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INTERVIEW

2020.12.19

“どこまででも 行こう”という歌詞にRun Girls, Run!が込めた想いとはーー?TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』OPテーマ「ルミナンスプリンセス」リリースインタビュー

“どこまででも 行こう”という歌詞にRun Girls, Run!が込めた想いとはーー?TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』OPテーマ「ルミナンスプリンセス」リリースインタビュー

林 鼓子、厚木那奈美、森嶋優花による声優ユニットのRun Girls, Run!が、ニューシングル「ルミナンスプリンセス」を完成させた。表題曲は、彼女たちがメインキャストとして出演するTVアニメ『キラッとプリ☆チャン』のOPテーマ。ランガが同アニメの主題歌を担当するのは、これで7曲目。声優としても深く関わるからこそのシンクロを感じさせる、『プリ☆チャン』らしい煌めきに溢れたナンバーだ。そんな新曲に込めた想いについて話を聞いた。

初めてのオンラインライブで得た手ごたえ・新たな経験

――新作の話に入る前に、まずは9月・10月に開催された無観客生配信ライブ“Run Girls, Run! Online Live ~ランガリング・リンクライブ♪~”の感想をお聞かせください。

林 鼓子 今回のオンラインライブは、私たちのパフォーマンスを見直す機会になりました。というのも、各公演のセットリストを初めて自分たちで考えたので、改めてランガの楽曲をしっかりと聴き直す機会になりましたし、今まではお客さんの熱量に支えられてライブを行うことが多かったので、逆に「どうやったらカメラの向こう側のお客さんに気持ちを伝えられるんだろう?」ということを考えて。今回はカメラアピールを存分にすることができたし、自分の表情や動きに関しても新しい発見があったので、すごく勉強になったライブでした。

厚木那奈美 ランガとしては久々のライブだったので、体力面での心配がありましたし、そもそも単独で配信ライブをやるのは初めてだったので、いつもとは違う緊張感がありました。カメラ前のパフォーマンスも今までのライブとは見せ方が全然違っていて。ランガは元気でパワフルな曲が多いので、、会場のみんなからもらった熱量をエネルギーにライブを最後まで走り切るのがいつもの私たちだったんです。でも、そうではなく、魅せるところはしっかりと魅せて、自分の個性もカメラに対してちゃんとアピールしていかなくてはいけなかったので、いい経験になりました。

森嶋優花 今回、オンラインライブだからこそ観てくださったお客さんもたくさんいたと思うんですよ。そういう方たちに私たちのパフォーマンスを届けることができて良かったです。それと今回は全部で4公演行って、それぞれ春夏秋冬のテーマ分けをしたんです。私が春担当、はやまる(林)が夏担当、あっちゃん(厚木)が秋担当だったのですが、その季節に合う楽曲の解釈も、3人のなかでイメージがぴったり合っていたので、楽曲に対する想いが一致していることも感じられました。

――ランガと言えば楽曲での四季曲シリーズもありますが、ライブのテーマを季節ごとに分けることで、新しい気づきはありましたか?

 今までのライブでは、四季曲は四季ゾーンを用意して、ストーリー性を持たせて披露していたので、逆にその四季曲をばらけさせることが挑戦でもあって。ただ、それをばらけさせることで、春ならかわいらしい曲、夏なら元気いっぱいな曲、秋はしっとりした曲を多めにしたり、公演全体にストーリー性を持たせることができたのは、すごく良かったです。衣装もそれぞれ好きなものを選んで。

厚木 でも、ちゃんと各公演のテーマに沿って、春公演ならピンク色の春っぽい衣装を選んだりしました。

 しかも冬の公演は、ファンの方から投票していただいた、ランガの楽曲の人気ランキングを参考にセットリストを組んだんです。

厚木 ファン投票によるセトリ決めは、ずっとやりたいと思っていたんです。今回、4公演あるけどメンバーは3人なので、「冬公演のセトリはどうしよう?」となったのですが、ランナー(ランガのファンの呼称)さんと一緒にライブを作ることができたのは貴重な体験になりました。

――その投票結果はいかがでしたか?

