2次元と3次元を行き来するダンス&ボーカルグループ・学芸大青春(ガクゲイダイジュネス/相沢勇仁、内田将綺、仲川 蓮、星野陽介、南 優輝)が、2月24日に初のミニアルバム『Hit me !』をリリースする。どこか物憂げな表情が印象的な2次元の姿のジャケットビジュアルは、5人が実際に衣装を着てポージングした写真をキャラクターデザインの冨士原良氏がイラスト化。一方、ミニアルバムの新曲では5人が3次元の姿で出演する全編実写のミュージックビデオも制作され、ジャンルさまざまな収録楽曲とあわせて学芸大青春をいろいろな角度から楽しむことができる一枚となっている。今回はそんなミニアルバムについてのロングインタビューをお届け。各曲のレコーディング時の思い出や寮での日常を存分に語ってもらったほか、2ndライブ「Hit you !」への意気込みも。締めの一言は、じゃんけんに勝利したメンバーが担当!
――二度目のインタビューですが、来月には南さんが大学をご卒業されるということで、名乗りからお願いします。
相沢勇仁 みんなの笑顔が俺のモチベーション、相沢勇仁です。
星野陽介 チームいち元気で明るいムードメーカー、せーの、星野陽介でーす! いぇーい!
南 優輝 特技はブレイクダンス、専攻は生命理工学の大学生、南 優輝です。
内田将綺 ジュネスのメンタル大黒柱、内田将綺参上!
仲川 蓮 ピアノは僕の恋人、仲川 蓮です。
星野 がくげいだーい
五人 ジュネスでーす! よろしくお願いします!
――今回もよろしくお願いします!
星野 感慨深いなぁ。優輝のこの名乗りも、もうすぐ終わっちゃうんだもんなぁ。
南 やめてよ!(笑)。
――星野さんはつい先日、お誕生日でしたね。おめでとうございます(※インタビューは相沢さんの誕生日である2月12日より前に実施)。
星野 はーい! ありがとうございます! 当日はゆうきゃんが豪華シーフードリゾットをごちそうしてくれました。いつもは具が少なめのシーフードリゾットなんです。色んなシーフードがごろごろ入ってて、めちゃくちゃ美味しかったです!!
――今年の2月2日は節分でもありましたが、恵方巻きのほうは?
星野 恵方巻き、リクエストしたんですよ! でも「え? 誕生日それでいいの?」って言われちゃって(笑)。「えほパ」は後日やります。
内田 いや、「えほパ」って言わないし、恵方巻きを食べるのは節分当日なのよ(笑)。文化の勘違いがすごい(笑)。
――豆まきはされましたか?
星野 はい。寮に豆まきの会場があるんですけど、今年もそのゆうきゃんの部屋でぽいぽいぽいぽいとやらせていただきました。
南 会場なんてないよ!(笑)。やめてください、ほんとに。困りました。
――鬼役は今年も内田さんが?
星野 もちろんです!
――さて、今回のインタビューは、ミニアルバム『Hit me !』のお話をたっぷり聞かせていただければと思います。1stライブで新曲のインストがBGMとして使われていたり、3Dドラマ『漂流兄弟』最終話で時空転移装置の時刻表示が「02:24」になっていたりと今回も1stアルバム同様に伏線が張られていましたが、制作はいつ頃から動き出したんでしょう?
南 去年の秋ぐらいですね。レコーディングも発売が決まってすぐに始まり、この収録順に録っていきました。
内田 「2ndアルバムじゃないんだ」とは思ったんですけど、曲の色が全部違うので、今までになかった学芸大青春を表現できていると思います。
星野 五人それぞれのチャレンジが詰まったミニアルバムです。
――まずは表題曲の「Hit me !」について、ずばりどんな楽曲ですか?
南 この曲は「自戒曲」で、初めて僕たちの負の感情を出しました。歌詞に悔しい気持ちがたくさん詰まっていて、今までは明るい曲や爽やかな曲が多かったので「こんな曲、僕たちに歌えるのかな」ってびっくりしたんですけど、それぞれがこれまでにぶつかった壁や挫折した経験を思い出しながら歌えたんじゃないかなと思います。
星野 変に繕ったり隠したりしてない、かなりストレートな歌詞だよね。だから聴いてくださる方にも響きやすいんじゃないかなと思います。
――ご自身と重なるようなフレーズはありますか?
