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REPORT

2019.10.31

2019年9月22日開催!クリエイタートークセッション「アニソン派!vol.1」公式レポート Part.1

2019年9月22日開催!クリエイタートークセッション「アニソン派!vol.1」公式レポート Part.1

良質なアニソンを作家目線でおすすめしていくために立ち上がったプロジェクト「アニソン派!」その第1回の模様を作家の発言を書き起こしてまとめてみました!
金言満載の公式レポート、隅から隅までチェックしてみてください!

出演者:渡辺 翔、eba、やしきん、草野華余子、Tom-H@ck
司会:田淵智也、田代智一

「今夜決定!アニソン派!的最新おすすめアニソンアワード2019.09.22」

今回のイベントの目玉企画。2018年9月発売以降のアニソンでおすすめしたい曲を事前にゲスト作家の皆様からリサーチ。主催の独断で20曲に絞り込み今回のラインナップといたしました。各作家からのおすすめポイントも併せて是非楽曲聴いてみてください!

「キヅアト」
アーティスト:センチミリメンタル

作詞・作編曲:温詞
Vocal:温詞
Drums: 空
Bass:中島隆成
Guitar: Ryo Yamamoto,温詞
Programming & All Other Instruments: 温詞
Mixing engineer:兼重哲哉
TVアニメ『ギブン』OPテーマ

草野華余子:この曲は冒頭のコード進行がすごく面白くて、頭がCdimから始まるんです。(コードが)ディミニッシュで始まる曲というのは普通ないんですよ。

田淵智也:これはロックバンドではそうそうでてこない書き方なんですよね。

草野華余子:そうそう、これは鍵盤ができる人の特徴なんです

草野華余子:劇中曲のなかには、原作に出てくる文言をそのまま使った曲もあるんです。アーティスト側がアニメ側のお互いがアプロ―チし合っている、素晴らしい仕上がりだと思います。

「GAME IS LIFE」
アーティスト:井之原小星(CV:もものはるな)

作詞・作編曲:ヒゲドライバー
guitar, all other instruments & programming:ヒゲドライバー
Mixing engineer:田本雅浩 (TOKYO LOGIC)
マキシ「ONGEKI Vocal Collection 04」M-3収録

eba:こんなのみんな絶対好きじゃないですか。こういう曲こそサマソニとかでやるべき。めちゃめちゃ盛り上がりますよ(笑)。

田淵智也:今はトラックメイカーがバキバキな曲を作ってる時代なので、電波ソングというのはチャンスだと思う。

eba:ヒゲドライバーさんは曲もいいですけど、メロディに対する詞の乗せ方がめちゃくちゃいい。(作曲と作詞を一緒にやっているので)シンガーソングライター的とも言えるし、オノマトペも多かったりで、歌っても聴いても気持ちいい。

「お願いマッスル」
アーティスト:紗倉ひびき(CV:ファイルーズあい)、街雄鳴造(CV:石川界人)

作詞:サイドチェスト烏屋
作曲:サイドチェスト烏屋,シックスパック篠崎
編曲:シックスパック篠崎
trumpet:宇野嘉紘 saxophone:Yoshi Yamasaki trombone:中山雄貴
chorus:ЯIRE,アサコ,芥子莉紗,相合谷由馬,ぽん,荻野雄輔
all other instruments & programming:篠崎あやと (TOKYO LOGIC)
Mixing Engineer:大串浩彰 (Brilliant Studio Inc.)
TVアニメ『ダンベル何キロ持てる?』OPテーマ

Tom-H@ck:この曲はメロディをひとつ繰り返して、ふたつまた同じメロディを繰り返すところがいっぱいある。この構造は海外的で、J-POPやアニソン的な感じはするけど、作り方としては海外フレーバーのある楽曲になっている。

