10月13日、新宿FACEにて“伊藤美来 Birthday Event2018 ~22歳、そんなに大人ですか?~”が開催。毎年彼女の誕生日近辺に開催されてきたバースデーライブが、今年はワンマンライブとバースデーイベントに二分化。そのうちこの日行われたバースデーイベントは、トークパートやカバー曲の披露を中心に、彼女の素が強く感じられるものとなった。本稿では、そのうち夜の部の模様をお届けする。
まずはOP映像として、「恋はMovie」のインストに乗せてこの1年間のMVや雑誌撮影・ライブリハなどのオフショットのスライドショーがスクリーンに映し出されると、「all yours」をバックに伊藤がステージに登場。この日は彼女が22歳の誕生日を迎えてから初となるイベント。先日のワンマンの空模様のこともあってか、「みんなに会うのを楽しみにしてました!」と笑顔で口にし、MCに伊藤とも親交の深い『ガールフレンド(仮)』の公式生放送でMCを務めていた元広報のゆりっぺ先生を迎える。
そして、まずはここで「HAPPY BIRTHDAY」の合唱。イントロとともにケーキが登場する。「当日は誕生日感があんまりなかったんですけど、皆さんからお祝いしていただくと実感しますね」と語る伊藤、22歳の公約として「21歳は姿を観ていただく機会が多かったんですが、22歳は今よりたくさん歌やお芝居で声を届けたい。絶対、約束します!」と力強く宣言する。一方で、合わせてInstagramアカウントの開設も告知。続けて行ったファンをバックにした記念撮影のショットを皮切りに、スタッフと共同運用で随時ショットをUPしていくとのことなので、ぜひチェック&フォローしてほしい。
そして夜の部のイベントも、“伊藤美来 まるっと占い”からスタート。「昼の部だけじゃ聞き足りない!」ということで、占い師・ぷりあでぃす玲奈を迎えてさまざまな事柄を占ってもらう。「ひとりの女性として気をつけるべきこと」や「気をつける時期」について「そんなに心配がない」との結果に安堵するも「年齢を重ねるごとに色気が出なくなる星」との言葉には少々肩を落とす伊藤。またファッションについては「個性派に走るとよくない」との言葉を真剣に参考にしつつ、「脚は出していったほうがいい」との言葉にニンマリ。また、体調についても「喉が弱い星はない」との言葉に安堵する。そして気になるモテ期は、来年2月に到来すると診断。実はこの時期、昼の部の占いでの「注目度がUPする時期」と重複。「恋愛で使うか、仕事で使うか」の二択であると告げられると、「そりゃあお仕事を精一杯やらせていただきますよ!」と口にしながらも、「あわよくば、チロッと……」ともこぼしていた。そして「人を幸せにする力」については、「世代を問わず持っている。脳内も結構楽しい感じなので、本当に今の仕事に向いてる考え方の人」と絶賛の言葉が続き、これには伊藤も笑顔で「わぉ♪」とうれしそうにしていた。
続いては、この22年間の社会常識クイズに挑戦していく“22歳、ホントに大人ですか?クイズ”のコーナー。「いちばん苦手なんです」と苦い顔で口にする伊藤だが、3問正解で「プレミアムバンダイ 仮面ライダージオウ ツクヨミ 未来服」がプレゼントされると聞きテンションUP。意気込みを問われた際に「みんな、頼んだよ」と若干ギリギリの発言も飛び出しつつ、「‘96年発売の、一時は入手困難になるほど社会現象になったおもちゃは?(A.たまごっち)」やお笑い芸人の持ちギャグの流行順の並べ替え問題などを正解。2勝2敗で最終問題「“恋ダンス”の実演」に挑戦。以前カラオケMAXで踊ったことのある伊藤だが、「覚えてないよ!1回しか踊ってないもん!」とこぼしながらも、ファンのアカペラを受けサビを踊りだすと、途中から思い出してきたのか表情はどんどん明るいものに。そして最後まで踊りきり、ファンの拍手の判定で正解扱いとなり、見事ご褒美ゲット!「やったー!みんなのおかげ!」と感謝と喜びをあらわにしていた。
