INTERVIEW
2017.09.22
フジムラトヲル、石川智久、松井洋平からなるテクノユニット、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。『ウィッチクラフトワークス』『トリニティセブン』『プリズマ☆イリヤ ドライ!!』『魔法陣グルグル』など、数々のアニメ作品に劇伴や主題歌、キャラソン等の楽曲を提供し、近年、アニソン・シーンにて大きな活躍を見せている。大ヒットを記録したTVアニメ『おそ松さん』のEDテーマ「SIX SAME FACES ~今夜は最高!!!!!!~」の作詞・作曲・編曲を手がけたことでも知られている。
そんな彼らの連載『TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのPulse Craft Information』は、《お気に入り》《影響》など、彼らが受けた様々なインプットをアウトプット=《報告》するという内容だ。TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDはどのような活動をしているのか?メンバーは一体どんな人物なのか?……魅力的な楽曲を次々と生み出している彼らの実態が今明らかになる!?
アニソン・シーンの最先端で活躍している彼らの初となる連載。
第10回は、お知らせたっぷり&最新シングル「Round&Round&Round」のカップリング曲「夏と猫のソネット」のお話へと続きます。
■『TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのPulse Craft Information』前回の連載はこちら
■『TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのPulse Craft Information』これまでの連載はこちら
9月も終わりに近づき、2017年の3/4が終わろうしております。
今年のTECHNOBOYSは、『劇場版トリニティセブン』に始まり、『魔法陣グルグル』『賭ケグルイ』『劇場版プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』と4本も劇伴を担当したので、そろそろもう一年を振り返っても許される気がする、フジムラトヲルです。
さて、近々のTECHNOBOYSニュースはといいますと、先述の『劇場版プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』が8/26に公開されました!
おかげさまで、皆さまからご好評をいただいているとのこと。いやはや、うれしい限りです。
今後、上映館も増えるそうなので、まだ観られてない方は是非劇場へ。サウンドトラックも発売中です!
そして、TVアニメ『魔法陣グルグル』2クール目エンディング主題歌のフィーチャリング・アーティストが、中川翔子さんに決定しました! そう、しょこたんです。
タイトルは「Magical Circle」。
ド直球のタイトルで、グルグルの世界を締めククリたいと思います。
先日レコーディングを行ないましたが、しょこたんのグルグル愛、ククリ愛が溢れまくり。
あんじょうええのができました。
リリースは、11/15です。乞うご期待くださいませ。
そしてそして、TVアニメ『鬼灯の冷徹』第弐期エンディング主題歌であり、上坂すみれさんの新曲「リバーサイド・ラヴァーズ(奈落の恋)」の作詞・作編曲をTECHNOBOYSが担当することになりました!
こちらの楽曲は、オリエンタリズムをガッツリと詰め込んだ、TECHNOBOYSの源流とも言える曲です。
「恋する図形 (cubic futurismo) 」とは、これまたひと味もふた味も違いますよ。
こちらは、10/18リリース。乞うご期待!
そんなこんなで、今月のTECHNOBOYSハイレゾ情報は、先月の宣言通り「夏と猫のソネット」。
3rdシングル「Round&Round&Round」のカップリング曲でございます。
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.井澤詩織
「夏と猫のソネット」
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歌うは、井澤詩織さん。TVアニメ『ウィッチクラフトワークス』のEDテーマ「ウィッチ☆アクティビティ」でご一緒し、いつかご本人名義でコラボレーションできればとずっと思っていたのですが、やっと実現いたしました。
KMM団
倉石たんぽぽ(CV.井澤詩織)、宇津木環那(CV.夏川椎菜)、飾鈴(CV.麻倉もも)、目野輪冥(CV.飯田友子)、桂虎徹(CV.日岡なつみ)
「ウィッチ☆アクティビティ」
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井澤詩織→倉石たんぽぽ→猫、というわけで猫が主人公のこの曲。
少しノスタルジックなトラックに、井澤さんのアンニュイな歌声はピッタリ。フジムラも、頑張ってフレットレスベースをウニウニ弾きました。
ハイレゾでは、やはり井澤さんの歌声がいちばんの聴きどころ。
イヤホンやヘッドホンで、耳元を癒されてください。にゃー。
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.ボンジュール鈴木
Round&Round&Round
Lantis
2017.08.09FLAC・WAV 96kHz/24bit、WAV 96kHz/32bit
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©衛藤ヒロユキ/SQUARE ENIX・「魔法陣グルグル」製作委員会
TVアニメ『魔法陣グルグル』ED主題歌 「Round&Round&Round」 TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.ボンジュール鈴木 インタビューはこちら
(「夏と猫のソネット」についての話も載っています)
TECHNOBOYSのメンバーが自分のお気に入りを紹介する〈Favorite Pulse〉。今月は松井洋平が担当です。
TECHNOBOYSの3rdシングルのカップリング曲「夏と猫のソネット」は聴いていただけましたか?
