リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2018.03.14

コマさんも祝福!愛に包まれたゆかりんの誕生日ライブ“田村ゆかり BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir*”レポート!

コマさんも祝福!愛に包まれたゆかりんの誕生日ライブ“田村ゆかり BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir*”レポート!

声優・田村ゆかりの誕生日を記念したライブ“田村ゆかり BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir*”が、2月24日・25日・27日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて行われた。会場に詰めかけた数多くの“王国民”からの祝福、ゆかりんを驚かせたサプライズ、そしてアンコールでまさかの選曲――。そんなたくさんの愛に包まれた素敵なバースデーライブとなった。今回の記事では誕生日当日である2月27日のライブの模様をレポートする。

今回の会場は味の素スタジアムに隣接する武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ。“ゆかりん”こと田村ゆかりはアビスパ福岡の熱心なサポーターなので、お祝いにはうってつけの会場といえる。そして、この日は味の素スタジアムがゆかりんのイメージカラーであるピンクにライトアップされており、街ぐるみでゆかりんをお祝いしているかのような光景だった(※本当にゆかりんに合わせてライトアップされたかは不明だが、普段はピンク色ではない)。

3日間公演の最終日である27日はゆかりんの誕生日当日。ライブが始まるとまずはバンドメンバーが「Happy Birthday to You」を演奏し、会場の“王国民”(※ゆかりんのファンのこと)による合唱が行われた。すかさず1曲目の「14秒後にKISSして♡」に入り、お祝いムードの中でライブが始まった。ステージにはダンサーの“桃色メイツ”の他、おなじみの“くすんだねこ”“くすんでないねこ”の姿も見えた。

続いては森高千里の「17歳」をカバー!(原曲は南沙織)。これはもちろんゆかりんの年齢“(永遠の)17歳”にかけたものだろう。曲が終わると、早速ゆかりんからご挨拶。「こんばんは!田村ゆかり……17歳です(笑)」。自分で言ってて笑ってしまったゆかりんだが、王国民の皆さんは大喜びだ。今回のバースデーライブは3日間やることがバラバラで、中でも今日がいちばん緊張しているという。ゆかりんが「座る?」というと「はーい」とお行儀よく座るみなさん。ここから長めのMCが始まった。

今日はマネージャーさんが車でお迎えに来てくれたそうなのだが、「車の調子が悪いから乗り換えます」と言われ、ゆかりんは困惑したという。そして「代わりの車が来ました」というので外に出ると、なんとやってきたのはリムジン。つまりスタッフからの誕生日サプライズだったわけだ。会場内にはリムジンの豪華な車内の画像が映し出され、王国民の皆さんも沸き立っていた。リムジンだからドリンクなども飲み放題でサービス満点だったのだが、さっきからずっとお花畑(婉曲的表現)に行きたかったゆかりんが最初にお願いしたのは「すみません、トイレ行きたいです」だった(笑)。会場に到着すると、楽屋にはバースデーの飾りつけがされていて、ダンサーたちからのメッセージ付きで手作りのコマさん(『妖怪ウォッチ』のキャラクター)があったという。サプライズがいっぱいで、本当にゆかりんはスタッフから愛されているのだなというのがよくわかるエピソードだった。

次はガラスの靴を鳴らすようなダンスがかわいらしかった「ガラスの靴にMoonglow」。そして「プレゼント」を歌唱した。この曲では移動式のステージで会場の左側を移動。そしてトロッコでセンターステージまでやってきた。会場のど真ん中にあるセンターステージでは「La paradis」を歌い、曲の途中でステージが4階席の高さまで上昇するという演出がなされていた。6曲目「Don’t wake me☆up」では、今度は会場の右側を移動して正面のステージへと戻っていった。次の「Sweet Trap」を歌い終えると、ゆかりんは一旦ステージを去り、映像が映し出された。

映像には半纏を着たゆかりんが登場。だがこのゆかりんは世を忍ぶ仮の姿。その正体はくノ一だったのだ!普段はお花屋さんで働いているゆかりんだが、遅刻したら“忍法時間戻し”で時間を戻し、“水遁の術”でお花に水やりをする。夜、帰宅途中に“素人くさい酔っ払い”に絡まれると、水遁の術(ホースっぽいものが見えていたが、忍術である)で追っ払い、最後は隠れ身の術で乗り切った。何はともあれ、忍者装束のゆかりんを見ることができた貴重な映像であった。

カラフルな衣装で再登場したゆかりんが歌ったのは「星降る夢で逢いましょう」だった。ゆかりんが好きなタカラヅカ風の演出で、男役のダンサー(イケメンの女性)も登場。最後は彼と至近距離で見つめ合ってガチ照れするゆかりんがかわいらしかった。続く「だって×2ウキウキ」ではダンサーたちとラインダンスを披露。そして10曲目の「デイジー・ブルー」、バラードの「横顔」を歌い上げると、また映像の時間に。

今度の映像は籠の中の小鳥のようなイメージのアーティスティックなもので、映像と曲がシンクロするように「囀りのない部屋」、「砂のオベリスク」を歌った。そして「Lost Sequence」へと続き、「マーメイド」では映像とスクリーンに映し出されるゆかりんの表情がオーバーラップして曲の世界観を全身で表現していた。