内田 “あの頃の僕らは 弱さに甘えていた”は、自分の過去を思い出すような等身大のフレーズですね。
星野 そうそうそうそう! 去年は妥協してしまうこともたくさんあって、自分がそこに甘えてしまっていたこともわかっているので、それが歌詞になってしかも自分の歌割りで、「あれ? スーさん(=杉沢プロデューサー)に見抜かれてる?」って思いました(笑)。
――そこから“自信など持てずに 泣いてた夜もあった”と続きますが、悔し泣きした経験は……。
星野 恥ずかしくて「僕こんなことがあって泣いてたんですけどー」なんて言えないですけど(笑)、いっぱいあります! 悔しいことだらけだから。
南 みんなそれぞれあるよね。やっぱり情けないのでそういう姿は出さないようにしているんですけど、周りは気づいてる、みたいな。
内田 「悔しいんだろうな」っていうのはわかるよね。蓮とか、あまり言葉にも態度にも出さないんですけど、顔を見るとわかります。「あ、ちょっと負けず嫌い出てるな」って。
仲川 (笑)。
――学芸大青春として活動を始めてから、一番悔しかった出来事を教えてください。
内田 僕は、去年の5月の「1stライブ」が配信ライブになってしまったことですね。みんなの前に立てると思って準備していたので、なおさら悔しかったです。
星野 僕はつい最近、すごい悔しいことがありました。話していいかわからないんだけど……。家の掃除分担じゃんけんがありまして。
南 ……うん(笑)。
星野 またお風呂担当になってしまったっていう。
南 絶対ボケだと思った。ほんっとにくだらない!! もっとあるから!
星野 あははは!(笑)。今回は違う場所をやりたかったんですけど、じゃんけんで負けちゃって。
内田 半年に1回、じゃんけんで掃除の担当を決めているんです。それで連チャン同じだったことをボケようとしたらバレていたみたいですね。
星野 はい。しかもあまりウケなかった。
相沢 自分で解説する(笑)。
――ほかの皆さんは?
仲川 僕は2ndシングル「youthful days」のとき、いっぱいあったハモりパートが自分の実力不足で減ってしまったことが今でも一番悔しいです。
南 僕もそれぐらいの時期が一番悔しかったですね。活動開始前に「優輝はラップ担当になります」と言われてラップを始めたんですけど、何が正しいのかわからないし自信も持てなくて、あの時期はレコーディングが全然うまくいきませんでした。
相沢 自分も一番は去年5月の1stライブが配信になってしまったことなんですけど、もっとさかのぼって武者修行していた頃で言うと、初めてバラードをやろうとして杉沢さんに練習音源を聞いてもらったとき、「人前に立てるレベルではない」と言われたのがすっごく悔しかったです。
――そういった経験があるぶん歌には気持ちを乗せやすかったと思いますが、技術的な面でレコーディングはいかがでしたか?
星野 自分は声質が割とクリアなタイプなんですけど、こういうかっこいい曲を歌うことになって、自分の良さをうまく出せなくて「向いてないのかな」と思いました。プリプロダクション(仮レコーディング)のときにうまく歌えなかったので、本番で歌割りを少し減らされちゃったんです。努力不足を痛感して悔しかったですし、苦労しました。
――これまでの担当パートからするとキーも高めですよね。
星野 はい。高いし、「きれいに高音を出す」というよりは怒りの感情を込めて歌わないといけなかったので、感情を組み込むのがかなり大変でした。
南 僕は頭のラップパートを歌っているんですけど、やわらかい声質なので、この曲に合った怒りを伝えるラップがなかなかできなくて最初は悩んでいました。それで、今回の収録曲すべてに共通しているんですけど、トラックがK-POPっぽいので韓国のアーティストのラップを参考に聴こうと思って、蓮に「おすすめのラップとかワルい感じの曲ある?」というLINEをしまして。蓮ってK-POPが好きでよく聴いているので、すごく詳しいんですよ。
内田 K-POPerだもんね。
南 そしたら30分後ぐらいに30曲ぐらいどわーっと送られてきて(笑)。「ここでがなってるからワルく聞こえるんだな」っていうような技術をそれぞれの曲から盗んで、乗り越えることができました。
星野 正直に言っていい? プリプロのときの音源は「あーこれ優輝めっちゃ苦労してんな」って思っちゃったけど、本番の音源を聴いたとき、「もうモノにしたわ!」って感じた。ほんとにかっこよかった。
南 わ、嬉しい。蓮のおかげ。
星野 そう、蓮のおかげだね。
南 おい! ちょっとは俺も入れてくれよ(笑)。
内田 そんな蓮は?