 意外な曲もありましたけど、1位の「カケル×カケル」と2位の「ランガリング・シンガソング」は、納得の結果でした。私たちが大切にしている曲を、みんなも大切にしてくれているんだなと思って。

森嶋 どちらも自分たちを表現した楽曲なので、それが上位に選ばれたのはすごく嬉しかったですね。

厚木 「わかってるなあ」と思ったし、ランナーさんからの愛を感じました!

『プリ☆チャン』らしさと新しさが刻まれた「ルミナンスプリンセス」

――ニューシングル「ルミナンスプリンセス」は、TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』の新OPテーマになります。

 この曲は、いつも通りの『プリ☆チャン』らしさ、女の子が好きそうなキラキラ感もありつつ、“太陽”と“月”がテーマになっているので、ちょっと大人っぽい要素もあって、太陽らしい明るい雰囲気の中に、マイナー調の音が入ってきたりするんです。今までの『プリ☆チャン』曲にはないかっこ良さがあると思います。

厚木 今までは、元気・かわいい・キラキラな感じの曲が多かったですけど、そこに大人っぽさがプラスアルファで入って、今までとは少し印象の違う、みんなの背中を押してくれる楽曲だと思います。それと、シーズン3のラストのOPテーマになるので、このシーズンの締め括りを感じさせる壮大な曲にもなっています。

森嶋 私は初めてデモをいただいたとき、「早く歌いたい!」という気持ちになりました。ライブで歌っている姿やステージでの演出を明確にイメージできたんですよ。なのでレコーディングのときも「こういうふうに歌おう」というイメージが湧いてきて。これから歌っていくのが楽しみな楽曲です。

――皆さんがランガとして『プリ☆チャン』の主題歌を担当するのは、これで7曲目になります。『プリ☆チャン』らしさを感じる部分、逆に新鮮さを感じる部分を教えてください。

 今までの楽曲は、(桃山)みらいたち自身に寄り添っていて、みらいたちが頑張っている曲という印象が強かったんですけど、前作の「イルミナージュ・ランド」からそれが変化しているように感じていて。今回は逆にみらいたちが送り出す側になっているというか、“踏み出していい”“まっすぐに信じて”と歌いかけている感じが、今までの『プリ☆チャン』楽曲と比べて成長を感じる部分でもあるし、目線が変わったようにも思います。

厚木 私はプリティーシリーズが大好きでして、『プリパラ』の筐体でお着替えをしたときに「レッツゴー、プリパラ!」というボイスが入ったり、「ミラクル☆パラダイス」(i☆Risが歌うTVアニメ『プリパラ』1stシーズン第2クールのOPテーマ)に“Let’s Go! Let’s Go! ネバギバ Let’s Go!”という歌詞が入っていたりするんですけど、そういえば『プリ☆チャン』にはそういうのがないかも?と思っていたんですよ。そしたら、今回“(レディゴー!プリチャン!)”というフレーズが入っていたので、「『プリ☆チャン』はレディゴーなんだ!」って個人的に思いました(笑)。

――ずっと気になっていたんですね(笑)。

厚木 逆に『プリ☆チャン』っぽさを感じたのが、Dメロの“思いきり膨らんだ願いも ここならきっと 叶ってくはず”という歌詞で、これぞ『プリ☆チャン』だと思うんですよ。女の子たちが「プリ☆チャン」(劇中に登場する動画サイト)の配信を通じて、アイドルとしてステージに立つこともあれば、「〇〇やってみた」の企画でフラワーショップやケーキ屋さん、カメラマン、マネージャーになってみたりして、『プリ☆チャン』は「〇〇になりたい!」という憧れの気持ちや願いを何でも叶えることができる物語をずっと展開してきていると思うんです。だからこそ、この歌詞のフレーズは心にグッと沁みます。

森嶋 それで言うと、『プリ☆チャン』の最初の頃のキャッチコピーに「つながるひろがるフォロワーの輪」というのがあったんですけど、それを改めて強く感じた曲だなと個人的に思っていて。“どこまででも 行こう”という歌詞には、みんなで1つになって進んでいきたい想いが詰まっていますし、私たちはキャストとしても出演しているからこそ、それを主題歌に活かせる部分がある曲だと思います。

――ご自身の演じる役柄をどのように意識して、主題歌に取り組んでいるのでしょうか?

