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REPORT

2018.06.04

千の努力と、万の祈りが与えた翼。“THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 5thLIVE BRAND NEW PERFOR@ANCE!”初日公演全曲レポート

「アイドルマスター ミリオンライブ!」のライブイベント“THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 5thLIVE BRAND NEW PERFOR@ANCE!”初日公演が2018年6月2日、さいたまスーパーアリーナにて開催された。

今回のライブは2日制で、「アイドルマスター ミリオンライブ!」&「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」でデビューした「39プロジェクト」のアイドルから38人が、2日間に分かれて登場するスペシャルなステージだ。初日のメンバーは山崎はるか(春日未来役)、郁原ゆう(エミリー役)、平山笑美(北上麗花役)、雨宮 天(北沢志保役)、香里有佐(桜守歌織役)、近藤 唯(篠宮可憐役)、南 早紀(白石 紬役)、渡部恵子(周防桃子役)、末柄里恵(豊川風花役)、原嶋あかり(中谷 育役)、伊藤美来(七尾百合子役)、小笠原早紀(野々原茜役)、麻倉もも(箱崎星梨花役)、高橋未奈美(馬場このみ役)、戸田めぐみ(舞浜 歩役)、阿部里果(真壁瑞希役)、村川梨衣(松田亜利沙役)、木戸衣吹(矢吹可奈役)、中村温姫(ロコ役)の19人。開演前には斉藤佑圭演じる永吉昴がスクリーンに登場し、開演直前音楽として「ビギナーズ☆ストライク」を流してくれた。

アイマスがライブを重ねてコンテンツとして成長にするにつれて、今まで数々の会場で「あれ、この会場こんなに狭かったっけ?」と感じる経験をしてきた。だが、アリーナモードのさいたまスーパーアリーナでそう感じる日が来るとは思わなかった。そう感じさせたのは、上から下、端から端まで詰めかけた超満員の観客(プロデューサー)の存在だと思う。今回会場に設定されたステージはメインステージオンリー。花道、センターステージ、トロッコの経路といった演出上定番のスペースを極力廃し、カメラブースもPAブースの背後に密集させて、とにかく客席を作って一人でも多くのプロデューサーに見てもらうんだという執念を感じる。木戸が「お客さんが埋めこまれて……詰めこまれて」と迷言を発したほどの超超満員の会場だ。

演者が観客の近くまでは行きにくいぶん、映像による細かなフォローや、技術の粋を尽くした光の演出で、遠くの観客にも楽しんでもらおうとする意図を感じた。その最たるものが、ステージ上の8面(!)の映像スクリーンだ。まずステージの両端に、演者の様子を映すためのスクリーン2面。ステージセンターにはひと際大きく鮮明なメインスクリーン1面と、その両脇に縦長の掛け軸のようなサブスクリーン2面が設置されている。中央のメインスクリーン+掛け軸サブスクリーン2面は、映像演出で擬似的に1つのスクリーンのように使うこともあれば、個別に違う映像を映すこともある。

テキストでは伝わりにくいと思うのでライブオープニングでの使い方を紹介すると、左右の中型スクリーンには、演者を少し引いたカメラで映した全身ショット。左の掛け軸サブスクリーンにはキャラクター画像。センタースクリーンにはきらびやかな「Brand New Theater!」ロゴ。右の掛け軸サブスクリーンには演者のアップショットが映る……といった具合だ。さらにセンタースクリーンの中に、楽曲やキャラクターのイメージに合わせたフレームの「窓」を複数用意することで、複数人曲で全員の顔を映し出す演出もあった。

