「ドラマ×アクション×RPG」で話題のアプリゲーム「消滅都市2」に登場するアイドルユニットSPR5(シュプリームファイブ)。彼女たちが、スマホから飛び出し、8月17日にシングル「インコンプリートノーツ」でリアルアイドルデビューを果たす。ここでは、ホムラ役・社本 悠、ナミ役・岩井映美里、ハルカ役・直田姫奈、レナ役・大西亜玖璃、ユア役・園山ひかりの5人に、アプリゲーム「消滅都市2」の魅力やシングル「インコンプリートノーツ」について話を聞いた。
――まずは、それぞれの役柄とSPR5(シュプリームファイブ)内での役割から教えてください。
園山ひかり ユア役の園山ひかりです。ユアはですね、ちっちゃくてかわいい、しかも、他人の嘘を見破る天才な子。普段は飄々としていたり、腹黒い面もありますが、実は人や周りのことをよく見て行動できるキャラクターです。。
――ユアと自分を比べたとき、共通する面もありました?
園山 みんなからは「まんまだね」と言われるんですけど、それって私も腹黒いってことですよね? 私としては、不本意なんですよ(笑)。自分と共通ではなく憧れとして、私もユアのように、みんなを冷静に見据えて発言や行動へ反映できるようになりたいなと思っています。グループ内での役割は……なんだろう?
大西亜玖璃 かわいいあざとさ担当。
園山 じゃあ、かわいいあざとさ担当で(笑)
直田姫奈 ハルカ役の直田姫奈です。ハルカは塩対応キャラクターで、でも普通でありたい想いが強い女の子。とても賢いのに、自分ではそれが普通のことだと思ってなんでもクールに淡々とこなしてしまう子です。ちなみに、私はぜんぜん塩対応ではないですから(笑)。
大西 いや、まんまだよ(笑)。褒めるときも、「かわいい」と言うときだって、「えっ、本当に感情込もってる?」って反応だもん(笑)。
直田 自分では感情を出してるつもりなんですけど、気持ちの温度がなかなか伝わりにくいみたいで、みんなとは心の温度差がちょっと違うのかも(笑)。なので、グループ内でも塩担当?にしておきます(笑)。
大西 レナ役の大西亜玖璃です。レナはドジッ子キャラで、あわてんぼうで、よくパニクって右も左もわからなくなるような子なんですけど、すごく頑張り屋さん。しかもネガティブで自分に自信のない子だけど、それをカバーしようと頑張るんです!でも、そこでまたドジをしちゃうという、愛すべきキャラクターです。
――レナは、とにかく一生懸命な子なんですね。
大西 そうなんです。アイドルが大好きだからこそ、自分もSPR5やメンバーのためにいっつも努力をしているんですけど、やっぱり空回りもしちゃうんですよね(笑)。
――大西さん自身も一生懸命な方?
大西 SPR5のキャラクターって天才型が多いなか、レナは努力家タイプで、努力を積み重ねてアイドルになれた子なんです。私も、コツコツとひとつひとつ経験を積み重ねて今に至るので、そこはレナと似ているところだなと思います。グループ内の役割は、自分ではバランサーなのかなって気がします。
――メンバーみんなの調和を計るタイプ?
大西 このメンバーはみんな突飛な考えや行動を起こすから、そこでみんなをうまく調和させようとはしてるかなと思います。(まわりをみて)えっ、みんな首傾げてるけど……。
社本 悠 ……。はいっ!!(笑)ホムラ役の社本 悠です。ホムラは、本当に誰からも愛されてる天性のアイドル。アイドルになるために生まれてきたと言われてるくらいのキャラクターのように、歌もダンスも完璧だし、アイドルとしては申し分のない存在です。でも、家に帰ったらジャージで過ごしてるような、ちょっとギャップのあるキャラクター。そこに私も惹かれています。そして、グループ内では常識を担当しています。
全員 えっ???
岩井映美里 その発言に、かなり常識を覆された(笑)。
大西 芸人魂があるので、お笑い担当です。
社本 じゃあ、芸人魂を持ったお笑い担当ということで(笑)。
――ちなみに社本さんも、天性のアイドル?
