REPORT
2019.04.01
■DAY 2“HELLO! ARENA!! bitter CHiCOLATE”
3月17日(日)のコンセプトは“bitter CHiCOLATE”……“かっこいいチコハニ”だ。前日と同じく、注意事項を告げるナレーションに続いて「CHiCOでーす、やっほー!」と呼びかけるCHiCOの元気なボイスに歓声が湧く。オープニングBGMが鳴り響き、広々とした会場全体を照らすように青と白のライトがぐるぐると回り出すと、客席一面が赤いペンライトで照らされる。昨日と同じように、ステージ中央の階段の上にスポットライトを浴びたCHiCOが降り立ち、「color」からステージがスタート。「今日も最後までよろしくねー!」と元気にコールして、「恋のコード」へとポップにオープニングを紡いでいく。
今回のアリーナワンマンで、新しい挑戦をいくつもしてきたCHiCOだったが、この日まず意外だったのは、CHiCOの髪型だった。いつものライブでは、必ずハットを被っていた彼女が、初めて見せたポニーテール姿に驚いた人も多かったはずだ。カジュアルなブルゾンとポニーテールの組み合わせが、じつに新鮮だ。そして昨日、MCで1stライブを振り返っていたCHiCOが放った3曲目は、彼女が初期からライブでカバーすることが多かったHoneyWorksのハードな人気曲「ラズベリー*モンスター」。ワイルドなロングトーンにも気迫を感じる。
「昨日の“sweet CHiCOLATE”とはセットリストに違いもあり、今日しか楽しめないものになっています!最後までついてきてください!」と語り、「シュウマツWorker」では昨日以上にキレのいいダンスを見せつける。CHiCOとダンサーたちの振りに合わせて、たくさんの赤いペンライトが踊る。続いてセンターステージで歌われた、客席との掛け合いが楽しい「ノスタルジックレインフォール」では、一気にペンライトが青に変わり、一体感を演出する。CHiCOが昨日もMCで話していたように、2016年にチコハニがライブ活動を始めからの約3年間が、こうして“みんなで一緒に作るライブ”を実現してきたのだとわかる。
昨日同様、バンドセッションを挟む間に着替えを済ませたCHiCO。今日の出で立ちは、情熱的な真っ赤なロングスカートだ。急速に熱が上がり、激しさとクールさが絡み合う“かっこいチコハニ”を代表する「identity」が放たれる。さらに「久しぶりに歌いますね。かっこいいチコハニをご堪能ください」とアナウンスして「君ガ空コソカナシケレ」の曲名を告げると、もう一段、オーディエンスの熱気が上がる。
そこからまた一気に雰囲気を変え、CHiCOは静かに「“チコバラ”を聴いてください」とアナウンス。切なさが溢れる「11月の雨」と「Love Letter」を力強く歌い上げる。そして今日もセンターステージで、卒業と新しい旅立ちをする人にエールを贈り、「贈り歌」をドラマチックに熱唱した。MCでも自分の学生時代を振り返り、軽音学部のバンドで、JUDY AND MARYの「Over Drive」を演奏した思い出話にも花が咲いていた。
「サイダー」、そしてクールなダンスジャムを挟んで、セットリストは後半戦へと進んでいく。バンドメンバーの方言にまつわる話や、チコハニライブのマスコット的存在となっているアニメ『銀魂』のエリザベスのぬいぐるみの話(1日目はバスドラの中、2日目はステージの端っこにいたそうです!)など、ほっこりトークでも盛り上がたのだが、なかでも最高潮にオーディエンスを熱狂させたのが、sanaとのデュエット曲を初めてCHiCOひとりで歌い上げた「ロデオ」だった。エフェクトをかけた過激なボーカルと甲高いシャウトに湧くオーディエンスの大歓声が、アリーナをずしりと揺らした。
「ヒカリ証明論」を終えたMCでは、バンドメンバー一人ひとりへの感謝を述べたCHiCO。同時に、ファンに向けても「2019年はチコハニの5周年の年になります。そんな今年を、アリーナでのワンマンで始められてうれしいです!今日は来てくれて、本当にありがとうございます。みんなが来てくれると思ったら練習も頑張れたし、みんなが笑顔になってくれるなら、めっちゃ走る!と思って全力疾走できます。たくさんの笑顔が見られて、私は幸せ者です!」と、思いの丈をしっかりと言葉に残す。デビューナンバー「世界は恋に落ちている」の大合唱は、いつも以上に大きく響き渡った。