Tom-H@ck:この曲はたぶんヒットするだろうとは誰も思っていない中で作ってると思うんです(笑)、だからこそ思い切りの良さが生まれた。ギャグ的な要素とか「ふざけちゃっていいよね?」というのがあったからこそ出来た曲。

Tom-H@ck:ムーブメントというのは、狙ってないところで起きることがすごくある。その代表曲だと思う。

田淵智也:アニメ作品がユーザーにリーチすることがヒットの原因になることは多くて。「ハレ晴レユカイ」も「ようこそジャパリパークへ」もそうだったし。作品自体が遠心力となって、おまけに曲もいいことが全部相乗効果となって売れていく。

Tom-H@ck:アニソンは(作り手の)エゴを出し過ぎてしまうと、アニソンではない枠まではみ出してしまう。そうするとセールス的にも落ちてしまうんです。エンタメやアニソンは何か?ということを考えつつ、プロフェッショナルとして音楽をどう当てていくかは、僕たち作曲家の腕の見せ所だと思います。

「Neo Sanctuary」
アーティスト:fine[天祥院英智(CV:緑川光)、日々樹渉(CV:江口拓也)、姫宮桃李(CV:村瀬歩)、伏見弓弦(CV:橋本晃太朗)]

作詞:こだまさおり
作曲:山田高弘
編曲:松田彬人 (APDREAM)
Guitar:佐々木正明
Bass:小林修己
Drums:裕木レオン
Strings:吉田翔平ストリングス
Chorus:草川瞬
All Other Instruments & Programming:松田彬人 (APDREAM)
Mixing Engineer:Neeraj Khajanchi
※アルバム『あんさんぶるスターズ!アルバムシリーズ fine』M-3収録

草野華余子:(『あんさんぶるスターズ!』は)ゲーム、アニメ、ライブのすべてを同じ会社が制作しているので、作品として軸が一本通っているし、グループによって楽曲の色が違うんです。ソウル・ファンクっぽいもの、V系、歌謡曲に近いグループもいて。(作詞の)こだまさおりさんも作品のコンセプトに沿った歌詞を書かれるんです。

「all yours」
アーティスト:伊藤美来

作詞:伊藤美来
作曲・編曲:睦月周平
Strings:今野均ストリングス
Trumpet:吉澤達彦
Trombone:石川智久
Tenor & Alto Saxophone:石井裕太
Other All Instruments & Programming:睦月周平
Mixing engineer:新津智之 (POPHOLIC)
アルバム『PopSkip』M-11収録

田淵智也:このイントロを聴いて嫌な気持ちになる人はいないでしょ!?

田淵智也:「本日来れなかった作家の方からもコメントいただいてます。”この企画がなければ出会えませんでした。ありがとうございます。20曲のなかでこの曲がいちばん好きです” by PENGUIN RESEARCH 堀江晶太。」

「おセンチなメンタル」
アーティスト:鈴木みのり

作詞・作曲・編曲:渡邊忍
ホーン編曲:NARI
synthesizer:中村圭作
tenor sax:NARI (SCAFULL KING)
trumpet:Seasir
all other instruments:渡邊忍 (ASPARAGUS)
mixing engineer:高須寛光 (VICTOR STUDIO)
アルバム『見る前に飛べ!』M-4収録

田淵智也:鈴木みのりさんに関しては、音楽チーム的に坂本真綾さんの遺伝子を引き継いでると思っていて。この曲を作ったのはASPARAGUSの渡邊 忍さんという方なんですけど、非常にお洒落なコードを使われています。それは元々坂本真綾さんのチームにROUND TABLEの北川勝利さんが入ったあたりから作られたものの空気に近い気が勝手にしている。

田淵智也:ライブでもNONA REEVESの小松シゲルさんがドラム、奥田健介さんがギターを弾かれていて。

田淵智也:ポップをちゃんと作ろうという気概をすごく感じる。おまけに鈴木みのりさん自身のキャラクターがすごく良くて、アニソンに対して非常に純粋な気持ちで取り組んでらっしゃるし、歌もとても上手いので、僕はすごく期待してます。