社本 はいっ!! 私もアイドルが好きなので、天性かは置いといて、(声優)アイドルとして活動してゆくことに対する意識は強く持っています。
岩井 最後は、ナミ役の岩井映美里です。ナミは、みんなのお姉さん的な立ち位置の子。子役時代からずっと活動を続けていて、SPR5の中でもいちばん芸歴が長く、グループ内でもリーダーを担当しています。ただし、リーダーであるがゆえに自分を追い込んでしまうところがあり、ときにはユアに「大丈夫だから」とこっそり慰めてもらったり。同時に、影の努力家なんだなという面も感じてます。
――岩井さんも、影で努力するタイプ?
岩井 …頑張りまーす(笑)。
社本 自分でそれを言わないように、影で努力してるなぁというのは感じてますね。映美里ちゃんも、ナミと一緒で努力をひけらかさないもんね。
――グループ内でもリーダーなんですか?
直田 しっかりはしてるけど……(笑)。
岩井 みんな自由奔放なので、それを見守ってるリーダーです(笑)。
――皆さん、自由奔放な気持ちで活動中。そこが、SPR5のフレッシュな魅力なのかなとも感じました。
大西 このメンバーで顔を合わせて、本格的に活動を始めてから数えてもまだ半年程度なんですけど、今やみんな、かなり自然体だよね。
岩井 最初こそ、互いに敬語を使って話してたけど、その敬語が取れたとたん……。
大西 急速に仲良くなったね(笑)
直田 ドドドドドッて勢いでね(笑)。
――SPR5は「消滅都市2」に登場中のキャラクターたち。初めて知る人たちのためにも、どういう役割を担っているのかを教えていただけますか?
園山 SPR5が初めて登場したのが、アプリゲーム「消滅都市2」の中のサイドストーリー内に描かれている「夢の向こう側へ」というお話になります。「消滅都市」に出てくるキャラクターの中に「タマシイ」と呼ばれるキャラクターがいるのですが、SPR5のメンバーたちも、タマシイとして登場いたします。ロストに巻き込まれる前に抱いてた想いが強かったからこそ、タマシイとして、その想いを成し遂げようと、それぞれの理由を持って行動していきます。SPR5でいえば、「武術館でのライブ」という夢を成し遂げる前にロストが起きてしまったことから、タマシイになった今でも、その夢を追いかけ続けているというサイドストーリーが描かれています。
岩井 素晴らしい説明!
大西 すごくまとまってる!私たちSPR5は、そのゲームの世界からリアルな場へ飛び出した存在です。アプリゲーム「消滅都市2」が好きな方にも、アイドルが好きでSPR5のことを知ってくださった方にも、どちらにも支持される存在になれたらなと思っています。
――今は、こうやって声優アイドルとしてのリアルな展開もスタートしましたからね。
社本 アイドルグループとしてリアルに活動するとなった以上、私たちも徹底してアイドルになりきって活動していくつもりです。
大西 そこは、適当や中途半端にはやりたくないんです。「声優だから、このくらいのダンスや歌唱力だよね」じゃなくて、純粋にアイドルグループとして「こんなにも存在感を放つアイドルグループがあるんだ」という姿勢を示そうと頑張っていて、ステージに上がる以上は、徹底してアイドルグループとしての存在感を放ちたいです。
――デビュー・シングル「インコンプリートノーツ」のMVでは、まさにアイドルしてますよね。たぶん、声優アイドルということを知らず、普通に観たら「あっ、こんなかっこいいアイドルグループが誕生したんだ」と思える。そんなふうにも映像を観てて感じました。
直田 ありがとうございます。でも、私はダンスに関しては未経験に近いレベルだったので。「二週間後にMVを撮影します。それまでにダンスを完璧にしてください」と言われ、で持っていけました。
――それ、言われなきゃまったく気づかないくらいしっかり踊れてますよ。
直田 そう言っていただけたら、とてもうれしいです。
――むしろ、経験者の集まりだと思ってました。
直田 私、基本のステップさえ「なんか変だよ」と言われるくらいのレベルだったので(笑)。
――SPR5のデビュー・シングル「インコンプリートノーツ」。この歌めっちゃかっこいいですね。“君となら時代を壊してもいい”と熱く歌われたときにはグッときちゃいました。
大西 本当に素敵な楽曲に恵まれたと思います。
――メンバーそれぞれ、「インコンプリートノーツ」の魅力について語っていただけますか?
