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INTERVIEW

2019.01.24

待望の1stアルバムが完成!蓮花『星の羽ばたく夜は』インタビュー

待望の1stアルバムが完成!蓮花『星の羽ばたく夜は』インタビュー

2015年7月にゲーム「ファイアーエムブレムif」劇中歌の「if〜ひとり思う〜」でデビューした蓮花が、2019年1月23日に待望の1stアルバム『星の羽ばたく夜は』をリリースした。アルバム制作を念頭に置いて数年前から温めに温めてきたという5曲の新曲が収録されている本作。そこに彼女が込めた思いはどのようなものだったのだろうか。4月に開催が決定したアルバム発売記念ライブへの意気込みも聞いた。

――アルバム制作が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

蓮花 デビューしたときからつねにアルバム制作のことは頭にあって、当時から温めてきた曲をやっと皆さんに届けられるということで、素直にうれしかったです。

――新曲が5曲収録されていますが、まず表題曲の「星の羽ばたく夜は」はどのような楽曲になりましたか?

蓮花 一人ひとりへの「ありがとう」が詰まっている楽曲で、タイトルにも「満点の星があったとしても、星が見えない真っ暗な夜でも、感謝の気持ちは変わらない」という思いを込めています。この曲を初めて聴かせてもらったとき、思わず涙ぐんでしまって鳥肌が立ったのですが、「これだ」と感じてそこから数年間温めてきました。いつもたくさんの方に支えてもらっているので、いつか感謝の気持ちを心の奥まで届けられる歌を作りたいと思っていたんですよ。作曲してくださった岡本仁志さんが所属していたGARNET CROWの曲をずっと聴いていたので、すごくありがたい機会をいただけたなと思いながら、楽曲に導かれるように歌詞を書いていきました。手紙を綴るような気持ちで、1番はスタッフの方へ、2番はファンの方への感謝を詞にしています。岡本さんへのリスペクトの気持ちも込めました。

――ご自身で気に入っているフレーズはありますか?

蓮花 Dメロの“見返りはもう求めない。“君が存る” ただ、それだけで 私は 歌えるから…”というところは好きです。つい人に期待してしまったり、見返りを求めてしまったりすることがあるじゃないですか。でも私は、見返りを求めずに手を差し伸べられるようになりたいなと思っていて。歌にすれば何回もその言葉を聴くことになるので、これは自分に言い聞かせている部分でもあります。

――レコーディングではすんなり歌えたのでしょうか。

蓮花 そうですね。素直な歌詞なので、手紙を読むイメージで歌いました。周りの方たちに声を導き出してもらって、その声を気に入ってくれたファンの方がいて、今の自分がある。その繰り返しでどんどん周りの人に対する思いが強くなっていて、それが全部この声に現れていると思います。長く温めていたぶん、曲が完成したときは大きな喜びと安心感がありました。

――「ただ一つ、」についてはいかがでしょうか?

蓮花 この曲は音にこだわって作っていきました。イントロに雑踏の音が入っているのですが、実はレコーディングが終わってから雑踏を入れたいと思ってスタッフさんにお願いしたんですよ。

――何をイメージして雑踏の音を?

蓮花 冒頭に“砂漠の街”という言葉があるのですが、東京の街をイメージした詞なので、それを音でも伝えられたらと思ったんです。それと、私は古い映画を観るのが好きなので、映画が始まるときの期待感・高揚感というか、「これから何が始まるんだろう」という気持ちを聴いてくださる方にも感じてもらいたくて。サビのラジオボイスも自分から提案しました。「ラジオボイスにするとどうなりますか?」って聞いて、その場で音を変えてもらって、「合いますねぇ」と。私の楽曲の中ではこういう曲は珍しいので、新鮮でした。