「Galactic mermaid」
アーティスト:マーメイド・シスターズ(Vo.クリヤマユウリ)

作詞:クリヤマユウリ
作曲:柿本論理
編曲:クリヤマユウリ
Engineer:Akitomo Takakuwa (VICTOR STUDIO)
アルバム『キャロル&チューズデイ VOCAL COLLECTION Vol.1』M-10収録

eba:まず歌詞が素晴らしいです(笑)。こういう音楽アニメは今までなくて。監督は渡辺信一郎さんで、SFの世界観をふんだんに採り入れてて、曲も海外のアーティストが書いてるものが多いんですよ。

eba:洋画の『ONCE ダブリンの街角で』みたいな要素をアニメの世界観に落とし込んで、アニメでしか描けない世界観を出していて。主題歌や挿入歌など、全般的にわかりやすく連想する「アニソン」というような曲調ではないですが、しっかりアニソンとして成立させているのがすごいなと思います。

「火炎」
アーティスト:女王蜂

詞・曲:薔薇園アヴ
編曲:女王蜂,塚田耕司
Vocal:アヴちゃん
Bass:やしちゃん
Drums:ルリちゃん
Guitar:ひばりくん
Programming & Mixing engineer:塚田耕司 (PERMANENT AUDIO SERVICE)
TVアニメ『どろろ』OPテーマ

田淵智也:アニソン作家の方たちにアンケートを募ったらこの曲が1位でした。アニソンに関わる人たちが舌を巻くような出来。

eba:この曲は『どろろ』のOPテーマなんですけど、バンドの曲としてもしっかり成立しつつも、詞曲共にすべてがアニメに沿ってて。タイアップ曲は作品のためでもありますがバンドのための曲でもあってうまく成立させるのが意外と難しくて。しかもこの曲はタイアップが決まる前からあったらしいんですよ。本当に運命的なタイアップ。

eba:洋楽的な構成でサビに歌がないんですよ。

田淵智也:(日本の)ロックバンドで洋楽的なものをここまで血肉にしているという意味で、女王蜂は完全にトップランナーだと思います。

草野華余子:塚田(耕司)さんがプログラミングと編曲とミキシングに関わってからの女王蜂がすごいんですよ。洋楽ではチェインスモーカーズみたいにサビがなくてDJが作るような音楽がすごく流行ってて。そういうものをアニソンに消化するという点で女王蜂は一歩リードしてると思います。

田代智一:女王蜂の「火炎」は一聴して撃ち抜かれる曲ですよね。全体の完成度も高い
ですが2番のラップのパートなんて特に、ありがちな洋楽のパクリみたいなラップではな
く日本語ならではの特徴を素晴らしいレベルでまとめていて、信じられないぐらいのハイクオリティだと思いました。

「ふりそでんぐりがえし」
アーティスト:あざ丸(CV:木野双葉)、謙信兼光(CV:朝井彩加)、児手柏包永withぽこ太・ぽこ助・ぽこ美(CV:田中あいみ)

作詞:やしきん
作曲・編曲:広川恵一 (MONACA)
Drums:金川卓矢
Guitar, Bass & Programming:広川恵ー (MONACA)
Mixing Engineer:前田和哉
『天華百剣 -斬-』キャラクターソングアルバム『百華繚乱』M-8収録

田淵智也:「GAME IS LIFE」でも思いましたけど、やっぱり電波(ソング)は必要なんですよ。こういう曲、もっとほしい! アプリゲームの曲でも広川(恵一)くんややしきんがこういう風に頑張ってるから、TVで流れるアニソンももっと頑張れるのにと思うぐらい悔しい一作でした。

「Tone」
アーティスト:蒼井翔太

作詞・作曲:園田健太郎
編曲:日比野裕史
All Instrumental:日比野裕史
Mixing Engineer:森元浩二.(prime sound studio form)
TVアニメ『この音とまれ!』OPテーマ

