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INTERVIEW

2021.07.07

パシフィコ横浜で開催された2nd LIVEが待望の映像化!石原夏織 2nd LIVE「MAKE SMILE」リリース記念インタビュー

大人カワイイ演出から火柱まで! 本人が語るライブ本編の見どころ

――ここからはライブ本編の見どころについて、ブロックごとにお聞かせください。まずは最初のブロック、プロローグ映像に続いて「Face to Face」で幕が開き、続けて「夜とワンダーランド」「リトルシング」「Crispy love」を披露されました。

石原 どの曲もいいんですけど、「リトルシング」のポイは初めての試みだったので、ぜひ注目して観てほしいです! (ダンサーが)ポイをくるくる回すことで、絵や文字が浮かんで、ライブの世界観をより表現できたし、私もダンサーちゃんたちの動きにすごく楽しませてもらったので、思い出深いですね。ファンの皆さんも「おーっ!」って反応してくれているのが伝わって、「やったあ!」って思いました。

――このブロックはミントグリーンのドレス衣装も印象的でした。

石原 そうなんです! ふわっとしたスカートにチュールが付いていて、割と大きめなシルエットになっていて。最初にステージに出たときに(お客さんの)目を惹くような華やかさを意識して、衣装さんが作ってくれました。

――久々のライブの1曲目に「Face to Face」をもってきたところも、石原さんがファンとの絆を大切にしていることが感じられてエモかったです。

石原 この曲は本当にめちゃめちゃ想いが詰まっている歌なので、前回のライブでは最後に歌ったんですけど、一発目に歌うとまたさらに意味合いが深くなりますし、こういうご時世だからこそ、この歌詞のストレートな想いが伝わると思うので。私も1曲目にピッタリだなと思いました。

――幕間映像を挿み、次のブロックでは「フィービー・フィービー」を皮切りに、「ポペラ・ホリカ」「You & I」とポップなナンバーをダンサーの皆さんと一緒にパフォーマンス。石原さんはどの曲が印象に残っていますか?

石原 「フィービー・フィービー」は、事前に振り付け動画をYouTubeにアップして、ファンの皆さんにも振りを覚えて来てくださるようにお願いしていたんです。でも、普段踊り慣れてない人からすると結構難しい振りだったので、なんとなく楽しんでもらえればいいなあと思っていたんですけど、いざライブでやってみたら、みんなが普通に踊ってくれてて。それがすごく嬉しかったし、逆に「ちょっとでも踊ってくれたらいいかな?」と思っていた自分が悪いなあと思いました(笑)。掛け声による応援は今まで体験してきましたけど、みんなで動きを合わせて一つになる楽しみは、今回が初めてだったので、「こういう楽しみ方もいいなあ」と思いました。

―― 他にも「You & I」では、ダンサーの方々がポンポンを持って踊ったり、このブロックは楽曲的にも演出的にもポップな印象が強かったです。衣装もちょっとガーリーな雰囲気で。

石原 いつもだとこのブロックはかわいい系のラブリー枠だったんですけど、明るく元気でポップな曲も増えたので、今回は初めてポップ枠で構成してみました。衣装も、形はカジュアルめなんですけど、スパンコールとはまた違った光沢感のある、キラキラした素材で作っていただいて。スカートの丈感も絶妙で、お人形さん感が出てすごくかわいかったので、個人的にも着ていて楽しかったです。

――続いてのブロックは、衣装もセクシーな雰囲気で、大人っぽいゾーンに。「Taste of Marmalade」や「Diorama-Drama」といったクールなナンバーに加えて、「キミしきる」「empathy -winter alone ver.-」などのバラード曲をしっとりと歌われました。

石原 このブロックは色んな要素がギュっと詰まって濃くなったと思っていて。「Taste of Marmalade」は私の持ち曲のなかでも、いい意味で他の曲とは違った雰囲気のある曲だったんですけど、「Diorama-Drama」が加わったことで、世界観が広がったように感じました。「Taste of Marmalade」は以前にスタンドマイクで歌ったんですけど、今回はそれをあえて封印して。そしたら舞台監督さんが「イスを使おう!」っていうアイデアを出してくださって、私も新しいことにチャレンジすることが好きなので、振り付けの調整をして挑戦しました。イスを使うことによって、また違う見せ方ができましたし、そこから同じかっこいい枠でも全然違うベクトルの「Diorama-Drama」に上手く繋げることができて、個人的にもテンションが上がりました。

――「Taste of Marmalade」のイスを使ったパフォーマンスは、すごく大人になったなあと感じました。ときに艶やかな表情を浮かべたりもしていて。

石原 私もまさか、ああいうことをする日が来るとは思わなかったです(笑)。衣装やライトの演出も含めて、自然と艶やかな方向に引っ張ってもらって。笑顔を作るときも、100パーセント元気なニコッとした笑顔ではなくて、含みがあって「何を考えてるのかしら?」ってなるような笑顔にしようと考えていたので、違う自分になれた気がして楽しかったです。

――このブロックでは、髪型も珍しくおでこを出されていましたね。

石原 そうなんです。多分ライブであんなに前髪を上げたことはなかったんですけど、衣装ともマッチしていたのでやってみました。衣装も、私の動きに合わせて(布が)優雅に動いてくれるので、歩くだけでも自分が強そうな気持ちになれてお気に入りでした(笑)。

――そこからダンサーさんによる「ーDancer’s Anthemー」のコーナーを挿み、ライブ本編最後のブロックに。ここでは「Ray Rule」「Against.」「TEMPEST」とダンスチューンを連続で披露し、最後は爽快な「SUMMER DROP」で締め括りました。

石原 「Ray Rule」はいつもダンサーちゃんが一緒にいてくれたんですけど、今回、初めて一人で披露したんです。コレオグラファーの先生に「今回は一人で頑張って」って言われたときは「どうしよう!?」って思ったんですけど、リハーサルを重ねるごとに慣れていく自分がいて、本番では自信をもって臨むことができました。あとは「TEMPEST」で念願かなって火柱を出すことができて。

――以前の取材(https://www.lisani.jp/0000157650/)でも炎の演出をやってみたいとおっしゃっていましたね。

石原 そうなんです! “アニサマ(Animelo Summer Live)”に出演したときに火を出してもらったことはあったんですけど、自分のライブではできないままだったので、ついに火を出すことができてすごくテンションが上がりました。

――なんで火の演出をやりたかったんですか?

石原 エネルギーをすごく感じるので。物理的にも熱いですし(笑)、火が上がる瞬間に会場中がブワッと明るく見えるんですよ。それを体験すると、アドレナリンが放出されるし、「TEMPEST」の歌詞ともリンクする気がして。ここは3曲続けて歌ったので、さすがに体力的にも辛いんですけど、火が出ると、そんなことも忘れるぐらいギアが入る感覚を味わえるんです。

――ステージに立つ側としては、火柱の演出にはそこまでの昂揚感があるんですね。

石原 ありますね。頑張って映像には映らないようにはしてますけど、多分、私の目もメラメラ燃えて爛々としてると思います(笑)。

――Blu-rayの高画質なら、それもたしかめられるかもしれないですね。

石原 やば~い! 恥ずかしいですね(笑)。

次ページ:涙も見せたアンコールで感じた繋がり、みんなに届けたい気持ち

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