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INTERVIEW

2018.08.27

それぞれの“理解者”像をディープに聞く――22/7、3rdシングル「理解者」ロングインタビュー

あなたにとっての“理解者”とは

――先ほどから皆さん、ご自身の“理解者”ということを考えられたというお話が出てきました。メンバー以外で、あなたにとっての“理解者”とは、どんな存在・どんな関係性の方だと思いますか?

白沢 私は学校の友達です。ずっと一緒に行動してくれている子で、その子がすごく私の“理解者”だなと思っています。私がこの22/7のオーディションを受けようって決めて、それを相談したのもその子だけだったんです。私のことをすごく考えてくれたり、ダメな部分はダメってはっきり言ってくれて、こんなにも私のことを理解してくれる人はいないんじゃないかってくらい、私の“理解者”です。

天城 私の“理解者”は、先ほどお話した、かつて冷たくしてしまっていた子です。彼女は私が日本に来て初めてできた友達でした。違う国で育った人って、よく「自分の居場所がない」と言うんです。人種的には同じだけど育った文化とかニュアンスが違うから、どことも馴染めなくて……。変なところで自分に自信がないので、それでその子とも仲良くなるのが怖くて、こんなに自分のことを好きって言ってくれているのに、「そんなはずない」って、ずっと冷たくしていたんです。彼女も、冷たくされてるのは気づいていたんですね。でも、「サリーの本当の性格はそうじゃないのはわかっているから、だからもっと仲良くなってお互いを親友って言える日がくるといいな」って言ってくれて……。私、日本語があまり上手じゃなくて、22/7の前にもいっぱいオーディションに落ちて、諦めて帰ろうかなと思ってその子に相談したら、「サリーが声優にならなかったら誰がなるの」って、私のために泣きながら言ってくれたんです。だから、この子以上に私のこと知っている人はいないなと思いました。

倉岡 私の“理解者”は、おばあちゃんなんですけど……、親友がいないというわけではないんですよ?

一同 (笑)。

倉岡 私は両親が働いていたので、小さい頃からおばあちゃんの家に行っていて、なのでおばあちゃんっ子なんです。両親と些細なことで喧嘩しても、そういうときはおばあちゃんがいつも寄り添ってくれて、関係を取り持ってくれたり、おばあちゃんにだけ相談できるようなことも受け入れてくれて、悪いところは悪いと言ってくれるんです。声優になりたいと言ったときは反対されたんですけど、受かったときは認めてくれました。そんなおばあちゃんが私の“理解者”です。

海乃 私の“理解者”は、2歳のときからずっと一緒の女の子の幼馴染です。小学生の頃に一旦、仲が悪くなってからの今の関係で、もう、家族みたいな存在。趣味も言動もまったく違うし、お互いLINEも全然しないけど、夏休みとかには絶対に会うし、家族にも言わないような悩みを相談したり、嫌われそうなことでも受け入れてくれるし、私が迷っていることには厳し目に言ってくれるし、私も言うし。もう、嫌い好きとかではなく、家族よりも理解してくれる存在の“理解者”です。

海乃るり(戸田ジュン 役)

帆風 私の“理解者”は、私がちゃんと声優を目指すきっかけをくれた親友です。たぶん、今私がここにいるのも、あのときに彼女が「ちゃんと声優目指さない?」と言ってくれたおかげです。その子が同じ夢を持っていると打ち明けてくれて、それから私も本気で演技の学校に通って目指し始めたんです。演技とか自分の夢のこととかって、恥ずかしくてなかなか本音のところまでしゃべれないことがあるんですけど、その子には全部話せるし理解してくれますし、すごく支えてくれています。私が22/7に決まったときも、「私も負けないように頑張るね」って言ってくれて、良い意味でライバルみたいな関係です。

宮瀬 私は特定の誰かということではなく、「“理解者”っていうのはどういう存在なんだろう」と考えました。人って、少なからず闇を持っていて、それを隠してることに何かを言う人ではなくて、それがあるとわかったうれで一緒に前を向いてくれる人が“理解者”なんじゃないかなって。なんか、考えると難しいんですけど、“理解者”って、みんなに一人ずついればいいことだと思うけど、それがいない人とかもいるかもしれないから、私自身も誰かの“理解者”になりたいし、ちゃんと闇もわかってあげて、進みたい方向に応援していける人に、私自身もなりたいなと思います。