すると今度は一転してお楽しみの映像コーナー。タイトルは「もしもゆかりんがナースだったら」というもので、これはもう期待しかない(笑)。そして期待を裏切らず、ナース服のゆかりんが登場!ゆかりんは体温計を忘れておでこを合わせて熱を測ったり、身体をふきますかと何度もやって来たり、何度も尿瓶を持ってきたり、点滴を初めて打って患者を悶えさせたりというドジっ子ナースだった。最後は寝ている患者に毛布をかけ直してあげるというほっこりした終わり方。前回のライブでもそうだったが、ライブの途中で流れる映像が撮影も衣装もちゃんとしていて手間がかかっていることに驚かされる。

ピンク色の衣装に着替えて「恋は天使のチャイムから」を歌うと、MCへ。差し入れにもらったパンの話などをしていると、ここでサプライズが!バンドメンバーの演奏で王国民の皆さんが「Happy Birthday to You」を歌うと、奥からバースデーケーキが出てきた。もちろんロウソクの数は17本。しかも、突然ステージが暗転すると、ゆかりんが愛してやまないコマさんが登場したのだ。わざわざ福岡から(?)祝福に来てくれたコマさんの登場に、ゆかりんのテンションは急上昇。ケーキとコマさんと王国民の皆さんと一緒に記念撮影も行った。そして、ケーキにかぷっと思いっきりかじりついて顔じゅうをクリームだらけにしてしまう。後でメイクを直したりして大変なことになったのだが、どれだけゆかりんがうれしかったのかがよくわかって微笑ましかった。

そんなサプライズのあとに歌った「Hello Again」は現在のレーベルからリリースされた比較的新しい曲ながら、早くも一体感がすごかった。そして「純愛レッスン」に続き、「candy smile」ではゆかりんも王国民の皆さんもポンポンを持って盛り上がっていた。この曲の途中でメンバー紹介が行われ、バンドメンバーの“桃色男爵”、ダンサーの“桃色メイツ”と“桃色研究生”、“桃猫団”がご挨拶した。そして、“ゆかり王国オーディエンスの皆さん”が紹介され、最後に「田村ゆかり、17さーいです☆」とかわいく自己紹介。

ライブ本編も残り2曲。まずは「チェルシーガール」が歌われた。その後にゆかりんが歌った最後の曲は、「Double Fascination」。この曲には「永遠のありがとう言わせて」「いつだって大好きを言わせて」という歌詞があって、今度はゆかりんから王国民への“ありがとう”と“大好き”の気持ちを返したのだった。この2曲を組み合わせて歌ったところに、ゆかりんの気持ちが込められているように思えた。

王国民の皆さんの“ゆかりん”コールに応えてアンコールが始まると、再登場したゆかりんはまず「ゆかりはゆかり♡」を歌った。その後のMCの話題は“他人のボンクラメッセージ ”の話で、これは何かというとライブの最後で客席に射出されたピンクのテープに、王国民のみなさんが思い思いのメッセージを昨年11月のファンクラブイベントで事前に書いていたというものだ。それはゆかりんを経由せず、王国民から王国民の手に渡るという仕様だったため、ゆかりんは会場の皆さんに何が書かれているのか聞いて回っていた。

この日が千秋楽ということで、話題は王国民の皆さんがどこで打ち上げをするのかという話に。名残惜しいので取り止めのない話を続けていたゆかりんだったが、ついに「終ろう」とつぶやいて最後のゾーンに入った。まずは「fancy baby doll」。間奏では恒例となっているうさぎのぬいぐるみのプレゼントも行われた。ゆかりんは移動式ステージとトロッコで会場を一周しながら、ぬいぐるみの一つひとつにキスをして客席に投げ入れていく。正面のステージに戻ると、用意されていたシンバルをゆかりんがハイキックで鳴らして、それを合図に間奏から曲に戻った。

ラスト前の曲は「Fortune of Love」。そして「最後にこの曲を」と言って歌った曲は「Baby’s Breath」。

歌い終えるとゆかりんは長い時間をかけて会場を1周し、王国民のみなさん一人ひとりに手を振ってお別れのご挨拶をした。そして「またゆかりん、わけわかんないことやってるよって思う人もいるかもしれないけど、同じような気持ちで楽しんでくれる人がひとりでもいるといいなと思っています」と話し、「好きでいてくれてくれる人がたくさんいるんだろうなということも日々感じています。またいつかどこかでお会いできたらうれしいなと思っています。本日は本当にありがとうございました」と名残惜しそうにステージを後にした。こうして、たくさんの愛に包まれた幸せなライブは幕を閉じたのだった。

デビューして20年近くになるゆかりんだが、最近は20年でいちばん忙しい日々を過ごしているという。新しい曲も歌うということで、TVアニメ『ISLAND(アイランド)』のOP主題歌を担当することが発表された。なお、この作品でゆかりんはヒロイン・御原凛音を演じることも決定している。まだ未定ではあるが、来年以降もバースデーライブをやりたいという意向も示されて、今後のライブ活動にも期待したいところだ。

Text by 金子光晴

“田村ゆかり BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir*”Day3
2018年2月27日(火)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
<セットリスト>
01 “Happy Birthday to You~14秒後にKISSして♡”
02 17歳
03 ガラスの靴にMoonglow
04 プレゼント
05 La paradis
06 Don’t wake me☆up
07 Sweet Trap
08 星降る夢で逢いましょう
09 だって×2ウキウキ
10 デイジー・ブルー
11 横顔
12 囀りのない部屋
13 砂のオベリスク
14 Lost Sequence
15 マーメイド
16 恋は天使のチャイムから
17 Hello Again
18 純愛レッスン
19 candy smile
20 チェルシーガール
21 Double Fascination

ENCORE
22 ゆかりはゆかり♡
23 fancy baby doll
24 Fortune of Love
25 Baby’s Breath

関連リンク

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP