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INTERVIEW

2018.03.11

TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』EDテーマで注目!ゲーム実況者わくわくバンドインタビュー

TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』EDテーマで注目!ゲーム実況者わくわくバンドインタビュー

アニメ『BORUTO –ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のエンディング曲「デンシンタマシイ」で鮮烈に印象を植え付けたゲーム実況者わくわくバンド。元々人気のゲーム実況者が集結して結成したこのバンド、一体どんなメンバーなのか。そして初アニメ・タイアップとなった「デンシンタマシイ」に込めた想いとは!

――そもそも「ゲーム実況者わくわくバンド」とは?というところから。特に『BORUTO』で皆さんのことを知った方は気になるところだと思いますので、バンド紹介をお願いします。

湯毛 まず我々は各々がゲーム実況に関わる活動をしています。動画やニコニコ生放送などにいろいろと出ているのですが、とあるイベントのゲーム実況のパートに出演するために集まることがありまして。音楽とゲームとのコラボレーションというようなイベントだったのですが、たまたま全員が楽器を演奏できることもあって、その場限りでバンドをやってみないか、という話があり、実際にやってみたら面白かったので、続けることになりました。だからイベントがきっかけで結成して、バンドをやっていくことになったというのが結成の起源ですね。それで最初はカバーをやっていたんですけど、せらみかるくんが楽曲を作れる人なので、オリジナル曲を作るようになって余計にバンドとして本格化してきて、楽しくなってきたんです。

せらみかる 最初のうちはほとんどカバー曲だったけど、今となってはオリジナル曲だけでライブが出来るくらいまでになりましたね。

湯毛 なによりも「楽しい」をテーマにやっていることが強いです。

――ゲーム実況の活動もある中での音楽活動は、どのような様子なんでしょうか。

せらみかる 僕は作曲をするので、「曲を作るぞ」となると集中的に楽曲制作をしている感じですね。

フジ ライブが近くなるとガッツリ練習時間が増えるんですが、普段だとゲーム実況の動画を書き出しているあいだに練習をしていたりします。なんだったら楽器を持ったまま動画編集をしたりもするし。

湯毛 めっちゃ忙しいな!

フジ どっちも楽しいからね。

フルコン 同じ、同じ。俺もエンコード待ちでドラムを叩いてるよ。ゲームをするパソコンが正面にあったら、椅子を左に回すとドラムの練習台があるから。

せらみかる 最適化されてる(笑)。

湯毛 可動範囲狭っ!(笑)。

フルコン 椅子を回せばドラマーになる。逆に回すと今度は仕事用のパソコンに繋がる。要塞になってる感じでやってますね。待ち時間をうまく使って。

ヒラノ課長 僕も練習をするときは毎日やりますけど、動画をあげないといけないという期間はおふたりに倣って、エンコード中にやってますね。パソコンのボタンをポチッと押したら、その後ろでギターの練習をしていますね。

湯毛 すごいなぁ。

――現在ではオリジナル曲で音楽性を示している皆さんですが、楽曲の方向性はどのようにして決まっていったんでしょうか。

フルコン 自由にできるところがいいところで。メインに打ち出す楽曲については方向性が出来ていた気がするんですけど、とは言いながら僕とフジくんとヒラノ課長はビジュアル系の妖艶な感じの楽曲が好きだったりもするし、何をやっても大丈夫なバンドではあるんですよね。

湯毛 ジャンルの縛りがないんですよね、我々は。これがわくわくバンドの音楽です、というものは楽曲としてはないんです。基本はギターロックの範疇で出来ることなら何でもやれるのかなということはイメージしつつ。

フジ むしろなんでもやりたいことをやろうという感じで。

湯毛 でも基本にあるのはメロディのキャッチーさ。それはいちばんに来ると思いますし、そこを意識してせらさんにも相談したり、出来た曲に対して「ここはもうちょっとこうしようか」と話をしたりしてますね。そこは楽曲の軸にしている感じですね。僕は全曲A面、くらいのイメージでいます。

せらみかる それはそうだね。全曲A面という意識はあるね。

――アレンジしていく中でみなさんの個性も入っていって。

フジ 個性ということで言えば、湯毛さんの声は「ミスター個性」なので。

せらみかる どんなジャンルも「わくわくバンド」として最終的にはボーカルの声がまとめあげる感じですね。

湯毛 僕も楽器を弾いていますが、ボーカルは意識しています。自分っぽく。

ヒラノ課長 みかるくんが作ってくる曲がめっちゃジャンルが広いんです。そこに僕らも自分たちの好きな音を重ねていったりするんですが、その個性的になった曲を声でわくわくバンドの音にしてくれる。その声が大きな柱になっている感じですね。