森嶋 私はメルティックスターの紫藤める役を演じさせて頂いてます。なんですけど、めるめるは自分から積極的にコミュニケーションを取りにいくようなキャラクターなんですよ。私はそういう部分を、主題歌アーティストとして曲に活かしたいと思っていて。なので「歌詞をみんなにしっかり伝えたい!」という想いを、歌声やパフォーマンスに乗せるように歌っています。

 私が担当させて頂いている桃山みらいはすごく優しくて、周りのことを見て励ませるお姉さんっぽい子なんですけど、私はどちらかと言うと妹気質なので、その意味では私自身とはあまり似ていないんです(笑)。でも、『プリ☆チャン』の楽曲を歌うときは、みらいみたいに優しく歌いたいですし、ライブとかで小さい子が一緒に歌ってくれることもあるので、そういう子たちが歌詞を覚えやすいように、発音をいつも以上にしっかり意識して歌っています。

厚木 私が演じる青葉りんかちゃんは、自己紹介時に「踏み出せばきっと花開く」というキャッチフレーズがあるし、シーズン2では、誰かに勇気をあげたり、第一歩を踏み出す手助けをしたい気持ちがテーマの1つだったと思うんです。「ルミナンスプリンセス」の2番の譜割りで、私が“ルミナンスプリンセス”と歌うところの前の歌詞が“勇気ならあげる”になっているんですけど、私はそこにすごくりんかちゃんみを感じてしまって(笑)。だからこの曲も聴いてくれる人の背中を押す曲になればいいなと思いながら歌いましたし、キャラクターや歌詞も相まって、より気持ちを込めることができました。

――たしかに『プリ☆チャン』の曲はいつも夢を後押ししてくれる言葉に溢れていますが、「ルミナンスプリンセス」はそれが一層強まったように感じました。

 私も強くなったと思います。先ほどもお話しましたけど、やっぱりみらいたちが送り出す側になったのかなと感じていて。先輩としての視線をすごく感じますよね。作詞家さんが作品のことを考えて書いてくださっているのもあると思いますし、私たちも積み重ねていくからこその気持ちがあって、自分たちでも歌っていてより気持ちが大きくなる部分があります。

――ちなみに先ほどおっしゃっていた“月と太陽”というテーマは、どこから?

 シーズン3の新キャラクター、アリス(・ペペロンチーノ)ちゃんと(輝)イブちゃんのモチーフが“太陽”と“月”なんです。なのでこの曲は、その二人を表している曲でもあると思います。

――サウンドもすごく豪華で、「イルミナージュ・ランド」はパレードっぽい雰囲気でしたけど、この曲はよりゴージャスでプリンセス感がありますよね。

 「イルミナージュ・ランド」はバンドサウンドを豪華にした感じですけど、今回は弦楽器もたくさん入っているので、それが豪華さに繋がったのかなと思っていて。「ルミナンスプリンセス」の衣装はベロアっぽい生地を使っていて、劇場やシアターをイメージして作ってくださったみたいなんです。だからミュージカルとかオーケストラみたいなものも意識している曲なのかな?と思いました。

厚木 シーズン3の締め括りの曲なので、クライマックスに向けての盛り上がりや壮大さも入ってるのかなと思います。

――レコーディングでこだわったポイントは?

