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INTERVIEW

2018.10.27

MICHI、アニメ『あかねさす少女』と共に新境地へ!5thシングル「ソラネタリウム」インタビュー

MICHI、アニメ『あかねさす少女』と共に新境地へ!5thシングル「ソラネタリウム」インタビュー

2015年に「Cry for the Truth」でデビューしたMICHIが、新境地へと到達した。5thシングルの表題曲となるTVアニメ『あかねさす少女』OPテーマ「ソラネタリウム」は、これまでのアッパーな雰囲気とは正反対の神秘さを感じさせるロックバラード。そのカップリングとなる「444~four forty-four~」では、さらにディープなサウンドに乗せて抽象的なワードをただ紡いでいく。「アニソンらしさを捨てる」という挑戦を行った彼女に、あらたな一面を照らす2曲を語ってもらった。

――今回の2曲は2017年4月に発売した「I4U」以来、1年半ぶりの新曲となります。久々のリリースにあたっての感想は?

MICHI たしかに久々のリリースですが、私としてはそんなに経ったという実感はなくて、あっという間でした。20歳を過ぎてから時間が経つのが早すぎて(笑)。

――MICHIさんは活力に溢れているイメージなので、意外です。久々の1枚が、これまでとまったく異なる路線となりましたが、どんな心持ちで臨みましたか?

MICHI あらたな挑戦となりました。この曲がOPテーマになっているTVアニメ『あかねさす少女』のシナリオを事前に読ませてもらった段階では「主題歌は元気な曲かな」と思っていたので、神秘的な雰囲気なロックバラードが届いて驚きました。

――しかも、1曲目がバラードだから2曲目はアッパーな曲かなと思ったら、さらにディープなもので。

MICHI そう、「そこに転ぶ?」みたいな(笑)。どちらもギターを使っておらず、コードに支配されてない、気持ちよく海の中で浮かぶような曲で。いい意味で期待を裏切る1枚になったと思います。

――それぞれの曲について伺います。まず「ソラネタリウム」というタイトルの意味は?

MICHI これは私の解釈ですが、『あかねさす少女』は女の子たちがいろんなパラレルワールドに行くんですよ。その世界ごとに夕焼けや青空など、空が違っていて。その空(ソラ)とプラネタリウムを合わせた造語だと思っています。

――曲を一聴して「アニソンじゃないみたい!」という感想だったそうですね。

MICHI メロディが洋楽っぽいのが印象に残りました。しかもこの曲調でオープニングというのが驚き。エンディングだとか『ひぐらしのなく頃に』みたいなホラーアニメならまだわかるんですけど(笑)。

――『あかねさす少女』は結構明るい雰囲気だからギャップを感じます。

MICHI ファンの方にも「曲とアニメが一致してない」と言われるんですけど、これからですから!声優さんも口を揃えて言っていますが、話が進むごとにどんどんと面白くなって行って、終盤はすごい事になりますし、次第に「ソラネタリウム」、そして「444~four forty-four~」が作品とマッチしていって「なるほど」と思ってもらえるはずです。

――アニメの終盤を楽しむためにも聴き込んだほうがよさそうですね。また「(『あかねさす少女』の)ラジ研のみんなと私は、同じモノと戦っているんだ」とのメッセージも拝見しました。具体的にはどういった点で共感されたのでしょうか?

MICHI ラジ研の少女たちはパラレルワールドに行くことで、それまで目を背けていた問題を解決して成長していきます。私も曲を聴いた段階で「これまでのMICHIではダメ、王道のアニソンを歌うつもりではダメだ」という思いが強かったんです。そこがリンクしていたので、歌詞は見たときに「これは『あかねさす少女』の話ではなく私の話だ」と思えました。「ここにいる私よ 私を越えてゆけ」という部分はまさにそうですね。

――アニメはどのように観られていますか?個人的には、3話で奈々ちゃんが結婚を断る理由とか、ところどころ抜け感があってかなり好きです。

MICHI 「何だそりゃ」って感じでいいですよね(笑)。これから各キャラクターにスポットが当たっていきますけど、私はみあちゃんが大好きなので彼女の話はぜひ観てほしいです。あと変身が『プリキュア』シリーズみたいで、男性も楽しいけど女性も楽しめる作品だと思います。

――和島あみさんが歌うエンディングの「壊れかけのRadio」も、単なるカバー以上の意味があっていいですよね。

MICHI カバーの話を聞いてどんなふうになるのか気になっていましたけど、わじー(和島あみ)がしっかりとカバーしていて「さすがだな」と。アニメ本編の最後のシーンにかけて流れ始めるのもエモいですよね。

――話を「ソラネタリウム」に戻しまして、レコーディング時に印象的だったことは?

MICHI 私、レコーディング前はその曲だけをずっと聴いて結構追い込んで、その集中した状態のままブースに入って歌うという流れだったんです。でも今回はスタジオに入ったらプロデューサーの磯山 敦さんに呼ばれて。歌入れの前に洋楽を聴かせてくれたんです。

――どんな曲だったんですか?

