2次元と3次元を行き来するダンス&ボーカルグループ・学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)が、2021年6月16日に初の全国流通CDシングル「Hit the City!!」をリリースする。2019年9月の活動開始以降、唯一無二のコンセプトを武器に多様な活動を行い、今年5月には生身の“仮面姿”を初披露してますます目が離せなくなった彼らに、収録曲やCDにまつわる思い出を語ってもらった。さらには今夏開催予定の4都市ツアーに向けて、“2nd LIVE「Hit you !」”や武者修行時代の振り返りもお届けする。
――自己紹介も兼ねて、「今ほしいもの」をお一人ずつお願いします。
南 優輝 今ほしいものは、アクロバットを練習するためのマットです。南 優輝です。
内田将綺 今ほしいものはオーダーメイドのまな板です。内田将綺です。
仲川 蓮 えっと、今ほしいものは新しいMacBookです。仲川 蓮でーす。
相沢勇仁 今ほしいものは、名誉です。相沢勇仁です。
星野陽介 今ほしいものは、えー……、ローファーです。星野陽介です!
――名乗りは、南さんが大学を卒業するまでの期間限定だったということで。
南 そういうわけでもないんですが、2次元より3次元の生身の姿での活動が増えていることもあって、名乗りはちょっとの間、お休みしてます。
相沢 でも優輝は新しく用意してるみたいなんで。
星野 (笑)。「大学院行ってます」つってね。
南 用意してないし行ってねーよ!(笑)。焦ったわ。
――大学との両立から解放されて、いかがですか?
南 いやもう、気持ちいいです。
内田 目がキラキラしてます。
星野 笑顔が増えました。
仲川 ふっ(笑)。
相沢 前まで怖かったんで。
南 なははは!(笑)。申し訳ない。余裕ができて楽しいですね。
星野 ちょっと前までポケカ(=ポケモンカードゲーム)をするときは僕か蓮が優輝を誘っていたんですけど、最近は夜中、優輝のほうから「ポケカしよ?」って来るようになったんですよ。だから羽を伸ばせているんじゃないかなと思います。
――でも、メンバーにイタズラされたり、部屋へ侵入されたり、な日常は変わらず……。
南 本当にそうですねぇ。陽介はノックしない癖も直らないですし、スリッパを履いたまま部屋に入ってくるんで、結構迷惑してますね。
星野 よくないですね。
南 言えば2、3日ぐらいはちゃんと守るんですけど……。
――部屋のドアに注意書きでも貼っておきましょう(笑)。さて、今回は初の全国流通CDがリリースということで、まずは何よりおめでとうございます。
全員 ありがとうございます!
――これまでの1stアルバム、ミニアルバムも全国流通がスタートしますが、皆さんが初めて買ったCDというと?
星野 僕は、今まで一度もCDを買ったことがなかったんですよ。借りたこともなくて。
内田 えー! 現代っ子。
南 僕も実はそうなんです。厳格な家庭だったっていうのもあるんですけど。だからジュネスのCDを自分で買ってみました(笑)。
――仲川さんはCDラックがいっぱいになるくらいCDを買われているんですよね。
仲川 そうですね。好きになったアーティストのCDは全タイトル買っちゃいますし、限定盤があればそれも全種類買うことがあるんですけど、KAT-TUNさんの「Real Face」を小学生のときに買ったのが初めてです。
――ちなみに、ジャケ買いのご経験は?
仲川 ジャケ買いはしたことがなくて。でも、レンタルショップで気になったCDは色々借りていましたね。
――内田さんと相沢さんが初めて買ったCDは何でしたか?
内田 僕はボン・ジョヴィです。
仲川 お~!
相沢 おー、いいね。
内田 中学生のときに洋楽ロックのマイブームがきて、ボン・ジョヴィさんを初めて聴いて「うわー、イカつっ!」と思って。楽曲とデザインが好きで買っていました。
相沢 僕は、イメージ通りかもしれないですけど、西野カナさんの「if」ですね。
南 え、全然イメージと違う! ロック系なのかなって思ったら。
相沢 ONE OK ROCKさんとか、ロックバンドが好きだったからレンタルはたくさんしてたんだよ。子供の頃ってそんなにお金も持ってないしね。
――「if」にはそんな相沢さんの心を動かす何かがあったんですね?
相沢 この曲は『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』の主題歌で。元々『NARUTO -ナルト-』が大好きだったっていうのもあるんですけど、映画館で観て「めちゃくちゃいい曲だな」と思って、その感動した勢いで買いました。僕が「いつか映画の主題歌を歌ってみたい」って言っているのは、そうやって主題歌に感情を揺さぶられた経験がたくさんあるから、っていうのが大きいです。
――表題曲「Hit the City!!」の第一印象はいかがでしたか?
内田 激アツでしたね!
星野 「チャラい!」と思いました。
南 そうそうそう! それと「こういう曲やりたかった!」って。
星野 うんうん。最初は「こんなチャラい曲、ファンの子たちに受け入れてもらえるかな」「『え、なんか、私たちのジュネスが……』って思われたりしないかな」っていう不安もあったんですけど、「こんなにかっこいい一面もあるんだぞ」という強いインパクトを与えられる1曲になったと思います。
――夜煌街(シブヤ)曲で、歌詞とビジュアルにも渋谷が登場します。皆さんそれぞれ渋谷にはよく行かれていると思うんですが、事務所に所属する前はどうでしたか?
南 僕は大学に入ってから本格的にブレイクダンスを始めたので、そのダンス仲間と渋谷のスタジオで深夜練したり、路上サイファー(=フリースタイルバトル)を見に行ったりしていましたね。
内田 ぽかっと休みができて「やることないけど家にいるのもな」っていうときに渋谷に行くと、半日から一日は潰せるので、僕は何の目的もなく行っていました。
星野 わかる~!! 学生時代は時間が空いたら「ちょっとシブる?」って言って、友達と渋谷に行ってましたね。
相沢 自分も友達や家族と出かけて、買い物したり、カフェ行ったりして、よく遊んでました。
南 渋谷の男だもんね。
相沢 “夜の”ね。昼間はまだ俺じゃないなって。
南 夜の渋谷の男。すいません(笑)。
内田 六本木とか麻布じゃなくていいの?
相沢 だって「Hit the City!!」って曲が出るからさっ。いつか「六本木」って曲が出たらそのときは六本木の男になるのよ。
星野 あっははっ!(笑)。
南 「六本木」って曲は出ないのよ(笑)。六本木がテーマの曲ならわかるけど(笑)。
――当時広島在住だった仲川さんにとっては、渋谷ってどんな街でしたか?
仲川 憧れの街でしたね。だから旅行するときは渋谷にも行っていました。あと、これは上京したあとの話なんですけど、金髪にエクステをつけて、髪をめちゃくちゃ長くしていた時期があるんですよ。その髪を後ろでくくって歩いていたら、何回か女の子と間違えて声をかけられて。っていう思い出がありますね、渋谷は。
内田 懐かしいね。蓮がエクステつけてる隣で俺ブリーチしてたもん。
星野 え、そうだったの!?
内田 そうだよ。
星野 しかもその長い髪が映えるようにさ、赤のセットアップを買ってたじゃん。それも渋谷かどこかだよね。懐かしい!
仲川 今話したように渋谷にはみんなそれぞれ思い出がありますし、本来ならすごく盛り上がっている場所なんですけど、このご時世、そういう盛り上がりがなくなってしまって。「Hit the City!!」は、「早くあのときの渋谷が戻ってきてほしい」という思いで歌っているパーティチューンです。
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