あと3面はといえば、ステージ上空に渡された3本の横長のバースクリーンだ。このバーは演出専用で、「Brand New Theater!」でシアターの緞帳を映し出したり、「ZETTAI × BREAK!! トゥインクルリズム」では燃え上がる炎のエフェクトを映し出したりする。ステージ奥の壁面にリアル緞帳があるのに、さらにゴージャスに、視界のいっぱいに演出を見せるために映像を足していく感じだ。「ミリオンライブ!」にとっては初めての規模の公演だが、アイマス各作品の枠を超えた“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!”や、「アイドルマスター シンデレラガールズ」ライブなどでSSAクラスの会場でのノウハウを蓄積してきたアイマスだけあって、初めてなのに演出が極まっている。映像出演した事務員青羽美咲曰く「39プロジェクトが贈る、ミリオンスターズ最大のショータイム!!」。前説、アンコール説などは全て青羽が「音無先輩のように清楚にフレッシュにピッチピチに!」担当した。

オープニングナンバーの「Brand New Theater!」では、前述の通り演出の粋を凝らした映像とともに19人のメンバーが登場。衣裳は広めのタイに刻まれたロゴが印象的なシャイニートリニティ衣裳だ。ステージサイドの張り出しまで含め、19人が一列に並ぶ姿は壮観のひと言だ。センターに山崎はるか、その左右に郁原ゆう、戸田めぐみが、さらに隣に「シアターデイズ」デビューの南 早紀と香里有佐がいる並びは新鮮で新しい光景だ。

今回のライブでは、各アイドル3曲目(新人2人は除く)のソロ最新曲が数多く披露された。トップバッターはもちろん山崎はるかの「未来系ドリーマー」だ。4人のダンサーを従えた山崎は、客席と一緒にピースサインを作ったり、一緒に歌うように呼びかけたりと客席をどんどん巻きこんでいく。山崎の迷いのない笑顔が印象的で、ラストでは「あはははっ」と朗らかな笑い声を響かせていた。

「Eternal Harmony」は平山笑美、麻倉もも、阿部里果、村川梨衣、雨宮 天というオリジナルメンバーがいない編成。原曲で如月千早(今井麻美)が担当するソロ頭を、39プロジェクトの歌姫・平山が担当したのが新鮮で面白い。阿部のちょっと引っ掛けるような独特の癖がある歌いまわしなど、メンバーそれぞれの個性が出た新しい「Eternal Harmony」だ。この曲で驚いたのは雨宮で、「オンリーワン!」のフレーズでの眩しいほどの笑顔に視線を惹きつけられたし、「FEEL WITH ME!」や「COME WITH ME!」の歌いまわしがとびっきりキュート! MCで雨宮は志保の言葉としておずおずと、キュートな表現への挑戦の評価をプロデューサーに聞いていた。

この曲に限らず、「ミリオンライブ!」時代からのユニット曲は、今回オリジナルメンバーを敢えていれない構成が目立った。昨年武道館で行なわれた4thライブでは「オリジナルメンバーを揃えること」にこだわったのとは逆のアプローチで、組み合わせの固定観念をほぐしつつ、楽曲の新しい一面を見せようとしているように感じる。MCではどの楽曲でも好きなメンバーで構成できる「シアターデイズ」をイメージしたことが語られていた。

小笠原早紀の「AIKANE?」は、スクリーンに映る巨大な茜ちゃんシルエットが度肝を抜いた。小笠原は指揮のような振り付けから、こぶしを回し、ワルツを舞い、疾走し、時にはオペラ風、あるいは癒やしの茜ちゃんと、多彩な表現を次々と見せつける。後ろに行くほどテンションが上がっていくフルマラソン楽曲なのはリリイベでも感じたが、そのときよりもさらに体力的な上積みをしてきたように思う。終盤の茜ちゃん作文をやりきった小笠原は満面の笑顔で猫ちゃんポーズをきめると「ありがと!」。やはり宇宙クラスのアイドル茜ちゃんには、大会場がよく似合う。

渡部恵子の「ローリング△さんかく」は、ダンスの正確さに真面目さと重ねた練習量、桃子に似たプロ意識が感じられる。そのぶん印象的だったのが歌い終えた直後の渡部の様子で、歌とダンスへの集中から開放されたとたんに客席に忙しく視線を動かして、少しでも多くのお兄ちゃんお姉ちゃんを目に焼き付けようとしているのが見て取れた。「お兄ちゃんお姉ちゃんの隣は、桃子が絶対譲らないからね!」。