 今までの『プリ☆チャン』曲は元気いっぱいに歌っていましたけど、今回は背中を押すお姉さんを意識して、全体的に優しく歌いました。私がソロで歌うパートだと、“Shall We?”のところは特に優しく歌おうと思いましたし、一番最後の“終わらない恋をしたんだ みんな”という歌詞がものすごく好きなんですよ。『プリ☆チャン』のアイドルたちはみんな「プリ☆チャン」に恋をしていて、「プリ☆チャン」アイドルの活動を愛している子たちなので、そういう女の子たちのすべてを表せたらと思って、ここはすごく気持ちを込めて歌いました。

厚木 私は小さい子に届けたい気持ちをメインに歌っているので、いつも全体的に響きが明るくてキラッとなるように意識していて。ただ、今回はいつもより大人っぽい要素があるので、そこも大切にしつつ歌いました。あとは、歌詞の意味がまだちゃんとは理解できないお友達でも、ニュアンスが伝わるように気持ちを込めることを意識していて。例えば、2Aの“楽しいって感情に”という歌詞であれば、ちょっと弾んだ感じで歌ってみたり、1Bの“ささやく”のところはウィスパーで囁くようにしてみたり。感情や表情の表現もなるべくわかりやすく伝わるように頑張りました。

森嶋 この曲のレコーディングは私が最後で、先にはやまるとあっちゃんが壮大な感じを歌声で出してくれていたので、私もそれに合わせて歌声を作り上げることができました。あと、この曲はカッコ入りのフレーズがたくさんあって、“(Yes!)”のところはガヤっぽく歌ったんですけど、そこはライブでみんなと歌うことをイメージして楽しい雰囲気を出したので、早くライブで実現したいです。

ガチの私服で遊園地デート!? こだわりたっぷりのMV

――MVも拝見しましたが、皆さんが遊園地で遊んでいるシーンが微笑ましかったです。

 実際に遊園地で撮影したんですけど、休園日とかではなく、普通にお客さんがいる日だったので、私たちも遊びに来ているみたいな感覚になってしまって(笑)。

森嶋 私服だったしね。

 そう! 私服のシーンで着ているのはガチの私服なんですよ。それぞれ自前で用意したものなんです。

厚木 衣装だと汚さないように気をつけますけど、今回は自分の服だったので、もう「イエーイ!」みたいな感じではしゃいでしまって(笑)。楽しく撮影しました。

――それでは、せっかくなので私服のこだわりを教えてください。

 今回のMVはデートがテーマで、事前に「ランガとデートしている雰囲気にしたいので、そういうお洋服を着てください」と言われたんです。で、シングルは冬のリリースなので、冬のデートとなるとニットかなあと思って。

厚木・森嶋 わかる!

 私が今回着ているニットは、わざとダメージが入っているようなデザインになっていて、すごくお気に入りなんです。実はメンズサイズなんですけど、それをちょっとオーバーサイズで着て、全体的にグランジロックっぽい雰囲気にして。スカートはニットの色に合わせて茶色にしたり、女の子らしさもありつつ、でも私らしい感じにしたかったので、ガールズロック感のある恰好にしました。髪型も、いつもはポニーテールなので、逆に甘さを出そうと思ってツインテにして。アメコミのハーレイ・クインのイメージでアレンジしました(笑)。

厚木 厚木もめっちゃ安直なんですけど、冬のデートと言えばニットだろうと思ったので(苦笑)、トップスはとりあえずニットにして。そこから私らしさを考えたときに、今までの私服っぽい衣装は丈感の短いものが多くて、足を露出していることが多かったんですけど、普段の私だったら絶対に足を出さないなと思って(笑)。なので今回は膝丈ぐらいのお洋服を選びました。それと「色味は明るいものがいい」という指定があったんですけど、落ち着きのあるお洋服のほうがより私らしいかなと思って、2パターン用意したんです。結局、落ち着いた色味のほうに決まったので、「やっぱりこれが私だよね」という着心地の良さを感じながら撮影できました。

森嶋 テーマはデートですけど、小さな女の子たちも観るアニメの主題歌のMVなので、私はちょっと乙女心をくすぐるファッションにしたいなと思ったんです。なので全体的に甘いピンク、カーディガンもわかりやすくさくらんぼの柄のものを選んで(笑)、かわいめにまとめてみました。『プリ☆チャン』は筐体で着せ替えができる作品なので、観ている子はきっとファッションにも敏感だと思うんですよ。その意味でスカートが注目ポイントでして、ピンクのタイトスカートなんですけど、ベルトやシルエットがちょっとレトロっぽい形なんです。あとはデート場所が遊園地なので、スニーカーを履いて「いっぱい遊ぶぞ!」感を出して、リアルデート感が出るようにこだわりました(笑)。

