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2019.04.26

B-PROJECT初のユニットワンマンライブ!「B-PROJECT THRIVE LIVE 2019」ライブレポート

B-PROJECT初のユニットワンマンライブ!「B-PROJECT THRIVE LIVE 2019」ライブレポート

2019年3月10日(日)、パシフィコ横浜 国立大ホールにて「B-PROJECT THRIVE LIVE 2019」が開催された。「単独ライブ第1弾」ということで、”スライバー”のみならず多くのB-PROJECTファンに希望をもたらした今回の公演は、全国の劇場でライブビューイングも行われた。そんな多くのファンを熱狂させたライブの模様をお届けする。

開演時刻を迎えると、ブロードウェイ風のステージ上に現れた4名のダンサーによるオープニングアクトが始まった。モニターに映し出された映像によってTHRIVEのメンバーが紹介され、ステージ上段にはライブのキャラクタービジュアルと同じ衣装を身にまとった豊永利行(金城剛士役)、花江夏樹(阿修悠太役)、加藤和樹(愛染健十役)が登場。大歓声を浴びながら「超感デスティニー」で幕を開けた。特効がふんだんに使用され、この日のためにより一層磨きがかかった圧巻のステージングには会場も一気にヒートアップ。「もっと声を聞かせろ!」と煽りながら、2曲目の「Maybe Love」へとつなげ、ステージ上に散らばってCDとはまた違ったライブならではのハーモニーを響かせた。

「THRIVE LIVE 2019 in パシフィコ横浜やって来たぞ!」とお立ち台に片足をかけロックに決める豊永、ステージを走り回りながら名乗る花江、「しー!」のジェスチャーに続けて「やっと会えたね」と微笑む加藤と、個性あふれる自己紹介を挟んでMCへ。
白(グレー)、青、ピンクの3色で彩られた客席の光景に「びっくりするぐらい全員スライバー!」と目を輝かせる花江は、ライブをずっと楽しみにしていたそのドキドキから、この日は朝5時に起床したのだそう。そして3人のLINEグループに阿修のボイス付きスタンプ「やったー!」を連投していたというお茶目なエピソードが語られた。これに対し、豊永は迷わず「うるせぇ!」のスタンプを、加藤は「ちゃんと謝ってほしいね」のスタンプを送信したそうで、THRIVEスタンプのみで見事に会話が成立していたようだ。また、この日豊永が履いていたキラキラの靴下は、なんと自前のもの。それを知った加藤は「衣装の靴下履くの早いなぁと思ってたんだよね」と驚きを見せた。

トークしながら立ち位置を移動すると、「次の曲はこいつだ!」という豊永のシャウトから「Starlight」へ。ギターリフに合わせた息の合ったダンスからスタートするこの曲。サビではピースとともにウインクするキュートな一面も見られ、最上級なステージのど真ん中で、まさに最上級なパフォーマンスを見せてくれた。


それから加藤が一人ステージ上に残ると、ソロ曲「LOVE IN SECRET × SEXY NIGHT」を歌う。マイクスタンドに指を滑らせながら腰を揺らし、はだけたジャケットからのぞく両肩もセクシーだ。健十らしい色気を存分に発揮し、ファンを魅了した。続いては豊永がソロ曲「Stand to the top」を披露。緻密に作り込まれたしなやかながらキレのあるダンスをしながら、エレクトロなバンドサウンドにのせて力強い歌声を届けた。そんな豊永に「ごうちーん! めちゃくちゃかっこよかったよー!」とバルーン片手に登場した花江は、うさぎ、くまのかわいらしい着ぐるみとともに「Happy Ending」で明るくハッピーなステージを展開した。

ここでピクチャーショートドラマが上映される。初のワンマンライブに大はしゃぎの悠太が話しだすのは、昨晩起きたという「おばけ事件」。リハーサル後、付近のホテルに一人一部屋で宿泊することとなったTHRIVEの3人。一人部屋に飽きてしまった悠太は、まず部屋番号を知っていた健十の部屋へ遊びに行き、ライブに備えて40分かかる真っ黒な顔パックをしていた健十に出迎えられる。剛士はあえて悠太にだけ部屋番号を知らせていなかったのだが、あまりの悠太のしつこさに、健十はパックをしたまま二人で剛士の部屋を訪れることに。全力で名前を呼んでくる悠太に嫌々ドアを開けた剛士は、そこにいたパック姿の健十を見て大絶叫。それから少しの物音にも怯え怖がっていた剛士を思い、結局は3人一緒に寝た。……というのが事件のあらまし。なんとも微笑ましい出来事だが、剛士が「ンナくだらねーことに尺使ってる場合じゃねえ」と一言。ワンマンライブに向けての3人それぞれの想いが語られたあと、「誰よりも一番先に伝えたい」とこのあと披露する楽曲に触れる。剛士によるタイトルコールから続けて、初期のグループ衣装であるフードつきジャケットに衣装チェンジした豊永、加藤、花江が登場し、新曲の「Welcome to the GLORIA!」を熱唱した。

