パッと満開!天鵞絨町にある演劇の聖地「ビロードウェイ」で舞台に立つ夢を追いかける俳優たちの青春を描くイケメン役者育成アプリゲーム「A3!(エースリー)」。今年1周年を迎えたこの大人気コンテンツが舞台化され、絶賛上演中。そんな舞台の“はじまり”をレポートする。
「リスウフ♪」本誌でも紹介している劇団を舞台にしたイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」が初の舞台化!大石昌良が手がけたコンテンツのテーマソング「MANKAI☆開花宣言」をはじめ、舞台で上演される作品を象徴する楽曲やキャラクターの心情を表現した楽曲などで音楽での表現の深さも話題の「A3!」に、人気の高い俳優がキャスティングされ、あらたに息を吹き込むとあって期待高まるなかでいよいよ公演がスタート。記者会見では春組、そして夏組の10人のキャストが集合し、意気込みを届けた。
まず口火を切ったのは横田龍儀演じる佐久間咲也率いる春組のメンバーたち。それぞれが挨拶と共に意気込みを話す。
「今回、人気ゲームアプリ『A3!』が初の舞台化をするということでそこに関われたことが本当にうれしいです。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします!」(横田)
「監督という名のお客様たちに満開の笑顔になってもらえるように頑張りますのでよろしくお願いいたします」(碓氷真澄役:牧島 輝)
「このメンツで、このカンパニーで、1か月半稽古を積んできて、初日を迎えられることになって、緊張とかドキドキとかいろんな気持ちが入り混じっているんですけど、早く皆さんのもとにお届けしたいという気持ちでいっぱいです。精一杯頑張ります!」(皆木 綴役:前川優希)
「すごく緊張はしているのですが、舞台上でみんなを感じて、皆さんに心から楽しんでいただけるように精一杯頑張りたいと思います」(茅ヶ崎 至役:立石俊樹)
「すごく楽しみにしていました。今日という日が来るのがすごくうれしいですし、お客様に届けられることがすごく楽しみです。最後まで、ずっとずっと続いていけるような作品で、続けられるよう頑張りますので、応援の程よろしくお願いいたします」(シトロン役:古谷大和)
春らしい柔らかな陽光のような魅力のある春組に続いたのは、華やぎある夏組。夏組リーダー・皇 天馬を演じる陳内 将から順に熱い想いを言葉にしていく。
「この『A3!』が大変人気の作品ということで、自分たちが背負うものが多大なものだと自覚しております。緊張も不安も、みんなが言うとおりあります。だけどこの稽古期間、このメンバーでまっすぐ前を見て、上を見た期間は絶対に嘘じゃないと思っています。僕たちがこのキャラクターに初めて袖を通した役者として、それを是非目の当たりにしてください。楽しみにしてください」(陳内)
「ステージ上ではとにかくどっしり、凛と構えて、自分の役の瑠璃川 幸くんとしっかり手を取り合って、お客様の心を打てるようなお芝居を出来るように全力で頑張ります」(瑠璃川 幸役:宮崎 湧)
「この『A3!』 という大変人気な作品に関わらせていただけることをすごく誇りに思って、みんなでやってきたことを舞台上で存分に発揮できるように頑張ります」(向坂 椋役:野口 準)
「頑張りました!すごく!稽古を頑張ったので、本当にあとは楽しむだけだと思っているので、合言葉の“さんかく”を胸に、頑張ろうと思います。さんかく~♪」(斑鳩三角役:本田礼生)
「ここに春組、夏組、10人いて、あと4人の出演者がいるのですが、まだそれだけではこの舞台は完成していなくて。原作のストーリーもありますが、お客様(監督)がいて成り立つ作品なので、これからお客さんに観てもらって、僕らが頑張ったものを見せて、初めて完成するんじゃないかなということで、とても楽しみに、ワクワクしています。頑張ります」(三好一成役:赤澤 燈)
稽古中には「A3!」ではおなじみのカレーを食べた、というキャストたち。それもカンパニーで劇団員たちの稽古を見てくれる鹿島雄三を演じる滝口幸広が作ってくれたカレーがふるまわれたこともあったという、まさにリアルMANKAIカンパニー。リアリティある物語なだけに稽古中に自身の経験が重なるような場面もあったそう。
