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INTERVIEW

2021.06.17

和氣あず未「作品のイメージ通りの曲になった」と語る、TVアニメ『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』EDテーマを含む全4曲に迫る!

和氣あず未「作品のイメージ通りの曲になった」と語る、TVアニメ『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』EDテーマを含む全4曲に迫る!

TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』(スペシャルウィーク役)や、TVアニメ『100万の命の上に俺は立っている』(箱崎紅末役)などでも活躍中の声優・アーティストの和氣あず未が、1stアルバム後、シングル「Viewtiful Days!/記憶に恋をした」をリリースした。今作も両A面シングルで、タイトル曲の1つ「Viewtiful Days!」はTVアニメ『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』(以下スライム倒して300年)EDテーマとしてオンエアされている、アップテンポで駆け抜ける爽やかな1曲。一方の「記憶に恋をした」は、夏の切なさがにじんだラブバラードで、アルバムとはまた違った角度からリアルな日常を描いている。どのような思いで今作に挑んだのかを教えてもらった。

――今年2月にリリースされた1st アルバム『超革命的恋する日常』の反響はいかがでしたか?

和氣あず未 ラジオのゲストに呼んでいただく機会が増え、アルバムのお話をたくさんしたんです。そのときにMCの方たちが「アルバム、めっちゃ良かった!」って褒めてくださって、本当に嬉しくて。また、そこまで話したことのなかったアニメのスタッフさんにも「アルバム聴いたよ」と声を掛けられることも。お話しするきっかけにもなって、すごく嬉しかったですね。あと、おじさま世代には「安曇野小夜曲(セレナーデ)」の人気が高かったです(笑)。

――ああ、わかる気がします(笑)。長野県の安曇野は“あず未”の名前の由来であり、お父さんお母さんの思い出の地でもあるんですよね。ご両親の反応はいかがでしたか?

和氣 めちゃくちゃCD買って周りの人たちに配ってました(笑)。お父さんは「安曇野小夜曲」が、お母さんは「いそげあじゅじゅ」が特に好きって言ってましたね。でも全部好きって言ってました(笑)。「早くライブに行きたい」って。

――お父さん、お母さんはファン代表ですね(笑)。

和氣 重たいファンです(笑)。でも身内もそう思ってくれているというのが嬉しいです。

――そして、アルバムの発売のあと「第十五回声優アワード」で新人女優賞を受賞されました。受賞したときはどんなお気持ちでしたか?

和氣 学生の時から「声優アワード」のことは存じ上げていましたが、自分は無関係だと思っていたんです。受賞されている声優さんに「おめでとうございます!」って声を掛けたり、「今年はこの方が受賞されたんだ! 活躍されていたもんなぁ」って思ったり、ファン目線で見ていました。だからマネージャーさんから連絡があったとき「7年目ですけど、私で良いんですか?」って。ありがたいお話すぎて……あんまり実感がなくて、逆にマネージャーさんのほうが興奮されていたくらい、非現実的な感じがしました。好きな仕事をしていただけなのに賞をいただけて、不思議な感じがしましたが、本当にありがたかったです。

――声優としても充実した日々を過ごされているなかで、ニューシングル「Viewtiful Days!/記憶に恋をした』がリリースされます。「Viewtiful Days!」はTVアニメ『スライム倒して300年』(以下スライム倒して300年)EDテーマです。和氣さんは、作中ではフラットルテを演じられていますが、お話をいただいたときはいかがでしたか?

和氣 実は元々4thシングルを出してからアルバムを出す予定だったんです。そのときに『スライム倒して300年』のEDテーマを歌うことは伺っていたのですが、コロナの影響で作品の放映が延期になって。それで急遽「4thシングルの前にアルバムを出しましょう」という話になって。だから実は「Viewtiful Days!」は去年の5月にレコーディングはしていました。私がこの作品に参加したのがドラマCD(ドラマCD付き小説第12巻・第14巻・第16巻限定特装版)からで、そのころから私が演じるフラットルテちゃんがすごくかわいい!と思っていました。「めちゃくちゃ良いキャラクターだな」って。ドラゴンだけどワンちゃんのような(笑)、とても賑やかなキャラクターです。周りの方々は3年前くらいからドラマCDに参加していたようなんですが、私も皆さんの空気感に入りながらだったので、すごくお芝居しやすくて。その皆さんがアニメのときもいてくださったので、収録もすごくスムーズでした。アフレコも歌も、深く考えることなくというか。ほんわかする物語なので、良い意味で肩の力を抜いて挑むことができました!

