5月22日、声優アイドルユニット・i☆Risの18thシングル「アルティメット☆MAGIC」が発売された。TVアニメ『賢者の孫』OPテーマを表題曲とする本作には、「Changing point」「Endless Notes」といった近作とは打って変わって明るく元気な2曲が収録されている。そこで今回はツアー初日を終えたばかりのメンバー6人にインタビューを実施。結成から7年を迎えようとするなか、「さらに先に行こう」(山北)というモードのi☆Risにとって、新たな起爆剤となり得るニューシングル、そして現在開催中のツアーについて聞いた。
――デビューから7年を迎えるi☆Risですが、女性声優ユニットの中ではかなり先輩の立ち位置に……。
一同 えー、嘘!やばーい!
若井友希 たしかに女性声優ユニットの先輩って数えるほどしか……。
――活動し続ける女性ユニット限定ではありますが、実はi☆Risってそういうポジションにいるんですよね。
若井 もう、このまま貫きたい。
澁谷梓希 どうせならずっと続けていきたいね。
山北早紀 令和も丸々やりましょう!
若井 でも年をとって誰か動けなくなるかもしれないよ(笑)。
山北 そのときは「卒業式」(16thシングル「Changing point」カップリング)歌うから。
一同 懐かしい!
――そんなi☆Risですが、メンバーとしては現在どんなモードにあると感じていますか?
山北 カップルで例えると……。
茜屋日海夏 (爆笑)。
山北 まず最初は付き合い始めて、一気にいっぱいシングルとかを出して。
澁谷 ラブラブでね。
山北 そこで少し倦怠期が来たけど、3年くらい付き合ってみたら「やっぱりこれは愛だな」と気付いて燃え上がり武道館ライブを成功させて。でもそれを過ぎた辺りで「恋が愛に変わったけど、ちょっとマンネリ化してきたかな」みたいな期間があり。その安定期を経て、「やっぱり好きだ。もう少し先に行きたいから結婚するかな」みたいなモードですかね。
一同 結婚するんだ(笑)。
山北 私は結婚してないですけど、恋愛コラムとかよく読むんです。
茜屋 あはは(笑)。
澁谷 でもわかるな。いちばんわかりやすい。
芹澤 優 そう、今は安定期を終えた次なんだよね。
若井 振り返ると、この7年が全然長く感じない。
久保田未夢 まだ3年目くらいの気分だよね。
澁谷 当初は「3年続いたらすごいよ」と言われていたのに、気付いたら7年経ってた。
若井 だから10周年までのあと3年なんて、本当にあっちゅー間なんじゃないかなと思います。
――そんな話をフランクにできるのがi☆Risらしいです。どこか、イジられてナンボみたいなところありますよね。
若井 「イジってもいいだろうな」とか思われてるんですよ(笑)。
山北 ファンの方にも面白半分で「そろそろ解散するのか」なんて言われることもあるくらいです。
――(笑)。そして安定期を経て「さらにいくぞ!」というタイミングで、元気な2曲が収められたシングルがリリースされました。個人的にはいい景気付けだなと感じたのですが、まず表題曲「アルティメット☆MAGIC」を完成させての印象を教えてください。
若井 この曲は私が出演させてもらっているTVアニメ『賢者の孫』のOPテーマなんですけど、作品のイメージとぴったり合った賑やかな曲になりました。オープニング映像と合わせると「本当にこの曲でよかった」と思える、とても作品に寄り添った曲です。ただ歌詞は『賢者の孫』の主人公・シン君の心境と重なるけど、i☆Risとも重なってて。
芹澤 初っ端の“ぶっ飛ばせ常識を”とか、アイドルも声優も全力でやってるi☆Risらしいよね。
山北 “究極の未体験みせてあげるずっと”というフレーズがあるんですけど、本当にそんな気持ちでツアーをしてますね。
芹澤 あと歌詞が全体的にキャッチー。何回も出てくる“とりまsorry!”なんて、めっちゃ使いやすい(笑)。
茜屋 歌詞もそうだし、曲も明るくキャッチーで聴いていると元気になれて好きだな。これまでも『プリパラ』シリーズで明るい曲を歌ってきたけど、「アルティメット☆MAGIC」はそれらとはまた違った「THE・アニソン!」という曲です。