「咲也くんはお芝居が大好きな子で、一生懸命。舞台に立つことが本当に大好きな子なので、逆に僕自身が初舞台のときの気持ちを振り返ると、やっぱりすごく緊張していて、楽しむことより恐怖や不安があったのですが、咲也くんは楽しむことができるのはすごいなと思って。舞台の上で舞台をやる、ということで、当時の想いを入れつつ、咲也くんの想いも入れつつ、その感情が入り混じって咲也くんになりきれたかな。舞台の上で舞台に立つことを楽しみたいなと思いました」(横田)
「三角はお芝居になったときにパッと役者の顔に変わるキャラクターなのですが、僕自身も芝居のときとプライベートとでオンオフをしっかり変えようと意識しているので、そういうところがすごく似ているなと感じています」(本田)
またゲーム内で上演されていた各組の旗揚げ公演が舞台上で表現されることもあり、原作では幸が作っている衣裳にも注目が高まる。キャストも「再現度が高い」「小物も注目して欲しい」と目を輝かせる。こうして記者会見は春組、そして夏組と見まごうことなき彼らの満開の笑顔と共に終了した。
こうして始まるMANKAIカンパニーの物語。特筆すべきはやはり「リスアニ!」、そして「リスウフ♪」でも欠かせないクリエイター・大石昌良氏による舞台のテーマソング「The Show Must Go On !」だ。これまでアプリゲームのテーマソング「MANKAI☆開花宣言」、そして「春夏秋冬☆Blooming!」でも作品を彩ってきた彼が舞台のために書き下ろした一曲は、舞台のオーケストラピットで演奏されるような層の厚い音が響き、歌劇団のレビューさながらな華やぎのあるポップチューン。歌の中で春組の柔らかな印象に、夏組のパワーある爽快さが同居して、MANKAIカンパニーというひとつのカラーへと混ざり合っていくような、ポジティヴソングになっている。ショウは続いていく。咲也の声が聞こえてきそうなそんなテーマソングが舞台を鮮烈に彩っている。必聴の一曲だ。
その「MANKAI STAGE『A3!』~SPRING & SUMMER 2018~」は、監督である観客が、MANKAIカンパニーと出会う場面からスタートする。目の前に広がるのは天鵞絨町にある演劇の聖地「ビロードウェイ」。その中にある劇団「MANKAIカンパニー」は、たったひとりの団員である咲也が、たったひとりの観客である“貴方”が見守る舞台に立っていた。それはまさにゲームでの、彼らとの最初の出会いが、目の前で繰り広げられる。それも熱を持って幕を開けるのだから、監督たちの感動は大きいことだろう。もちろん団員以外にも劇場の支配人である松川伊助(田口 涼)や劇場の立ち退きを迫る銀泉会のヤクザ・古市左京(藤田 怜)とその子分の迫田ケン(田内季宇)も登場。ここから始まる監督である貴方とカンパニーの出会い。個性豊かな団員たちが共に笑い、ときに衝突し、それでも前を向いて同じ夢へ、目標へと手を伸ばす姿が生々しく描かれる舞台。あのときの想い、焦り、悩み、そしてMANKAIへと繋がっていく道を思い起こしながら、この舞台を観てほしい。きっと終演するときには、会場にいる監督はひとり残らずMANKAIの笑顔を浮かべているはずだから。
Text By えびさわなち
●公演情報
MANKAI STAGE『A3!』~SPRING & SUMMER 2018~
【東京公演】6月28日(木)~7月8日(日)天王洲 銀河劇場
【京都公演】7月13日(金)~7月16日(月・祝)京都劇場
【東京凱旋公演】10月26日(金)~11月4日(日)天王洲 銀河劇場
原作:イケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』
演出:松崎史也
脚本:亀田真二郎(東京パチプロデュース)
音楽:Yu(vague)
振付:梅棒
メインテーマ制作:大石昌良
<キャスト>
【春組】
佐久間咲也:横田龍儀
碓氷真澄:牧島 輝
皆木 綴:前川優希
茅ヶ崎 至:立石俊樹
シトロン:古谷大和
【夏組】
皇 天馬:陳内 将
瑠璃川 幸:宮崎 湧
向坂 椋:野口 準
斑鳩三角:本田礼生
三好一成:赤澤 燈
鹿島雄三:滝口幸広
松川伊助:田口 涼
迫田ケン:田内季宇
古市左京:藤田 玲
協力:一般社団法人 日本 2.5 次元ミュージカル協会
主催:MANKAI STAGE『A3!』製作委員会(ネルケプランニング,ポニーキャニオン,リベル・エンタテインメント)
(C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved.
(C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会 2018
SHARE