8月10日、六本木Varitにて“ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.3”が開催。10月から放送がスタートするTVアニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』のメインキャストを務める声優4人・Machico(小倉ひかり役)、熊田茜音(渋沢泉水役)、南 早紀(姪浜エリカ役)、八巻アンナ(五十嵐雪緒役)からなるユニット・ライフリング4による3回目の単独イベントは、持ち歌の披露はもちろん、ラジオ形式でのこれまでの活動の振り返りなども織り交ぜた、盛りだくさんのイベントとなった。本稿では、昼夜2回公演のうち夜公演の模様をお届けする。(※写真は昼公演のもの)
まずは毎回イベントのオープニングを飾ることが恒例となっている、「GO! GO! ライフリング4!!!!」の生披露から。キャラクターに合わせたキュートな歌声でMachicoが頭サビのソロを飾れば、4人ともきらめく笑顔でパフォーマンスを展開し観客を巻き込んでいく。もちろんただ笑顔でステージに立つだけではなく、Dメロを筆頭にフォーメーションの入れ替えなどもバッチリ織り込み、ユニットにとってすでにアンセム的存在となっているナンバーにふさわしい盛り上がりを、いきなりもたらしてくれた。
曲明けには軽く自己紹介を挟み、続けて2曲目の「Bright day, Stand up!」へ。比較的小さめのステージにも関わらず、縦のフォーメーションを効果的に用いていた点が非常に印象的。2曲続けて南の歌声の芯の強さ・突き抜け感は良好だったし、八巻はソロの歌声に醸し出すしとやかさのようなものがこの4人の中においていいアクセントに。さらに熊田もフレッシュさあふれる歌声をまっすぐに響かせていったりと、それぞれの個性もみせていく。DメロはMachicoをセンターに据えつつ、南→熊田→八巻が順に周回してソロを務め、最後にMachicoがソロを執るという流れにはチームワークのよさも見て取れたし、2曲とも指鉄砲が振り付けのカギになっていたところもこの作品・ユニットらしいポイントだったように思う。
さて、ライブはここから『ライフル・ラジオ・ビューティフル』と題した仮想ラジオの“公録”パートに。まずはOPトークとして、持ち歌2曲のレコーディングやダンスの裏話が語られていく。最初に口々に語られたのがダンスの難易度の高さで、なかでも熊田は「ダンス動画をもらったとき、『私こんなのできないよー!』ってちょっと泣いた」と振り返るが、「『泣いてても始まらないから、やらなきゃ!』って思った」と切り替えに至った心境まで言及。そんな熊田を、南は「くまちゃん(熊田)はこう言ってるけど、1回1回のレッスンのときに全部ダンス覚えてくるんですよ!」と称賛。Machicoも「くまちゃんにとって初めての楽曲・初めてのライブを一緒に作ってきたから、初心を思い出させられた」と語っていた。一方八巻はレコーディングについて言及。アフレコ前のレコーディングであり、さらに自身の演じる雪緒が「歌うイメージのできないキャラ」であることから「どこまで感情を乗せていいか? の微調整の難しさを感じました」と振り返り、「本当によく聴いてもらうと、ローテンションの『Yeah!』が入ってるのがわかるので、ぜひ聴いてみてください」と聴きどころもアピールしていた。
さて、話題はTVアニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』の物語の中核を担うビームライフル競技へ。ライフリング4は、公益社団法人日本ライフル射撃協会公認の宣伝大使に就任しているが、ここでは4人が7月に実際の試合を観覧した感想が語られていく。「張り詰めた空気過ぎて涙が出そうになった」と八巻が語れば、南も「張り詰めた空気のなか、青春をかけて戦ってる姿ってかっこいい!」と続ける。また、「無音のなかで試合してると思ったら、実際の試合は結構声援のなかだった(Machico)」「なんなら練習時間は音楽がかかっていた(熊田)」と、現地で観戦しないとわからない生の空気感や情報を得られたことを伺わせた。
続いては、アニメの放送も迫ってきたということで、放送を盛り上げるために勝手に(?)ラジオCMを収録。といってもただのCMでは面白くないということで、くじ引きで引いたカードのキャラ設定で原稿を読み、最後に観客とタイトルコールをシャウトして作り上げることに。抽選の結果、まずは“くいしんぼう”を熊田が引く……が、ここからがすごかった。Machico:宇宙人、南:ロボット、八巻:博士となんとなく成立しそうな組み合わせが次々登場するミラクル発生。うまくいきそうな空気のなか収録がスタートする……が、Machicoが宇宙人に入り込みすぎ、アドリブもあいまってほぼほぼ情報が伝わらない問題が発生。続くリテイクでは、語尾を使って熊田がくいしんぼう感を強調したり、八巻が語尾に「ぞよ」をつけたりと一度目以上に個性を出してくる。さらに南は、一度目見事にハマっていたにもかかわらず、なぜか超低音ボイスでのアプローチ。終了後Machicoから「お前は、誰?」と突っ込まれ、会場中を笑いが包んでいた。
最後にアニメについての告知を行なったところで、ラジオコーナーは終了。この模様は後日公式YouTubeにUPされるとのことなので、こちらもぜひお楽しみに。
ライブも終盤。最後に再度「GO! GO! ライフリング4!!!!」を披露する前に、4人からのコール・アンド・レスポンス講座。エリアごとにジャンプのタイミングが違うということもあって、下手端に熊田、センターに南、上手端に八巻と分かれて、Machicoのリードでレクチャー。タイミングの差という難しさもありながらも、すぐに把握&習得するファンを目にし、Machicoも「物覚えがいいね!」と絶賛する。そんななか改めて披露された「GO! GO! ライフリング4!!!!」は、その振付講座の甲斐あって、サビ頭からの盛り上がりや揃い方は一度目以上のもの! ソロを執るメンバーの歌詞に呼応する残り3人の振付など楽曲中に散りばめられた見せ場をしっかりキメながら、Dメロ明けには4人は横一線となり、ファンとコールを交わしながらステージ上を少しずつ移動。観客全員へ、この日の感謝を届けていく。
そのファンをバックに、両手の指を使って4の文字を作る“ライフリング4のポーズ”で記念撮影を行なうと、“ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.4”の開催を発表! メジャーデビュー前最後となるイベントとして、9月28日に大塚Hearts +で開催するとのこと。アニメ放送直前ということもあり、ファンから上がった「新曲!?」の声に「(新曲)歌えるといいなー!」と返したMachicoの願いは、叶うのか?
