INTERVIEW
2018.11.27
今年8月にTVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』EDテーマ「スタートダッシュ」で颯爽とメジャー・デビューを果たしたバンド、スピラ・スピカ。そんな彼らが対バン形式での自主企画イベント“スピラ・スピカ presents 星見ヶ丘”を立ち上げた。注目の第一回ゲストは、彼らが大ファンと公言するfhánaというわけで、今回はスピラ・スピカの3人とfhánaから佐藤純一を加えたスペシャル対談を緊急開催!スピラ・スピカにとってfhánaとはどんな存在なのか、そして佐藤の目にはフレッシュなブライテスト・ホープはどう映るのか?
――いよいよ開催目前となった“スピラ・スピカ presents 星見ヶ丘 vol.1”ですが、まずバンドによる自主企画をやろうと思った経緯を教えてください。
幹葉 元々私たちはスピラ・スピカの前にスノーマンというバンド名で活動していたんです。そのときから“雪見超大陸”とか“雪フェス”とか自分たちの自主企画で自分たちの好きなバンドさんを呼んでイベントをしてまして、スピラ・スピカに改名したあとも新しい名前をつけて、自分たちの好きなアーティストを呼んで自主企画をやりたいなって。
――メジャー・デビュー以前よりやっていた企画をスピラ・スピカ版として再スタートしたと。
幹葉 そうですね。スノーマン時代は5バンドぐらい呼んでいたんですけど、これからはゲストさんをひと組にして2マンの……喧嘩?(笑)。
寺西裕二 対バン対バン(笑)。
幹葉 対バンで熱い戦いを。で、最初に誰に声をかけようってなったときに、fhánaさんに声をかけさせていただきました。
寺西 そこは満場一致で。
ますだ 念願です。
佐藤純一 ありがとうございます……(笑)。
――佐藤さんとしてはfhánaにオファーが来たとき、スピラ・スピカに対してはどんな印象でしたか?
佐藤 まず、お誘いいただいて純粋にうれしかったですね。というのも、彼らはスノーマン時代からfhánaの大阪でのライブを観に来てくれていたんですね。あとリリイベでお渡し会ってやるじゃないですか。そこで「スノーマンっていうバンドです」って自己紹介してきて。
幹葉 コツコツ距離を縮めていたんです、実は(笑)。
佐藤 そこで「聴いてください」ってCDをもらったりして、それで聴いてネットでも調べて、いくつかMVもあがっていたんで観たりしていたんですよ。
――なるほど、メジャー・デビューする以前からfhánaとは交流があったんですね。
幹葉 一方的にですけどね。純粋なファンとして、ちょっとずつ距離を測っていたんです。
――しかしお渡し会でCDを渡す作戦は積極的ですね(笑)。
幹葉 手渡しじゃなくても、プレゼントボックスに音源を入れたりもしてました。
ますだ 無理やりですね(笑)。
佐藤 でもそのときに聴かせていただいた曲がすごくよかったんですよ。今の僕が作ろうと思っても作れないなっていうフレッシュな、弾けるメロディだったんですよ。「パーン!」っていう(笑)。
――パーンですか!
佐藤 パーンっていう感じのメロディに、パーンって感じの幹葉のボーカルが乗っていて、これはまあ、おそらく近々動きがあるバンドなのかなって、そういうふうに思っていたんですね。
寺西 ありがとうございます!
佐藤 それでスピラ・スピカになったあとのライブも観に行かせていただいて。
幹葉 そうなんですよ、来てくれたんですよ……!
佐藤 「なるほど、これはいいバンドだな、対バンを受けるしかない……!」という(笑)。
――スピラ・スピカが元々fhánaのファンだったというきっかけから今回のイベントが実現したわけですが、3人はfhánaの音楽に最初に触れたのはいつでしたか?
幹葉 いちばん最初にfhánaさんのライブを観させていただいたのは3人一緒だったんですよ。2014年の“ランティス祭り”にみんなで遊びに行って。
寺西 万博記念公園でやったやつですよね。
幹葉 そのとき3人とも『ラブライブ!』が好きで、Printemps目当てで行っていたんです。
寺西 3人とも好きな音楽が似ていたんですよね。で、僕とますだはその前からfhánaさんのことは気になっていて。
幹葉 そこで初めてfhánaを観たときに……いきなり外見の話ですみません、towanaさんを見て、「なんだこの妖精みたいな人は!」ってかわいさに衝撃を受けて(笑)。
――まずは外見からと。
幹葉 そのときからバンド活動はしていたんですけど、私たちの周りにいるバンドマンや女性ボーカリストのなかにはまったくいない方で。手の動きから歌まで「なんじゃこりゃ!」って感動して、視覚的にも聴覚的にもすごく印象に残ったんです。
佐藤 ほお〜……視覚と聴覚。
幹葉 そうなんですよ(笑)。そこで観た「いつかの、いくつかのきみとのせかい」(TVアニメ『僕らはみんな河合荘』OPテーマ)が印象に残って帰ってすぐ調べて、「曲がむっちゃいいやん!」と。私はそこからどっぷりハマっていったという感じです。
寺西 ハマる速度がすごかったもんな(笑)。僕はアニメから入っていったというか。アニメがすっごい好きなんですよ。
――プロフィールにも書いてあるとおり(笑)。
寺西 はい(笑)。好きな曲はいっぱいあるんですけど、いちばん好きなのは「コメットルシファー 〜The Seed and the Sower〜」で。
佐藤 おおっ、珍しい!
寺西 珍しいんですか!?(笑)。いちばん好きなんですよ! そもそもメロディラインがすごく好きで。最初に聴いたのは「divine intervention」でそこからずっと聴いてはいたんですけど、「コメットルシファー」でドンと。
――寺西さんもスピラ・スピカの曲を作っているだけに、目線はメロディに行くんですね。
寺西 そうですね……佐藤さんもそういう目で見ていました(笑)。
ますだ 僕も一緒でアニメから入りました。幹葉と一緒で「いつかの、いくつかのきみとのせかい」で、曲がもうどん刺さりやって。
佐藤 どん刺さり……(笑)。
――“ランティス祭り”に行ったことで、幹葉さんもファンになったということで、これもまた運命的ですね。
幹葉 それからはたくさんイベントに行きました。天王寺のあべのキューズモールの握手会も行きました。これはひとりで行ったんですけど。あと、くずはモールも行きました。
佐藤 なんとなく覚えていますね。あとほかのバンドのボーカルの子もいたかな?
幹葉 そうですそうです。あとはumeda AKASOのライブ(2016年)も行って、そこで佐藤さんはむっちゃ551の豚まんの話をしてましたよ、MCで(笑)。
――わははは、fhánaの関西圏での行動を監視されているじゃないですか!(笑)。
佐藤 やばいですねえ、攻略されてしまう(笑)。
幹葉 私たちからしたら最初はただのファンだったので、こうやって対談させていただいてるのもそうですし、対バンできることも、ラジオにコメントいただいたことも、一個一個が夢かなって思うぐらいで。たくさんある夢がこの“星見ヶ丘”でかなってしまった、大変!(次ページへ続く)
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