湯毛 ギターとベースのフレージングは元々のルーツにある感じが出ているんですけどね。それに対して曲をつくるみかるくんはルーツジャンルがないんです。

せらみかる 音ゲーですね。でもその音ゲーって、いろんなジャンルの楽曲が入っているものなので、僕自身、いろんな楽器やジャンルをそこで学んだんです。

湯毛 そこに来て僕が昔から好きなのはアニメ・ソングなんです。ロック寄りではあるんですが、90年代とかアニメ・ソングを垣根なく聴いていたこともあって、僕自身のジャンルも広いかなと思うんです。それがわくわくバンドの音を作ってるんだと思います。

ヒラノ課長 ノンジャンルの男が生み出す無限のジャンルを湯毛さんが「わくバン」の音楽として大きな柱にしているんです。

湯毛 ……めっちゃいいことを言うね。どうした?

せらみかる キレがある(笑)。いいと思う。

――そんな皆さんが今回、『BORUTO』のエンディング曲を担われることになりました。決まったときにはどんな想いがありましたか?

フジ ありがたい!

ヒラノ課長 幅広い世代に観ていただいている作品ですよね。

フルコン 『NARUTO』からの長い歴史のある作品ですし。

湯毛 そのエンディングをやらせていただくというのは単純にうれしいです。しかもアニソン好きとしても、初めてのアニソンが少年ジャンプアニメということで。

フジ 海外からの人気も高い作品ですからね。海外の方からのコメントもいただいて、うれしいですよね。「ゲーム実況者わくわくバンド」というバンド名から受けるイメージとは関係なく楽曲を楽しんでくれているわけですから。

――その「デンシンタマシイ」ですが、『BORUTO』の曲を作るとなったときにどんなことを意識されたんでしょうか。

湯毛 基本的に、我々が元々作っている曲が、少年っぽさというか、少年故の元気さというのはあって。我々は大人ですがライブ前の楽屋とかでも本当にしょうもないことで笑って遊んでいたりするような子供みたいな大人なので、そのニュアンスは最初からあったというか。少年マンガと同じベクトル上にいたと思うので、そこは変えずにみかるくんが曲を作ってくれました。

せらみかる 普段より、さらに少年らしさを意識しつつ。

湯毛 あとはエンディング感も出しつつで。作詞は基本的にみかるくんがベースを作って、みんなで「ここはこうだね」と話し合いをするんですけど、今回は特にしっかりやりました。

フルコン やりましたね。

せらみかる 全員参加で。

湯毛 もちろん作品の世界観っぽいところや少年マンガであるところ、何よりも自分たちらしいところというのは話し合ってちゃんと形にしたつもりではあります。

ヒラノ課長 この「デンシンタマシイ」のタイトルも最初のプロトタイプでは違っていて、そこで話し合っていく中でみかるくんがポッと出したのが「デンシンタマシイ」だったりとか。

――楽曲の中に皆さんが入れたもののヒントになるかもしれないので、皆さんにとっての『BORUTO』の好きなポイントを教えて下さい。

ヒラノ課長 『NARUTO』が大好きなので、『NARUTO』の流れを汲んだセリフとか聞くとほろっとしてしまいますね。サスケがボルトを鍛えるときに「お前はオヤジを超える」っていうところで。「俺があいつの息子を鍛えるんだから超えないはずがない」っていうのは、ナルトとサスケのそれまでのことを知っているだけに、そのサスケのデレはグッと来ますね。

フルコン 僕はそのサスケに笑ってしまうんですよね。「昔の俺を見ているようだ」っていうのが「お前が言うかー!?」って。好きですね。あとは単純にサラダがかわいくて。

フジ 僕はシカマルが大好きなんですけど、まだ少年の頃のシカマルを思い出しながら『BORUTO』を見たときに、シカマルとテマリの夫婦の感じとか、お父さんお母さんをやっている姿に「イイ!」ってなります。すごくいいんです。好きです。

湯毛 次の世代感はすごくいいですよね。『NARUTO』の登場人物たちが親になって、というのがいちばんいいところだな、と思いますね。サクラといのが一緒に旅行して、という話も良かったですし。あとは『NARUTO』よりも仲間感がさらに強く出ているように感じますね。アカデミーの仲間全員でキャンプに行って魚を釣り上げたり。仲間としての時間を描いている部分が強くて、ノスタルジィではないですが、グッと来ますね。

せらみかる 僕はアニメも観たんですけど、マンガはアニメとは違うところから始まっているので、アニメでそのマンガとは別の部分を観れるところを楽しんでいます。アニメを観てからマンガを読んで、アニメのオリジナルキャラたちがいつか出て来るのかな、と思ったりもして。そういう楽しみ方をしています。

――実際に絵がついたのを観ていかがでしたか?

