イケメン役者育成ゲームである「A3!」において、プレイヤーは誰もがみんな、キャラクターたちにとって大切な“監督”。そんな監督たちが集結した武蔵野の森総合スポーツプラザのメインアリーナではキャラクターソングがBGMとして流れ、その曲を歌うキャラクターのカラーがペンライトの光となってフロアに燈る。全国41ヵ所のライブビューイング会場で開演を待つ監督たちも、同じ気持ちでステージを見つめていたことだろう。大きな浮輪やヤシの木、水風船が存在感を放つトロピカルな雰囲気いっぱいのステージセットが、これから始まる“お祭り”を、今か今かと待ちわびる監督たちの想いの熱で揺れていた。
そんな夏真っ盛りの雰囲気たっぷりの会場に「春夏秋冬☆Blooming!」が鳴り響く。湧き上がる大歓声。そして登場したのは佐久間咲也役の酒井広大、碓氷真澄役・白井悠介、皆木綴役・西山宏太朗、茅ヶ崎至役・浅沼晋太郎、シトロン役・五十嵐雅、第二部から登場の春組新メンバー、卯木千景役・羽多野渉の春組6人。姿を見せるや、一瞬にして華やぎの空気を放つ。
続いて「Blooming FESTIVAL」(以下ブルフェス)初登場となる皇天馬役の江口拓也を筆頭に、瑠璃川幸役・土岐隼一、向坂椋役の山谷祥生、斑鳩三角役・廣瀬大介、三好一成役の小澤廉、新メンバーである兵頭九門役の畠中祐が現れて、ビタミンカラーな夏組の色がステージに加わる。続いて、摂津万里役の沢城千春を先頭に兵頭十座役の武内駿輔、七尾太一役の濱健人、伏見臣役・熊谷健太郎、古市左京役の帆世雄一というコワモテな男たちを演じる秋組メンバーたち。
そして最後は、月岡紬役の田丸篤志、高遠丞役・佐藤拓也、御影密役の寺島惇太に新メンバーのガイを演じる日野聡で登壇するなり大人の雰囲気を発揮する冬組。これで今日の出演者全員が揃い、会場に舞台の幕開けを告げるブザーが鳴った。
まずは臣が口火を切り、2度目のブルフェスの実行委員たちが場を仕切っての企画会議がスタート。今回の実行委員は春組からは真澄、夏組からは椋、秋組の臣、冬組は密という組み合わせ。各組のメンバーたちも加わって、あれやこれやと企画があがり、会議は盛り上がるがされど進まず。「監督への感謝を伝える」というのがテーマのブルフェス。
全員参加となった春組と夏組はこのあとのイベントを楽しみにしている様子。「あーちゃんも参加出来たらよかったよね」と、この場にいない秋組の新メンバー・泉田莇(小西成弥)へと想いを馳せる太一と莇と仲良しな九門。すると「(莇の学校の用事が)終わりの時間次第で間に合うかもしれないらしいが……」と言う左京の言葉に太一や九門のみならず会場の監督からも歓声があがる。
冬組は昔のお得意様との約束があって参加できない雪白東(柿原徹也)と、詩の朗読会を催しているために不参加となってしまった有栖川誉(豊永利行)のふたりのメンバーが欠けるも参加メンバーで監督を楽しませるぞ、と気合を入れる。こうして話し合いは続き、前回のブルフェスでは不参加を詫びる東が用意した優勝商品の焼き肉券を賭けて精一杯ゲームに勤しんだ彼ら。今回も前回に同じく東が用意した優勝賞品の寿司の食事券を賭けてのゲーム大会を開催することに。さらに再演を予定している公演に向けて夏合宿をするという内容が決まり、メンバーたちは準備へと向かう。
企画会議も終わると、MCのオーイシマサヨシ氏が登場。オーイシに促され、メンバーが全員一言ずつ挨拶をしていくと、ここで沢城が「莇が間に合いました!」と呼び込んで、小西が登場。会場は大きな歓声に包まれる。左京役帆世の隣に並ぶ小西の様子に監督はみんな笑顔に。秋組も全員揃ったところで、まずは最初のコーナー。「監督アンケートトーク!」。事前に監督たちから集められた質問に、メンバーは手にしたボタンを押して答えるという内容。キャラクターの個性のみならず、演じるキャストの個性も溢れる解答の数々。
続いたのはゲームコーナー。「巨大ビーチボールころがし!」ではフロアの監督たちも手伝っての熱いバトル、さらに「Aつりー!(釣りゲーム)」に「シルエット演技クイズバトル!」と組別で争われたゲームコーナーでは得点を重ねながら食事券へと近づいていく彼らの気迫と、それぞれの組の仲良しぶりを味わえる時間になり、客席からの歓声と笑い声が途切れることはなかった。そのゲームで賞品であるお食事券を手にしたのは秋組。6人の結束力の強さを感じさせたのだった。