MICHI 女性がアコースティックギターで弾き語るしっとりとしたカントリーでした。「ソラネタリウム」とは全然曲調が違うんですけど、それで肩の荷が下りたというか。磯山さんは「技術面はどうでもいい、相手に伝えたいことを全力で歌えばいい」「歌うことってそんなに考える必要はない」とおっしゃっていて。それで歌ってみたら、技術的な問題もポンと乗り越えられちゃいました。「ソラネタリウム」のサビってこれまでの曲でもいちばん高いんですけど……歌って本当にメンタル次第なんですね。

――これまでのキャリアで得てきたものとは異なる観点を得られたという感覚でしょうか。

MICHI そうかもしれません。たとえばライブに関して言うと、デビューして1、2年の頃は「誰よりも上手く歌いたい」「誰よりも楽しませてやる」みたいなことばかり考えていました。でも今はそれより「ステージ上でたとえ歌詞を間違えてしまっても、感情をみんなにぶつけて、みんなからもぶつけてもらって一緒に楽しむのがいちばん」と心から理解できて。今回のレコーデイングで今までの自分から、ひとつ抜けだすことが出来たのかな、と思います。

――ではその助言もあってレコーディングは順調だったと。

MICHI 「ソラネタリウム」はすんなりと進みましたけど、カップリングの「444~four forty-four~」がとにかく大変でした。歌詞をもらってから何度も読んで歌って理解を深めていったんですけど、なかなか核心に辿り着けず。レコーディング当日まで悩んでも結局わからなくて、スタジオに入ってすぐ磯山さんと作詞された稲葉エミさんに「どういうことなんですか?」って聞いたんです。すると「それでいいんだよ、僕がやりたかったのはそういうこと。これは人に伝えようとしている曲じゃなから」と言われて、「なるほど」と。だから鏡を見ながらつぶやくというか、ベッドで横になりながら口ずさむような感じで、もうひとりの自分に向けて歌いました。

――MICHIさんはかなり感情を込めて歌うタイプだと思うので、難しかったのでは?

MICHI レコーディング中もよく「感情が入ってるよ」と指摘されました。だから歌唱時も棒立ちで無表情、でも2番の2コーラス目は少しほっこりしながら歌って。あまり感情を込めないからこそ、ライブではそういった小さな変化を感じてもらえればうれしいです……でもやっぱりDメロとか感情込めちゃうな(笑)。とにかく難しかったです。

――タイトルにある「444」というのは『あかねさす少女』で重要な要素である4時44分を意味しているのはわかるのですが、それ以上は歌詞が少なく、抽象的な言葉が並んで難解ですね。

MICHI 例えば“私は 違う”という部分の「私って何? 違うってどう違うの?」と私もパニックになりました。しかも“宇宙の始まり”“人類の起源”とか大きすぎる規模の言葉も出てくるし。でも磯山さんたちに言われたとおり、自分が素直に感じたものを歌ったがこの「444~four forty-four~」です。アニメを観ていたら見えてくるものもあると思いますし、皆さんもぜひこの曲を聴いて自分なりの正解を探してみてほしいです。

――聴き応えがある1曲ですね。MICHIさんは前作までElements Gardenによるプロデュースを受けていましたが、今回は『けいおん!』の音楽などを手がけた磯山 敦さんによるプロデュースです。何か違いはありましたか?

MICHI 曲が曲なので苦労はありましたが、それ以外はとにかくフレンドリーで温かい現場でした。「ソラネタリウム」のレコーディング時はまだ少し緊張していましたけど、「444~four forty-four~」のときはもう親戚のおじさんの家に遊びに行くくらいの感覚(笑)。もちろん締めるときは締めますが、休憩中とかは磯山さんがバイクに乗っているときに虫を食べちゃった話を聞いたりして。だからリラックスできる雰囲気作りのおかげで、本当に楽しみながらレコーデイングできました!。

――最後にビジュアル面について伺いますが、アーティスト写真もMVもこれまでと印象がまったく異なりますね。

MICHI そうなんですよ、見てください、MICHIが座ってますよ!(笑)。アニメ作品やアニソンっぽさより、今回は曲の世界観に寄り添うというコンセプトでした。最近はスカートも履かなくなってきたので、そういう意味でも冒険でしたね。MVも「白く飛ばして肌をきれいに見せよう」とかそんな加工は忘れて、「ありのままの自分がいちばん」というのを押し出したくて。そのままのリアルな私を感じてもらえれば。

――Aメロからのシリアスな雰囲気やサビの開放的な海岸で歌っている感じも合わせて、アニソンアーティストっぽくないですよね。

MICHI 今回は「アニソンらしさは捨てよう」と思って。MVは4分44秒あるので、ぜひフルで観てほしいです。

――この1枚はMICHIさんにとってターニングポイントになりそうですね。

MICHI シングルを出すたびに毎回ターニングポイントだとは思っていますが、今回はまた新しいトライを通じて大きく成長できたと思いますし、これからもいろいろと挑戦していきたいです。

Interview & Text By はるのおと


●リリース情報
テレビアニメ『あかねさす少女』OPテーマ
「「ソラネタリウム」
10月24日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】

品番:QWCE-00692
価格:¥1,667+税

【通常盤(CD)】

品番:QWCE-00693
価格:¥1,250+税

<CD>
M1.ソラネタリウム(テレビアニメ『あかねさす少女』OPテーマ)
作詞:稲葉エミ/作曲・編曲:小森茂生/音楽プロデューサー:磯山敦
M2.444~four forty-four~
作詞:稲葉エミ/作曲・編曲:小森茂生/音楽プロデューサー:磯山敦
M3.ソラネタリウム (Instrumental)
M4.444~four forty-four~ (Instrumental)

<DVD>
・ソラネタリウム(MV)
・ソラネタリウム(MV MAKING CLIP)

<封入特典> *初回限定盤・通常盤共通
ゲームプロジェクト『あかねさす少女』高レアリティキャラ達の断片(フラグメント)が貰えるシリアルコード封入!(有効期限:2019年10月23日迄)
・1人1コードのみ使用可能です。
・複数購入いただいても同種のコードは1コードしか使えません。

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