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INTERVIEW

2020.12.18

EDMやラップなど新たな挑戦も詰め込まれた珠玉のアルバム『アンデッドアリス』に隠された驚きの仕掛けとは!?DECO*27、ニューアルバムリリースインタビュー

EDMやラップなど新たな挑戦も詰め込まれた珠玉のアルバム『アンデッドアリス』に隠された驚きの仕掛けとは!?DECO*27、ニューアルバムリリースインタビュー

ボーカロイドクリエイターとして長きに渡ってシーンの最前線で活躍するDECO*27が、通算7枚目のニューアルバム『アンデッドアリス』をリリースした。RockwellとTeddyLoidがアレンジを担った本作は、名曲「二息歩行」の新たな世界線を描いた話題曲「二息歩行 (Reloaded)」を筆頭に、得意のロックチューンからEDMやラップ曲といった新たな取り組みまで、多彩な要素が詰め込まれた珠玉のアルバムに仕上がっている。挑戦と仕掛けが満載の本作に彼が注いだこだわり、そして近年盛んになっているアニメや声優作品への楽曲提供について、話を聞いた。

実は繋がっていた!? 『アンデッドアリス』に施された驚きの仕掛け

――まずはアルバム制作時のスタンスについて伺わせてください。アルバムを作る際は、事前に青写真を描くタイプですか?

DECO*27 はい。まずアルバム全体のテーマやタイトルを先に決めることが多いです。その大元のイメージに収まる範囲内で、どこまで面白いことができるかを考えていくのが、いつものパターンですね。今回のアルバムも、最初に『アンデッドアリス』というタイトルを思いついてから、内容を考えていきました。

――タイトルの『アンデッドアリス』から、どのようにアルバムの構想を膨らませていったのですか?

DECO*27 このアルバムが実は、前々作のアルバム『GHOST』と前作『アンドロイドガール』と世界観を共有していまして。『GHOST』は生命も実体もない「幽霊」、『アンドロイドガール』は人の形をしているけど生命はない「アンドロイド」、そして今回の『アンデッドアリス』は生きてはいるけど死ねない、いわゆる僕らと同じような生命体ではない「アンデッド」ということで、3作品を通して徐々に感情や命が宿っていく、というコンセプトなんです。なので(初音)ミクの声も、よく聴くとちょっとずつ人っぽくなっているように調声していて、今回のアルバムに収録されている「ネガティブ進化論」(2019年12月20日に動画を公開)辺りから、ビブラートをわざと多めにしたり、ファンの方から「DECO*27のミクの声、変わっちゃった?」と思われないレベルの振り幅で構成しています。

――それはボーカロイド楽曲ならではの面白い取り組みですね。

DECO*27 なので『アンデッドアリス』のジャケットには、よく見るとゴーストとアンドロイドガールがいるんですよ。音楽にテーマを持たせているのと同時に、それがビジュアルとしてもみんなのもとに届くようにこだわりました。

――前作『アンドロイドガール』は、Rockwellさんがほぼ全曲のアレンジを手がけたこともあってか、ラウドロックの要素が強い印象を受けましたが、今作はいわゆるEDMっぽい楽曲なども収録されていて、音楽的にバラエティに富んだ作品になった印象です。

DECO*27 まさにおっしゃる通りで、そういった作品を目指して制作しました。今回もRockwellが大半の楽曲のアレンジをやっていて、あとはTeddyLoidが「ネオネオン」と「君が嫌いだ」を担当しています。彼らがアレンジャーとして控えてくれているからこそ、僕がどんなジャンルの楽曲を書いてもいいものにしてくれるであろう安心感があったので、今作に関しては僕も冒険しようと思って、ロック一辺倒ではなく打ち込みサウンドを多めにしました。あと、RockwellとTeddyがそれぞれアレンジと楽器で参加している曲あったり、アレンジが出来上がった段階で、3人で意見を出し合ったりして、よりクオリティを高めていくことができました。

表題曲やEDMライクなナンバーで提示した、新たなるDECO*27像

――アルバムの1曲目「ネオネオン」は、トロピカルハウス系のダンスナンバー。これが1曲目にあることで、今回のアルバムは今までとは違うことを感じさせます。

DECO*27 僕がこう思ってほしいポイントを全部言ってもらえて嬉しいです(笑)。曲順に関しては、「アンデッドアリス」を1曲目にするパターンも考えていたんですけど、それだといろんなジャンルの楽曲をまとめたアルバムだということを示すことができないと思って。1曲目を聴いたときに「何が始まるんだろう?」というワクワクを味わってほしかったので、「ネオネオン」を1曲目に持ってきました。