仲川 僕は最後のオペラみたいなパートで、ああいう歌い方をしたことがなかったのでどう声質を変えるかに苦労しましたね。喉仏の位置をちょっと下げたら普段と違う声が出ることを発見したので、そうやって歌いました。
相沢 自分は主にAメロを歌っているんですけど、そのメロディがすごく難しいので、聴き込んでたくさん練習しました。学生時代、ロックバンドでボーカルをやっていた頃は激しめの楽曲を歌うこともあったので、ニュアンスの出し方はそのときの経験を生かせたと思います。
内田 僕は、振り分けられたパートが自分にものすごく合っていて。ストレートに自分の思う怒りや等身大の内田将綺を表現できたので、めちゃめちゃ気持ち良かったです。
――そして2曲目の「Lazy Day」ですが、寮でもこの歌詞のような日常が繰り広げられているんでしょうか。
南 そうですね。いつも陽介が「ご飯作って」って言うけど動かないから、「買い物行くよ!」って買い物に連れ出したりとか(笑)。
相沢 寮生活をしている僕たちだからこそ表現できる世界観で、ジュネスらしい楽曲になっていると思います。
内田 ぜひ休日に聴いてほしいですね。ただ僕個人としては、ダラダラしたい曲なのにキーが自分の出しやすい音域とジャストフィットではなくて、レコーディングはちょっと手こずりました。
――楽曲にちなんでオフの日や寮内でのエピソードをお聞きしたいんですが、最近のオフはどんな日でしたか?
南 最近は、蓮が「陽介と勇仁の誕生日プレゼントを見に行きたい」って言うので、蓮と将綺と3人でお出かけしました。「一緒に来てくれたからクレープ食べさせてあげる」って蓮がクレープを買ってくれました。
星野 そのオフいいな~。
相沢 ね。
――寮ではどのように一日が始まりますか? 最初に起きてくるのは。
南 休みの日だと、蓮が一番早い?
内田 蓮は起きても部屋にいるよね。
星野 多分俺だと思う。
南 最初にリビングに来るのはほぼ陽介ですね。
仲川 あー、そうだね。
相沢 そうなんだ(笑)。
星野 起きたらすぐリビングに行きます。自称リビングの番人なので基本リビングにいますね。
内田 毎朝同じトーストを食べてて。陽介が起きるとパンの匂いがしてきます(笑)。
――朝食はそれぞれで用意されるんですね。
内田 はい。取る人、取らない人がいて。僕は食事は昼からです。
南 僕もギリギリまで寝ていたいから、朝は食べられずに出ちゃうことが多いですね。
仲川 僕はこだわりはないんで、夜しか食べないことも普通にありますね。
内田 この人、ほんと偏食なんですよ。
星野 蓮って作曲してるとき変なモードに入っちゃうんですよ。この前聞いてまじでびっくりしたのが、二日間ご飯を食べてなかったの。
内田 まじ!? 食べなさいよ!
星野 しかも「あ……。確かに食べるの忘れてた」みたいな。その日は大盛りの牛丼食べたって言ってたよね。
仲川 ああ、大盛り。食べました。
南 一日三食を死守する陽介からするとなかなか理解できないよね。
星野 そう! 集中力って極めたらここまでいけるんだなって思いました。蓮が作る曲ってすごいんですよ! ストックしてあるのがほんっとに才能あふれる曲ばかりなんです。
仲川 恥ずかしい(笑)。
――相沢さんも3食取りたい派だとラジオでおっしゃっていましたよね。
内田 相沢さん8食ぐらい食べてる。
相沢 そんな食ってねーよ!(笑)。
仲川 ははははっ!(笑)。
南 陽介と違って時間に関係なく3食取りたいからズレてるんだよね。夕方4時ぐらいに食べてるから、僕たちからしたら「なんで今食べてんの?」みたいな感じなんですけど、勇仁にとってはそれが昼ご飯なんですよ。だからずっと食べてるイメージがあるんだよ。
内田 まじで勇仁はずっと食ってる。
仲川 ずっと食べてる!