後半へと向かう前に届けられたのは、今回のブルフェスに参加できなかった誉こと豊永からのビデオメッセージ。第一声から誉そのものな口調と言葉に監督はここでも笑顔を咲かせる。そんな豊永のメッセージに続いて幕を開けたのは各組の第三回公演の名場面朗読だ。最初に登場したのは春組。羽多野をナレーションに、綴主演の「ぜんまい仕掛けのココロ」だ。シトロン演じるホムンクルスのSと彼を作ったルークの切なくも温かな友情物語に監督たちからすすり泣きが漏れる。続いて夏組第三回公演は憑依型役者の三角主演の「抜錨!スカイ海賊団」が開幕。畠中祐のエモーショナル(!?)なナレーションと共に熱を帯びる冒険活劇。スカイ船長と海賊団の冒険譚のパワフルな芝居に監督も胸を熱くした。
秋組は左京が主演の任侠モノ「任侠伝・流れ者銀二」。銀二の流れ着いた龍田組では親分が何者かに殺される。ヤクザ同士の勢力争いの渦に巻き込まれた銀二の道を、迫力のアクションと人間味溢れる物語で魅せた。ラストは冬組の「真夜中の住人」だ。東を主演に準主演の丞と共に描いたのは吸血鬼と人間の友情と悲しい別れ。行き倒れになっていた男・玲央を家へと迎え入れた浩太。静かに築かれていく友情。吸血鬼である玲央に迫るヴァンパイアキラー。緊迫した状況に玲央が選んだ道とは。幕が下りるたびに大きな拍手が湧く。朗読でありながらも、ゲーム内で観たあの公演をしかと目に焼き付けるような感覚。そうか。ここはMANKAI劇場なのだと気づく。もちろんライブビューイング会場もやはりそれぞれの場所がMANKAI劇場だ。そんなMANKAI劇場での彼らの渾身の“再演”を堪能させる時間となった。
朗読を終えたステージでは、「A3!」の最新情報が発表に。実力派クリエイターたちが、それぞれのカラーでMANKAIカンパニーと向き合い、楽曲を制作していく「A3!」。いよいよ名曲揃いのこのコンテンツがライブを開催すると発表されるや、会場の屋根を突き破ってしまいそうなほどの大歓声。ついに、ついに!あの楽曲を目の前で、ライブで聴くことができる!歓喜の声はしばらく落ち着かなかったほどの大ニュースの発表となった。そんな喜び色に染まった会場に最後に響いたのはステージの23名と、フロアの、そして全国映画館の監督全員での「春夏秋冬☆Blooming!」の大合唱だ。作詞作曲を担ったオーイシも一緒になって、会場一体となって歌い上げられるポップチューン。彼らの満開ロードはまだまだ続く。そんな熱い想いも宿る最高の夜を彩り、二回目となるブルフェスは幕を閉じたのだった。
Text By えびさわなち
●ライブ情報
“A3! BLOOMING LIVE 2019”実施決定!
2019年2月3日(日) 幕張メッセ国際展示場 9~11ホール
2019年2月17日(日) 神戸ワールド記念ホール
※10月3日、11月7日発売の「VIVID EP」シリーズにチケット優先販売申込券封入!
※1枚につきいずれかの公演に2枚まで応募可能
●リリース情報
『VIVID EP』シリーズ
A3! VIVID SPRING EP
10月3日発売
品番:PCCG-1711 価格:¥2,000+税
A3! VIVID SUMMER EP
10月3日発売
品番:PCCG-1712 価格:¥2,000+税
A3! VIVID AUTUMN EP
11月7日発売
品番:PCCG-1713 価格:¥2,000+税
A3! VIVID WINTER EP
11月7日発売
品番:PCCG-1714 価格:¥2,000+税
・各組新ユニットテーマ曲/第四回公演曲/第五回公演曲/新メンバーキャラクターソングとインストを収録!
・キャラクターデザイン冨士原良描き下ろしジャケット
<期間限定特典>
・限定イラストSRカードプレゼントコード(3人のうちいずれか1人を選択)
・「A3! BLOOMING LIVE 2019」チケット優先販売申込券
©Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved.
SHARE