――続く「ツキノカケラ」は、曲名のとおり歌詞も「月」がテーマになっていますね。

蓮花 はい。月をテーマに歌詞を書いてみたいと思っていたので、今回はそれをテーマに開放感・安心感をイメージして書いています。作曲家さんには「体の力を抜いてもらえるような壮大なバラードにしたい」とお伝えしたのですが、自分のイメージを超える楽曲を作っていただけました。聴いてくださる方の心を掴むためにも最初って重要だと思うので、イントロに入っているピアノなど、この曲の音作りも最後の最後まで試行錯誤していました。暗闇の中で光り輝く月のような、そういう歌を届けられていたらいいですね。

――「時を越え」は疾走感のあるロック調の楽曲です。

蓮花 曲調だけでなく歌声もいつもと違うので、新しい自分を見せられるんじゃないかなと思います。歌詞には、自分自身の「思い出したくない過去や傷を抱えながらも前を向いて歩いていきたい」という意思を強く込めています。楽曲制作に活かすためにふだんからつねに周囲に目を向けているのですが、街で人とすれ違うときに「自分だけが悩んでいるわけじゃないんだ」と感じるので、悩みを抱えている人にぜひ聴いてもらいたい1曲です。この歌が、聴いてくださる方の自分を大事にするきっかけになればうれしいです。

――そして蓮花さんらしいタイトルの「LOTUS*」ですが、最初に聴いたときはどんなお気持ちでしたか?

蓮花 BREAKERZのAKIHIDEさんが作ってくださったのですが、胸を打つメロディで、切なさや美しさ、いろいろな要素を併せ持っている曲だなと感じました。きれいな涙がすっとあふれてくるような……。「蓮の花のように、泥の中でもきれいに咲いている存在でいたい」という思いで歌詞を綴っていき、水のようなイメージで声色を設定して、曲の美しさを損なわないようにレコーディングしました。

――アルバムの最後には、ボーナストラックとして「if~ひとり思う~ feat.Lynn [respect for ファイアーエムブレムif ]」が収録されています。

蓮花 「ファイアーエムブレムif」で私が歌唱パートを担当しているアクア役をLynnさんが演じられているのですが、「アクア同士、また一緒に作品が作れたらうれしいです」というのはスタッフさんに伝えていて、その夢がようやく叶いました。ただ、残念ながらレコーディングでご一緒することはできず……。Lynnさんのレコーディング音源はすぐに聴かせてもらって、芯の通った女性らしい声でとても感情豊かに歌ってくださっていて感動しました。今後はライブで一緒に歌ったり、ラジオで一緒にお話したりしてみたいです。

――アルバムのM1〜M9の収録順が昨年7月に開催された3周年記念ライブ“~Live Voice#1~”のセットリストと同じ順番になっていますが、この曲順はどのように決められていったのでしょうか?

蓮花 アルバム制作期間中に3周年記念ライブを行ったのですが、ライブはこのアルバムの収録順で歌うことにしたので、それを意識しながら決めていきました。例えば1曲目の「笑顔の影」は、ファンの皆さんからとてもたくさんの反響をいただいていた曲なんです。だから、スタッフさんたちと「『笑顔の影』は間違いなく1曲目だよね」という話をしていました。自分の考えや正直な気持ちを紡いでいった自己紹介になるこの曲をいちばん最初に聴いてもらえるのはうれしいですし、お客さんのことを考えながら並べていったので、この収録順にはとても満足しています。今の私の声や、デビュー当初からの声の変化を知ってもらえたらと思っています。

――初回限定盤の特典DVDには、その「~Live Voice#1~」の様子が収録されていますが、どのような点に注目してもらいたいですか?

