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INTERVIEW

2019.09.02

佐咲紗花“まさか”の「ウルトラマン」EDテーマ含む新シングル「ヒトツボシ」リリース!堀江晶太、園田健太郎との縁と楽曲語る

佐咲紗花“まさか”の「ウルトラマン」EDテーマ含む新シングル「ヒトツボシ」リリース!堀江晶太、園田健太郎との縁と楽曲語る

活動10年目を迎えたアニソンシンガー・佐咲紗花が、16thシングル「ヒトツボシ」を8月28日にリリースする。これまでも多くの楽曲を生み出してきた堀江晶太とタッグを組んだ表題曲は、放送中の特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」のエンディングをドラマティックに締めくくる楽曲として人気を博している。またカップリング曲も「ウルトラマン」関連イベントとタイアップ。同シリーズの大ファンである佐咲にとって入魂の1枚について熱量高く語ってもらった。

――佐咲さんは「ウルトラマン」シリーズへの愛を各所で表明していますが、今回のタイアップを知った際はさぞうれしかったのでは?

佐咲紗花 聞かされたときは、もう「うぉ、嘘ぉー!(ボロボロボロ)」って号泣しました。まさか自分が担当させてもらうことになるなんて。

――周囲の方も喜ばれました?

佐咲 はい。家族みんなも大喜びでした。私の出身地の秋田は放送地域ではないのですが、「ウルトラマンタイガ」は公式配信もされているので、毎週母や姉から感想の連絡が来ます。「やっぱりエンディング曲いいよね~」って。

――佐咲さんはいつ頃から「ウルトラマン」シリーズをお好きなのですか?

佐咲 本格的に楽しんでいるのは、大人になってからです。私は秋田でもテレビの電波がほぼ届かないようなところに住んでいたので。でも子供の頃から特撮作品は好きでした。だから最近は休みの日があったら「ウルトラマン」に限らず、「仮面ライダー」や「戦隊」シリーズも含めてヒーローショーやイベントを観に行っています。

――「ウルトラマンタイガ」以外で特に好きなシリーズ作品は?

佐咲 「ティガ」か「メビウス」がずっと推しだったんですけど、2018年にやっていた「R/B」がすごく熱かったんですよ。赤と青、ふたりの兄弟の掛け合いが面白かったし、ストーリーもよかったし、アサヒちゃんもかわいかったし、なによりオーイシマサヨシさんが歌っていた「ウルトラマンR/B」のOPテーマ「Hands」が滅茶苦茶好きなんです。“決して明日を諦めない”という歌詞に勇気をもらって発信したことが今年のアニサマ出演につながったし、諦めるも何も想像もしていなかった「ウルトラマン」シリーズのタイアップが決まったし。しかも今回のシングルのカップリング曲の作詞、作曲は、「Hands」を作られた園田健太郎さんにお願いできたんです。

――縁ってあるものなんですね。

佐咲 本当に。こんなにつながることがあるんですね。

――そんな縁が詰まった新シングルについて伺います。まず「ヒトツボシ」ですが、佐咲さんの楽曲ではおなじみの堀江晶太さんの作曲ですね。

佐咲 先方から「こういうイメージだとうれしい」という私の曲があり、それが彼の曲だったのでお願いすることになりました。

――これで堀江さんの曲は6曲目ですが、楽曲に対してどのような印象がありますか?

佐咲 転調に次ぐ転調(笑)。広い音域を使ってもらっているし、難しいです。でも手前味噌ですが、堀江さんの曲と佐咲紗花の歌の相性は抜群だと思います。1+1で8万、みたいな。

――多い(笑)。

佐咲 堀江さんに初めて会ったのは「マリンブルーに沿って」と「キスのひとつで」をいただいた7年くらい前ですが、そのときから「この人の曲はなんだかすごくしっくりくるし、おまけにゾクゾクするぞ」と感じていたんです。その後も素敵な曲をいただけていたので、今回いきなり「ウルトラマン」シリーズに参加させてもらうにあたって彼の曲は大きなパワーになりました。

――先ほど転調が堀江さんの楽曲の特徴だと仰っていましたが、「ヒトツボシ」もその点はすごいですよね。

佐咲 先方からのイメージは「静かなところから始まり、盛り上がっていく」というものでしたが、いざあがってきたものは本当に堀江節としか言えない(笑)。とにかく展開がドラマティックで、切なさ、郷愁感もあって。