相沢 時間がズレてることもあるけど、ちゃんと午前中に起きて、普通の時間に朝ご飯と昼ご飯を食べてても多分、その間に何か食べますね(笑)。お腹をすかせたくないんですよ。
星野 待って? もしかして俺より食ってる?
内田 あははははっ!(笑)。
相沢 何かしているときにお腹がすいたら、集中できなくなるし嫌だなっていうのがあって。歌ってる最中は食べられないし。
星野 当たり前だよ!
南 一番我慢できないタイプじゃん。
相沢 そうそう、我慢できない。なので確かに間食は多いです。
――ご自分では料理は作らない? 作れない?
相沢 基本は作らないですね。
南 「作らない」じゃないです! 「作れない」です! 緊急事態以外作らないもんね。
相沢 そう。身の危険を感じたり、よっぽどのことがない限り。
南 作ったほうが危険だしね。
相沢 そうそう。コンビニで買うほうが安全だし、いつでも食べられるし、楽なんで。
仲川 めちゃくちゃやん(笑)。
――日中はオフだと何をして過ごすことが多いですか?
内田 YouTubeで筋トレ動画を見ながら、ずーっと部屋でストレッチかトレーニングしてますね。
南 僕は今、卒論の時期でもあるので。大学関連のことをやっています。
内田 ずっとやってるね。最近あれでしょ? 研究結果が良くないんでしょ?
南 そう……。実験が思うようにいかなくて。
内田 まあ、研究してる細胞たちの今後に期待しような。
南 はい。
星野 星野はオンオフの切り替えはしっかりしないとなって思うので、オフのときは限りなくオフになります。アニメと漫画を見漁ってます。アニメとか漫画って、自分がその世界……外界に入り込めるじゃないですか。
南 外界って(笑)。
内田 ここは現実ですね(笑)。
(本人含め「外界」発言に大ウケしている5人)
星野 (笑)。現実逃避じゃないですけど、現実を完全に忘れてリラックスできるんです。
相沢 自分はごろごろして昼ぐらいに起きて、音楽を聴いたりゲームをしたり、歌いたくなったら歌ったり、だらだらしてますね。
内田 実は一番Lazyなんだよな。
南 おうち時間好きだよね。
仲川 僕は曲作りしたりとか、新しい曲をいち早く知りたいので、流行ってる曲をずーっとネットで探したりしていますね。
南 蓮って、勉強のためでもあると思うんだけど、ほんとにいろんな曲を聴いていて。みんな何かしら「この曲おすすめだよー」って勧められてるよね。
内田 トレンド超早いよね。だいたいそういう曲って世の中で流行るので、「あ、出てきたね。蓮が言ってた曲」みたいな。
南 予言者みたいだよね(笑)。
――それが夕方ぐらいになると、リビングに集合して夕食、という感じですか?
南 そうですねぇ。
内田 それが、蓮くんは全集中してると部屋から出てこないんで。家にいるのかもわかんない。
星野 まあ僕は勝手に(部屋に)入りますけど。
仲川 そう。勝手に入ってきて、写真を撮ってきたりするんですよ(笑)。
星野 かまってもらえるまで何かし続けるっていう。でもまあ、そんなに邪魔ばっかりしてないよね?
仲川 うん。
星野 ちょっと安心した(笑)。
南 陽介がLINEか電話をしてくるか、部屋のドアをノックしてくるのが夕食の合図ですね。
内田 「お腹減った?」「将綺もお腹減ったよね?」っていう誘導尋問みたいなLINEが来るんですよ(笑)。「うん、まあ減ったけど。これは作ってっていうことだよな」みたいな。で、「何食べたい?」って返します。
星野 (笑)。優輝と将綺はそうやって作ってくれます。蓮とふたりのときだと、今はコロナ禍なのでなかなかできないんですけど、外食が多いよね。
仲川 うんうん。最近はUber Eatsですね。大好きです。ふふふっ(笑)。
内田 蓮は何かに熱中してるとき、食事を調達しに行くのが面倒だからって食を諦めるんですよ。お腹が減ったら作業を中断してでもご飯を食べる俺からしたら、思考回路が謎です。ここまで来るとちょっとリスペクトですね。
仲川 ……説教みたいになっとるよ(笑)。
――ほかにも、仲川さんをはじめとしてやたら南さんの部屋に入り浸っていると各所で聞きますが、それはいったいどういう流れで?