そしてもう1コーナー、“60秒チャレンジ~リベンジ~”へ。観客がスクリーンに映し出されたお題をジェスチャーし、伊藤が当てる今回のチャレンジ。昼の部はパスを使いこなせず2問で終わってしまった伊藤だが、夜の部は問題との相性もよかったのか“野球”や“オードリー春日”などの問題を次々と瞬殺。“象”のとき一致団結して腕で鼻を表現するファンに「みんなおかしいよ!どうしたの!?」とこぼし爆笑を起こしながらも、結果は見事6問正解!「これすーごい楽しいです!私から見えてる風景をみんなに見せてあげたい!」と、結果を残しつつファンと一体となってこのコーナーもエンジョイしたのだった。
さて、ここで伊藤から、2019年1月16日に5thシングルを発売することが発表!『アイドルマスター ミリオンライブ!』で伊藤演じる七尾百合子のソロ曲「地球儀にない国」の作曲も手がけた、fhánaの佐藤純一が提供する楽曲が収録される。「百合子が導いてくれた縁っていうのもうれしかったですし、佐藤さんは今までの私の曲を聴いたうえで、『ご一緒したい』と言ってくださったので、今までやってきたことの繋がりを実感しています。fhánaさんも好きだし憧れなので、アーティスト・伊藤美来として自信に繋がりました」と、ニュー・シングルへの意気込みを語っていた。
ここで伊藤はライブ準備のため一旦降壇。再びぷりあでぃす玲奈が登壇し、伊藤のマネージャー・スタイルキューブの高橋氏が「みっくにとっていいマネージャーなのか?」が占われ、「みっくのマイペースな特徴と、割と近い感覚の持ち主」「元々リーダー気質だし、育てる才能・能力を持っている」と安心な結果が。そのまま恋愛絡みの質問に突入しかかったところで伊藤が「高橋さんの恋愛の話は聞きたくないです!お父さんみたいなもんだから!」と再登場。ミニライブコーナーをスタートさせる。
まずは『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。』のOPテーマ「ミライファンファーレ」を披露。放送から4年が経過したにもかかわらず、イントロからいきなりコールが起こりめちゃくちゃ盛り上がるし、サビの「ファンファーレ」の部分では、振りコピの手がフロアに上がる。これこそが、長くこの曲と彼女が愛され続けている、何よりの証拠ではないだろうか。そんな光景を前にした伊藤は、終始笑顔でキラキラのパフォーマンスを仕切ると、続いて自身初のオリジナル曲「妄想Realize」へ。バースデーでの披露がもはや恒例となったこの曲で、頭サビの拳を突き上げ掲げる場面では凛々しく、時折気持ちよさそうな笑顔ものぞかせつつ、レッドの光に染まったフロアを前にかっこよく披露していく。加えてこういった強めの楽曲で彼女の声がブレにくくなっているのを耳にすると、改めて彼女のレベルUPを感じる場面でもあった。
歌唱後、「ミライファンファーレ」について「個人的にカラオケで歌うぐらい好き」と明かし、さらに『ろこどる』の縁について、流川ガールズの相方・小日向 縁役の三澤紗千香が誕生日当日になってすぐに連絡をくれたことを明かし、「『ろこどる』からの縁は大事にしなきゃな」と口にしていた。
そしてここからは特撮ソングのカバーコーナー。「知らない人も、盛り上がれるヒーロー曲を!」との言葉に続いて、まずは『仮面ライダーフォーゼ』の主題歌「Switch On!」を披露する。伊藤自身がラップ部分をスタイリッシュに決めているのはもちろん、なぜか完璧なファンのコールに支えられながら、力強くかっこよく歌い続けていく。そのうえ2サビ明けの煽りも心の底から気持ちよさそうだったし、ラストのコール部分も本当に楽しそうだった。それに続くは、『宇宙戦隊キュウレンジャー』の主題歌「LUCKYSTAR」。こちらもいきなりのコールの大合唱から始まり、サビの「キュウレンジャー!」のコールもフロアに響き渡る。伊藤の歌声はかっこよさもありつつ、先ほどよりも少し甘めな感じに。落ちサビのファルセットの使い方の透明感などに彼女らしさも感じさせつつ、伊藤美来Ver.として1曲を届けきった。
歌い終わって「いやー、たのしいー!」とご満悦の本日の主役。「まわりを観て盛り上がってくれてありがとう!好きなことをしていて受け入れてもらえるってうれしい」と感謝の言葉を述べると、「お世話になった曲をもう1曲」との言葉に続けて歌いだしたのはStylipSの「TSU・BA・SA」。イントロでフロアからは、この日いちばんの大歓声!Aメロからダンスもバッチリキメてのパフォーマンスに、フロアは大盛り上がり。本意気のダンスとともにかっこよくも楽しく見せていく。ステップも持ち歌らしくダイナミックなものであり、2サビ明けのダンスタイムも笑顔で実力を発揮して最後はカッコよくフィニッシュ。歓声と拍手は、しばらく鳴り止まなかった。