最後に、4人からそれぞれファンへのメッセージ。
「昼の部後に、スタッフさんが『4人、ユニット感出てきたんじゃない?』と言ってくださったのがうれしいです。大会見学や射撃の体験を経て、アフレコにより魂を込められていますし、私たち自身が仲を深めることによって、アニメの4人の仲の良さも出てくるんじゃないかと思います!(八巻)」
「私たちはビームライフルの競技を盛り上げるために結成されたんですけど、私たちが人気になれば、ビームライフルも『ライフル・イズ・ビューティフル』になると思うんです! そうしたらいろんな挑戦ができるはず。それを、みなさんと一緒に見たいです!(南)」
「私が失敗しちゃったとき『ごめんなさい!』ってメンバーに言ったら、いつも『もし何かあっても私たちが助けるから、気にせず熊ちゃんは楽しくやればいいんだよ』って支えてくれるんです。私も、大好きな泉水ちゃんや『ライフル・イズ・ビューティフル』とライフル競技をどんどん盛り上げていけるよう、持ってる力精一杯出し切って頑張りたいと思います!(熊田)」
「ライブが終わるたびに、次のライブを発表できるって幸せ。9月のライブはまたいろんなことが動き出す、貴重な、大切なことがいろいろ起きるものになるかも? と思います。コミケでも作品の大きなフラッグが会場に飾られていたりと、みなさんに期待していただけている喜びを感じているんですけど、この活動を通じてその期待以上に恩返ししていきたいです!(Machico)」とそれぞれ今後への意欲を口にすると、ファンとライフリング4のポーズとともに「ライフリングー?(4人)」「フォー!(ALL)」とのコールを交わして、イベントを締めくくった。
アニメの放送を前に、ライブなどを通して絆を深めながらそれぞれの個性も見せてくれたライフリング4。ユニットとしての成長への期待が高まるのと同時に、『ライフル・イズ・ビューティフル』では声優として物語をどのように彩ってくれるのかもさらに楽しみにさせられるイベントだった。10月が来るのが、待ち遠しい!
Text By 須永兼次
“ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.3”
8月10日(土)六本木Varit
<セットリスト>
1.GO! GO! ライフリング4!!!!
2.Bright day, Stand up!
3.GO! GO! ライフリング4!!!!
●ライブ情報
“ライフリング4GO!GO!ライブ Vol.4”
9月28日東京・大塚Hearts +
●作品情報
TVアニメ『ライフル・イズ・ビューティフル』
10月13日よりTOKYO MX他にて放送
※放送日時は変更になる可能性がございます。
TOKYO MX 10月13日(日)より毎週日曜23:00~
サンテレビ 10月13日(日)より毎週日曜25:30~
KBS京都 10月13日(日)より毎週日曜23:30~
BS11 10月より深夜帯にて
【スタッフ】
原作:「ライフル・イズ・ビューティフル」サルミアッキ(集英社「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」「少年ジャンプ+」連載)
監督:高橋正典
シリーズ構成・脚本:髙橋龍也
キャラクターデザイン・総作画監督:向川原 憲
プロップデザイン・美術デザイン:石口 十
美術監督:大西達朗(草薙)
色彩設計:井上あきこ(Wish)
HOA:トライスラッシュ
グラフィックアート:荒木宏文
撮影監督:染谷和正(T2 studio)
音響監督:明田川 仁
音楽:宝野聡史
アニメーション制作:Studio 3Hz
協力:公益社団法人日本ライフル射撃協会、興東電子株式会社、株式会社銀座銃砲店
取材協力:中央大学附属高等学校 ライフル射撃部
【キャスト】
小倉ひかり:Machico
渋沢泉水:熊田茜音
姪浜エリカ:南 早紀
五十嵐雪緒:八巻アンナ
●リリース情報
OP主題歌
「Let’s go!ライフリング4!!!!」歌:ライフリング4
10月23日発売
品番:LACM-14938
価格:¥1,200+税
ED主題歌
「夕焼けフレンズ」歌:ライフリング4
11月6日発売
品番:LACM-14940
価格:¥1,200+税
©サルミアッキ/集英社・千鳥高校射撃部
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