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2016.09.14

ClariS×GARNiDELiA「clever」レビュー

ClariS×GARNiDELiA「clever」レビュー

TVアニメ『クオリディア・コード』3rdEDテーマは、ClariS×GARNiDELiA×渡辺 翔によるスペシャル・コラボレーション・ナンバー!

『デート・ア・ライブ』の橘 公司 、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の渡 航、『変態王子と笑わない猫。』のさがら総。この人気ライトノベル作家3人によるユニット“Speakeasy”。ひとつの世界観を共有しながら各作家が物語を作り上げる「シェア・ワールド」方式による小説シリーズを元にTVアニメ化された『クオリディア・コード』。

ClariSによる1stEDテーマ「Gravity」、GARNiDELiAによる2ndEDテーマ「約束-Promise code-」に続く3rdEDテーマは、“ClariS×GARNiDELiA”の「clever」。そのアーティスト名の通り、1st、2ndエンディングテーマを担当した2つのユニットのコラボレーション曲となっている。またClariSのヒット曲「コネクト」「ルミナス」「カラフル」を作曲した渡辺 翔が今作の作詞と作曲を手がけており、ClariS・ミーツ・GARNiDELiA・ミーツ・渡辺 翔という、さらにスペシャル感を増した、そしてお互いの持ち味を生かした三者によるサウンドが展開されている。

「clever」

Bメロから一瞬置いてサビへと展開し、爽やかな開放感と何処かやるせないような切なさをほんのりとにじませる、渡辺 翔らしいメロディ・ラインはそのままに、今回のアレンジャーであるGARNiDELiAのtokuが選択したアプローチは、「コネクト」「ルミナス」「カラフル」など、ストリングスを全面に打ち出すことにより叙情性を高めた湯浅 篤のアレンジとは異なり、ビートの躍動感やグルーヴ感を強調することにより昂揚感を持続させるというスタイル。しかしながら、あからさまに低域を強調しているといったものでは決してなく、シンセのキラキラとした高音やヴォーカルを際立たせつつも、リズム隊はタイトな質感が浮き彫りになってくる程よいバランスが感じられる。

音の分離が良くなることでビートやリズムの骨格が明確に把握でき、楽曲のテンポ以上に疾走感が感じられ、CDでも感じられたメリハリ感が損なわれることなく、ダイナミックにサウンドが押し寄せてくるような仕上がりとなっている。ClariSの楽曲ではあまり感じられない、ギターの鋭さも『クオリディア・コード』の激しい戦闘シーンを想起させるようで、清涼感のある歌声との組み合わせも実にスリリング。漂ようように広がるメイリアのコーラスもいっそう透明度が増している。

「Gravity」ではイメージを丁寧に描写するような歌声を聴かせてくれたClariSだが、ここでは歌詞のメッセージをストレートに伝えようとする力強さが感じられ、ガルニデらしいハードさを忍ばせたロックなサウンドの勢いをさらに引っ張るかのよう。クララとカレンも中低域の深みが落ち着いた雰囲気を醸し出しつつ、サビでのユニゾンはさらにパワフルに、高域へのしなやかな抑揚も印象的だ。

1bSECL1975_DG1A_O_prep.pdfClariS×GARNiDELiA
clever

Sony Music Labels Inc.
2016.09.14

FLAC 96kHz/24bit

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e-onkyo music
mora

 収録曲

 1.clever
   作詞・作曲:渡辺 翔 編曲:toku

 2.clever -TV MIX-

 3.clever -Instrumental-

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