フルコン 感動しました。

湯毛 冒頭のイントロでスリーマンセルをちゃんと紹介しているところであったり、ていねいな感じがすごくうれしいです。

フルコン 王道な感じにやっていただいてますし。

せらみかる 画コンテの時点で見せてもらったときから「こんなに動くの!?」と驚いていたくらい、動きもつけていただいていますし。

ヒラノ課長 アニメのスタッフさんたちが見せたい『BORUTO』と、「デンシンタマシイ」の歌詞がマッチしているな、とも感じました。

湯毛 あとは歌詞の文字テロップをドットで、ゲームっぽくしてくださっているのを見て「こんなことまでやってくれるのか」と感動しました。

――ライブ感のある一曲ですが、ライブではどんなふうに見せたいですか?

湯毛 ライブはいちばんメインに置くのは「楽しさ」です。

フルコン どんどんタテでノッてもらえるように、邁進しております。

――バラエティに富んだカップリングを含むこのシングルでついに夢であったアニメ・ソングを世に放ったみなさん。今後の野望は?

湯毛 今度はアニメのオープニングをやらせてください!

フジ 目標は大事ですから。

湯毛 でもまたアニメの歌をうたわせていただければうれしいですし、ゲーム実況者が組んでいるバンドというコンセプトの上で活動するバンドは他にあまりいないと思うので、この新しいエンターテイメントをさらにブラッシュアップさせてみなさんに楽しんでいただけたらうれしいです。

Interview&Text By えびさわなち


●リリース情報
TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』EDテーマ
「デンシンタマシイ」
3月7日発売

【完全生産限定わくわくパック(CD+Blu-ray)】

品番:SRCL-9697~9699
価格:¥2,315+税
わくわくパック仕様
※豪華封入特典
A6サイズ中綴じカレンダー
わくわく巾着袋

【通常盤(CD only)】

品番:SRCL-9700
価格:¥1,204+税

<CD> ※完全生産限定わくわくパック・通常盤共通
M1.デンシンタマシイ
M2.云云
M3.デンシンタマシイ -Instrumental-
M4.云云 -Instrumental-

<Blu-ray>
01.デンシンタマシイ -Music Video-
02.デンシンタマシイ -Music Video Making-
03.「ゲーム実況わくわくフェスティバル ver.5 ~武道館スペシャル~」ライブ映像
04.ニッポン放送特別番組「月刊わくわくエクストリーム」特別編

【アニメ盤(CD only)】

品番:SRCL-9701
価格:¥1,204+税
※『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』描き下ろし絵柄デジパックジャケット

<CD>
M1.デンシンタマシイ
M2.ヘイボーイヘイガール
M3.デンシンタマシイ -TV size-
M4.デンシンタマシイ -Instrumental-
M5.ヘイボーイヘイガール -Instrumental-

●作品情報
アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』
テレビ東京系にて毎週水曜夕方5:55~ ※毎週土曜朝7:00~リピート放送
BSジャパンにて毎週火曜深夜0:58~
岐阜放送にて毎週月曜夕方5:30~
びわ湖放送にて毎週日曜深夜1:30~
三重テレビにて毎週月曜夕方5:00~

●ライブ情報
ゲーム実況者わくわくバンド初の自主企画イベントが決定!
「ゲーム実況者わくわくバンド presents Attack!! ボーナスステージ vol.1」
3月18日(日) 16:00開場 / 16:45開演
会場:川崎CLUB CITTA’
出演:アルカラ / 魔法少女になり隊 / ゲーム実況者わくわくバンド
チケット:オールスタンディング
金額:前売4,000円(税込・1ドリンク代別・整理番号付)
※チケット完売

8thコンサート決定!!
ゲーム実況者わくわくバンド 8thコンサート ~オレたちがわくわくバンドだ!~
5/26(土) 東京・中野サンプラザホール
6/9(土) 大阪・新大阪メルパルクホール
両公演とも
16:00開場/17:00開演
全席指定4,800円(税込・おみやげ付)
※近日中にチケット二次先行予約情報を発表します。

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