草野華余子:声優としてもアーティストとしても同じレベルで成功してる方、水樹奈々さんみたいにドームクラスまでいく方はすごく限られてますけど、蒼井翔太さんにはそのパワーがあるんじゃないかと思います。

草野華余子:この曲は『この音とまれ!』のOPテーマなんですけど、作品は箏曲部のお話なのに、あえて琴推しじゃない曲というところがすごくよくて。

「徒花ネクロマンシー」
アーティスト:フランシュシュ[源さくら(CV:本渡楓)、二階堂サキ(CV:田野アサミ)、水野愛(CV:種田梨沙)、紺野純子(CV:河瀬茉希)、ゆうぎり(CV:衣川里佳)、星川リリィ(CV:田中美海)]

作詞:古屋真
作曲・編曲:加藤裕介
Bar:倉内健人 Ten:草間勇貴 Gt:増崎孝司 St:今野均ストリングス
tp:鈴木正則,小澤篤士,川上鉄平 A.sax:竹上良成 T.sax:鍬田修一
B.sax:宮崎達也 tb:高井天音,須賀裕之 b.tb:藤井良太
All Other instruments & Programming:加藤裕介
Mixing engineer:田中雄司 (prime sound studio form)
TVアニメ『ゾンビランドサガ』OPテーマ

渡辺 翔:この曲を書いてる加藤裕介さんは、ワルキューレの楽曲とか嵐の「One Love」も書いてて、めちゃくちゃいいんですよね。

渡辺 翔:あと個人的に、OPアニメーションに効果音がたくさん入ってくるのが好きで、僕は効果音が性癖なんですよ(笑)。遡ると『新機動戦記ガンダムW』のOP(TWO-MIX「RHYTHM EMOTION」)で入る爆発音とかがめちゃくちゃ好きで。そういう効果音が入ることで曲がよりパワーアップしていてハマりました。

「スパッと!スパイ&スパイス」
アーティスト:ツキカゲ[源モモ(CV:安齋由香里)、半蔵門雪(CV:沼倉愛美)、相模楓(CV:藤田茜)、八千代命(CV:洲崎綾)、石川五恵(CV:のぐちゆり)、青葉初芽(CV:内田彩)]

作詞・作曲・編曲:ヒゲドライバー
Bass:中村泰造
Drums:笹渕啓史
Trumpet:宇野嘉鉱
Trombone:秋好耕生
Sax:Yoshi Yamasaki
Mixing Engineer:田本雅浩 (TOKYO LOGiC Ltd.)
TVアニメ『RELEASE THE SPYCE』OPテーマ

田淵智也:今回唯一2曲ランクインしたクリエイターがヒゲドライバーさんということで、僕は面識ないんですけど、この人本当にいい曲書きますよね。この人の書く曲、全部好きですもん。俺、ヒゲドライバーさんのサブスクがあれば2,000円ぐらいは払う(笑)。

やしきん:エンジニアというのは一般的な認知度はあまり高くないと思いますけど、曲を一聴したときの印象を左右するという意味では、正直アレンジャーと並ぶぐらい重要なポジションだと思っていて。みなさんの聴いている好きな曲を紐解いていくと、たぶんアレンジャーと同じくらいエンジニアも統一感が出てくると思います。

「輪!Moon!dass!cry!」
アーティスト:田中望(CV:赤﨑千夏)、菊池茜(CV:戸松遥)、鷺宮しおり(CV:豊崎愛生)

作詞・作編曲:山崎真吾
all instruments & programming:山崎真吾
Mixing engineer:福原賢一 (VERYGOO) & 中村悠ニ (VERYGOO)
TVアニメ『女子高生の無駄づかい』OPテーマ