――実際に三人で遊園地デートしたわけですからね。

 たしかにそうですね。

厚木 一緒にコーヒーカップに乗ったりね。

 コーヒーカップはヤバかったよね。あれ、実は3テイクぐらい撮ったんですよ。

森嶋 乗り終わった後に「もう一周!」みたいな感じで言われて。

厚木 映像を撮っているので、(コーヒーカップの回転は)ゆっくりめとか、回さないでもいいぐらいの気持ちでいたんですよ。そしたら「もっと早く回してください」って指示があって(笑)。

 なので正直、ちょっと酔いました(笑)。でも、すごく楽しかったです。童心に返るってこういうことなんだなって思いました。

森嶋 久々に朝から1日遊んだ感覚で……もちろん撮影なんですけど(笑)、でも遊んだ気分が強かったですね。

 そんなに疲れなかったもんね。

厚木 たしかに。

森嶋 本当にナチュラルな姿が映っていると思います。

――その私服シーンに加えて、衣装を着てメリーゴーランドの前でダンスするシーンもあります。

 この曲は煌びやかな世界で踊っているイメージがあったので、最初にカメラチェックをしたときに、想像していた通りの素敵な絵にしていただいたなと思いました。それに「ルミナンスプリンセス」も含めた『プリ☆チャン』の今のシーズンのテーマが遊園地(プリ☆チャンランド)なので、そういう世界線にも合わせていただけたことを感じました。ただ、すごく寒かったです(笑)。

森嶋 寒かった!

厚木 陽が完全に落ちきってからでないと(メリーゴーランドの)イルミネーションの光が綺麗に映らないので、夜の20時ぐらい、風も結構強いなかでの撮影になって。スタッフさんもみんな寒そうだったよね。

 カイロを共有し合って頑張りました。

厚木 今回のMVはダンスシーンがたっぷり使われているので、撮影もいろんな角度から撮っていただいたんです。ただ、足元のタイルが中心のカルーセルに向かって貼られていたので、立ち位置の感覚を掴むのが難しくて、そこはかなり大変でした。

森嶋 私が楽曲を聴いたときに思い浮かんだ第一印象が、夜の暗い中での煌びやかな光のイメージだったので、MVの映像と私の解釈がすごく一致していて、MVの世界に入り込みやすかったです。

――衣装もそれぞれ形が違っていて素敵ですよね。こちらのお気に入りポイントを教えていただけますか?

 私は短パンがお気に入りでして。

森嶋 短パン小僧だもんね(笑)。

 私、短パンが大好きなんですよ。レッスン着もライブのリハのときもいつも短パンなので、スタッフさんからよく「短パン小僧」と呼ばれているんです(苦笑)。あと、ネックレスも、照明に当たるとキラキラしてかわいいと思うし、プリンセス感があるのでお気に入りポイントです。

厚木 私は今回の衣装を作る前に、自分から「ケミカルレースがめちゃめちゃ好きなんです!」「いつか衣装で使わないかなあ」というアピールをしたんですよ。そしたら今回採用してもらえたので、やったー!と思いました(笑)。動いたときにシャラシャラという感じに揺れてアクセントになるし、星の形のケミカルレースになっていて、すごく気に入ってます。

森嶋 私はランガの衣装でノースリーブが初めてだったんですよ。今まではオフショルダーか半袖で、結構守られてる感じだったんですけど、ついに解放してノースリーブデビューしました(笑)。以前から着てみたかったのですごく嬉しかったです。あと、個人的にスカートはミニ丈が好きなので、そこもお気に入りポイントです。撮影のときは寒かったですけど(笑)。

会いたい気持ちが明日を作る――ファンとの絆の曲「My Best Shine!!」

――カップリング曲「My Best Shine!!」についても詳しくお話を聞かせてください。煌びやかでかわいらしいエレクトロポップチューンですね。

 最初に聴いたときからすごくかわいいなと思いましたけど、リズムを取るのが難しいそうで、自分なりに頑張らなくてはいけない曲だと感じました。私は普段、歌い上げるタイプで、声も元気でポップと言われることが多いので、今回は元気さも大事にしつつ、それよりもかわいらしさ・女の子らしさを伝えたいなと思って。歌詞にも“I Love You”や“伝えたい”といった言葉がたくさん出てくるので、ある意味、あざといアイドルっぽい感じが出ればいいなあと思いました(笑)。

