3月18日、パセラリゾーツAKIBA マルチエンターテインメント7F P.A.R.M.Sにて“TVアニメ「りゅうおうのおしごと!」OP&EDシングル発売記念イベント『りゅうおう戦!! ~Machico vs 伊藤美来~』”が開催。OPテーマ「コレカラ」を歌唱するMachicoとEDテーマ「守りたいもののために」を歌唱する伊藤美来のふたりが、対決あり・ライブありと盛りだくさんなイベントを繰り広げた。
ふたりとも「コレカラ」「守りたいもののために」のMV衣装でステージに登場!お互いの衣装にテンションが上がる。また、Machicoは月夜見坂燎役で、伊藤は男鹿ささり役でそれぞれ役者としても本作に出演中。演じるキャラクターの初登場回への緊張のさまを語りつつ、それぞれのキャラクターを自分の言葉で紹介していく。
そして対決コーナーを前に、ふたりの音楽制作においてディレクターを務める日本コロムビアの穴井氏が司会として登場。早速「ふたりでガッチガチにバッチバチに戦ってもらいます」と煽り、対決コーナーがスタートする。
まず第一局は『りゅうおうのおしごと!』になぞらえて、将棋知識対決。制限時間・1分間のなかで将棋の駒名を書けた数で勝負する。いざ対決がスタートすると、序盤はクラップを呼び込む余裕を見せていた伊藤に対し、やや詰まり気味のMachicoと対象的な滑り出し。しかし中盤以降Machicoがグイグイ追い上げて、タイムアップを迎える。ページ毎に1個ずつ書いていくというルールだったため、ラスト1枚を書ききれなかった伊藤は「あー!」と悔しさで地団駄を踏む。そして答え合わせが始まり、ふたりとも誤答もなく順調に数を重ねていくが、決着のときは突然訪れた。8枚目、「龍王」の文字が書かれたMachicoのスケッチブックに対し、伊藤のスケッチブックには「香ケ(※香車の書きかけ)」が。そのままMachcioは「角行」「と」まで正解し、10対7でMachicoの勝利!
続く第二局は、体力対決。三本勝負中2勝した側が勝者となる。一本目は物語の舞台が関西であることにちなんでの“グリコポーズバランス対決”。ふたりのバランス感覚の良さを踏まえて目を閉じてポージングしての対決だ。ここではMV衣装がハイヒールであるMachicoが若干不利で、スタート直後にいきなりグラつく。その後持ち直して30秒を過ぎたあたりまでふたりとも安定していたものの、やはり靴の違いは大きなハンデとなったのか突如バランスを崩してしまい、終始美しい姿勢のままだった伊藤の勝利。
二本目は握力測定。こちらは「二桁(キロ数)行ったらいいなぁ」と伊藤が自信なさげな様子。そんな伊藤が先攻を取り精一杯力を込めると、その言葉に反し18.9kgという結果を叩き出してMachicoにプレッシャーをかける。そのMachicoはグリップを握りながら「伊藤美来、好きだー!」とシャウト。それを受けて伊藤、思わず「私より上であってほしい」とこぼす。そして発表された結果は、23.5kg。二本目はMachicoが勝利を収める。
こうしてきれいに1勝1敗で迎えた三本目の対決は、直接腕相撲対決。しかもMachico・伊藤両陣営に分かれての、3対3の団体戦として行われる。第一戦は日本コロムビアの販促担当同士の対決で、伊藤側の販促担当・川村氏がMachicoの販促担当・渡邉氏を瞬殺。続く第二戦はマネージャー対決となるが、Machicoのマネージャー・李氏が女性であるのに対し、伊藤のマネージャー・髙橋氏は男性。しかもかなりの体格差……ということで、駒落ち戦ならぬハンディキャップマッチ。通常のスタイルの髙橋氏に対し、李氏は両手での対戦だ。蓋を開けるとそのハンデ具合は絶妙で、実力拮抗のまま長期戦に突入。するとなぜか「女の子にやさしくして!」と伊藤からも声援が飛び、その力も手伝ってか李氏が押し切って勝利。肩を組んで勝利の喜びを分かち合う女子3人の姿が、ステージ上にはあった。そして第二局の勝敗のかかった直接対決へ。直前の握力対決の結果もあってMachico有利かと思われたが、ゴングが鳴った瞬間に一気に押し切ったのは伊藤。この勝負を制した伊藤が、第二局の勝者となった。
勝負を決する最後の対決・第三局は絵心対決。事前に描いた互いの似顔絵をスクリーンに映し出し、観客のジャッジで勝敗を決する。まず先にオープンされたMachicoが描いた伊藤の似顔絵は男鹿ささりの衣装を着た姿のもので、表情の細かいところまで特徴を捉えた美麗なイラストに観客も唸る。対戦相手の伊藤もそれを欲しがりつつ、自分の番が近づくにつれて徐々にうつむき出しトーンダウン。いざ似顔絵が映し出されると、横向きのキャップを非常に浅くかぶったイラストが登場。細部は特徴を捉えているものの、チークとして描き入れた線が若干輪郭の外にはみ出ていたりとさすがにクオリティの差は大きく、判定時にMachicoが大きく拍手を受けたのに対し、伊藤は一瞬ゼロ。即「ひとりぐらいいてー!」とツッコむ伊藤なのだった。