ランウェイを、旗を掲げて行進した「ホーリーフラッグ」、七色のペンライトに囲まれた「カヌレ」。「またアリーナ公演ができたらいいよね!できるかな……頑張ります!」と宣言し、2日目の本編ラストを飾ったのは「アイのシナリオ」。チコハニライブを盛り上げる耳馴染みのあるテッパン曲たちも、アリーナで聴くとその勢いも倍加する。伸びやかなCHiCOの歌声も、「行くぞー!」と煽る声も、いつも以上に力強く感じられる。そして会場いっぱいに広がった、みんなの大合唱。その声に煽られるように、CHiCOがギュッと握った両手の拳には、すべての熱い想いが込められていた。
2日目アンコールの「私、アイドル宣言」では、大声で“返事”“はい!”を掛け合い、超アッパーなHoneyWorksナンバー「イノコリ先生」も披露して、開花よりも一足早く「今日もサクラ舞う暁に」を全員で熱唱。温かなファンの声援を浴びながら、バンド&ダンサーズとステージの端から端までを練り歩く。「今日は本当にありがとうございました!次は夏に会いましょう、バイバーイ!!」。CHiCOのラストメッセージに、客席から投げかけられたいくつもの「ありがとう!」の声は、ファンとチコハニの絆を、さらに強くした。
終わってみれば、あっという間の2日間。初めてのアリーナ公演を全力で駆け抜けたCHiCOの姿には、もっともっとアーティストとして大きく成長していくであろうポテンシャルの高さと逞しさを同時に感じることができた。その逞しさ、頼もしさは、ビッグなステージにも関わらずゲストを呼ばず、CHiCOとチコハニバンドのメンバーのみでライブを作り上げたことが、はっきりと証明している。5周年に突入する夏のツアーでは、このアリーナ公演で得た手ごたえと成長を武器にまたひとつ大きくなったCHiCOが、アーティストとしての輝かしい未来を必ず見せてくれるに違いない――。
LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks First Arena Live “HELLO! ARENA!! –sweet & bitter CHiCOLATE
<bitter CHiCOLATE セットリスト>
01. color
02. 恋のコード
03. ラズベリー*モンスター
04. シュウマツWorker
05. ノスタルジックレインフォール
06. 恋色に咲け
07. identity
08. 君ガ空コソカナシケレ
09. 11月の雨
10. Love Letter
11. 贈り歌
12. サイダー
13. プライド革命
14. ウルフ
15. ロデオ
16. ラブホイッスル
17. ヒカリ証明論
18. 世界は恋に落ちている
19. ホーリーフラッグ
20. カヌレ
21. アイのシナリオ
―ENCORE―
EN01. 私、アイドル宣言
EN02. イノコリ先生
EN03. 今日もサクラ舞う暁に
●ライブ情報
LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks
2019年夏の全国ホールツアー
7月13日(土)宮城・トークネットホール仙台(仙台市民会館)
7月15日(月・祝)北海道・道新ホール
7月20日(土)神奈川・神奈川県民ホール
7月27日(土)香川・サンポートホール高松
7月29日(月)福岡・福岡市民会館 大ホール
7月30日(火)広島・JMSアステールプラザ 大ホール
8月06日(火)東京・Zepp Tokyo
8月11日(日)大阪・グランキューブ大阪
8月12日(月・祝)大阪・グランキューブ大阪
8月16日(金)新潟・新潟市民芸術文化会館・劇場
8月18日(日)東京・中野サンプラザホール
8月19日(月)東京・中野サンプラザホール
8月21日(水)東京・中野サンプラザホール
8月22日(木)東京・中野サンプラザホール
8月31日(土)愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
ローソンチケットにて超速先行受付中♪
エントリー期間:〜 4月1日(月)23:39まで
https://l-tike.com/st1/cwhw2019-lt
※8月6日(火)のZepp Tokyo公演のチケットの受付は追って行われます。
SHARE