厚木 今までも『プリ☆チャン』の曲を通してかわいさやキラキラを表現してきましたけど、そういえば「これぞアイドル!」みたいな曲は今までなかったかもと思いまして。こういうかわいさをまだ皆さんにお見せしたことがなかったかも?という新発見があったので、今まで以上にアイドルっぽいかわいさを意識して歌いました。

森嶋 私はこの曲を聴いて「お客さんのそばで歌いたい!」という気持ちがすごく沸いたんですよ。ライブではみんなで1つになれる楽曲だと思うし、大きなステージで歌う機会があれば、トロッコとかに乗って、みんなの近くで一人ひとりを見ながら、振りとかも関係なく伝えたいなあと思ったので、また新たな魅せ方のできる曲をいただけて嬉しい気持ちになりました。

――歌詞やサウンドで特に気に入っている箇所は?

森嶋 私が歌い出しを担当しているので、冒頭から皆さんをこの曲の世界観に引き込めたらと思って、歌うときに気合いが入った部分です。それと私は皆さんとのコール&レスポンスが大好きなので、さっきの「ルミナンスプリンセス」と同じく、カッコの中に入った部分、“(It’s my Shine!!)”とかは皆さんにも思う存分ぶつけてもらえたら嬉しいです。

 私はサビの“頑張った向こうに見える新しい景色”という歌詞が特に好きです。今頑張っておけば、その次はきっと楽しいし、失敗はあったとしても、新しいものは必ず見えるはずだから、そういうことを気づかせてくれるフレーズだと思います。それと私がソロで歌っている“明日また会えちゃうかな?”“明日また会いたいから”のところは、すごく大事なところでソロをいただいて、レコーディングのときにはすごく緊張しました。特に最後の“明日また会いたいから”は、みんなと一緒に歩んでいる感じ、明日はまた来るし、明日も私たちのことを好きでいてほしいし、私たちもみんなも明日に元気づけられているし、そういう想いがこの一言にすごく詰まっていると思うので、すごく好きな歌詞です。やっぱりみんなに会えないときが続いていたから、、“また会いたい”という言葉は今だからこそすごく響きます。

厚木 私はDメロの“もっと遠くまで 届けたい歌があるから”から始まる一連のフレーズがすごく好きです。私たちもそう思ってこの曲を歌っているし、これからもランナーさんと一緒に駆け抜けていけたら、という想いを込めて歌ったので。今の時点でもライブで大事な曲がいくつかあるんですけど、この曲も絶対にそんな曲になるだろうなと思っていて。同じ時間を共有している今を大事にできる曲だと思います。

――やっぱりランナーの皆さんからの応援は、活動の原動力になっていますか?

 はい。自分も芸能やアニメが好きだったので、私が好きで憧れていたのと同じような気持ちで「好きだ!」って言ってくれるのはすごく嬉しいですし、自分もそういう存在になれたんだと思うと誇らしい気持ちにもなれます。皆さんからのお手紙も、私がTwitterとかでちょっと発信したコメントに対してレスポンスしてくれたりして。そういう1つ1つが大切だし、みんなからの「頑張ってるね」とか「応援してるよ」の一言だけでもすごく温かい気持ちになれるので、ファンの皆さんの存在は自分の中ですごく大きいなあって日々思います。

厚木 そもそも自分の意志でやりたいからここにいるのは間違いないんですけど、でも、それを誰も見てくれないと感覚が全然違うじゃないですか。だからファンの方がいてくださるから、自分もより頑張ろうという気持ちにもなります。私たちの活動には、正直、正解というものがないと思うんです。なのでファンの方が感想を伝えてくださると、自分のやってきたことは間違いじゃなかったんだなと思えますし、今まで頑張ってきたことが全部むくわれた気持ちになって。なので確実にファンの方から頑張る原動力をいただいてると思います。