「ART NEEDS HEART BEATS」で中村温姫はダンサー2人とステージ上段に登場。階段を降りていきながら、最後の一段を両足を揃えてぴょんと飛ぶ感じがかわいい。ロコらしい横文字の早口フレーズをつめこんでくる楽曲で、やりきった瞬間よし、という感じの笑顔が見えるのが微笑ましい。フレーズを詰めこむだけでなく、「ニュー・アート!」の力の限り叫ぶような歌い方だったりが新鮮だ。ラスト、ロコサインをふるふるさせながら小さく飛び跳ねてる感じからは、楽しさがあふれだしそうなロコの気持ちが伝わってきた。

近藤唯の「教えてlast note…」が始まると、客席が鮮やかな赤一色に染まる。静かに歌うパートで近藤が見せた流し目のような、はじめて見る眼差しの不思議な力が印象的だ。間奏ではセクシーさとキュートさを全身で表現。強いような弱いような、様々な表情と魅力が顔を出す。ラストは真紅のピンスポットに照らされながら鮮烈にキメたのだった。

ユニット4Luxury(末柄里恵、高橋未奈美、香里有佐、平山笑美)の「花ざかりWeekend✿」は、「シアターデイズ」の最新中の最新のイベント楽曲だ。このユニットはビジュアル面でのアイドル再現度が最高で、特に目を引いたのは末柄が風花の髪型を長さやウェービーさも完全再現していたこと。MCではいわゆるアホ毛、ぴょこっと飛び出した二葉のような毛まで再現していることを見せてくれた。歌唱力とキャラクター表現力を両立した、ゴージャスでバブリーな、この4人だから見せられるステージだった。

最初のブロックのトリは、プリンセススターズより山崎はるか、伊藤美来、村川梨衣、郁原ゆう、原嶋あかり、木戸衣吹による「Princess Be Ambitious!!」。華やかさとキュートさにあふれた6人で、特に伊藤のプリンセス感がすごい。MCによれば「おしとやかなお姫様が歌とダンスの楽しさで新しい自分に目覚めるイメージ」なんだそうだ。後半畳み掛けていくフレーズのメジャー感がいい。原嶋から山崎に歌い継ぐソロは珍しいつなぎで新鮮だった。メインスクリーンで、キラキラの装飾をされた円形窓が順番にメンバーの表情を抜いていくのは、本当にお姫様のような特別感。窓に映し出された村川の笑顔はなにこの美少女! と感じてしまった。

ここで最初の挨拶は、前曲の流れでプリンセス属性チームから。アイドル(キャラ)の台詞→本人の順番で話すのだが、郁原ゆうがエミリーとして「この広大なさいたま…」まで言ったところで会場に妙な緊張感が走る。横文字を決して使わないエミリーにはスーパーもアリーナも禁句だからだ。その後、郁原が「超巨大演舞場」と続けると、会場には安心した爆笑が広がった。原嶋演じる育が「一番うしろのプロデューサー、私のこと見えているかな?」と心配そうに聞いたり、村川がSSAを憧れの激推しアイドルちゃんたちが立った舞台と表現したりと、“SSAに立ったアイドル”の姿を垣間見せる演技が多いMCだった。MCの最後は村川が「Up!10sion!!」コールアンドレスポンスで会場を盛り上げて、次のブロックへとつないだ。

続いて登場はエンジェルスターズより麻倉もも、高橋未奈美、小笠原早紀、末柄里恵、近藤唯、香里有佐、平山笑美による「Angelic Parade♪」だ。このユニットの魅力は天使のようなスマイル! その象徴のようだったのが麻倉ももかもしれない。ラストのキメで、天使のようにパタパタと羽ばたいた麻倉の笑顔はまさに「天使」で、複数のスクリーンがその姿をしっかりと映し続けていたのが印象的だった。

