INTERVIEW
2021.04.16
――ほかにもBメロのところなどでハモリに機械的なエフェクトが入ったボーカルが入るなど、声の聴かせ方に色んな手法が使われているなと。
降幡 うんうん、そうですね。イントロの声も含めて、今回はほかの楽曲に比べて色んなものを詰め込んだ気がします。ただボーカルは詰め込みつつ、サウンドはハットとシンバルをあまり入れていないとか、最近だとザ・ウィークエンド(4週連続全米1位を記録しているカナダ出身のアーティスト)さんがそうですけど、80年代とかシティポップとか意識しながらも新しい音を本間さんは取り入れてらっしゃるんだなと思いました。
――たしかにリズムというより“AXIOM”というフレーズなどシンプルなワードで引っ張るというか。
降幡 そうですね、それはあると思いますね。
――そしてカップリング……ではなく、今回はB面と言いますが(笑)、「うしろ髪引かれて」は春をイメージしたセンチメンタルな曲になりました。
降幡 私の中の春って別れのイメージのほうが強くて。自分の歌詞の世界観も恋愛観とか、女性の心情を多く書いているので、今回もそれを強く入れました。あとは“Bye bye・・・”というのが自分の中でかっこいいなと思って(笑)。それも決めゼリフのように使うと、この楽曲には映えるかなって。
――たしかに春の曲は多くありますが、桜も夜をイメージさせる大人の曲ですよね。冒頭からして“足元に置いた缶ビールと 誰も居ない馴染みの公園”ですし。
降幡 あのフレーズが思いついたのは、夜に散歩していたときでしたね。公園のベンチに座ったら、そこにビールの缶が捨ててあったんですよ。「誰かが飲んで捨てたのかな、まったく」って思ったんですけど、逆にその描写も面白いなって思って使ってみたんですよね。
――そこから恋愛の別れを描くという創造力は素晴らしいなと(笑)。レコーディングはいかがでしたか?
降幡 歌詞を書いたときは、もっと柔らかい印象のローテンポな曲を想像していたんです。ただ、いただいた楽曲はバリバリにロックな感じで「CITY」っぽいアップテンポなもので。すごく良いなと思いましたし、意外な1曲でした。レコーディングは11月の初ライブを終えたあとという自分も艶々なときで(笑)、アダルトな女性像を歌詞に落とし込めたのもあって非常にノレたレコーディングでしたね。
――この曲は2月のライブでも披露されましたが、歌ってみた感想はいかがでしたか?
降幡 すごく気持ち良かったですね。ギターもベースもかっこよくてシビれました。それもあって力が入っちゃったんですけど、自分の好きなサウンドですね。ライブのガツンとしたところでお届けできたのは大きかったです。
――そうした2曲をアナログ盤でリリースするということなりましたが、ここで改めて降幡さんとアナログについてお伺いしたいなと。降幡さんは普段からレコード収集を趣味にされていますが、元々アナログ収集を始めたきっかけはなんでしたか?
降幡 アナログやヴィンテージという意味だと、洋服も古着が好きだし、最近だとカメラもフィルムカメラの熱がきていて、キヤノンのオートボーイFという自分が生まれた頃のカメラにハマっているんですよ。その一環でレコードも集めていて、最初はなんだろうなあ……。多分アニメーションから入ったのが大きいですね。元々アニメのVHSを中古品で買っていたんですよ。
――中古ビデオも買っていましたか!
降幡 レコードはそのあとになりますね。去年か一昨年ぐらいに「お洒落だな」と思ってLPやプレイヤーを買ったんですけど、それも自分のアナログ収集の延長でした。
――実際にレコードに触れてみて、ほかの音楽メディアとの違いも感じた?
降幡 全然違いますね。私は簡易的な環境でそこまで音質にもこだわっていないんですけど、そもそも昔の盤というのも貴重だし、自分が針を落としても聴きたい箇所がすぐ出てこないのも愛おしいというか(笑)。CDのデザインもいいんですけど、デザイン性も良くて、コレクトしたいものの1つになったんですよね。
――最近は世界的にもレコードブームで、中古レコードも価格が高騰していますよね。
降幡 高いですよね! 最近は中古じゃなくて新しくプレスしたものも出てたりするんですよね。ラ・ムー(菊池桃子によるロックバンド)とかも出ていて、「来ているんだな」って感じます。でも当時のものだと1万円もするものもあって、安いところを探しに行くんですけど、それこそふと立ち寄ったカフェとかで使わなくなったのかレコードが安く売っているところもあって。そこで「あった!」って(笑)。
――今これを読んでいるレコード蒐集家が大きく頷いています(笑)。レコードに限らずですが、そうした中古品は一期一会ですしね。
降幡 そうそう! 「今日買わないとな~、でも高いな~!」とか(笑)。常にお店に行かないと見つからないので。ネットで探すのもいいんですけど、実際にお店で見るほうがいいなって思います。
――中古レコード屋に行くと、大体棚のすべてをチェックすると思いますが、そうしたディグりのスピードも速くなりました?
降幡 速くなりました! 最近は若い人も多いですけど、それに負けないぐらいには(笑)。
――ベテランだと信じられない速さの人もいますしね。自分よりあとに入店したのに追いつかれたり。
降幡 いますいます。速すぎて私が見ているところに迫ってくるんですよ。「さっきまでAの棚を見ていたはずの人がもうFまで来てる!」って(笑)。
――ちなみに最近ゲットしたもので嬉しかったのは?