――たしかに今までのDECO*27さんのイメージから考えると、チャレンジした曲ですよね。

DECO*27 めちゃめちゃチャレンジしました。この曲はいわゆるサビと呼ばれるものを定義して作っていないので、聴く人によって解釈が分かれる曲だと思います。もしかしたらドロップの“「ごめんね」”のところがサビと思う人もいるかもしれないし。なので反応が楽しみですね。MVも実写で撮影した映像にCGとアニメーションを乗せて、挑戦したものになっています。

――いわゆるJ-POP的なサビのある構造とは違う曲を作ろうと思ったきっかけは?

DECO*27 この曲はサウンド的には海外寄りだと思うのですが、僕は海外の初音ミクファンをもっと増やしたいんです。僕はミクが本当に大好きで、もう13年ぐらいボカロの曲を作り続けていますけど、やっぱり聴く人がいてこその文化であり、音楽だと思うので、その幅を広げたいなと思っていて。例えば日本の文化やボカロが好きで聴いている海外の人もいますけど、じゃあこちら側が海外のジャンル感に寄り添った場合、どういう反応がもらえるのかを知りたくて、今回の「ネオネオン」や「君が嫌いだ」を作ったんです。そのアレンジを担ってくれたのがTeddyでした。

――TeddyLoidさんはEDMや最新のクラブミュージックに精通した方ですものね。こういったサウンドとボーカロイドの相性に関して、実際に楽曲を制作してみてどのように感じましたか?

DECO*27 ミクも言わばツールでありソフトウェアでもあるので、打ち込みの音とは相性がいいんだなと思いましたね。「ネオネオン」はTeddyのアレンジが上がってきたあとに歌詞を変えたんですよ。すごくエモいアレンジだったので、それに合わせて歌詞も寄り添っていこうと思って、一部を書き直してより物語性を持たせるようにしました。いいアレンジが上がってくると、歌詞で負けたくない!って思っちゃうんですよね(笑)。

――いいチームですね。アルバム表題曲の「アンデッドアリス」は疾走感のあるロックチューン。これはどんなコンセプトで生まれた楽曲ですか?

DECO*27 いわゆるDECO*27のロック曲、最近であれば「ゴーストルール」や「ヒバナ」「アンドロイドガール」もそうですが、そのラインでまた1つ新しいものを目指して作りました。なのでアレンジもストリングスを入れていたり、2サビから3サビに入るまでのところでガラッと世界観を変えていたり、新しいことをやっているけど、これが今の僕がやるロック曲ということを示したくて作った曲です。

――歌詞に「ヒバナ」や「ゴーストルール」を意識したようなフレーズがありますよね。

DECO*27 おっ、気づいてくださってありがとうございます! “痛いくらいじゃ 逝けそうもないや”“時効くらいじゃ 消えそうもないや”という歌詞は、「ヒバナ」と「ゴーストルール」の流れから持ってきたフレーズになります。ほかにも歌詞や言葉の繋がりにこだわった曲があって、例えば「秘宴」に“ポジティブ視力”という歌詞があるんですけど、それは前作収録の「シンセカイ案内所」にある“ネガティブ視力何とかして”と対になる言葉になっていたり。

――聴き込むほどに楽しめる仕掛けが、たくさん入っているわけですね。

DECO*27 「二息歩行(Reloaded)」もオリジナルの「二息歩行」とは歌詞を変えていて、わかりやすいところだとイントロの“「これは僕の進化の過程の1ページ目です。」”という歌詞を“3ページ目です。”にしているんです。それは「二息歩行」と、その続きの曲である「アンドロイドガール」を経たことによって、「二息歩行」の世界が変化して3ページ目ができたことを意味しているのに加えて、先ほどお話した『GHOST』『アンドロイドガール』『アンデッドアリス』の3ページ目を意味するダブルミーニングになっていて。この3作品が繋がっていることは今まで公にしてなかったので、きっとみんなもどの曲が繋がっているのか探してくれると思うんですよ。隠していて見つけにくい部分もあるのですが、それも含めて楽しんでもらえるようにこだわって作ったので、ぜひ3作品を合わせて聴いてほしいですね。