園山 私はラスサビの“輝きに生まれたその名前を 愛し合う一瞬を繰り返して 何度も呼び合おう”の部分がすごく好きなんです。この歌は「消滅都市」の世界観とすごくリンクしていると感じるので、グッとくるポイントも多いんですね。SPR5もそうだけど、このゲーム内に登場するキャラクターたちは、みんな「夢が叶わなかったからこそ、それをタマシイの存在となりながらも実現しようとする」わけですが、ある人の陰謀により、みんな「同じことを繰り返し続け」ます。たとえ必死に頑張っても、ずっと目標に達せないまま同じことを繰り返してしまう。そこの気持ちと先の歌詞がリンクしてきて気に入ってます。しかもその歌詞、楽曲が佳境に入ってきた部分で流れるから、歌っててすごく気持ちが高まるんですね。ぜひ、皆さんも聴いて高まっていただけたらなと思います。
――まさに「インコンプリートノーツ」は、ゲームをやり込んでいる人ほど気持ち高まる楽曲なんですね。
園山 そうなんです。
直田 私はですね、「インコンプリートノーツ」を聴いたときに、全体的なサウンドやメロディにとても「消滅都市」感を覚えました。それくらい、「消滅都市」の音楽世界にとてもピッタリだなと思ったのが第一印象でした。曲調の面では、最初に暗い感じから始まるんですけど、後半へ進むにつれて明るく開けていくところが明るい未来を信じて頑張っていく姿と重なって見えてきました。私たちのパフォーマンス面でも、歌が後半へ進むにつれ、お互いに目を合わせたり、笑顔も増えていって、楽曲はもちろん、メンバー同士が歌を掛け合うときの臨場感を含め、ぜひSPR5のパフォーマンスにも注目してほしいなと思っています。
大西 私も、好きなポイントはいろいろあるんですけど、あえてひとつあげるとしたら“春のささやきと 花火香る夏 ざわめいた落ち葉降る秋と 冬の星空 優しい雪も 私の瞳が忘れないから”の部分です。SPR5はタマシイという存在になってしまったけど、それでも彼女たちが過ごしてきた時間はめくるめく時の中へ実際に存在していたことなんですよね。タマシイとなったSPR5のメンバーたちはもちろん、SPR5を応援し続けている人たちも、みんなSPR5のことをしっかり覚えてるよという気持ちが「私の瞳が忘れないから」の言葉へ繋がる形で見えてきたときには、すごくグッときました。
――短い一節に四季の模様も投影しているんですね。
大西 そうなんです。でも、タマシイになった彼女たちは、それをずっと繰り返し続けていくので、とても切ないんですよね。それもあるせいか、歌いながら切ない気持ちがぐっと込み上げてきます。
社本 私は冒頭の“不器用に かき鳴らすこの鼓動 君だけに伝えよう”と、最後の“不器用に かき鳴らすこの鼓動 君と伝えよう 夢の先へ”のところです。最初のパートでは、一人ひとり順番に分けて歌い始めるんですけど、最後のパートになると、一人ひとり歌へ加わり、最後に全員で歌います。しかもライブで唄うときは、メンバーみんなで顔を見合せながら唄うから、そこがすっごく好きなんです。
大西 なんか、みんなと一緒に「夢の先へ」いける気持ちになれるからいいよね。
岩井 わたしも好きな歌詞はたくさんあるんですけど。とくに好きなのが、2回あるサビの中に出てくる“愛し合う一瞬を繰り返して”のところ。とくにポイントが、2回目に同じサビを歌うときに、感情の高まりに合わせてキーも若干上がっていくところ。そこが、お互いの距離感がぐっと縮まった感じがします。しかも一番のサビでは、その言葉の後に“何度も思い出そう”とあるところが、二番では“何度も呼び合おう”になっているんですね。そこにも、メンバー同士の絆を感じられて大好きなところです。
――シングルのカップリングに収録した2曲は、思いきり弾けていますよね。
大西 歌ってるわたし達も「えっ、変わりすぎじゃない??」と驚いたくらい、「インコンプリートノーツ」の世界観とはぜんぜん違います!
