立花理香1stワンマンライブオフィシャルレポート到着！

9月2日、TSUTAYA O-EASTにて声優・立花理香が1stワンマンライブ“立花理香 1st LIVE～LIFE! LIVE! Flora!～”を開催。今年2月にソロアーティストとしてデビューを果たした彼女が、8月29日にリリースしたばかりの2nd Mini Album『LIFE』を引っさげて行った初のワンマンライブでは、軽快かつ美しいパフォーマンスに加えて楽曲に応じて色を変える多彩な歌声表現などで、持ち歌12曲すべてを披露しファンを楽しませてくれた。

開演時間を迎えると、場内は一旦暗転。鳥のさえずりに目覚まし、立花のあくびの声に続いてOP SEが流れ、『LIFE』の1曲目「Brand New」のイントロ中に立花が登場。歌声を甘いベクトルに振った明るいポップナンバーで、アルバム同様ライブでも“1日”を表現するかのようにステージをスタートさせると、そこに続けたのはさらにポップなデジタルチューン「marguerite」。ここでもカウントに合わせたメリハリあるダンスも交えつつ、よりキュートに楽曲を届けていく。

曲明けのMCでは、念願の“1stライブ”の実現に飛び跳ねて喜ぶ立花。そして『LIFE』について「表と裏がある」と触れ、早速「Brand New」のサビの歌詞のフレーズについてなどの“裏話”を披露していた。

MC後には今度は同じくデジタルテイストではありながらも、方向性をガラリと変えてシリアスなロックチューン「Flaming Rose」を披露。赤に染まるフロアを前に、少々オトナっぽさを増したパフォーマンスを見せると、「KOTO-DAMA」ではその歌声に芯の強さが加わる。さらに、そこに情熱が上乗せされたのが「赤いアネモネ」。切なさをぐっと感じさせる歌声が、フロアで聴くファンの心をとらえていた。

そして自らが飼うハムスター・きなこちゃんを例に出し「皆さんにとっての愛しい人への曲になったら」と語り、自ら歌詞を手掛けたナンバー「flowery night」を優しく温かく歌唱。もう1曲続けた切ないバラード「gradation」も含めて、しっとりと聴き心地のよい歌声を場内へと響かせていった。

ここで立花は一旦降壇。『LIFE』のリード曲「Shining Memory」のMV撮影のオフショット映像が流れると、その「Shining Memory」のイントロ中に、衣装チェンジした立花が登場して後半戦スタート。「gradation」からのストーリーを感じさせる構成で、再び強く明るくステージに立つ。さらにMCを挟んで、1stアルバム『Flora』のリード曲「REALISTIC」へ。デジタル感は引き継ぎつつさらに強さを増した歌声を、華麗なダンスとともに観客に届ける。そんな彼女のデビューにおいて鍵になった曲に続けたのは、もう1曲の作詞に挑戦した曲「TUNE UP」。ファンのコールやクラップが高らかに響いたこの曲では、立花自身もフロアへマイクを向けたり笑顔で跳ねたりと終始元気いっぱいに楽しそうな様子を見せ、ライブ終盤へ向けてO-EASTの空気はどんどん高まっていく。

その盛り上がりを受けて、立花は「汗を拭くのにちょうどいい」とタオルを取り出すと、それを前フリに念願のタオルソング「MY SWEET UNIVERSE」の披露へ。スチールパンの音色がトロピカルさを感じさせる軽快なナンバーに乗せて、立花が冒頭のフレーズを歌いきったところからフロアにタオルが回る回る。それを目にしながら歌う立花の歌声もその楽しさに引っ張られてか、晴れ空のように明るいものになっていた。そして最後は、「Say Goodbye」を披露。直前までの賑やかな盛り上がりとは対照的に、ボーカルの美しさや表現を聴かせる曲で本編を締めくくる。

直後に会場にはファンからの「アンコール！」の声が響く。するとほどなく、「『TUNE UP』の真実」と題された映像が上映。「“TUNE UP”＝ツナ」と表示されると、フロアからは歓声と笑いが上がる。そしてステージには、寿司職人風の法被を着用した立花が「TUNE UP」のイントロとともに登場。「マグロは英語で？（立花）」「ツナー！（観客）」のコール・アンド・レスポンスから、映像や実際の歌唱で歌詞に仕込んだ寿司絡みの裏ネタも同時進行的に明かしつつ、再度「TUNE UP」を披露。1回目以上に、サビの「TUNE UP」でのコールやジャンプの大きさは増していた。

その反応を受け「ごちそうさまでーす♪」としたり顔の立花は、さらに2019年2月16日にZepp DiverCity(Tokyo)での2ndワンマンライブの開催を発表。もう一度ファンを驚かせる。その2ndワンマンに向けてのさらなる成長を誓ったところで、ラストナンバーとして再度「Shining Memory」を披露。ラスト1曲までダンスパフォーマンスは美しく、それでいて笑顔で披露していく。時折フロアに手を振りつつ、楽曲の中でも限界を決めずにまだまだ先へと進む意志も示していた。曲明けにはファンをバックに記念撮影も行い、またひとつ輝ける思い出を作っていった立花。最後の挨拶後にはフロアに向けて愛と感謝をいっぱいに込めた投げキッスをおくり、充実感満載の初ワンマンのステージをあとにしたのだった。

Text by 須永兼次　Photo by 中原幸

立花理香 1st LIVE ～LIFE! LIVE! Flora!～
2018.09.02＠TSUTAYA O-EAST
【SET LIST】
M1.Brand New
M2.marguerite
M3.Flaming Rose
M4.KOTO-DAMA
M5.赤いアネモネ
M6.flowery night
M7.gradation
M8.Shining Memory
M9.REALISTIC
M10.TUNE UP
M11.MY SWEET UNIVERSE
M12.Say Goodbye
EN1.TUNE UP
EN2.Shining Memory