――「アンデッドアリス」の歌詞に目を向けると、ありのままの自分でいたい気持ちと、そのままだと相手に受け入れられないことの軋轢が描かれているのかなと。

DECO*27 そうですね。「アンデッドアリス」はまさにそこで悩んでいる感じの曲です。僕は自分と他人との間に生まれる何かを言葉にして書くことが多くて、例えば他者への依存みたいなある種マイナスの気持ちを描いたり、可愛い曲ならプラスの部分を描いたり。今回のアルバムにも入っている「勘違い性反希望症」は、依存と関係性が離れていくことをテーマに書いています。

ネガティブもポジティブも「ぴえん」も落とし込んだ音世界

――「勘違い性反希望症」はファンキーで明るい雰囲気ですけど、歌詞はかなりネガティブですよね。

DECO*27 そうなんですよ。ちょっとシティポップっぽい曲調なんですけどね。これはちょっと勇気が必要だったんですけど、MVに煙草を出したんですよ。最近、煙草は社会的にネガティブな部分が強いですけど、人が依存するもので一番身近にあるのは煙草かお酒だと思うし、映像として動かしたときに絵になるのはやっぱり煙草の煙なので、ニコチンに対する依存と、人や恋愛に対する依存をかけて表現してみました。

――「依存香炉」はラップ調のミクスチャーロックで、これもまたチャレンジングな1曲です。

DECO*27 提供曲のお仕事でラップやポエトリーっぽい曲を作ることが多くて、それをミクに持ち込めないかな?ということから着想した曲になります。サウンド的には「ゴーストルール」路線のミクスチャーで新鮮味がないので、思いきってラップを入れることで、DECO*27感をいい意味で壊す要素になったと思います。

――スクラッチ音がバンバン入っていて、リンプ・ビズキットとかを思い出しました。

DECO*27 リンプとかリンキン・パークとかですよね。僕はその辺りの音楽を聴いて育ってきたし、Rockwellもそういう音楽が好きなので。ちなみにこのスクラッチはTeddyがやっています。

――「秘宴」はチョッパーベースがゴリゴリに入ったグルーヴィーなロック。この曲も新鮮ですね。

DECO*27 この曲はまずタイトルから作ったんですけど、実は“ぴえん”からヒントを得た曲なんです。“ぴえん”ってかわいいなと思ったんですけど、僕がそのまま“ぴえん”という曲を作るのはちょっと違うなと思ったので(笑)、マルを取った“ひえん”に漢字をあてて“秘宴”にしました。なのでサビは“ぴえん”と歌ってます(笑)。歌詞の中に“罰もないしマルもつかないけど”とあるのも、“ぴえん”からマルを取ったことを表していて。

――それは気づきませんでした!

DECO*27 でも、初回限定盤と乙女解剖盤に付く「乙女解剖」のボイスドラマで脚本を書いている内田裕基さんという方が、レコーディングでご一緒したときに、「この曲はもしかして“ぴえん”?」と言われて、「この人ヤバいな!」と思いましたね(笑)。最後はベースと歌だけ残して終わるんですけど、これは“ぴえん”だけどめちゃくちゃかっこいいというギャップを狙っています。

――「ネガティブ進化論」はクールな曲調で、誰かと繋がりたいけど、誰にも理解してほしくない、二律背反の複雑な気持ちが描かれた楽曲です。

DECO*27 思春期ならではの気持ちというか、難しいですよね。僕も学生のときに同じようなことを思っていたので。自分より大人の人に「わかるよ」と言われても「嘘つけ!」って思っていたこともあったなあと思いながら書いた曲です。

――その次の「ポジティブ・パレード」は、「初音ミク×よみうりランド 出会い再び」テーマソングとして作られたポップなナンバー。A・Bメロがラップ調で、そこから加速して開放感溢れるサビになる構成がユニークですね。

DECO*27 参考としていただいた曲が途中で速くなる楽曲だったので、それをDECO*27でやってやろう!と思って、平歌の部分はヒップホップっぽい打ち込み、サビからロックになって、BPMもいきなり上がって駆け上がっていく仕掛けの曲にしました。これはおそらくよみうりランドさんとお仕事してなかったら、出てこなかったであろうアイデアですね。Rockwellは「めちゃくちゃ大変だ」って言ってました(笑)。