直田 めっちゃアイドルソングしてるよね。
園山 「グッデイサンシャイン!」ではナミちゃんが、そして「恋の魔法」ではユアがダンスのセンターなんですけど。楽曲にも、それぞれのキャラクター性を反映させた雰囲気を感じました。
――じゃあ、ここはおふたりに楽曲解説をお願いしようかな。
岩井 暗闇の中から光が見えてきた感覚を「インコンプリートノーツ」に感じるなら、「グッデイサンシャイン!」は最初から輝き全開で、“今 僕らを包む空の青が”と歌いだすように、青空の下で歌っているような感覚を覚えます。私たちも、この曲をライブで披露するときには、メンバー5人でわちゃわちゃしながら楽しく盛り上がってく気持ちで歌っています。しかも、お客さんが歌の合いの手を入れられる形になっているから、ライブで一緒にわちゃわちゃ騒ぎたい楽曲にもなりました。ただし、ダンスはとにかく激しいので、ぜーはーしてますけど(笑)。そこも含めて、楽しんでもらえたらなと思います。
園山 「恋の魔法」は、作家の方にも「物語の主人公になった気持ちで歌って」と言われたように、恋してる女の子の気持ちで歌っています。しかもこの歌、現在進行形の恋なのか、それとも過去を振り返っての想いなのか、聴く人によっても捉え方の変わっていく内容なんですね。それくらい、触れた人たちごとに物語がどんどん膨らんでいく楽曲です。ライブで歌うときも、それぞれにとびっきりかわいい振り付けをしているので、誰を見ていいのかわからなくなるくらいだと思います。ぜひ、この歌を通してみんなにも恋の魔法をかけていきたいですね。
――最初に流れるユアの“あなたが好きでした!”のセリフにも、胸がキュンとしちゃいました。
園山 あーらららららっ。
大西 そこは、この歌の超ポイントです!
――そんな3曲を収録したシングルを手に、SPR5はこれから積極的に活動を行います。ぜひ、SPR5としての野望も教えてください。
社本 日本武道館の舞台に立ちたいという大きな目標もありますし、「消滅都市」のアニメ化が決まったので、そこにもSPR5が積極的に絡んでいけたらなという想いもあります。でもまずは、目の前の事柄をひとつひとつしっかり乗り越えていくことが大事だと思っています。今は、「SPR5 Meeting」と題した定期イベントも行わせていただいてるので、そういう出会いの場を大切にしながら、少しずつ会場の規模を大きくしていけたらなと思っています。
――そういえば、8月24日から26日にかけて行われる“Animelo Summer Live 2018”でも、SPR5は会場前のけやき広場に設置されるステージに登場するんですよね。
岩井 そうなんです!野外なので暑いかもしれないけど、無料なので、ぜひ熱中症対策をしてSPR5のライブも観てください。わたしたちもまだまだ活動数歩目程度。ぜひ、今のSPR5を観てください。外の暑さに負けない熱いライブをやりますから!
社本 そして、いつか“アニサマ”のステージにSPR5として立ちたいよね。そのためにも、まずは目の前の一歩ずつを頑張ろう!
大西 とにかく、熱いライブにします!
Interview & Text By 長澤智典
Photography By 山本哲也
●リリース情報
SPR5 1stシングル
「インコンプリートノーツ」
8月17日発売
【初回限定盤(CD+DVD)】
品番:PCCG-01700
価格:¥1,750+税
【通常盤】
品番:PCCG-01701
価格:¥1,200+税
<CD>
M1:インコンプリートノーツ
作詞・作曲:俊龍 編曲:Sizuk
M2:グッデイサンシャイン!
作詞:磯谷佳江 作曲:小野貴光 編曲:玉木千尋
M3:恋の魔法
作詞・作曲・編曲:Wiggy
M4:インコンプリートノーツ instrumental
M5:グッデイサンシャイン! instrumental
M6:恋の魔法 instrumental
<DVD>
「インコンプリートノーツ」
・Music Video
・Music Video Maiking
●イベント情報
リリースイベント
8月18日 13時00分~ アニメイト渋谷
8月18日 17時00分~ ゲーマーズ横浜
8月19日 13時00分~ ゲーマーズ新宿
8月19日 17時00分~ アニメイト町田
9月1日 13時00分~ ポニーキャニオン1Fイベントスペース
9月1日 18時00分~ ゲーマーズAKIHABARA
※イベントの参加方法など詳細は公式HPを御覧ください
© Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会
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