花川 私、人に頼ることがなかなかできなくて、全部自分の中で解決してしまう癖が昔からあって、今もその癖が治ってなくて、みんな“理解者”っているんだなって。自分が変わらなかったら“理解者“なんて見つからないんじゃなかなって、ちょっと悲しくなっちゃいました……。今、“理解者”いないんですけど、いつかできたらいいなって思います。

――自分が誰かの理解者にも。

花川 はい。私にもいつかその役割ができたら幸せだなって思います。

――ありがとうございます。

西條 私は、“理解者”を聞かれたときは「壁」って言ってたんです。それはひとりでいたいときに壁際に寄る癖があるので、それを言っただけなんですけど。逆に、こんなこと言っていいのかわからないんですけど、特に“理解者”はいなくてもいいかなと今のところは思っていて。私個人としては家族を含めて、相手の思っていることは100%はわからなくて、“背中向けたのが 唯一の理解者”って歌っている、その程よい距離感が好きでそれを大事にしたいなと思っています。“理解者”って作るとか、なろうとしてなるものでもないなと思っていて、MVでも、このタイトルだからといってキャラクター同士が仲良くしている場面を映しているわけではなくて、結構バラバラの方向を向いていたりするんですけど、最後には手を繋いでいたりして。うわべでの仲の良さではなくて、本当の意味での意思の繋がりがすごい表れてるなと思うんです。

西條和(滝川みう 役)

白沢 最後の最後にハッと気づく場面。キャラクターがほんとにそういうふうに感じているなと思います。MVで言うと、渋谷が舞台のMVはほかのアーティストさんでも観たことはあるのですが、今回のMVでキャラクターたちが現実にやってきた感じがしました。それらを含めてキャラクターとともに歩んでいる感じがします。

――皆さんもMVをご覧になっての感想を教えていただけますか?

帆風 私も渋谷だということに驚きました。モーションキャプチャーで踊っているときは完成形をまったく知らない状態だったんです。そのシチュエーションに驚いたのがひとつと、今回は表情も繊細で、キャラクターにより人間味を感じられるようになったので、そこに注目して観ていただきたいなと思います。

倉岡 私も表情が好きで、今まで真面目な表情をしていたことはあったんですけど、そこにプラスして儚さみたいなものが出て、キャラクターとしてもかわいさプラス綺麗さが入った感じがします。ダンスのモーションキャプチャーをしたときは、ただただ綺麗に踊ることだけを考えていただけだったので、完成したMVを観ると、この表情が付くことでよりエモーショナルになるんだなと思いました。ライブではキャラクターと同じ表情で歌おうと思っているので、そこに注目してください。

海乃 キャラクターとしてバラエティ番組に出たり、藤間桜ちゃんがやっているバーチャルYouTuberとか、最近笑う表情をよく見て、かわいいなと思うことがすごく多いんです。その流れでこのMVを観ると、このキャラクターたちはちゃんとアイドルをしているなとすごく実感します。自分としても違う一面が見えて、ちょっと親バカな感じで観ていました(笑)。

宮瀬 MVを観たときに、私たちのグループならではだなと思いました。現実として渋谷のスクランブル交差点で一斉に踊るっていうのは難しいんですけど、それがアニメーションならできるので。それに「聖地巡り」もできますし(笑)。いつか私たちも渋谷で実現できたら、なんて思ったりして(笑)。

花川 渋谷って、私個人的には若者がワイワイ遊んでるイメージで楽し気な雰囲気を感じていたんですけど(笑)。そこにこの「理解者」が流れることで、メッセージ性がより際立つなと思いました。

天城 あとは、MVでのダンスとライブでのダンスが変わってるので、お客さんはMVを観たうえでライブを見ていただけると違いを楽しんでいただけるのではないかと思います。

 

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