降幡 やっぱり菊池桃子さんですね。「テラ戦士Ψ BOY」(1985年公開の菊池桃子主演映画)のサントラを見つけたときは「これあるんだ!」って。桃子さんのものはサブスクにもないので、ちょっと高くても買っちゃいますね。最近も仕事と仕事の合間に行くようにしています。
――もはやレコ屋スタッフの休憩時間の過ごし方ですよ(笑)。そんなアナログ盤が、自分の作品でもリリースできるのはやっぱり嬉しいですか?
降幡 嬉しいですね。自分の思い描いているものが具現化されているので、幸せです。自分の頭の中を伝えることって上手じゃないんですけど、それを形にしてくれて、たくさんの人が聴いてくれるのは嬉しいですね。
――今回「AXIOM」でもそれがまた実現したわけですが、今後もこうした試みはやってみたい?
降幡 できたらいいなって思います。今はサブスクもあって自由な聴き方ができるので、メディアというものをいい意味で気にしなくてもいいのかなって。
――そうした自由な音楽活動をできているなかで、近々では4月からスタートするツアー“降幡 愛 1st Tour APOLLO”が目前に迫っています。こちらもタイトル通りテーマは宇宙という。
降幡 そうですね。ライブツアーが4月にあるのは決まっていたので、ツアータイトルを決めてから「AXIOM」の制作に入ったので、全体的にテーマを宇宙しようというのがありました。
――前回がBillboard Liveでのライブでしたが、今回はZeppツアーというライブハウス仕様になります。
降幡 楽しみにしていただきたいと思います。今回はグッズでフラッグやタオルを作ったりしましたし、ライブハウスでのライブを想定して盛り上がっていただきたいなという想いがあります。ツアーなので各会場のご当地のお話もできたりしますからね。それを色々持ち帰って、ファイナルのZepp DiverCity(TOKYO)で大放出できればいいなって思います。
――そうした楽しみなことが目白押しなこの春ですが、改めてソロキャリアとしても昨年9月のデビューから、リリースもライブもコンスタントに行えていますね。
降幡 デビューしてからライブを有観客でできたのは大きいですね。去年デビューしたアーティストさんでまだライブができない人もいるなかで自分はありがたいことに全部開催できていて、4月にはツアーもあって。こういう時期だからこそ、自分も本間さんも時間ができて作れたものもあるし、今の時期だからこそBillboard Liveで着席したライブができたりと、いい形で進んでいるなって思っています。1年弱でここまでできちゃうと、「次は何をやるんだろう?」って思われるのかな(笑)。
――今後の展開楽しみですね。
降幡 どんどん楽曲を作っていこうというのは本間さんと話していて、すでに歌詞をお渡ししているものもあります。それがいつリリースされるかはわかりませんが、今後の活動としては、皆さんが思い描いている以上の斜め上のことがどんどんできたらいいなと思いますね。「次はこうきたか!」という遊びみたいなものができたらいいなと。こうして7インチのシングルを出しますけど、正式なCDシングルをまだリリースしたことがないので、それがどう出るのかなって個人的には思っていますし。そういう意味で今後も楽しみにしていただきたいです。
INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一
●応募期間
※募集期間は終了いたしました
2021年4月16日(金)~4月23日(金)23:59
●応募方法
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〆切:4/23(金)23:59までご応募お待ちしております!@furihata_ai #降幡愛 #AXIOM #リスアニ
▼インタビュー&詳細は記事をチェック✍✨https://t.co/eCKZCQkr0l https://t.co/asbjbAPrAT pic.twitter.com/8MOmEQz0tq
— リスアニ!編集部 (@Lis_Ani) April 16, 2021
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●リリース情報
7インチシングルレコード
「AXIOM【完全数量生産限定盤】」
2021年4月18日(日)発売
※各音楽サイトにて配信中
価格:¥5,000円(税込)
品番:LAVZ-10004
仕様:7インチシングルレコード1枚+クッション
<収録内容>
A面:AXIOM
作詞:降幡 愛/作曲・編曲:本間昭光
B面:うしろ髪引かれて
作詞:降幡 愛/作曲・編曲:本間昭光
●ライブ情報
“降幡 愛1st Live Tour APOLLO”
日程:2021年4月18日(日)
開場17:00/開演18:00
場所:KT Zepp Yokohama
日程:2021年4月21日(水)
開場18:00/開演19:00
場所:Zepp Nagoya
日程:2021年4月24日(土)
開場17:00/開演18:00
場所:Zepp Osaka Bayside
日程:2021年4月29日(木・祝)
開場17:00/開演18:00
場所:Zepp DiverCity(TOKYO)
出演者
Vocal:降幡 愛
Band Master&Keyboards:nishi-ken
Drums:たにお
Bass:タケウチカズヒロ(フラチナリズム)
Guitar:木島靖夫
Chorus:会原実希
チケット料金
全席指定 ¥6,500(税込)※ドリンク代別
※未就学児童は入場不可、小学生以上はチケットが必要となります。
※昨今の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、政府・自治体等による指示や要請、
また天候・災害等の諸事情により、止むを得ず中止になる場合がございます。
本公演の開催につきましては、今後も慎重に協議を重ねてまいります。
▼「降幡 愛 1st Live Tour APOLLO」チケット一般発売中
https://eplus.jp/furihataai21e/
▼「降幡 愛 1st Live Tour APOLLO」生配信ライブチケット一般発売中
https://eplus.jp/fa0429st/
降幡 愛 公式サイト
https://furihataai.jp/
「AXIOM」配信リンク
https://furihataai.jp/
降幡 愛 公式Twitter
https://twitter.com/furihata_ai
降幡 愛 Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCWfhLoV53Rwdc9WGw735IUg
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