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2019.05.11

大人気ゲームがアニメに続きついに舞台化!「DYNAMIC CHORD the STAGE」ゲネプロレポート

大人気ゲームがアニメに続きついに舞台化!「DYNAMIC CHORD the STAGE」ゲネプロレポート

Honeybee blackによる、魅力溢れるバンドマンたちとの恋愛ADVゲーム「DYNAMIC CHORD」がPC版で世に出たのが2014年のこと。本作の主役は、多くの所属アーティストを擁する音楽事務所兼レコード会社「DYNAMIC CHORD」でも特に人気の4バンド、KYOHSO、Liar-S、[réve parfait]、apple-polisher。最初の[réve parfait]の発売から、バンドごとに順次リリースされ、多くの女性たちの心を掴んできた本作は、2016年からPS Vitaへと移植され、さらにスマホアプリゲームにもなったことでどんどんファンを増やしている。また全バンドの楽曲をプロデュースするあるるかんの手掛ける熱の迸るサウンドもこのコンテンツの魅力でもある。そんな「DYNAMIC CHORD」が、アニメ化に続き、2.5次元舞台へ。実際にステージでの生演奏で魅せるライブとあって、話題沸騰中。幕を開けたばかりの舞台「DYNAMIC CHORD THE STAGE」の開幕を前に囲み会見と公開ゲネプロが行われた。その模様をレポートする。

公開ゲネプロを前に行われた記者会見では冒頭に今回の舞台のオリジナルキャラクターの聖矢を演じつつ「DYNAMIC CHORD」のゲームに詳しい笹 翼からこの「DYNAMIC CHORD THE STAGE」についての説明があった。
「このゲームは4つそれぞれのバンドのメンバーが主人公とそれぞれに恋愛をする、という作品なんですが、客席にいる皆様が主人公です。どんどん恋しちゃってください!そんな夢を見られる舞台だと思いますし、キャラの関係性も楽しめると思います」

さらには各バンドのリーダーからは自分たちのバンドのここを観てほしい、というポイントがアナウンスされる。
「やっぱりこのDYNAMIC CHORDの中でいちばん年上のバンドでもありますので、その存在感と4人でいるときのおちゃめ感。そのギャップを観ていただけるとうれしいです。そして我らがドラマー(SHINOMUNE役:KEN’ICHI)を観てもらえるとうれしいです。そして僕を観てください」(KYOHSOリーダー・TOKIHARU役:杉江優篤)
「Liar-Sは今までやったことのないようなライブをやるので、ぜひお客さまと一体になって、一緒に楽しめるライブになっているので、そこを注目してもらいたいです」(Liar-Sリーダー・結崎 芹役:吉澤 翼)
「アッポリ(apple-polisher)は普段のみんなも仲がいいんですが、アッポリとしての関係性が出ていたり、その関係性からの動きとか、こういうことをするだろうな、ということを僕らで考えて取り入れているので、その関係性を見てもらえたら嬉しいなと思います。あとは演奏です。演奏はみんながんばったんですけど、僕らもがんばったので、ぜひ注目してください」(apple-polisherリーダー・Kuro役:稲垣成弥)
「[réve parfait]です。チームとしては4バンドの中ではフレッシュさだったり、仲の良さだったりで見ているお客さんが自然と笑顔になれるようなライブをやっていきたいなと思っています。僕たちがお客さんに届けて、自然と盛り上がってもらえるような空気感でいけたらなと思っております」([réve parfait]リーダー・Rook役:石賀和輝)