客席からの声援を浴びながら「我ながらかっこいい! THRIVE最高だよ!」と満足気に笑みを浮かべるのは花江。キャラクターソングを歌うことはBプロがほぼ初めてだったそうで、そんな花江の「僕のお気に入りの曲です」という紹介から、「LOVE ADDICTION」のイントロが流れ出す。初期の楽曲ではあるが、ライブでの披露は今回が初めてとなる。ステージ上に運び込まれた白いソファに体を預けながら、落ち着いたテンポの楽曲にのせ大人っぽく歌い上げる3人。最後は、渡せなかった指輪を切なげに見つめる豊永、写真立てを伏せてうなだれる花江、ソファに仰向けに倒れ込み右腕で目を覆う加藤……と三者三様の「LOVE ADDICTION」が描かれてエンディングを迎える。
それもつかの間に狼の雄叫びが聞こえてくると、始まったのはKiLLER KiNGの持ち曲である「Hungry Wolf」。B-PROJECTに登場するほかのグループ曲のカバーというまさかのセットリストに、客席の各所から嬉しい悲鳴が上がった。続けてキタコレの「ワンダー☆フューチャー」、MooNsの「SUMMER MERMAID」を歌い、THRIVEならではの魅力で熱狂させた。

ここで一度3人がステージからはけると、モニターにはKiLLER KiNG・寺光遙日役の八代拓が。Bプロ出演キャストからのメッセージVTRだ。KiLLER KiNGはTHRIVEの後輩グループのため、八代はカバー曲について「お兄ちゃんたちに歌ってもらえているようで嬉しい」とコメント。また、ワンマンライブについて「いつかKiLLER KiNGも」と気合を入れる。続いては、MooNs・音済百太郎役の柿原徹也&KiLLER KiNG・寺光唯月役の西山宏太朗。柿原が「永久パラダイス」で一人だけキツネのポーズをしていることや、「ぴっちぴちのODITAN」発言で会場を笑いの渦に巻き込むと、「好きな食べ物とか、今までのステージで失敗してしまったこととか、一番つらかったリハとか、裏話を聞きたいです」とTHRIVEへの質問を投げかけた。最後はMooNs・王茶利暉役の森久保祥太郎。3人のリハーサルの様子などをTwitterで時折チェックしていたそうで、こちらも「MooNsもTHRIVEに負けずに活動できれば」と意気込んだあと、ストイックにステージに向かう3人に「ライブの大成功は間違いなし」と太鼓判を押す。

VTR開けは、再びソロ曲のコーナー。ダンサーを引き連れ、赤いジャケット姿の花江がフラッグを持って登場した。チャーミングな笑顔で「ALL RIGHT!!」を歌うと、ラストはステージ上段の中央で締め、ダンサーが幕を使ってその姿を隠す。次の瞬間、幕が振り払われると、そこには花江と入れ替わり、同じく赤いロングジャケットに身を包んだ加藤が。「LOVE GAME」で色っぽく裾を揺らし、会場を甘く染め上げた。ソロコーナーのラストを飾ったのは手錠をかけられた状態でステージに現れた豊永で、曲は「Lonely Fangs」。ぐっと力を込めて自力で手錠をはずすと、パイプを持ったダンサー4人に殺陣で立ち向かいながら歌唱し、力強さを見せつけた。
豊永がステージ上に、加藤と花江が客席の通路に立って歌われた「3・2・1 JUMP!!」では、ハイタッチを交わしたり、指を指し合ったりと会場が喜びと幸せに満ち溢れており、2人がステージに戻ると休むことなく「Needle No.6」「Tick-tack」を披露した。

今度のMCコーナーではまず、ここまで披露してきた楽曲について語る3人。物議を醸したという加藤のセクシーダンスがまた披露される。先ほどの「Tick-tack」はダンス経験の少なかった花江にとって振付の難易度が高く、ダンスの先生から直接「今回は簡単な振付にしますか?」という提案があったが、「難しいほうで!」と押し切ったそう。