やしきん:この曲、細かいことを抜きにしてヤバくないですか?(笑)。クレジットをチェックしたら山崎真吾さんが作詞・作曲・編曲をされてて。この方は『くまみこ』の「KUMAMIKO DANCING」の人なんですよ。俺、まんまとやられたなと思いました。

やしきん:この曲は捉えようによっては電波ソングっぽくもあると思うけど、トラックには高級感があるんですよ。その高級感と電波っぽさ、キャラソンとしての歌唱、いろんな要素を成立させていることに素晴らしさを感じる曲です。

「あかいろリトルリーダー」
アーティスト:種村小依(CV:大和田仁美)

作詞・作曲・編曲:高木龍一
Guitar & All other instruments:高木龍一 (Dream Monster)
Mixing engineer:高須寛光 (VICTOR STUDIO)
TVアニメ『私に天使が舞い降りた!』キャラクターソングアルバム『天使のうたごえ』M-4収録

やしきん:この曲は作家目線で見たときのキャラソンの基準値だと思うんです。今現在のキャラソンのスタンダードなアプローチが良質な形で全部詰まっていて、たぶんほとんどの人はここから寄せるか離すかでキャラソンを作るんじゃないかと思えるような曲だったので、すごく意味があると思って候補に入れました。

やしきん:(サビの4536進行について)必然的にキャッチーさが生まれるコード進行なので好まれるんですけど、逆に言うとすごく被るので避けがちでもあるんですよ。でも、この曲はそこを避けずにやったうえで、サウンドもメロディもしっかりしたものになっているのが評価ポイント。

やしきん:この曲はクレジットを見たらわかる通り、参加している人が少ない。これはキャラソン一曲に対する予算の使い方という意味でも現実味があるんです。

「Relive」
アーティスト:dubstar [藤原あかね(CV:田口華有)、野田ここみ(CV:秋場悠里)]

作詞・作曲:岸田
編曲:岸田教団&THE明星ロケッツ
Drums:みっちゃん
Bass:岸田
Guitar:hayapi,岸田
Chorus Arrangement:カヨコ
Mixing engineer:白井康裕
『ライブレボルト』コラボレーションミニアルバム『BUDDIES』M-2収録

渡辺 翔:これは何回聴いてもヤバい。聴いた瞬間、岸田さん印がすごくて(笑)。まずキーがめちゃくちゃ高いんですよ。普通キャラソンというのは、キャラの声が出せなくなるのでキー設定を低めにするようお願いされるんですけど、これはもう関係ない(笑)。だからキャラソンなのかな?と思ったんですけど、この勢いはヤバくて。

草野華余子:この曲は仮歌を頼まれて歌ったけど、今まで歌った仮歌の中でいちばん(キーが)高かった(笑)。

「クレイジークレイジー(M@STER VERSION)」
アーティスト:一ノ瀬志希(CV:藍原ことみ)、宮本フレデリカ(CV:髙野麻美)

作詞:BNSI (MCTC)
作曲・編曲:BNSI (Taku Inoue)
Chorus:SaChi
Violin:CHICA
Viola:細川亜維子
Mixing engineer:Taku Inoue (BNSI)
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 29 「クレイジークレイジー」M-1収録

渡辺 翔:ドロップも楽器のメロディもすごくキレイだし、キャラソンとしてこれが成立するのが不思議なぐらいのクオリティで。EDMというのは感情を入れにくいものなんですけど、それもちゃんと入ってるというのが推せるところですね。

田淵智也:僕は、声がいい声優さんというのはプロシンガーに出来ないことが出来ると思っているので、そういう意味でこの曲は(声優の)声がいいから成り立っている素晴らしいトラックだと思います。

「HEAVEN’S RAVE」
アーティスト:AXiS[天神ネロ(CV:水瀬いのり)、比嘉アグリ(CV:渕上舞)、蓬莱タキ(CV:川﨑芽衣子)、志摩サビナ(CV:前田玲奈)、鹿込オト(CV:黒瀬ゆうこ)、帝塚セネカ(CV:辻あゆみ)]