南 そうなんですよ~……。どういう流れなのか俺が聞きたいよ。
星野 俺は蓮の部屋に行くけど、蓮は優輝の部屋に行くのよ(笑)。
内田 でもさ、蓮の部屋にたまる文化も一時期あったよね。夏頃かな。
仲川 あー、あったよ!
内田 あるとき陽介から「(蓮の部屋に)集合ー」ってLINEが来たので、行ったんですよ。そしたら優輝もいて。「お前ら何やってんの?」って聞いたら、俺を呼んだくせに「どうしたの?」みたいな反応をしてくるんです。多分、今はそれが優輝の部屋になっているだけですね。居心地がいいんです。
星野 勇仁の部屋でゲームすることもあります。
南 「サシゲー」ね。だいたい夜なんですけど、勇仁が部屋でゲームしてるときは「今やんない?」みたいな感じでLINEが来るんですよ。で、部屋に入ったら、電気が消えてて、アロマキャンドルが……。
星野 そう、アロマキャンドルたいてるんですよ!(笑)。人をダメにするソファって言うんですかね。お客さん用の椅子を用意してくれて、(いい声で)「それ、座って」「アロマキャンドルたくよ」みたいな。
内田 店じゃん! おもてなしがすごい。え、口説かれてんの?
星野 そうかもしれない。
相沢 そんな言い方はしてないけど(笑)。みんなの分のクッションがあるわけじゃないから、俺は呼ぶとしたらひとりひとり(笑)。
南 それで言うと俺の部屋はひとり分のクッションもないのに誰かいるんだけど。
星野 確かに優輝の部屋で座ることってあんまりないね。
――一緒にお風呂に入ったエピソードもよく聞きますが……。豪邸なんですか?
南 そんなことないです、無理やり入ってるんです。
――なるほど(笑)。
南 ひとりずつ入ると夜遅くなってしまうことがあるんですよ。待ってる時間がもったいないし、面倒だからって一緒に入っちゃうことが多いです。
内田 うん。力技ですね。
星野 いや、俺はめんどくさいからとかじゃなくて、普通に一緒に入りたいから。
相沢 それはそれでおかしいだろ(笑)。
南 なんなんだよ(笑)。
仲川 ……(笑)。
内田 でも確かに、風呂は二人とか、三人とか、四人……。四人で入ることはないな。
星野 四人、たまにあるけどね。
内田 まじっ? 陽介と一緒に入ると真面目な会話になるので、それは好きですね。
南 そう。一緒にお風呂に入ったときに話すことって結構楽しいというか。
内田 裸の付き合いってこういうこと。
星野 飲みの場みたいな雰囲気になるよね。
南 うんうん。それはすごくいいですね。
――ありがとうございます。「Hit me !」と「Lazy Day」はYouTubeで実写ダンス動画が公開中ですが、振り入れのスピードは初期と比べると早くなりましたか?
南 かなり早くなってますねぇ。それこそ初期は長めに時間を取ってくださっていたこともあって、2時間の振り入れを計6回やっていたんですけど、今は3回ぐらいで終わる曲もあります。
――実写ダンス動画は何テイクぐらい撮影されているんでしょうか。
南 だいたい2、3テイクぐらいで、たまにファーストテイクでいきなりOKになります。多くても4テイクですね。全体の雰囲気が一番いいものをスーさんが選んでます。
――衣装は私服からのセレクトですか?
南 それぞれ普段の練習着を用意して、ファッションリーダー星野を中心に全体のバランスを見てもらって決めています。
――衣装に関してのこだわりを教えてください。
星野 五人のまとまりというよりは、それぞれの個性が立つような衣装が見どころなんじゃないかなと思います。
――「I’m in love」はミニアルバムの情報が発表される前、1stライブの転換時にBGMとして使われていました。こちらはどんな楽曲でしょうか。
相沢 ピュアな男の子が初デートに向かうまでの色んな感情を歌っています。
内田 曲を聴いていただくとわかると思うんですけど、陽介みたいな男の子が主人公ですね。
星野 うん、自分でもそう思います。だからレコーディングでもすごく歌いやすくて。デモをいただいたときのイメージ作りって曲によって時間がかかるんですけど、この「I’m in love」はすぐに決まったのでスムーズでした。
――皆さんそれぞれレコーディングはいかがでしたか?
