戯施設で遊んだり、観光でお店を巡ったり、色んなシチュエーションがありましたけど、あれは石原さんがやりたいことを盛り込んだのでしょうか?
石原 私は雪山に行きたいと思っていたので、行き先を決めたうえで、観ていて楽しめるものをスタッフさんと一緒に考えました。卓球やボーリングも盛り込んでもらったんですけど、実はどっちもあまり経験したことがなくて、思ったよりもヘタなことがわかりました(笑)。スタッフの皆さんから見た私っぽさも入れてもらったことで、自分だけでは生まれない映像になったと思います。
――特に思い出に残っていることはありますか?
石原 ソリですね。昔からソリ遊びをやってみたかったんですけど、雪山に行ったことがなかったし、ずっと千葉県に住んでいるので、雪が降ったとしてもあまり積もらなくて、ソリ遊びをしたことがなかったんですよ。だからついに念願がかないました。「ソリってこんなにも滑らかに速く滑るんだ!」ってビックリして、すごく面白かったです。あとは射的も思い出に残っています。小学生の頃に夏祭りで2回ぐらいやったことがあったんですけど、そのときは細工されていたのか、弾が景品に当たっても全然動かなくて、悲しかった記憶しかなくて(笑)。
――お祭りあるあるですね(笑)。
石原 でも、今回射的をしたお店は、(弾が当たると)普通にパーンって倒れるので、すごく楽しくて。しかも、カメラが回っていないときに最難関の景品を当てたり、練習しなくちゃ当たらないような的にも数々と当てることができたので、(自分に)才能を感じたんですよ。なのに、カメラが回った瞬間、急にできなくなっちゃって(笑)。
――それもまた石原さんらしいと言いますか(笑)。
石原 でもメイキング映像に一瞬だけ映っているんですよ。本当に何気なく撃ったら(最難関の景品に)当たって、お店のおばちゃんもすごく驚いてました。
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