楽しいイベントもそろそろ終わりの時間。改めて、自身を祝いに集まってくれたファンへ、「落ち込むときも、お手紙とかみんなの言葉を思い出して、強く慣れたのも皆さんのおかげ。今日みたいに時間を作って会いに来てくれて、本当にありがたいです」と感謝の想いを伝えていく伊藤。そして「まだまだやりたいこともかなえたいことも、目標には到達していません。私は歌手だし役者だし、それを全部含めて表現者。たまに『本業は何?』って聞かれることもあるんですけど、私は全部が本業。手を抜かず頑張っていきます!」と22歳の1年に向けて意気を上げると、最後に「22歳の伊藤美来も、よろしくお願いしまーす!」と叫び、ラストナンバー「Dear Honesty」へ。手を振りながら笑顔で歌われていったこの曲は、後奏はファンを巻き込んでの大合唱に。最後に再び新宿FACEを幸せの感情で満たしていった。
歌い終わって「帰りたくないよー」などとこぼしながら客席全体へ向けて手を振り挨拶する伊藤。するとインストで流れていた「恋はMovie」をアンコールのようにそのまま披露!2コーラス目以降はファンをバックにした自撮りも交えながら、フリーダムにステージを展開。それでも最後はバッチリダンスを決め、「もっと会えるように頑張るからね!」と改めて宣言し、バースデーイベントを締めくくったのだった。
このバースデーイベント中でも、フレッシュさはそのままに、パフォーマンス中での愛嬌の魅せ方がどんどん向上しているように思えた伊藤美来。まさに充実期に入る予感でいっぱいだ。「Dear Honesty」の2サビ明けにけんけんぱから変身ポーズを決めた彼女は、ヒーローのようにファンの声を力にしながら、もっともっと素敵な存在へと日々“変身”していくことだろう。
Text By 須永兼次
伊藤美来 Birthday Event2018 ~22歳、そんなに大人ですか?~
2018.10.13@新宿FACE
<イベント内容&SET LIST>
☆トークパート
●伊藤美来 まるっと占い
●22歳、ホントに大人ですか?クイズ
●60秒チャレンジ~リベンジ
☆ライブコーナー
M1.ミライファンファーレ
M2.妄想Realize
M3.TSU・BA・SA
M4.Switch On!
M5.LUCKYSTAR
M6.Dear Honesty
M7.恋はMovie
●リリース情報
「閃きハートビート」
1月16日発売
【DVD付き限定盤】
品番:COZC-1497/8
価格:¥1,800+税
【通常盤】
品番:COCC-17542
価格:¥1,200+税
<CD>
1.閃きハートビート
作詞:林英樹 作曲・編曲:佐藤純一(fhána)
2. TickTack Invitation
作詞:RIRIKO 作曲・編曲:佐藤純一(fhána)
3.閃きハートビート(off vocal ver.)
4. TickTack Invitation(off vocal ver.)
<DVD>
01.「閃きハートビート」Music Video
02.メイキング映像
●作品情報
TVアニメ『上野さんは不器用』
TOKYO MX、BS11、J:COMテレビにて2019年1月より放送開始!
【スタッフ】
原作:tugeneko 「上野さんは不器用」(白泉社「ヤングアニマル」連載)
監督・シリーズ構成:月見里智弘
キャラクターデザイン・作画監督:大和田彩乃
美術監督:猿谷勝己
色彩設計:のぼりはるこ
音響監督:阿部信行
音楽:三澤康広
音楽制作:日本コロムビア
制作協力:ギャザリング
アニメーション制作:レスプリ
【キャスト】
上野:芹澤 優
田中:田中あいみ
山下:影山 灯
田中みずな:大森日雅
田中よもぎ:伊藤美来
タモン:井澤詩織
© tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会
SHARE