Faylanが10周年記念ライブFaylan 10th Anniversary Live 「mind as ROCK!」10月19日(土)TSUTAYA O-WESTにて開催。オフィシャルレポートが到着したので紹介する。
「みんな久しぶり~!最初の曲から涙が出そうになって堪えるのが大変だったよ」。
10周年記念アルバムの表題曲で、今回のライブタイトルでもある「mind as ROCK!」、そして「God FATE」を一気にたたみかけたあとのFaylanの第一声。
デビューしてから、いろんなことがあったと思うが、真摯に歌と向き合い、歌い続けてきたからこそ記念すべきこの日を迎えることができた。だからステージに出た瞬間、集まったみんなの姿を見てこみ上げる想いがあったんだと思う。でも、ステージ上のFaylanを見ると、とびきりの笑顔!フェイバンド(G・鈴木マサキ、B・三宅博文 、Dr・岩田ガンタ康彦、Mani・大串友紀)、オーディエンスと一体となって、パワフルで激アツな空間を作り上げていく。
セットリストは、まさにこれまでの集大成ともいえる選曲で、ハードなナンバーがずらりと並び、疾走感あふれる構成となっていた。
ムチを振り回す「本能のDOUBT」、白いサイリウムが眩く光る「WHITE justice」からのMCでは、野外フェスを開催して通しで観たい人のために“おむつ”をグッズで売ろうとか、フェイバンドと絡みながら脱力トークを展開し、会場に笑いが起きる。この10年で苦手だったMCも好きになったということで、みんなに伝えたいことがあふれんばかり。ちょっと暴走気味のFaylanが面白い。
続く「終末のフラクタル」から「RED decision」まで、5曲を連ねたゲームミュージックメドレーでも分かるように、そのヴォーカルはさまざまな表情をもち、強靱かつ繊細、とてもエモーショナル。しかも言葉が紛れることなくまっすぐに刺さってくる。
“アニソン界のディーヴァ”ならではのパフォーマンスをたっぷりと見せてくれた前半戦を終え、「ALIVE」から後半戦に突入する。
ここでは、このライブで唯一のバラード「BLAZBLUE ~蒼光-ヒカリ-の向こうへ~」を初披露。この曲を歌っているときにバンドメンバー紹介を忘れていたということに気づいたFaylanは、「ものすごく体力を消耗する」という「戦場に咲いた一輪の花」を歌った後、無事にその大役(笑)を終える。「東京ゼロハーツ」から、本編ラストとなるメジャーデビューシングル「mind as Judgment」までは6曲ノンストップ。キラーチューンが怒濤のように押し寄せ、会場のボルテージは一気に上がっていく。
アンコール1曲目は「グリム」。みんなからのメッセージが書き込まれたデニムのパンツで登場したFaylanが躍動する。「HAPPY SOUL DANCE」では、みんなでタオルを振り回し、コール&レスポンスで盛り上がる。「いつものこの曲をみんなと歌いたいと思います」と、ライブを締めくくるのは「Never Slash!!」。最後は10周年ということで10回ジャンプ!「燃え尽きるってこういうことか!」と、Faylanは、1stワンマンライブを行ったときと同じ会場ですべてを出し切った。
あっという間の10年、でもまだ10年。「ロック魂でみなさんを震わせたい」。そう力強く語っていたFaylanは、これから先も聴く人の心に揺さぶるロックを届けてくれるはず。それを確信できた素晴らしいライブだった。
Text By 幡野敬
Photography By 寺坂ジョニー
Faylan 10th Anniversary Live 「mind as ROCK!」
10月19日(土)TSUTAYA O-WEST
<SET LIST>
M01 mind as ROCK!
M02 God FATE
M03 Polaris
M04 本能のDOUBT
M05 WHITE justice
M06 ※メドレー
終末のフラクタル~BLUE desire~艶麗ブラックアウト~百花繚乱~乱レ華~ ~RED decision
M07 ALIVE
M08 BLAZBLUE ~蒼光-ヒカリ-の向こうへ~
M09 戦場に咲いた一輪の花
M10 東京ゼロハーツ
M11 Dark Side of the Light
M12 last vision for last
M13 Dead END
M14 Errand
M15 mind as judgment
EN01 グリム
EN02 HAPPY SOUL DANCE
EN03 Never Slash!!
●リリース情報
ベストアルバム
「mind as ROCK!」Faylan
発売中
価格:¥4,500+税
品番:LACA-9683~85
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