南 僕も、好きな子がいて「どうしようどうしよう」ってテンパってる感じから、聴いた瞬間に「めっちゃ陽介の曲じゃん」って思っちゃって(笑)。感情やイメージは彼のおかげでわかりやすかったので、あとは技術的な部分を、蓮にたくさん送ってもらった曲の中から引っ張ってきて歌いました。
仲川 僕はセリフがメインだったんですけど、「脱力してセリフを言って」っていうディレクションだったので、手をだらーんって下ろして、脱力して(手と頭を垂れながら)「晴れてよかった」って言いました(笑)。
一同 (笑)。
相沢 めっっちゃおもろいんだけど、それ。レコーディングって最初にマイクの高さを調節してもらうじゃん? 位置がずれちゃうね。
仲川 背伸びしてるの。
内田 それ脱力できてんのか?
仲川 うふふふ(笑)。
――相沢さんと内田さんは。
相沢 自分もレコーディングはわりとスムーズに進みましたね。曲に出てくる男の子は確かに陽介っぽいんですけど、デートに向かうまでのいろんな期待だったり不安だったり、純粋だった頃の自分を思い返しながら歌ったら気持ち良くハマりました。
星野 ウブだったころの勇仁ね?
相沢 そうそう。
星野 気になるよ?
相沢 いやいや、今もピュアだけど(笑)。
内田 僕は最後にフェイクをやっているんですけど、杉沢さんに「外国のアーティストが気持ち良く暴れてる感じで、ライブだと思ってやっちゃいなよ」って言われたんです。いつもは慎重に作品を作ろうとして丁寧にやりすぎるぐらいなんですけど、今回「マイクがぶっ壊れたらいいのに」ぐらいの気持ちで歌ってみたら「これこれ!」って言われて。鳥肌が立って泣きそうになりました。
――あのぶちかましている感じは最高でした。
内田 ありがとうございます! (膝を打って)あれは気持ち良かったですね。ライブでやるのが楽しみです。
――全編実写のMVも公開されましたが、どんなところに注目してもらいたいですか? ストーリー部分はVOYZ BOYの蒼井優樹さんが主役ですね。
南 優樹くん、この主人公の無垢なイメージと本当にぴったりなんです。曲に合ったかわいらしいミュージックビデオになっているので、そのかわいいところに注目して見てもらいたいです。
――ボーナストラックとして「真夏のSunshine!!」が収録されていますが、この曲は初めてのキャラクターソング(3Dドラマ『漂流兄弟』で演じた樹根洲兄弟として歌唱)ということでやはり苦戦されたのでは?
南 はい。すごく苦労しました。
星野 『漂流兄弟』でヨウを演じてきた分やりやすいのかなと最初は思ったんですけど、「あれ……? ヨウで歌うってどうすればいいんだろう」って、壁にぶち当たりました。
南 僕はセリフを喋る延長で歌うことをイメージしてやって、歌の部分はしっくりきたんですけど、ラップが難しかったです。真面目でポンコツなユキっぽくやるとどうしても堅くなってしまうし、かといってポンコツ感を出しすぎると、ただのおちゃらけたラップになってしまうというか(笑)。かっこいいリズムを保ちながら樹根洲ユキを表現するのがすごく大変でした。
相沢 自分はそのラップパートに合いの手で参加したんですけど、優輝のラップからアクセントの置き方、リズムの取り方を感じて合わせていくっていう作業をキャラとしてやらないといけないので、グルーヴ感にはめていくのが難しかったです。レゲエ調の曲は初めてだからその難しさもありましたね。でも自分的にはユウらしくできたかなと思っています。
仲川 僕は勇仁とは逆で、優輝が作り上げたものを壊せばいいかなと思って、めちゃくちゃにやりました。
南 悪魔だからね(笑)。
――浅沼晋太郎さん演じるマダラメ博士の参加によって、何やら不穏な空気も漂っていますね。
内田 海で遊んでいる樹根洲兄弟をマダラメ博士が邪魔してくるんですけど、浅沼さんの参加はこの曲を作るうえでキーになっていたと思います。完全生産限定盤Aの特典になっている『漂流兄弟』のボイスドラマCDを優輝と僕と浅沼さんで収録したとき、僕たちふたりがすごく緊張していたんですけど、浅沼さんが現場にいい空気感を作ってくださったんですね。でも作品の中では、兄弟と博士は敵対していて……。メリハリがしっかりあったので、その空気感を楽曲にうまく落とし込めました。
――ボイスドラマは約45分の中にそれぞれの子供時代に会いに行くシーンがあったり、Twitterのリレー小説企画からとあるワードが輸入されていたりと、盛りだくさんな内容でしたね。そして完全生産限定盤Bには仲川さんの作曲・演奏によるピアノCD「Ren Nakagawaピアノの調べ」が付属します。普段はどんなツールでどんな曲を作られているんですか?