久保田 最近はかっこいい曲や大人っぽい曲が続いて、それにi☆Risが合わせていたけど、「アルティメット☆MAGIC」は普段ライブをしているときの私たちのテンションに近いというか。ファンはもちろん聴いていて楽しいだろうし、私たちを知らないという人にも素の私たちを知っていただけるような曲になったと思います。夏のフェスとかで歌うのが楽しみ。
澁谷 DJずっとしては、みゆたん(久保田さん)のソロ曲「Lovely Time」に近いノリ、テンポ感の高まりソングだから、そこから「アルティメット☆MAGIC」に繋げたいなと思ってて(笑)。
久保田 ぜひ使って~。
澁谷 まだライブで1回しか披露していないけど、ノリやすく振り付けも真似しやすくてみんなで楽しめる曲だと感じています。
――コールが多いし、ライブで聴くと楽しそうですよね。MVもすでに公開されています。
若井 私たちのMVでは初めてアニメーションエフェクトが使われていて、みんなが魔法を使うんですよ。あと特別出演として熊も出てくれて……コメディチックで、とにかく全部がかわいいです。
澁谷 これまでたくさんシングルを出してきてMVを作らせてもらってきたけど、いちばん楽しい撮影だったかも。撮影の最後までみんなが楽しんでいました。
山北 MVもi☆Risっぽさがよく出ていて、ファンは楽しいはずです。
――一方、カップリングの「ありえんほどフィーバー」はとにかくタイトルのインパクトが強いですね。
若井 最初に聴いたときは「ファンが好きそう」だなと思いました。
澁谷 元々の案は違ってたんだよね。たしか「アルティメットフィーバー」とかで、まさかのアルティメット被り!
若井 「どんなアルティメットな1枚やねん!」っていうね(笑)。作者の方は違うのに、たまたまそうなって。
澁谷 それで変えてもらったら「ありえんほど」と来て「これは天才だわ」と。「ありえんほどフィーバー」ってタイトルを聞いたら「お?」ってなりますよね。
山北 i☆Risの曲って、英語とか真面目なタイトルが多いしね。
茜屋 だけど今回はタイトルから意外性があって。
――その「ありえんほどフィーバー」のリリックビデオが公開されたタイミングで、茜屋さんはTwitterで「『ありえんほどフィーバー』みたいな曲たくさん歌いたいよ~!」とつぶやかれていましたね。
茜屋 私はニコニコ動画を好きで観ていて、作詞、作曲をされたピノキオPさんも元々好きだったので曲を提供していただけてうれしかったんです。それが(振付師の)MIKAさんにフリを入れていただいたことで、「やっぱりいい曲だな」という思いがさらに強まって。先日のツアー初日の初っ端で初披露したときも「私はこれがやりたかったんだ!」と実感しました。
芹澤 映画「サタデー・ナイト・フィーバー」みたいな、わかりやすいフリが入っているんですけど。
若井 初披露だったのに、みんな真似してくれて楽しかったです。
――コールも多いし、曲調が一気に変わるCメロや終盤の若井さんと久保田さんのロングトーンもあり、とてもライブ映えする曲だなと感じました。
山北 歌っていて、本当に気持ちいい1曲です。
――その「ありえんほどフィーバー」がテーマ曲となっているツアー“i☆Ris 5th Live Tour 2019 ~FEVER~”が開催中です。今回のツアーはメンバーの意向も大きく反映されていると伺いました。
澁谷 はい。たとえばタイトルの「FEVER」は、i☆Risが7周年なのと、ハッピーな感じから浮かんできた「777」とかスロットから連想して出てきたものです。
山北 最初は全然違うものだったんですよ。「エンジェルなんとか」なんて言って(笑)。でも「うちらエンジェルって感じじゃないよねー」って。
若井 ダンスパートもうちらから言ったんだよね。「ラスベガスのショータイムみたいなことをしたい」「この映画を参考にしてください」ってお願いしました。
芹澤 いろんな曲をショートバージョンで歌うパートもあるんですが、そこも私たちの提案です。i☆Risも7年もやってきて曲数が増えているけど、ライブの曲数を増やすにも限界がある。しかも聴きたい曲はお客さんによって違うだろうから、いろいろと聴いてもらおうと考えて。