こうして対局自体は2対1でMachcoが優勢に終わり、穴井氏による最終的な判定でもそのままMachicoの勝利。ご褒美として将棋盤セットが贈呈される。そして敗れた伊藤にも、頑張ったということでポータブルタイプの将棋セットが贈られていた。
対決も無事終了したところで、イベントも後半。ライブコーナーに……とここで「いや!ちょっと待ってください!まだ忘れてることがある!」と割って入る伊藤。そして「お誕生日のうた(『HAPPY BIRTHDAY』日本語版)」をBGMにバースデーケーキが登場。翌週・3月25日に誕生日を迎えるMachicoへのサプライズが決まる。ケーキ登場後は伊藤の指揮で改めて会場一体となり「HAPPY BIRTHDAY」を合唱し、その誕生日を祝う。ローソクの火を吹き消したMachicoはくしゃっと笑って伊藤とハグ。26歳の抱負を「もう少ししっかりしなきゃな」と語りつつ、「これからも皆さんにたくさん笑顔を届けられるような人間になれたらいいな」とまとめていた。また、このサプライズを企画した伊藤も、自身が演じる某アイドルキャラのバースデー。合わせて観客から大きな歓声で祝われていた。
そしてステージにはMachicoひとりが残り、「今のありがとうの気持ちと、『りゅうおうのおしごと!』のこれからを願って」と語ってからOPテーマ「コレカラ」を歌い始める。頭サビを歌い切ったあとのフロアへの煽りから、とにかく楽しそうな姿が強く印象に残ったのがこの日のMachcioのステージ。1サビ明けには、ノリよく反応を返すフロアに「いいねー!」と声を掛ける。歌声は最初からまっすぐかつ爽やかなもので、曲が進むにつれて歌詞に合わせた表現もどんどん鮮やかになっていき、大サビでは本人はもちろん聴いている側も思い切り気持ちよさを感じられるような、スカッとする歌声を響かせてくれた。続いて歌ったカップリング曲「ギミー・ラブ」は、イントロからギターの音色がギュンギュン鳴るロッキンなナンバー。1-Bメロのコール部分ではファンからバシッと大きな声が返り、うれしさからさっと顔の前にOKサインを出す。持ち前のみずみずしさはそのままに、そこにエッセンスとしてちょっぴり粗さを加えたボーカルも、この曲との相性抜群だ。そして曲ラストの高音のロングトーンも見事に歌い上げて、自身の出番を締めくくっていった。
歌い終わったMachicoのもとに伊藤が登場。軽くトークを交わしてタッチし、「温かみと、その中に芯の強さもあるような歌詞の曲なので、一つひとつ言葉を伝える気持ちで歌わせていただきます」と語り、EDテーマ「守りたいもののために」を歌唱。イントロでのしなやかなスピンなど歌のない部分では少々振付も入りつつ、歌唱部分では直前の言葉通り歌詞を大事にときに柔らかくときに想いを強めに乗せて歌っていく。サビのファルセットも実に清らかで、ミドルナンバーと彼女の歌声の相性の良さを、生披露の場でも改めて感じさせてくれた。そしてこちらもカップリング曲である、第7局の特殊EDテーマ「あの日の夢」へ。スポットライトに照らされながら繊細なウィスパー気味の歌い出しから始まるこの曲は、2コーラス目に入ってからは歌詞に合わせての切なさや哀しさが歌声にほのかに混じったりと、とにかく歌声での感情表現の豊かさが印象的なバラード。特にそれが深く刻まれたのは、落ちサビから大サビまでの歌声だ。細いファルセットから歌い始められたその箇所は、落ちサビ中盤から地声での歌唱にスイッチ。湧き出る想いを余計な方向に漏らすことなく、聴き手に向けて一直線に放っていく。その感情の吐露にラスト1分は余計なことを考える暇もなく惹き込まれてしまい、「あお信号」等と並び聴かせる系統の名曲のひとつになるのではないかと、素直に感じさせてくれた。
歌い終わって、再びMachicoが登場。「あの日の夢」を絶賛すると、伊藤もMachcioのターンでの盛り上がりぶりを称賛する。そしてOPを経てのEDの披露となったことから、伊藤はアニメを背負ってきたことを、MachicoはOP/ED2曲の繋がりのようなものを実感できたと語り、「いいイベントだったね」揃って口にしていた。