仲川 Cubaseという作曲ソフトを使って作っています。普通の曲も作るんですけど、ピアノの曲も思いついたときに作るようにしていて、1曲目の「初めて」は18歳で初めて作曲をしたときに作った曲です。
――「初めて」はバクステアプリでも使われていますが、昔作られた曲だったんですね。このCDでどんな仲川蓮を感じてもらいたいですか?
仲川 僕って普段しゃべることも少ないほうだと思うんですけど(笑)、この4曲には喜怒哀楽が全部入っています。それこそ3曲目の「運命」は僕があまり表に出さない怒りの感情で弾いているので、そこは一番注目してほしいです。
星野 僕も「運命」は一番好きです。
相沢 俺も一番好き。
内田 俺も一番好き。でも1曲目も好き。
南 俺は2曲目が好き。
――「君と星空の下で」ですね。
南 はい。ほんとに素敵です。
内田 「君」、俺です。
星野 「君」、俺です。
仲川 ……ん? ああ、タイトルのってこと?(笑)。
南 「君」を自分にしたいのね? わかった、わかった。
仲川 それでいいです。
南 投げやり!(笑)。
――そんなミニアルバムを引っさげて、2ndライブ“Hit you !”の開催も決まりました。4月28日(水)にZepp Namba (OSAKA)、5月4日(火祝)にはKT Zepp Yokohamaということで、キャパシティ的にはこれまで2回ライブを行ったharevutaiからぐっと飛躍しましたね!
星野 いやっ、僕たちもびっくりです!(笑)。
――皆さんプライベートでもライブは観に行かれていると思うんですが、そこでの体験や感動が自分たちのライブにも生きているという実感はありますか?
星野 あります。
相沢 あるねぇ。
仲川 あります。
内田 すごくあります。
南 実際に自分がステージに立ったときに得るものが一番大きかったので、武者修行していた頃の経験のほうがより力になっているとは思うんですけど、ライブを観に行ったときの感情は「自分もやりたいな」っていうモチベーションにつながっていますね。
星野 あと、ライブの見方が変わりました。「あ、ああいうこともできるんだ」「これ、俺たちのライブでも使えるかもな」みたいな。だから今の僕たちにとって、ライブは勉強の場でもありますね。
――2ndライブの意気込みをいただけますか?
相沢 憧れのステージの一つであるZeppに立てるっていうことで、気合いバッチリです。ぜひ楽しみにしていてほしいです。
星野 ファンのみんなの記憶にずっと残るような、幸せなライブにしたいと思います!
南 今回はより皆さんと直接お会いできるライブだと思うので、生だからこそできるコミュニケーションを大切にして、楽しいライブにしたいなと思います。
内田 去年の配信ライブと1stライブを超えられるような、2次元と3次元を行き来するエンターテイメントをお届けしたいと思いますので、楽しみにしていてください!
仲川 来ないと人生損します。
内田 いただきました!(笑)。
仲川 ふふっ(笑)。
――ライブが開催される頃、南さんは今まで学業に割いていた時間をダンスや歌の練習に使えるようになっているんですよね。
南 そうなんですよ。自分自身も本当に楽しみです。
――ちなみにインテリ系アーティストは目指されないんですか?
相沢 (食い気味に)目指してます!
南 大学に通っていたことを無駄にはしたくないので、生かせるところは生かしていきたいなと思っています。
内田 クイズ王にさせます。
星野 それ俺も言おうと思った! クイズ番組に出させます。
仲川 何の権力が(笑)。
――ぜひ活躍の場を広げていただいて(笑)。いつかさいたまスーパーアリーナや横浜アリーナでもライブができたらいいですよね。
南 行きたいです、横アリ!
相沢 やりたいですねぇ。
――楽しみにしています。それでは最後に、じゃんけんをしていただけますか? その勝者に締めをお願いしたくて。
内田 うわーー、なるほど!