澁谷 美味しいところを聴いてもらえれば。
――この記事の公開時点では関内と中野の公演が控えています。ほかにも今回のツアーの注目ポイントがあれば教えてください。
澁谷 今までのi☆Risのライブで、最初から最後までいちばんコンセプトを貫いて演出されていると思います!LEDモニターを使った映像演出もあって。
山北 「えーぞー」ってね。
一同 ……。(笑)
芹澤 今の、必ず「山北」って入れておいてください。
――はい(笑)。
澁谷 照明チームも、これまでにたくさんやってきた曲でも一から作り直してくださって。自分たちだけでなく、i☆Risのライブチーム、スタッフさんも新しいことにチャレンジしてくださっています。
若井 そう、ずっと一緒にやっているチームだからi☆Risの良さもわかってくれているんですよ。あと、昼夜公演で衣装も違います!ほとんど形は一緒なんですけど、色味が違って。
澁谷 そのうち、1パターンは白黒でi☆Risのメンバーカラーが入っていないんです。これは初めての試みなんですけど、好評でうれしいですね。
茜屋 めっちゃ好評だよね!
山北 グッズもかわいいし。グッズよし、照明よし、衣装よし、セトリよし、いいとこしかない。今回のツアーは“ありえんほど”推せますよ!
Interview & Text By はるのおと
●リリース情報
i☆Ris 18th Single
「アルティメット☆MAGIC」
5月22日発売
【初回生産限定:TVアニメ「賢者の孫」盤】
品番:EYCA-12509
価格:¥1,300+税
※「賢者の孫」描き下ろしジャケット
<CD>
01 アルティメット☆MAGIC
02ありえんほどフィーバー
03 アルティメット☆MAGIC -TV ver.-
04 アルティメット☆MAGIC(Instrumental)
05ありえんほどフィーバー(Instrumental)
【CD+DVD】
品番:EYCA-12510/B
価格:¥1,800+税
<CD>
01 アルティメット☆MAGIC
02 ありえんほどフィーバー
03 アルティメット☆MAGIC (Instrumental)
04 ありえんほどフィーバー(Instrumental)
<DVD>
01 アルティメット☆MAGIC -Music Video-
02 アルティメット☆MAGIC -Off Shot Movie-
【CD】
品番:EYCA-12511
価格:¥1,200+税
●作品情報
TVアニメ『賢者の孫』
ABCテレビにて毎週水曜26:16~
TOKYO MXにて毎週木曜23:30 ~好評放送中!
【CAST】
シン=ウォルフォード:小林裕介
アウグスト=フォン=アールスハイド:小松昌平
シシリー=フォン=クロード:本泉莉奈
マリア=フォン=メッシーナ:若井友希
マーリン=ウォルフォード:屋良有作
メリダ=ボーウェン:高島雅羅
オリバー=シュトローム:森川智之
アリス=コーナー:久保田未夢
オープニング主題歌:i☆Ris/「アルティメット☆MAGIC」
●ライブ情報
5月19日(日)【北海道】Zepp Sapporo
14:00/14:30 18:00/18:30
5月25日(土)【神奈川】関内ホール 大ホール
14:15/15:00 18:15/19:00
6月1日(土) 東京都 /中野サンプラザ
14:00/15:00 18:00/19:00
チケット代金:全席指定 6,800円(税込)
※枚数制限:各公演につき1人4枚まで。 ※Zepp公演:ドリンク代別途500円あり ※小学生以上有料。未就学児童は入場不可。
チケット一般発売中!
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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
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