――「ネガティブ進化論」の次に「ポジティブ・パレード」があるのも、曲の並び的にすごくいいなと思いました。

DECO*27 これも2案あって、逆に「ポジティブ・パレード」から「ネガティブ進化論」でネガティブに落とすパターンもあったんです。でも、並べて聴いたときにポジティブに終わったほうがストーリー的にもいいかなと思って。僕はポジティブもネガティブもどちらの曲も書くがゆえに、聴いてくれる人に「ネガティブなこともあるけど、いいこともあるから大丈夫だよ」って安心させてあげたいんです。「ポジティブ・パレード」はコラボもあって、そういうことを伝える曲になりました。

二人が救われる、新たな世界線を描いた「二息歩行 (Reloaded)」

――先ほど話題にあがった「二息歩行 (Reloaded)」は、DECO*27さんの代表曲の1つ「二息歩行」のリローデッド版になります。これはどのような経緯で作ったのですか?

DECO*27 「二息歩行」の続編として作った「アンドロイドガール」のあとの話を書きたいなと思って。というのも、「アンドロイドガール」が出たら「二息歩行」の世界線は変化すると思ったんですよ。「二息歩行」のMVに出てくる二人を救ってあげたかった、ハッピーエンドに連れていってあげたかったんです。だから今回のMVにおいては、僕は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でいうところの『破』をやった感じです(笑)。

――なるほど! 主人公の碇シンジくんが『破』で男らしいヒーローになったのと同じイメージですね。

DECO*27 そう、ちょっと世界観を塗り替えたかったんです。なので歌詞も結構変えましたし、ギターソロが終わったあとの展開も尺を追加しました。オリジナルだとそのままのスピードでラスサビに突入しますけど、「二息歩行 (Reloaded)」は一度テンポが落ちるんですよ。そこからまたテンポが上がるときに転調を追加していて。本当は歌詞を少し変えて、ミクの調声を今の僕っぽくするぐらいでいいかなと思っていたんですけど、作業し始めたら自分で盛り上がってしまいまして(笑)。

――オリジナル版の「二息歩行」は“僕”からの一方的な気持ちだったのが、リローデッド版は“僕”と“君”の気持ちが重なるような歌詞になっていて。

DECO*27 そうなんです。なので尺を追加して、感情の盛り上がりや波をもう少し作ってあげたくて。でも、今話しながら思ったんですけど、ハッピーエンドで終わらせると、もう一回バッドエンドをやりたくなるんですよね(笑)。だから「二息歩行 (Reloaded)」が『破』であるとするならば、次は『Q』をやりたいなという気持ちもあります(笑)。

――それは相当ヤバい世界線の曲になりそうですが(笑)。

DECO*27 「アンドロイドガール(Reloaded)」で無茶苦茶にしてしまうとか(笑)。まあそれはどうなるかはわからないですけど、新曲や新しいアルバムが出る楽しみとは別に、昔の楽曲にまた新しく命が吹き込まれ、みんなのもとに届いていく楽しみも増やしていければなと思っています。

――というのは?

DECO*27 アルバムの話からはちょっと逸れますけど、リローデッドシリーズは今後もやりたいなと思っていて。「アンドロイドガール」をYouTubeに上げたときに、コメント欄に「二息歩行」の続きだと気づいた人が書き込んだりしていたので、そこから「二息歩行」を知って聴いてくれた人もいて。例えば「アンドロイドガール」以降に僕のことを知った人は、「二息歩行 (Reloaded)」は新しい曲に見えるだろうし、こちらとしてもそう見せることが出来る。過去の曲を今のファンの人に聴いてもらうことで、世代を超えて共通の話題にしてもらえると思うんです。『エヴァンゲリオン』も、TVシリーズ、旧劇場版、新劇場版、いろんなタイミングで作品のことを知った人がいて、でもみんなで共通の会話ができるじゃないですか。自分の曲もそうなったら嬉しいし、世代の懸け橋的なものになれたらと思いますね。

――それは13年間ずっと最前線で活躍されているDECO*27さんだからこそできることですしね。

DECO*27 本当にありがたいことです。

キャラソン、アニメ、声優――楽曲提供の仕事がもたらしたもの

――改めて今回のアルバム、ご自身としてはどんな作品になったと感じていますか?