相沢 新しい。
~じゃんけんタイム(1戦目:相沢さん&南さんが勝利/2戦目:あいこ/3戦目:相沢さんが勝利)~
相沢 よし。勝ちました! 俺じゃんけん強いよね。
星野 ほんと強い。
――では相沢さん、締めのお言葉をどうぞ!
相沢 はい。最後まで読んでいただきありがとうございます。学芸大青春、5人でまだまだ突っ走っていくので、応援よろしくお願いします!
星野・南・内田・仲川 お願いします!
INTERVIEW & TEXT BY 友安美琴(セブンデイズウォー)
●リリース情報
ミニアルバム
『Hit me !』
2月24日発売
【完全生産限定盤 A(2CD+Blu-ray)】
品番:VOYZ-7~9
【完全生産限定盤 B(3CD+フレークシール 10 種)】
品番:VOYZ-10~13
<CD>※全形態共通
M1.Hit me !(テレビ朝日系全国放送番組『BREAK OUT』1月度オープニング・トラック)
M2.Lazy Day
M3.I’m in love
M4.JUST MadDancy Remix(3Dドラマ『漂流兄弟』Season2テーマソング)
Bonus Track.真夏の Sunshine!! by 樹根洲兄弟(CV:学芸大青春)&マダラメ博士(CV:浅沼晋太郎)
<Blu-ray/完全生産限定盤 A>
3Dドラマ『漂流兄弟』全話収録
第1話 兄弟と人類滅亡の危機
第2話 兄弟とマグマオーシャン我慢大会
第3話 兄弟とティラノサウルス襲来
第4話 兄弟とクレオパトラの誘惑
第5話 兄弟と恐怖の幽霊船
第6話 兄弟と縄文土器ゲット大作戦
第7話 兄弟とあぶない海水浴
第8話 兄弟とバベルの塔崩壊
第9話 兄弟と人類最大のピンチ
第10話 兄弟と最後のミッション
第11話 兄弟と家族解散、そして……
第11.5話 兄弟と新たなる敵
<ドラマCD>
『漂流兄弟』ボイスドラマ
『兄弟とミレニアム・ジャパン・ツアー
~子ども時代にタイムトラベルマダラメ博士の罠~』
1. 1分でわかる「漂流兄弟」
2. 宇宙の果ての樹根洲家
3. 新たなるミッション
4. いつものやつ、勃発
5. 平成へようこそ!
6. 兄弟 meet ミニ兄弟
7. たそがれの長男単独大反省会
8. 弟たちのお仕置きタイム
9. 対決! マダラメ博士
10. さよならミレニアム
<『漂流兄弟』オリジナルサウンドトラック/完全生産限定盤 B>
M1. 漂流兄弟 -MainTheme-
M2. ミッションチャレンジ
M3. くままのお話わかったかな?
M4. 樹根洲家の侵入者
M5. 何だこりゃ……!?
M6. この甘えん坊どもめ
M7. 俺が守らねえと…!
M8. マサ兄の弟もうやめる
M9. ケンカ三昧 -プロレス ver.-
M10. ずっとみんな一緒だから
M11. ミスターP
M12. 白亜紀グルメハンティング
M13. 樹根洲家 in 古代エジプト
M14. 深海の幽霊船
M15. わかってねえのはどっちだよ
M16. 漂流兄弟 -Short ver.-
M17. 長男のジェラシー
M18. 人類最大のピンチ
M19. 兄弟だろうが、俺たちは
M20. 俺が守る
M21. 誰の陰謀!?
M22. 最後のミッション
M23. かけがえのない時間
<Ren Nakagawa ピアノの調べ>
M1. 初めて
M2. 君と星空の下で
M3. 運命
M4. 小人たちのお遊戯会
10種類・スペシャルフレークシール
『学芸大青春の青春ラジオ』
毎週月曜21時配信中
配信先:TOKYO FM・JFN アプリ「AuDee」
番組HPはこちら
歌が好きで、ダンスが好きで、誰かを幸せにすることが夢だった。
エンターテインメントの世界に、初恋みたいに、焦がれていた。
けれど、現実という名の壁が、ぼくとぼくの理想を引き裂いた。
初恋は叶わない、らしい。
そんな言葉を信じかけたとき、ぼくらは出会った。
立ちふさがる壁を超えて、手放しかけた憧れを、
もう一度捕まえにいく。青春には、まだ間に合う。
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(C)VOYZ ENTERTAINMENT INC.
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