そして、ライブ終盤で場内がかなりの熱気であったことから「ちゃんと水分を取って、もし具合が悪くなったらすぐ教えてくださいね」と客席を気遣う加藤。「はーい!」という元気な返事に「いい子」と声をかけると、豊永に「その不意打ち発言で倒れちゃうから! 俺もなんかドキドキしたわ」と突っ込まれ、会場は大爆笑。「すいませんでした……(笑)」(加藤)との謝罪にいったん収束したかと思いきや、突如「いい子選手権」が始まり、ファンは3人の優しい声にメロメロとなった。
最後に、メッセージVTRの質問に答えるかたちでそれぞれの「好きな食べ物」が明かされる。加藤はラーメン二郎、豊永・花江は加藤の手作りチャーシューを挙げ、ライブグッズとしてチャーシューやチャーシューキーホルダーを売ってはどうかという斬新なアイデアも飛び出した。

そんな楽しいライブも終わりの時間が迫り、「次がラスト」と言う豊永。大の字で仰向けになって駄々をこねる花江だが、時間は待ってくれない。「ライブで歌うのは初めて」と期待を高めてから、客席にもじっくりと目を向けながら「the one&only」を歌いきった。

THRIVEとしての最初の曲「dreaming time」をBGMにライブのリハーサル映像を使用したエンディングムービーが流れ終わると、すぐに湧き上がったアンコール。ほどなくして、温かい歓声に迎えられながらTHRIVEの3人がTシャツ姿で登場した。

「リハーサルのとき『もう1回踊りたい』って言ったら2人が嫌な顔せずに快く『いいよ、踊ろう』って言ってくれるのが本っ当に嬉しくて」(花江)、「最初からこの3人だったら何でもいける気がしていて、今回も『この3人なら大丈夫』という気持ちで臨んだ」(豊永)、「この3人じゃないとダメだなって」(加藤)と強い絆が感じられるトークのあと、おもむろに身体を寄せ合う3人。そして「次はTHRIVEツアーでしょ!」と夢をふくらませ、「これからもついてきて」と声を揃える。

豊永が「皆さんの力があればどこまでも行けるだろ!」と元気よく叫ぶと、1階から3階、そしてライブビューイング会場に声出しの確認をし、ライブを締めくくる最後の一曲へ。彼らがラストナンバーに選んだのは「永久パラダイス」だ。曲が始まるとダンサーが再登場し、花江はさっそくステージの端へ向かって駆け出す。今日ここで何度か話題になったポーズを交えながら客席と笑顔をかわしていき、最高のフィニッシュを迎えた。
ダンサーを送り出してから、お互いの手を強く握り「ありがとうございました!」と肉声を届ける3人。深く頭を下げ、「また会おう!」「帰ってくるよ!」と約束してから、誇らしげな表情でブロードウェイの奥へと去っていった。

惜しみない拍手を贈るスライバーたちの心をさらに震わせたのは、特報映像。今回の公演のBD/DVD化、キタコレ/THRIVE/MooNs/KiLLER KiNGそれぞれの新曲制作決定、『KING of CASTE』ドラマCD続編制作決定という3つの嬉しいお知らせが舞い込み、B-PROJECT初のグループ単独公演は大成功を収めた。

Textr By 友安美琴(セブンデイズウォー)

「B-PROJECT THRIVE LIVE 2019」
2019年3月10日(日)パシフィコ横浜 国立大ホール
セットリスト
M01. 超感デスティニー
M02. Maybe Love
MC
M03. Starlight
M04 LOVE IN SECRET × SEXY NIGHT/愛染健十
M05. Stand to the top/金城剛士
M06. Happy Ending/阿修悠太
ピクチャーショートドラマ
M07. Welcome to the GLORIA!
MC
M08. LOVE ADDICTION
M09. Hungry Wolf(KiLLER KiNGカバー)
ワンダー☆フューチャー(キタコレカバー)
SUMMER MERMAID(MooNsカバー)
キャストコメントVTR
M10. ALL RIGHT!!/阿修悠太
M11. LOVE GAME/愛染健十
M12. Lonely Fangs/金城剛士
M13. 3・2・1 JUMP!!
M14. Needle No.6
M15. Tick-tack
MC
M16. the one&only
MC
EN. 永久パラタイス

©B-PROJECT

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