そして各バンドのボーカルからは公演への意気込みも。
「この舞台の見どころにはライブシーンがあって、本当に歌ったり演奏したり。舞台ではあまりないような演出がたくさんあって、僕たちもやっていて楽しいですし、きっとお客さんもライブに来たような感覚になると思います。ライブに来たことがない人もお芝居が好きな人も両方楽しめる舞台になっていますので、ぜひ皆さんに観ていただきたいです」([réve parfait]ボーカル・King役:松岡卓弥)
「この4月からみんなで稽古をしてきて、演出の石岡(貢二郎)さんを中心に自分たち自身でも話し合ってきてこの作品に向き合ってきました。その楽しさだったりライブの迫力だったりをお客さんの共有できるように頑張っていきます」(apple-polisherボーカル・NaL役:藤家和依)
「本当に短い期間ではございましたが演奏でもすごく努力をしてみんなで素晴らしいものにするというひとつの想いで頑張ってきましたし、ちょっとでもいいものにしよう、とみんなで話し合ってお互いに石岡さんとも“こういうのはどうですか”“それはいいね”と話をしながらここまでこられました。自信を持ってお届けできると思いますので、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいなと思います」(Liar-Sボーカル・檜山朔良役:三山凌輝)
「まずこの『DYNAMIC CHORD』というコンテンツが初めての舞台化ということで、この世界のアーティストの皆さんを僕らが演じさせていただくんですけど、会場のヒューリックホール全体をお客さんが埋め尽くしてくださって初めて『DYNAMIC CHORD』に人の温度を感じられるんじゃないかと思います。ライブシーンやお芝居シーンだったり、各アーティストの関係性も多々見られるところもあると思うので、ぜひ皆様なりの楽しみ方をしてくださったらこの時間が幸せなもになるんじゃないかと思っております」(KYOHSOボーカル:YORITO役:新里宏太)

初めての舞台化。そしてライブパフォーマンスを実際の演奏で体感させ、スタンディングでライブを楽しむことのできる舞台でもある。まさに『DYNAMIC CHORD』ならではの演出で、これまでゲームから、音源から感じ取っていた楽曲を間近に感じることとなる本作。稽古を通して、そしてバンド練習で向き合い続けて来たその音楽の魅力を彼らはどう感じているのだろうか、との質問に各バンドのリーダーが答える。
「KYOHSOの楽曲はどのバンドよりも激しさがあるので、曲にある激しさと熱さを客席で感じていただけたらうれしいと思っています。ぜひ生感を味わってください」(杉江)
「Liar-Sはほかのバンドと比べるとおとなしめに聴こえるかもしれませんが、心の中には青い炎が宿っているような音楽なので、そこを楽しんでいただきたいです」(吉澤)
「アッポリはほかのバンドに比べると洋楽的でおしゃれで都会的なイメージがあると思います」(稲垣)
「お客さんと一緒に盛り上がれるような楽曲が多いです。ポップさがあったり、曲中にタオルを振るシーンもあるので、それぞれのバンドに個性はありますが、観て、一緒に楽しむような楽曲です。笑顔が満載の、客席から笑顔が満載になる音楽だと思います」(石賀)

そんなメンバーの意気込みから幕を開けた舞台は『DYNAMIC CHORD』が事務所を構える街・藍鉄区で野外ロックフェスを開催することになったことを告げる社長の伊澄。そもそもは海外大物アーティストが出演するはずだったが急遽キャンセルになった、ということで、開催は一か月後。その言葉に「参加したい」と口々に答える4バンドのメンバーたち。「どうせなら自分たちでプロデュースしたい」と言い出す[réve parfait ]のKingこと香椎玲音に賛同する玲音の幼なじみでもあるapple-polisherのNaLこと天城成海。それなら自分たちも、と言うLiar-S。年下の3バンドの様子を微笑ましく見守っていたKYOHSOも加わって、4バンドはそれぞれフェスに向けて企画を考えることに。しかしなかなか企画がまとまらないことからYORITOは全バンドを集めて、全員で協力して企画を考える機会を持つ。そこでほかのバンドのメンバーに演出してもらう「コンセプトライブ」、今までやったことのないアプローチに挑戦する「自己演出ライブ」というふたつの企画、それぞれの企画を日にちを分けて2日間のフェスにすること、そして朔良の提案で芹がプロデューサーに就任することが決まった。それを受けて突然YORITOは「俺はエグセクティヴ・プロデューサーをやる」と言い出す。そこにはYORITOなりに理由があって――――。