森嶋 私もランナーさんの反応はすごく大事なものですし、私たちを応援してくださってる方は、私たちの活動の1つ1つをしっかりと受け止めてくださると思うんですけど、逆もまたそうで、ファンの皆さんのちょっとした言葉や声援に私もすごく励まされるんです。お手紙とかでも「元気をもらいました」という言葉をもらったりするんですけど、私たちはその言葉に元気づけられているので、皆さんの期待にもっと応えたいなと日頃から思っています。

2020年を経て、ランガが思い描く2021年の展望とは?

――2020年はランガにとってどんな年になりましたか?

 2020年に入ってから、配信番組の「Run Girls, Run!の3人4脚自由形」を始めたり、FMヨコハマさんでラジオ番組「Share the Night」をやらせていただいたので、そこから自粛期間に入ったときは最初、つまずいたと思ったんですよ。ツアーも中止になりましたし。でも逆に、自粛期間だからこそどうやって自分たちを発信するかをリモートで話し合ったり、今までにない経験もあって、絆もさらに深まったので、もどかしくもあったけど、別に止まっていたわけではないし、確実に一歩は踏み出せた年になったと思います。

厚木 自粛期間は今まで当たり前にやっていたことができない時間ではありましたけど、じゃあ逆に今しかできないことをやろう!というポジティブな方向を向いて走ることができて。たしかにライブができなくて悔しい思いもありましたけど、配信ライブはできましたし、YouTubeへの挑戦の第一歩を踏み出すこともできたので、全然無駄な時間ではなかったですし、飛躍のための準備の年になったと思います。

森嶋 この1年、ライブやイベントがなくなることがたくさんありましたけど、オンラインライブも含めて初めての挑戦もたくさんありましたし、個人的には、歌唱力やパフォーマンスの面で自分を振り返って見つめ直すことができたので、自分的には充実した1年だったと思います。今だからこその満足できる時間は過ごせたと思います。

――そんな2020年を経て、来年、2021年はどんな年にしたいですか?

 みんなお客さんの前でライブしたい気持ちが溜まってるので、やっぱりまずはライブがしたいですね。2021年はさらにいろんな人にランガのことを届けられたらと思いますので、事態がどんな感じになるかはわからないですけど、でも絶対来年にツアーをやりたいなと私は思っています!

厚木 私はライブがしたいのももちろんですけど、今年はどうしてもランナーさんと関わることがあまりできなかったので、来年はそういう機会をたくさん作れたらいいなあと思います。

森嶋 私は来年も新しいことを更新していきたいなと思っていて。例えば3人でロケはまだやったことないので、これからも自分たちの初めてをたくさん見つけて、色々実行したいです。

――ちなみにどこに行きたいですか?

森嶋 めっちゃ飛びますけど、沖縄に行きたいですね。

厚木 行きたーい!

森嶋 ずっと密着してほしいです。

――ランガの沖縄デート密着企画ですか(笑)。

森嶋 いいですね!

厚木 そうなるとファンクラブもいずれは欲しいなあ。

 バスツアーとかもやってみたい! FC限定イベントは大切だからね(笑)。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)


●リリース情報
Run Girls, Run!ニューシングル
「ルミナンスプリンセス」
2020年12⽉16⽇(⽔)発売

作詞:真崎エリカ 作詞・編曲:酒井拓也(Arte Refact)
Guitar:佐々木正明
Bass:小林修⼰
Strings:室屋光⼀郎ストリングス
All Other Instruments & Programming:酒井拓也(Arte Refact)

【CD】

価格:¥1,200+税別
品番:EYCA-13177A

【CD+Blu-ray】

価格:¥2,300+税
品番:EYCA-13176A

<CD>
1.ルミナンスプリンセス
2. My Best Shine!!
3.ルミナンスプリンセス-instrumental-
4. My Best Shine!!-instrumental-

<Blu-ray>
・ルミナンスプリンセス-Music Video-
・ルミナンスプリンセス-Making of Music Video

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