ところで、このタイトルで引っかかる方は、そう、SFに足を突っ込んだことがある方ですよね。
SFって本当にSFって(その世界で)観測された事実だけの上に乗っているという点では、現実とそうかわらないんです。
(だから前提が覆されてちゃぶ台返す話もあるし、相対性理論もハラハラしたりする)。
そのファンタジーの不思議ほどではなく、少し不思議感に惹きつけられていきました。(中学から高校にかけて、どんどん現実世界の方へ興味の足が向いてきた頃)
たぶん最初のSF体験がベルヌの『海底二万里』だったのがよかった、もう「在る」ものでしたから、〈事実〉を受け入れやすかったんでしょう。意識せずにSFに連れて行かれたようです。
ホーガンは仮想現実バトルで観覧車の概念で敵を倒すみたいな(『星を継ぐもの』シリーズの4作目)…もう、読んでて、こいつ何言ってるんだ??っていう何でもあり感を学びました。
こういうSFを読んでた時に他の小説と一線を画すのが「機械要素」でした。
シンセサイザーやガジェットに対する憧れを育ててくれたのもSFな気がします。
シンセサイザー・ファンも略せばSF。そういえば石川君はレムの『虚数』を読んでたな。
最近では『横浜駅SF』が流行ったり、アプリ「少年ジャンプ+」では『鉄腕アダム』や『彼方のアストラ 』が面白かったり……SF、来てるんですかね?
TECHNOBOYSのメンバーが影響を受けた音楽からハイレゾリリースされている作品をご紹介。
今回、フジムラトヲルがオススメするのは、Flare『Leaps』(2015)。
Flare『Leaps』(2015)
Flareといえば、ケン・イシイの別名義。1996年にサブライムレコーズからリリースされた『Grip』は大学時代よく聴いてました。
『Grip』といえば、とあるインタビューでご本人が、ベルギーのテクノレーベル〈R&S〉のジャッジにより『ジェリー・トーンズ』に入らなかった10曲がのちに『Grip』になったと語っていて、完全に別モードで作っていたと思っていたワタクシは、ちょっとビックリ。
Flare名義の時は、フロアにとらわれることはなく、かなり自由でエクスペリメンタルに楽曲を作っている印象があったので。
さて、今回の『Leaps』も、まさにその王道。核となる音色からインスピレーションを受けて、曲を作り上げているのかなと勝手に解釈しております。彼が紡ぎ出す「音色」が好きな方は、おそらく何度も聴いてしまうのではないかと。
ハイレゾは、48kHz/24bit。 1曲目の「Mole Tunnel」には、TB-303クローンのx0xb0xというアナログシンセが使われているとのこと。TB-303特有のフィルターのかかり具合が、ハイレゾだとより深く味わえます。
では次回の『TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのPulse Craft Information』もお楽しみに!
Flare
Leaps
70 Drums
2015.08.12FLAC・WAV 48kHz/24bit
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TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
トラックメーカー・フジムラトヲル(Ba/Syn/Vo)、
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