コンセプト案をなかなか決めきれないKYOHSO担当のLiar-S・珠洲乃千哉(服部武雄)と[réve parfait]のBishopこと百瀬つむぎ(とまん)はKYOHSOのメンバーがいつも飲んでいるPHANTOMでYORITOと話をしていた。そのPHANTOMではかつてKYOHSOのライバルバンドでボーカルをしていた聖矢がバーテンダーをしていた。YORITOと聖矢の助言もあって、コンセプト案が見つかったふたりは意気揚々と帰っていく。そして店に現れたKYOHSOのメンバーたちと共にYORITOは聖矢と共に旧交を深めるのだった。いよいよ近づいてくる藍鉄ロックフェス。このまま問題なく進むかと思ったフェスだったが―――。

4バンドの、とある一か月に焦点を当てたドキュメンタリーのように展開していく物語。舞台はKYOHSOとLiar-Sをメインとしたストーリーの公演と[réve parfait]とapple-polisherをメインにした物語とに分かれており、今回のレポートは前者をお送りした。どちらの公演でもライブの熱はもちろん、メインとなっている2バンドを含め、4バンドの関係性が囲み会見でのキャストの言葉通りにリアルに感じられる。「彼らは日々、こんなふうに言葉を交わしているんだな」と頷きながら見てしまう、つい笑顔になってしまう、そんなステージ。15日まで全8公演となっているこの舞台で、「DYNAMIC CHORD」の熱を皮膚感覚で感じて欲しい。

Text By えびさわなち

「DYNAMIC CHORD the STAGE」
5月11日(土)~15日(水)ヒューリックホール東京

【スタッフ】
原作 : honeybee black「DYNAMIC CHORD」
脚本 : おかざきさとこ
演出 : 石岡貢二郎

【キャスト】
<KYOHSO>
SHINOMUNE:KEN’ICHI
YUU:山口大地
YORITO:新里宏太
TOKIHARU:杉江優篤

<Liar-S>
珠洲乃千哉:服部武雄
檜山朔良:三山凌輝
結崎芹:吉澤 翼
榛名宗太郎:正木 郁

<[rêve parfait]>
Rook:石賀和輝
King:松岡卓弥
Bishop:とまん
Knight:竹内唯人

<apple-polisher>
Kuro:稲垣成弥
NaL:藤家和依(ACT ONE AGE)
Toi:松村 優
UK:松井勇歩

伊澄久臣:塩川 渉
加賀真実:松村泰一郎
聖矢:笹 翼

<ストーリー>
音楽の街で、誰も予想できないバンドマン達の未来と出逢う――

注目のアーティストが多数所属している音楽事務所-DYNAMIC CHORD-。
その中でもっとも人気を集めている4つのバンドがある。

激しさを持ちつつも妖艶なロックサウンドと圧倒的な演奏力で魅せる【KYOHSO】。
静かな中にも激しさを感じさせるエモーシャルなロックサウンドの【Liar-S】。
プログレッシブなロックサウンドで独特な世界観を表現する【[rêve parfait]】。
ダンスナンバーとロックをミックスさせたサウンドで若者に人気を誇る【apple-polisher】。

全てはダイナミックコード株式会社社長・伊澄久臣の一言で始まった。
『1か月後にお前達4バンドで2日間の野外フェスを行うことにした』

フェスを成功させるために彼らが向き合ったものは?
バンドメンバーそれぞれが魂に問いかける。『自分たちの音楽とは?』
音楽の街、そしてバンドマンの憧れの地“藍鉄区”で繰り広げられる彼らのリアルを描いたドキュメンタリーが今始まる。

©Arithmetic / ©『DYNAMIC CHORD the STAGE』製作委員会

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