木戸衣吹の「あめにうたおう♪」では、会場全体からオレンジの光と大歓声がステージを包み込む様子が、「空から音符が降り注ぐ」を具現化した光景のように思えた。木戸がステージで笑顔で手を振りながら歩く姿は、楽しく散歩するように自然で軽やか。この曲でグッときたのは、先程のMCで彼女が「この会場には大事な思い出がいっぱいあるんです!」と話していたこと。木戸は4年前、“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!! 2014”でこのステージに立っている。その時の、歌いながらあふれる涙と感情に声を震わせていた姿が、今日、太陽のような笑顔で成長した姿を見せる彼女に重なって見えた。最後「一緒に歌って」のシーンで、木戸はイヤモニを外して音を感じようとしていたのだが、会場が大合唱、という感じにはならなかったのが少しもったいなく感じた。次の機会があれば、会場いっぱいの歌声を可奈に届けられたらいいな、と個人的に思った。

原嶋あかりの「ときどきシーソー」。大人の女性が舞台で子供を演じる時、役者は声で、演技で、表情や空気で、なんとかステージにキャラクターを現出させようと努力する。その点で、本人も小さくてかわいい、という原嶋の特性は得難いギフトといえるだろう。両手をいっぱいに広げてやじろべいのようにシーソーを表現する動きのかわいさと全体のイメージは、演技だけではどうしてもカバーできない領域だからだ。この曲では笑顔だけでなく、ちょっと不安そうに振り向いて、すぐにころころした笑顔になるような、表情の変化や深みを感じることができた。先程はキャラクターとの身長の近さを武器と書いたが、落ちサビの歌唱は小さな体から無限のエネルギーが会場すみずみまで放たれていくようで、むしろ大きな存在感を感じたのだった。

「Come on a Tea Party!」の麻倉ももは、ふんふふーんと本人がハミングしながら楽しそうに登場する斬新なパターン。星梨花としてのかわいさに満ちたステージングだったが、「来てね!」の強く、誰かの手をつかんでひっぱっていくような表現は新鮮。花満開のウィンドーが麻倉と星梨花のかわいさを引き立てる。ラストはダンサーをおいでおいでと呼び集めてのおしゃま(死語かもしれない)なダンスで締めていた。

村川梨衣の「Take! 3.2.1.→S・P・A・C・E↑↑」は、「ていくみーとぅーざすぺーす」と読む。村川の表情を映し出した丸窓がそのままシャトルの窓に変わると、ありさシャトルは星空へと飛び立つ。成層圏を突破して星星の世界に至った村川は、地球を彼方に見据える月面都市を訪れたり、隕石群に遭遇して大ピンチに陥ったり。ステージで隕石群を撃ちまくる動きを見せて、「ありさ、いきまーす!!」と敬礼する村川の強烈なテンションは唯一無二だ。最後は会場がA・R・I・S・Aの大合唱を響かせた。

「Oli Oli DISCO」で登場した戸田めぐみは、「みんないくよー!」「ぱーりーないぱーりーない!」とまずは客席をぐいぐい乗せていく。この曲では柔らかく朗らかな歩の新境地が見えた感じで、客席をリズムに巻き込みながら、一緒に音楽を楽しんでいる姿が印象的だ。時にちょっとコミカルに、時に自信にあふれた表情がとても魅力的。ラストはずばっと客席をゆびさすと、はにかんだようにキュートな「ありがと!」の一言。不意打ちで客席をメロメロに(死語かもしれない)していた。

平山笑美の「空に手が触れる場所」は、リリイベでは最高域まで一気に突き抜けるようなイメージだったのだが、今回はもう少し柔らかな、会場の一番高いところまで、遠いところまで歌声が広がっていくような印象を受けた。歌声では並ぶものがいないほどの平山だが、間奏のリズミカルなダンスでは異能の天才・北上麗花に、動きでも食らいついていく意志を感じた。「High High High!」のテンション感が印象的な楽曲だが、ハイテンションの中に一瞬、青い照明の中で我が身を抱きしめるような「静」の表現を差し込んできたりと、落差とメリハリを感じるステージングだった。ラストのワンフレーズ、限界いっぱいのところで、歌声を少し震わせながらもビブラートをしっかり効かせきったのには歌い手として矜持を感じた。