最後に、ふたりから「お互いのファンが一体となって、みんなが笑顔になりながらお互いの好きなものを応援しあって、私たちもその笑顔に応えてという本当に素敵なイベントになったと思います。またレーベルメイトとして、こういうイベントとかあったら楽しいなと思います(Machico)」「信頼感のあるMachicoさんと一緒に、OP/EDの歌唱者として合同イベントができてうれしかったです。こうやってひとつの作品を通してたくさん歌をうたわせていただいたことはすごく光栄だし、楽しかったです(伊藤)」と感想が述べられ、イベントは終幕。TVアニメの放送も最終話が近づきいよいよ佳境。ストーリーにしっかり寄り添ったOP/EDテーマとともに、最後まで味わい尽くし見届けてほしい。
Text by 須永兼次
“TVアニメ「りゅうおうのおしごと!」OP&EDシングル発売記念イベント『りゅうおう戦!! ~Machico vs 伊藤美来~』”
2018.03.18@パセラリゾーツAKIBA マルチエンターテインメント7F P.A.R.M.S
【イベント内容】
☆対決コーナー
●将棋知識対決
●体力対決
・グリコポーズバランス対決
・握力測定
・直接対決!腕相撲
●絵心対決
☆ライブコーナー
M1.コレカラ
M2.ギミー・ラブ
M3.守りたいもののためにM4.あの日の夢
●リリース情報
TVアニメ『りゅうおうのおしごと!』OPテーマ
「コレカラ」Machico
発売中
【初回限定盤(CD+DVD)】
品番:COZC-1396~7
価格:¥1,800+税
【通常盤(CD)】
品番:COCC-17396
価格:¥1,200+税
<CD>
1. コレカラ
作詞:森 由里子 作曲・編曲:馬渕直純
2. ギミー・ラブ
作詞:eNu 作曲・編曲:馬渕直純
3. コレカラ(off vocal ver.)
4. ギミー・ラブ(off vocal ver.)
<DVD>
1. コレカラ MV
2. コレカラ メイキング映像
TVアニメ『りゅうおうのおしごと!』EDテーマ
「守りたいもののために」伊藤美来
発売中
【初回限定盤(CD+DVD)】
品番:COZC-1418-9
価格:¥1,800+税
【通常盤】
品番:COCC-17422
価格:¥1,200+税
<CD>
1. 守りたいもののために
作詞・作曲:金子麻友美 編曲:水口浩次
2. あの日の夢
作詞・作曲:金子麻友美 編曲:水口浩次
3. 守りたいもののために(off vocal ver.)
4. あの日の夢(off vocal ver.)
<DVD>
1. 守りたいもののために MV
2. 守りたいもののために メイキング映像
●作品情報
TVアニメ『りゅうおうのおしごと!』
放送中
TOKYO MX 毎週月曜日 深夜0時30分~
サンテレビ 毎週月曜日 深夜0時30分~
KBS京都 毎週月曜日 深夜0時30分~
BSフジ 毎週月曜日 深夜0時30分~
三重テレビ 毎週月曜日 深夜0時35分~
AT-X 毎週月曜日 夜10時00分~
(リピート放送)毎週水曜日 昼2時~/毎週土曜日 朝6時~/毎週日曜日 深夜1時30分~AbemaTV 毎週月曜日 深夜0時30分~
※放送・配信日時は予告無く変更になる可能性がございます。
【スタッフ】
原作:白鳥士郎(GA文庫/SB クリエイティブ刊)
キャラクター原案:しらび
監督:柳 伸亮
シリーズ構成:志茂文彦
キャラクターデザイン:矢野 茜
美術監督:里見 篤
撮影監督:川田哲也
音響監督:本山 哲
音響制作:マジックカプセル
音楽:川井憲次
音楽制作:日本コロムビア
OPテーマ:Machico
EDテーマ:伊藤美来
プロデュース:ドリームシフト
アニメーション制作:project No.9
【キャスト】
九頭竜八一:内田雄馬
雛鶴あい:日高里菜
夜叉神天衣:佐倉綾音
空 銀子:金元寿子
清滝桂香:茅野愛衣
水越 澪:久保ユリカ
貞任綾乃:橋本ちなみ
シャルロット・イゾアール:小倉 唯
神鍋歩夢:岡本信彦
清滝鋼介:関 俊彦
供御飯万智:千本木彩花
月光聖市会長:速水 奨
久留野義経:間島淳司
月夜見坂 燎:Machico
男鹿ささり:伊藤美来
池田 晶:諏訪彩花
生石 充:興津和幸
生石飛鳥:篠田みなみ
山刀伐 尽:津田健次郎
鹿路庭珠代:M・A・O
祭神 雷:戸松 遥
釈迦堂里奈:大原さやか
雛鶴 隆:水木一郎
雛鶴亜希奈:堀江美都子
ほか
© 白鳥士郎・SBクリエイティブ/りゅうおうのおしごと!製作委員会
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