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2019.03.10

新曲「Ambitious Eve」と共に新たなる空へ! 283プロアイドル16人全員が揃った“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 1stLIVE FLY TO THE SHINY SKY”初日レポート

新曲「Ambitious Eve」と共に新たなる空へ! 283プロアイドル16人全員が揃った“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 1stLIVE FLY TO THE SHINY SKY”初日レポート

「アイドルマスター シャイニーカラーズ」初のライブイベント“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 1stLIVE FLY TO THE SHINY SKY”が2019年3月9日~10日、舞浜アンフィシアターにて開催された。今回は9日の初演をレポートする。

同ライブにはユニット「イルミネーションスターズ」より櫻木真乃役の関根 瞳、風野灯織役の近藤玲奈、八宮めぐる役の峯田茉優、「アンティーカ」より月岡恋鐘役の礒部花凜、田中摩美々役の菅沼千紗、白瀬咲耶役の八巻アンナ、三峰結華役の成海瑠奈、幽谷霧子役の結名美月、「放課後クライマックスガールズ」より小宮果穂役の河野ひより、園田智代子役の白石晴香、西城樹里役の永井真里子、杜野凛世役の丸岡和佳奈、有栖川夏葉役の涼本あきほ、「アルストロメリア」より大崎甘奈役の黒木ほの香、大崎甜花役の前川涼子、桑山千雪役の芝崎典子が出演した。

283プロの天井社長と事務員の七草はづきによる影ナレと諸注意が済むと、オープニングSEと共に各ユニットの衣装に身を包んだキャスト陣が登場。イルミネーションスターズ、アンティーカ、放課後クライマックスガールズ、アルストロメリアの順で決めポーズを見せ、それぞれの立ち位置に向かう。4者4様の個性にあふれた衣装を身に着けた4つのユニットがアンフィシアターの円形ステージに並ぶ姿はとても絵になる。「私たち、シャイニーカラーズです!」の声と共に銀テープが舞い、華々しいライブの幕開けとなった。

オープニングナンバーは、16人全員での「Spread the Wings!!」の大合唱。かつて「THE IDOLM@STER」や「お願い!シンデレラ」がそうだったように、この曲も全員の気持ちと思い出をつなぐ特別な楽曲になっていくであろう予感がした。「待ちに待ったファーストライブです!」との関根の言葉から、全員が本人とキャラクターからの挨拶を披露した。

ユニット歌唱のトップバッターは、イルミネーションスターズの「ヒカリのdestination」。衣装はイルミネのユニットビジュアルを再現したもので、それぞれのピンク、青、黄のカラーを基調にしている。峯田だけショートパンツタイプの活動的な衣装で、彼女の元気いっぱいなダンスの躍動感にぴったりだ。まばゆい光を背負った3人の輝くような笑顔が印象的だった。「虹になれ」は、1番と2番のリズムは同じなのに、メインパートの担当が峯田から近藤になると、イメージががらっと変わるのが面白い。

近藤がしっかりした口調でイルミネーションスターズの説明をする間、関根と峯田が説明内容をジェスチャーで見せながらわちゃわちゃふざけていたのがすごくキュートだ。今日のMCでは本当に頼れる、真面目な感じの近藤だが、ふと会話の端で彼女オリジナルの表現が飛び出した途端、峯田が(来たな……)とばかりに身構えるのが、彼女たちが一緒に過ごしてきた時間を感じる。

続いての登場はアンティーカ。紫のライトの中に、5人の黒と金を基調にしたクールな衣装が浮かび上がり、強いオーラを放つ。センターの礒部は歌唱中は圧倒的な空気をまとっているのに、トークではちょっと頼りなく、メンバーに頼りがちになる落差がいい。「幻惑SILHOUETTE」では慟哭のようなコーラスが会場を満たし、幻想的なムードを盛り上げた。前述の通り、トークではふにゃっとなりがちな磯部だったが、そのうち菅沼が「(衣装を見せるために)まわっとこうぜ」「帰ろう」と雑に仕切り出すのが最高だった。

ここでステージには283プロの事務所を描いた書割セットが登場。各ユニットが順番に登場しての朗読劇を披露した。内容はライブ前日で緊張するアイドルたちのたわいない日常だったが、複数ユニットが絡むことでこんなにも関係性の幅が広がるのかと感じた。

ユニット歌唱の後半戦は放課後クライマックスガールズの「夢咲きAfter school」から。ポップな色使いの衣装をまとった5人がステージに登場すると、あまりのエネルギーに風が吹いたように錯覚するほど。河野の「なんばーわんっ」はまるで果穂が現実に現れたようだった。「太陽キッス」では5人が衣装の布をタオルのようにぶんまわして大暴れ!落ちサビの河野のソロでは会場がオレンジに染まった。

放クラのトークは5人がわーっと話しているのに、全員でライブ前日お泊りしたことなどのエピソードがぽんぽん飛び出すのが、いかにもこの5人らしかった。

ユニットのトリはアルストロメリアの「アルストロメリア」。3人がステージに現れると、薄桃色の花が咲いたようにぱーっと華やかになる。淡いピンク色の衣装に、黒木は天使、前川は悪魔のモチーフをワンポイントで取り入れている。芝崎は少しスカートが豪華で優雅なアレンジで、プリンセス感をかもしだしている。前川の歌声は100%甜花そのもので、歌声の力でキャラクターをググっと自分に引き付けている感じがした。

「ハピリリ」は3人がくるくる回りながらポジションを入れ替える姿が花の妖精のようで可憐だった。MCの内容はほかのユニットのMCにコメントしたりとややふわっとしていたのだが、最後に3人が「楽しかったね~!」と締めると、それだけで聞いている側まで幸せになる感じだ。