組み合わせの妙を感じたのが原嶋あかり、渡部恵子、小笠原早紀、高橋未奈美の「Sentimental Venus」だ。高橋未奈美と渡部恵子の安定した歌声が確かなベースラインを作っている上で、原嶋と小笠原の自由な表現が遊び回っている感じ。特に小笠原の茜ちゃんボイスが強烈に効いている。高橋と渡部の非凡なところは、ソロパートになるとキャラクター色をぐっと前面に出して、自ら前に出て、聞き手に刺さる表現ができることだ。調和しているのにそれぞれの個性も感じられる、あつらえたようにハマった初顔合わせだった。

ここでフェアリースターズの挨拶MC。阿部里果の台詞はもはや挨拶というより生アフレコの領域で、演技に思わずひきこまれてしまった。雨宮は4年前に立った“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!! 2014”のステージをその後の活動のお守りになるような誇れる体験と表現したのだが、木戸と雨宮が同じ日のことを大切な思い出として語っていると、同年の劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」での可奈と志保の関係性を思い出す。これも、歴史を重ねてきたアイマスならではの感覚かもしれない。

南早紀は、さいたまスーパーアリーナが初のナンバリングライブ参加。最初の挨拶にしてはタイミングが遅いのではとダメ出ししたり、「あなたは馬鹿なのですか?(馬鹿と言われて)なぜ、喜んでいるのですか?」と、紬としてプロデューサーを責める様子は堂に入ったものなのだが、いざ素の南本人になると途端たどたどしく初々しくなるのが面白い。彼女が「人がすごくて、とてもきれいで、すごい……すごいです」と語彙をなくしている様子が、どんな雄弁な言葉よりも瑞々しく会場と体験のすごさを伝えているように思えた。

フェアリースターズより渡部恵子、戸田めぐみ、中村温姫、阿部里果、南早紀、雨宮天の「FairyTaleじゃいられない」。冒頭は阿部のどこかつややかで、力強い膨らみのある表現に引きこまれる。一曲の中での表現の幅を特に感じたのが戸田と雨宮。戸田は序盤の語尾から勢いがあふれるような歌唱で違いを生み出したと思えば、ロングソロではしっとりとしなやかな歌声を響き渡らせる。雨宮は優しく伸びていく歌い方が印象的だったが、「自分の物語」を歌う時は笑顔で高らかに。ステージでの笑顔がぐんと増えた今の志保と雨宮だからこそ、ラストのキメですっとこちらを見つめる怜悧な表情が改めて新鮮に映った。メインスクリーンを6分割して全員の表情を見せたり、ステージがエレベーターで下降して動きを出したりと、演出にも力が入っていた。

原嶋あかり、伊藤美来、村川梨衣のユニット・トゥインクルリズムは、まだ記憶に新しい「シアターデイズ」イベント曲「ZETTAI × BREAK!! トゥインクルリズム」を歌唱。ステージのスクリーン群を縦断するように炎のエフェクトが立ち上り、その炎は真紅とウルトラオレンジの光に姿を変えて会場を埋め尽くす。原嶋は元気に真っ直ぐに、伊藤は激しく鮮やかに、村川は妖しく深く、それぞれの表現を見せる。特に3rdライブあたりから本格化した、ユニット曲における村川のクールでソリッドな表現は出色だ。トゥインクルプリンセス、トゥインクルリリー、トゥインクルアリサの魔法少女の名乗りは少年漫画的な熱さ。落ちサビ、つぶらな瞳をカッと見開いてカメラを見据える原嶋の姿には圧倒的な主人公感がある。三様のエアギターやキメポーズを写し出す様子は、リアルタイムで見せるMVのような完成度だった。

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