「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」のイベントステージ、“「偶像大師 百萬人演唱會! 劇場時光」製作人感謝祭 in TICA2020”が2020年2月1日、台北世貿南港展覽館2館で開催された「第八回台北國際動漫節2020」ICHIBAN JAPANブースにて行なわれ、春日未来役の山崎はるか、最上静香役の田所あずさ、伊吹翼役のMachico、「アイドルマスター」シリーズ総合プロデューサーの坂上陽三氏、「ミリシタ」プロデューサーの小美野日出文氏が出演した。
「台北國際動漫節」は台湾のアニメ・ゲーム・コミック等の総合コンテンツイベントで、ICHIBAN JAPANブースでは日本発のコンテンツやアイドル等のステージを多数開催している。2019年には韓国、台湾、香港、マカオ版の「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」がリリースされたこともあり、今回同ブースステージで「ミリシタ」のイベントが開催された。
イベントスタートと共に、山崎、田所、Machicoが海外版「ミリシタ」限定衣装「グロリアストリニティ」をまとって登場。日本版の「シャイニートリニティ」の色違い衣装だが、スカートの赤いチェックがアイドルらしく、最初の衣装「プロローグ・ルージュ」のエッセンスも入っているように感じる。3人がポーズを取ると、背後のスクリーンのキャラクタービジュアルとステージ上のイメージがぴったり重なった。そのまま「Brand New Theater!」ライブでステージは幕を開けた。
オープニングの挨拶では3人が、美奈子おすすめの小籠包を食べすぎた未来、台湾名物だが香りが強烈な臭豆腐に戸惑う静香、夜市で台湾デートに行きたがる翼を演じ、中国語を交えて挨拶。山崎の発音がかなり本格的で練習を感じる。
これまでに台湾を何度も訪れている3人。台湾での思い出を聞かれると、山崎は「THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS First Time in TAIWAN」で「ハルカナミライ」や「The world is all one !!」を歌ったことや、靴を3足も買ったことなどを語っていた。田所は台湾に来るといつも暖かかったのが、今回はとても寒いことについてトーク。Machicoは今回お得なカラコンを買いこんだことを明かし、台湾風のメイクもしてみたいと語っていた。
ここでステージには、坂上総合プロデューサーと小美野プロデューサーが登場。観客は現地の人が多い様子だったが、日本とまったく変わることなく「変態!」コールが坂上氏を出迎える。坂上氏は苦笑いしながらも「昨年夏に繁体字版の「偶像大師 百萬人演唱會! 劇場時光」をリリースして、やっとこちらのプロデューサーの皆さんに挨拶ができて嬉しい」と真摯に挨拶。小美野氏もやや緊張の面持ちで、前任者の狭間和歌子Pの産休に伴いプロデューサーを務めていることを紹介。通訳が「ワカチコP」と愛称で翻訳しているのが少し面白かった。
「偶像大師 百萬人演唱會! 劇場時光」繁体字版のリリース後半年の振り返りでは、日本版には実装されていない琴葉や千早、美希のカードイラストにキャスト陣からも歓声が飛んだ。山崎が「タピオカミルクティーを持った美希がかわいい!」と感激していたが、これら限定カードは日本の風景をイメージしているそうだ。繁体字版のリリース予定の中で「虹色letters」のMVが流されると、会場の現地Pからは大きな歓声が上がる。Machicoは「(台湾のPも)同じ気持ちでいてくれて嬉しい」と語っていた。門司雪さんによる「アイドルマスター ミリオンライブ!」コミックの台湾版発売情報にも大きな歓声が起こっていた。田所は「漫画でキャラクターを掘り下げてもらえるのが嬉しい」とコミック版をアピールしていた。さらに「ミリシタ感謝祭 in 韓国」が2月22日に開催され、角元明日香、桐谷蝶々、南早紀、大関英里が出演することが発表された。
後半のミニライブパートでは、まずはMachicoが「戀愛Lesson初級篇(恋のLesson初級編)」を披露。Machicoがステージをぴょんぴょんと軽やかにステップしながら歌声を響かせると、会場のプロデューサーたちも日本語のコールの大合唱で応えていく。Machicoの歌声や台詞の端々からテンションの高まりが伝わってくるようだ。翼そのもののパフォーマンスを見せたMachicoは「謝々!」とキュートに締めくくった。
田所は「Precious Grain」を披露。圧倒的な歌唱力と説得力に、大会場のステージを見ているような不思議な感覚になる。抑えたトーンから徐々に圧力を解放していく爆発力と安定感の両立。長年磨き上げてきた楽曲、この一曲に全てを込めるような研ぎ澄まされたステージングだった。
山崎は「美妙的奇蹟(素敵なキセキ)」を披露。ステージを歩きながら会場を煽り、一緒に盛り上がるハッピーなステージングで、間奏明けには前列の観客を指して至近距離で撃ちぬいていった。客席にマイクを向けながら「次はカモンですよー!」「じゃあいくよー!」と観客を自在に乗せていくコール&レスポンスの盛り上がりに国境はなかった。至近距離ならではのコミュニケーションと、楽しくて仕方がない笑いがこぼれる山崎の姿が印象的だった。
歌い終えた3人は、日本と変わらないコールの完成度にびっくり。最初のソロ曲を順番に歌い継いだのが本当に久しぶりだったことを喜びあうと、「こうして揃えたのは台湾の皆さんが来てくれるおかげです!」と感謝を伝えた。
3人揃ってのラストナンバーは「ミリオンライブ!」はじまりの楽曲「Thank You!」。間奏のフリームーブでは観客の目の前まで行って手を振って「ありがとう」! 新たにゲームが動き出した土地で、彼女たちのはじまりの楽曲たちを歌う様は、懐かしくも新しい特別な光景だった。ラストはもちろん、山崎が音頭を取っての「これからもアイマスですよ、アイマス!」の大合唱で締め。余韻が残る会場に、台湾Pたちの「アイマス最高!」の声がこだましていた。
Text by 中里キリ
「偶像大師 百萬人演唱會! 劇場時光」製作人感謝祭 in TICA2020
2020.2.1 台北世貿南港展覽館2館 セットリスト
M01:Brand New Theater!(山崎、田所、Machico)
M02:戀愛Lesson初級篇(Machico)
M03:Precious Grain(田所)
M04:美妙的奇蹟(山崎)
M05:Thank You!(山崎、田所、Machico)
©窪岡俊之©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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