――主人公・アズサの声優を務めるのは悠木 碧さん。アフレコ現場も和気あいあいとしていそうですね。

和氣 そうなんです! メインキャストの方はもちろん、キャスト同士がすごく仲が良くて。女性が多いので、女子高のようなほんわかとした雰囲気のなかでアフレコしていました。曲にも作品にも、そういう現場の雰囲気がのってるんじゃないかなと思います。

――「Viewtiful Days!」は明るく爽やかな曲ですよね。また新しい景色を見せる曲ですが、曲をいただいた当時はどのような印象を受けましたか?

和氣 めちゃくちゃ明るい曲なので、自分自身も明るくなりました。今までは“キュンキュン!”って感じの恋愛曲が多かったですが、「Viewtiful Days!」はすごく爽やかなラブソングで。めちゃくちゃラブソングというわけではないけど、“君との景色が眩しくて”とポジティブに歌っているのがすごく良いなって思いました! 最初に曲をいただいたときは1コーラスだけだったんですが、「歌うの大変そう!」ってくらい駆け抜けていくテンション感があるように感じました。フルだとまた違った印象がってそれが面白いなって。

――EDテーマではあるのですが、オープニングっぽい印象がありますよね。

和氣 そうなんです! 「いっせーのっせ!」っていうのところもOP感があって、「これがエンディングなんだ! 不思議な感じがするな」って思いました。でも『スライム倒して300年』は、スローライフ作品でありながらドタバタしているところもあって。シリアスな面があまりない作品なので、こういうポップなエンディングもこの作品ならではだなって。すごく元気になれるし、「次の物語も楽しみだな」って終わり方をしてくれるので、作品のイメージ通りの曲になりました。

――歌詞の1つ1つが来週の物語を楽しみにさせてくれます。

和氣 “まだまだ 物語のページをめくろうCome on! Viewtiful Days!”という言葉があって、次の物語、もっというと未来が楽しみになるような、前向きな歌詞になっています。

――「歌うのが大変そうと思った」とおっしゃっていましたが、実際レコーディングはいかがでしたか?

和氣 難しかったです! でも、感情面はそこまで難しくなくて。のんびり過ごしている時間って本当に素敵な時間だと思うので、私もそういう日常が大好きなんです。だからすごく共感できるような歌詞でもありました。ただ、勢いがあったり、ポジティブな気持ちを忘れちゃいけなかったりするところで、体力がいる曲だなって。自分の気持ちに体力が追いついてこないというのが、難しいところでした。

――なんでもない日も実は特別だったり、楽しかったりしますよね。そうした思いは今回のMVにも反映されています。

和氣 そうなんです! ガーデニングだったり、お料理だったり、オンライン飲み会だったり、家での日常シーンをたくさん撮っていただきました。外に出て遊びたい!という方もいらっしゃると思うんですけど、私自身は家で何かするほうが好きなんです。でもMVでやってる料理やヨガは普段してなくて(笑)。寝るか、ゲームするかしかしてないんです。だから監督さんに「あじゅじゅお料理できる?」「ヨガできる?」「ガーデニングやってるの?」と聞かれたんですが「全部やってません」と(笑)。

――(笑)D.I.Yに挑戦するコーナーもありましたよね。

和氣 事前に「この穴に釘を刺してね」といった感じで教えてもらったんですが、作り方を教えてもらったわけではなく「じゃあ、カメラ回しておくのでやっておきましょう!」って。だからこそ本当にそのまま自然体というか。日常的な和氣あず未がこのMVで観られるんじゃないかなと。

――料理のシーンも、あのワタワタ感が自然体で良いなって。

和氣 ありがとうございます(笑)。なんとなく手順は教えてもらったんですが……実際のiPadの画面は真っ暗で「メニュー見てる風で」って(笑)。「次どうすればいいんだっけ?」って慌てているところも入っているので、日常生活を見ているような──日常で料理はしてませんけど(笑)、そんな気分になれるかと思います!

――リモート飲み会のシーンも想像しながらという感じだったんです?

和氣 スタジオの奥の方にスタッフさんのたまり場があって、そこでスタッフさんたちがお話ししてくれたので、リモートでお話してる雰囲気で撮影しました。梅酒を片手に(笑)。

――楽しい現場だったんですね。

和氣 今まではダンスだったり、演技だったり、ということが多かったんですが、手順だけ教えてもらって「あとはお任せします!」という感じだったので、失敗もオッケーといった現場で。だからすごく楽しかったです。

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