蓮花 ライブアレンジはDIMENSIONの小野塚さんにお願いしていて、「時を越え」はアルバム音源と全く違うボサノバ調のアレンジで披露したので、その違いは楽しんでもらえると思います。ぜひCDと聴き比べながら世界観を味わっていただきたいですね。3周年記念ライブを振り返ると、初ライブのときほどの緊張はなく、お客さんも最初は肩に力が入っていた瞬間があったかもしれませんが、それも自分の歌でほぐすことができたらいいなと思いながら歌っていました。ライブ後はたくさん感想のお手紙をいただき、なかには「人生でいちばん最高のライブでした」と書いてくださる方もいて。皆さんいつも優しい言葉をかけてくださるので、その期待に応えたいという気持ちが強くなりました。

――月には、大阪・横浜でのアルバム発売記念ライブ“蓮花Live 2019〜星の羽ばたく夜は〜”が決定しましたね。

蓮花 今回はアルバムに参加してくださったミュージシャンの方たちと一緒にステージを行う予定です。いつもどおり、自分らしく信念を貫きながら歌いたいなと思っているので、これからの歌も楽しみにしていてもらえたらなと思います。

――最後に、今後の目標をお聞かせいただけますか?

蓮花 ずっとお客さんに前向きな気持ちになってもらえる歌をうたっていきたくて、長く歌い続けられるアーティストでいることが目標です。そして歌詞については、「一生懸命生きている人に向けてメッセージを伝えたい」というのを徹底して、心の深いところまで届けられる歌詞を書いていきたいですね。素晴らしい方たちと一緒に作品を作らせていただいているので、常に自分の声を磨いて、良いものを届けていきます。

Interview & Text By 友安美琴(セブンデイズウォー)


●リリース情報
『星の羽ばたく夜は』
1月23日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】
品番:JBCZ-9096
価格:¥3,700+税

【通常盤(CD)】
品番:JBCZ-9097
価格:¥3,000+税

<CD>
1.笑顔の影
2.金魚涙。
3.徒桜
4.ただ一つ、
5.ツキノカケラ
6.Don’t Cry
7.白雪
8.時を越え
9.星の羽ばたく夜は
10.LOTUS*
11.if~ひとり思う~
12.はつごころ
Bonus Track
if~ひとり思う~ feat.Lynn [respect for ファイアーエムブレムif ]

<DVD>
2018.7.21 蓮花デビュー3周年記念 ~Live Voice#1~
1.笑顔の影
2.金魚涙。
3.徒桜
4.ただ一つ、
5.ツキノカケラ
6.Don’t Cry
7.白雪
8.時を越え
9.星の羽ばたく夜は

●ライブ情報
1stアルバムリリース記念ライブ
蓮花Live 2019〜星の羽ばたく夜は〜
【大阪】
4月23日(火)フラミンゴアル—ジャ
【横浜】
4月27日(土)モーションブルー横浜
メンバー
蓮花(Vo)
小野塚晃(from DIMENSION/key)~音楽監督
増崎孝司(from DIMENSION/gt)
永見和也(ba)
平陸(dr)
スペシャルゲスト:徳永暁人(from doa,4/23大阪のみ)
AKIHIDE(from BREAKERZ,4/27横浜のみ)

チケット販売
CD購入先行抽選
受付期間:1月23日(水)12:00~2月12日(火)23:59
当選通知配信:2月14日(木)15時頃予定

1月23日(水)にリリースされるアルバム「星の羽ばたく夜は」に、先行抽選に必要な“シリアルナンバー”が記載されたチラシが入っております。
※CD購入者先行チケットの抽選申込ページはコチラ

メルマガ会員限定抽選
受付期間:2月15日(金)12:00~2月25日(月)
当選通知配信:2月27日(水)15時頃予定

メルマガ会員限定チケット申し込みページはコチラ

一般販売受付
受付期間:2019年2月28日(木)~2018年3月5日(火)予定

※ライブの名称や内容、チケット販売の日程等は予告なく変更になる可能性がございます。予めご了承下さいませ。

※チケットのお申し込みにはMusing会員登録(無料)が必要となります。
[ご登録・チケットお申込みに関するお問合せ]Musingサポートセンター:webinfo@musing.jp

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