DECO*27 冒険と挑戦が詰まったアルバムになりましたし、それをRockwellとTeddyと力を合わせて、当初考えていた以上に良い形に出来た実感があるので、歌詞やアレンジのワンフレーズに至るまで楽しんでもらえたら非常に嬉しいです。かつ、これからのDECO*27がどういう曲を書いていくのかも、ワクワクしながら待っててもらえたら、僕もエネルギーにもなります。

――自分もこのアルバムを聴いて、DECO*27さんはこの先も面白いことにたくさん挑戦してくれるだろうなと感じましたし、最近はクリエイターとしてもめちゃくちゃ活躍されてますよね。視聴者参加型音楽プロジェクト「MILGRAM -ミルグラム-」の楽曲をはじめ、仕事量がハンパないなと思って。

DECO*27 実際にその通りで、今年の上半期だけで、2019年に書いた曲数を超えてるんですよ(笑)。今年は、まだ発表していないものも含めると相当の楽曲を書きました。

――アニメ・声優音楽周りだと、大橋彩香さんニノミヤユイさんの新作にも楽曲提供してますし、今年は「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」より中須かすみ(CV:相良茉優)のシングル表題曲「無敵級*ビリーバー」が話題になりました。

DECO*27 お話をいただいたときはめちゃくちゃ嬉しかったですけど、不安もすごくありましたね。もちろん楽曲は100%のものを上げますけど、僕はいわゆるボーカロイドの文化の人なので、果たして「ラブライブ!」シリーズや虹ヶ咲のファンの方と混ざり合っていいものなのかな?と思って。でも、ありがたいことに温かく受け入れてもらえました。

――「無敵級*ビリーバー」は名曲でしたから。TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の第6話で流れた天王寺璃奈(CV:田中ちえ美)の挿入歌「ツナガルコネクト」もテクノポップ感があって素敵な曲でした。

DECO*27 ありがとうございます。提供曲に関しては、今まで自分がやってきたフィールドからちょっと飛び出す感じになるので、挑戦をしなくてはいけないなと思っていて。曲を書くときも気合いを入れてやっていますね。

――その提供曲でのチャレンジが、ご自身のクリエイティブにも還元されることはありますか?

DECO*27 それはもちろん。特にキャラクターソングはそうですね。虹ヶ咲には二人のキャラクターに書かせていただきましたけど、キャラクターが持っているストーリー性を表現することは、僕が自分のアルバムでテーマとストーリーを決めて曲を生み出していくことと近いなと感じることがあって。それで言うと、今まで自分がやってきたことが、今回の虹ヶ咲の楽曲にハマった部分もあるし、逆に今回虹ヶ咲の曲を作ったことで、今後僕が作るボカロ曲のほうにもいい影響が出てくるのかなと思います。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)


●リリース情報
DECO*27ニューアルバム
『アンデッドアリス』
発売中

【乙女解剖盤(CD+特典CD×2+特典DVD)】

品番:GNCT-0025
価格:¥9,000+税

【初回限定盤(CD+特典CD)】

品番:GNCL-1325
価格:¥3,000+税

【通常盤(CD)】

品番:GNCL-1326
価格:¥2,500+税

<CD>
01. ネオネオン
作詞・作曲:DECO*27 編曲:TeddyLoid
02. アンデッドアリス
作詞・作曲:DECO*27 編曲:DECO*27 & Rockwell
03. フェイクアクター
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
04. 勘違い性反希望症
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
05. 君が嫌いだ
作詞・作曲:DECO*27 編曲:TeddyLoid
06. 依存香炉
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
07. 秘宴
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
08. なになに
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
09. ネガティブ進化論
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
10. ポジティブ・パレード
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
11. 二息歩行(Reloaded)
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
12. 乙女解剖(TeddyLoid Alllies Remix)
作詞・作曲:DECO*27 編曲:TeddyLoid

<特典CD>
ボイスドラマ「乙女解剖」(オリジナル/パラレル)
story:内田裕基
cast:れん(本渡 楓)、太一(立花 慎之介)、英司(福山 潤)、始(河西健吾)
※ 商品仕様および収録内容は変更になる可能性がございます。

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