ふたたびの朗読パートは「「しゃにます劇場」~LIVE本番編~」。今度は各ユニットのメンバーがランダムに参加していく構成で、別ユニットのメンバー同士の新鮮なコミュニケーションをより多く堪能することができた。2日目の朗読内容がまだわからないので詳細については省くが、摩美々がいるとそれだけで場が動いて面白く、微笑ましい空気になるのはひとつ発見だった。朗読の最後は果穂と真乃の提案で、アイドルたちからプロデューサーへの感謝の言葉が伝えられた。

ステージに再び全員が揃うと、ユニット・シャイニーカラーズとして「SNOW FLAKES MEMORIES」へ。会場がすかさず全体色の水色と、雪の白に変わる。この曲では個人ではなくユニットごとにパート分けがあって、そこから全員で歌うサビに入っていく感じが新しかった。ラストナンバーは全員で歌う「Let’ s get a chance」。円形ステージいっぱいに広がって高らかに叫んだり、元気にぐるぐる回ったり。誰もがキラキラした笑顔で、心からステージを楽しんでいるようだった。

アンコールでは、事務員・七草はづきより283プロの未来についての業務連絡が行なわれた。中でも大きな発表が、2019年4月24日に1周年を迎える「アイドルマスター シャイニーカラーズ」の1周年前夜祭が3月24日よりスタートする告知だ。前夜祭期間中には、特別ログインボーナスや特別アイテムパッケージの販売が行なわれるほか、なんと!3月24日から4月12日まで毎日10連ガチャが無料となるとのことだ。締めの挨拶で天井社長からプロデューサーの給与の良い意味での見直しの検討が語られたが、10連無料キャンペーンも283プロの福利厚生の一環かもしれない。

メディア展開としては、しのざきあきらによるコミック版「アイドルマスター シャイニーカラーズ」が今春より連載開始することや、「アイドルマスター シャイニーカラーズ ファーストガイドブック」第2弾の発売が告知されていた。

1周年前夜祭については、2019年3月22日20:00~配信予定の「アイドルマスター シャイニーカラーズ生配信 1st Anniversary 前夜祭SP」もぜひチェックしよう。当日はイルミネの3人と高山プロデューサーが出演予定となっている。

告知終了後スクリーンには各ユニットのアイドル(キャラクター)たちが映し出され、まるで舞台裏にライブを終えたアイドルたちがいるような空間を演出する。各ユニットのやりとりが終わるころ、円形ステージの中央が一旦沈み、そこから何かが上がってくる。それが、そろいのアイドル衣装に身を包み、ぎゅっと密集して円陣を組んだ283プロの16人であることが伝わると、会場はこの日いちばんの歓声に包まれた。

「シャイニー、カラーズ!」の声を揃えると、16人は再びの「Spread the Wings!!」へ!個性を詰めこんだユニット衣装から、全員お揃いの、これぞアイドルという感じの空色のアイドル衣装に着替えるだけで、これほど一体感とキラキラが生まれるのかと驚くほどだ。センターに立つ関根が「今日、はじめてシャイニーカラーズがひとつになれました。プロデューサーさんのおかげです!」と感謝を伝えると、「シャイニーカラーズ」のこれからを象徴する新曲「Ambitious Eve」を初披露した。Vの字に広がった16人のダンスにはキレの良さと力強さがあって、16人で新しい空を行く決意が感じられた。

最後の挨拶では、涙あり、笑顔あり。それはこの舞台に立てた感謝と、これから一緒に進んでいく未来への希望で満ち溢れた空間だった。

本当に最後の楽曲「Multicolored Sky」では、16人が入り乱れながら、ふざけあい、笑いあう幸せな輪がステージ上のあちこちに出来上がっていた。

初日のレポートとして書き添えておきたいのは、ライブを終えて帰路につくプロデューサーたちの誰もが、興奮した幸せそうな笑顔だったことだ。「最高」という言葉を何回聞いただろうか。曲数は決して多くなかった。だが朗読やたわいもないトークを交えながら、一つひとつの楽曲を大切に、せいいっぱい歌い、踊り、客席では初めて見る光景にプロデューサーたちが胸をときめかせる、その空間がどんなに幸せなものだったかは、きっとずっと先にならないとわからないことだと思う。

最後は関根が音頭を取っての「プロデューサーさん、これからもアイマスですよぉー!アイマス!」のフレーズで、初めてのライブの初日は幕を下ろした。

Text By 中里キリ

「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 1stLIVE FLY TO THE SHINY SKY」初日
2019.3.9 舞浜アンフィシアター
セットリスト

M01:Spread the Wings!!/シャイニーカラーズ(全員)
M02:ヒカリのdestination/イルミネーションスターズ
M03:虹になれ/イルミネーションスターズ
M04:バベルシティ・グレイス/アンティーカ
M05:幻惑SILHOUETTE/アンティーカ
M06:夢咲きAfter school/放課後クライマックスガールズ
M07:太陽キッス/放課後クライマックスガールズ
M08:アルストロメリア/アルストロメリア
M09:ハピリリ/アルストロメリア
M10:SNOW FLAKES MEMORIES/シャイニーカラーズ(全員)
M11:Let’ s get a chance/シャイニーカラーズ(全員)
EC01:Spread the Wings!!/シャイニーカラーズ(全員)
EC02:Ambitious Eve(新曲)/シャイニーカラーズ(全員)
EC03:Multicolored Sky/シャイニーカラーズ(全員)

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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