作詞・作曲・編曲:kz (livetune)
Mixing engineer:kz (livetune),Keisuke Fujimaki (Studio MSR)
Tokyo 7th シスターズ「EPISODE 4.0 AXiS」テーマソング

田淵智也:僕も大変推しているTokyo 7th シスターズの名曲ですね。kzさんはトラックメイカーとしてまだ進化するんだなという気持ちがあるんですけど。

やしきん:トラックメイカーの人はサビに歌のないドロップを入れることが多いんですけど、kzさんはドロップをやらないんですよ。

田淵智也:俺、サビにメロのあるダンスミュージックって最強なんじゃないかなと思って。

やしきん:kzさんはサウンド的には本格派のトラックメイクと変わらないものを出しつつ、ポップスやロックの素養を持っている人なので、みんなが楽しめる曲を作ることができる。尊敬できる作曲家だと思います。

「星をつなげて」
アーティスト:Gothic×Luck (八木ましろ、菅まどか)

作詞・作曲・編曲:じん
All sounds & tracks:スタヂオ・エド
Mixing engineer:中谷浩平
TVアニメ『けものフレンズ2』EDテーマ

田淵智也:じんくんがサントリーのVtuberに書いた曲(燦鳥ノム「Life is tasty!」)、すごいよね! じんくんにはもっと曲を書いてほしいと思う。俺、じんくんの曲を聴けるのなら金を出すよ(笑)。

田淵智也:『けものフレンズ2』は音楽プロデューサーがいい音楽を作るためにfhánaの佐藤(純一)さんやじんくんに白羽の矢を立てたりしてて、音楽がめちゃくちゃいい。

やしきん:本当にじんくんには曲を作ってほしい。じんくんが11人いてくれればいいのに(笑)。

「Glow at the Velocity of Light」
アーティスト:安月名莉子

作詞:タナカ零
作曲:ナスカ
編曲:the Third
guitar:junchi.
other instruments & programming:the Third
mixing engineer:手塚貴博 (Joint1)
TVアニメ『彼方のアストラ』EDテーマ

田淵智也:こんなにシンプルなメロを書こうとは思わないじゃないですか。「いい曲をください」と言われてもなかなか書けないものなんですよ。だけどこの曲はメロも編曲も最高で本当にプロの成せる業だなと思っていて。

田淵智也:作詞のタナカ零さんは謎の作家なんですけど、去年に『あそびあそばせ』のOPテーマ「スリピス」を作詞作曲していたり、わけのわからない曲を書く方なんですよ。(「Glow at the Velocity of Light」の)カップリングの「たたくおと」もタナカさんが書いてるんですけど、今までのアニソン作家の書くいい曲の概念を覆すような曲で。

田淵智也:堀江晶太くんも「もし僕がノミネート作品選ぶならこの曲挙げてました。それは安月名さんの声に合っているところに、メロも編曲もすべてがほどほど感に集約されているところです」と言っていて。すべてがプロの技なんですよ。めちゃくちゃ名曲だと思います。

「ファーストプロット」
アーティスト:夏川椎菜

作詞:夏川椎菜
作曲:田中秀典
編曲:川口圭太
Guitars, Programming & All other instruments:川口圭太
Mixing engineer:大里正毅
アルバム『ログライン』M-13収録

田淵智也:声優音楽のネクストブレイクアーティストだと思う。このアルバムはマジで名盤! 13曲全部が本当に素晴らしい! しかもこの曲、夏川さんが自分で作詞してるのが信じられない。この人はマジで天才だと思う。

渡辺 翔:トレンドもしっかりおさえてる。これ系の曲でこのテンポ感は、名曲にしようとしてもなんとなくいい曲になりがちなんですよ。でもここまでいい曲に仕上げてるのはやっぱりプロの成せる業。

やしきん:夏川さんは良質のポップスが似合いますよね。

Part.2へ続く!

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