――TVサイズは79秒なのに、静かなところから始まってクライマックスまで一気に盛り上がって。

佐咲 そうなんですよ。通常のTVアニメの主題歌でも89秒に曲を詰め込むのは難しいのに、さらに10秒減って堀江さんはすごく大変だったと思います。それでもあれだけ展開してくれるので、本当に天才だなぁって。ただTVサイズのときもそうでしたが、フルサイズを聴いたときはさらに驚きました。大体TVサイズって1コーラスをそのまま使うことも多いですが、「ヒトツボシ」はド頭とラストを使っていて珍しい。

――その間、2番後に一旦ブレイクさせたり、いろいろと仕掛けてこれほど劇的にするのかと驚かされました。

佐咲 ミュージカルのように曲の展開だけでも物語性が強いので、歌詞はそれを追いかけるように作りました。

――作詞は佐咲さんですが、どのようなイメージで作りましたか?

佐咲 歌詞については「絆という言葉を使わずに絆を描いてほしい」という話を先方からいただいていたんです。だからウルトラマンタイガとタイタスとフーマで構成されるトライスクワッドの3人が修業時代に一緒だった頃や、主人公のヒロユキとタイガの繋がりを連想させようと思いました。また視聴者の子供たちの背中を押せるような曲になればいいなと考えていました。

――お気に入りのフレーズは?

佐咲 今回「ウルトラマンタイガ」のことだけでなく、その背後にある歴史も感じてもらえるようなフレーズを入れて「ウルトラマン」シリーズ愛を伝えられたらなと思っていたので、その辺りですね。例えば、“追いかけ続けた あの背中も”の背中はタイガの父・ウルトラマンタロウのことだし、「強くて弱い生きもの だから愛おしい」はウルトラマンたちの地球人に対する思いを想像しながら考えた言葉です。

――どちらもフルサイズでしか聴けない部分ですね。レコーディングはいかがでしたか?

佐咲 今回は楽器レコーディングにも立ち会えたんですが、ドラムを叩いてくれるゆうまおさんも、ギター、ベース、ピアノ、その他何でもする堀江さんもすごくはりきってくださって、特にゆうまおさんなんて、スタジオに来て初めて「ウルトラマン」のタイアップ曲だと知って、「めっちゃ頑張る!」と子供みたいに喜んで(笑)。そんなふたりの高揚感を歌にも乗せようと思い、実際に製品とするものよりさらにリズム隊の音をかなり上げながら歌いました。

――続いてステージイベント「ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE」のテーマソングとなる「Go future」です。まずカップリングも「ウルトラマン」関連楽曲になるのは決まっていたんですか?

佐咲 いえ、元々は勝手に「ウルトラマンタイガ」のイメージソングを作るつもりでした(笑)。「ウルトラマンタイガ」を観た子供たちが「『ヒトツボシ』聴きたい」と思ってCD買ってくれたとして、やっぱり両方の曲を楽しんでほしいじゃないですか。それで制作を始めたら「この曲もショーのテーマとして使っていただけることになりました」という話があり、願ったり叶ったりでした。

――作詞作曲は先ほど話していた「ウルトラマンR/B」OPテーマの「Hands」を作詞作曲されていた園田健太郎さん。当初は作曲のみだったようですが、そこから作詞までお願いした理由は?

佐咲 普段は絶対に自分が書きたいタイプなんです。でも楽曲を聴いたら「勇気をもらった『Hands』と同じような、園田さんの言葉を自分が歌いたい」と思い歌詞も追加でお願いしました。

――なるほど。

佐咲 あがってきた歌詞も本当に素敵で、「ウルトラマンシリーズすべてに通じるような、愛と勇気と絆を描いてほしいです」とだけお願いしたのに、ライブで歌う際はファンと私の絆を歌っているようにも取れる歌詞にしてくださって。

――特に印象的なフレーズは?

佐咲 “君だけの名前教えてよ”です。「君の名前を」ではなく「君だけの」というところが、“僕と君ふたりけの秘密を教え合おうよ。心を開いてよ”と言っているようで、心の距離を縮めるワードだなってグッときました。

Interview & Text By はるのおと

 


●リリース情報
『ウルトラマンタイガ』EDテーマ
「ヒトツボシ」佐咲紗花
8月28日発売

品番:LACM-14924
価格:¥1,200+税

<CD>
1.ヒトツボシ(『ウルトラマンタイガ』EDテーマ)
作詞:佐咲紗花 作曲・編曲:堀江晶太
2.Go future(『ウルトラヒーローズ EXPO THE LIVE』テーマソング)
作詞・作編曲:園田健太郎
3.ヒトツボシ (Instrumental)
4.Go future (Instrumental)

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