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2018.02.08

人気リズムゲームが舞台化!ミュージカル・リズムステージ「夢色キャスト」ゲネプロレポート

人気リズムゲームが舞台化!ミュージカル・リズムステージ「夢色キャスト」ゲネプロレポート

2015年より配信がスタートして人気を博す恋愛シュミレーション音楽ゲームアプリ「夢色キャスト」。ユーザーは夢色カンパニーの座付き脚本家として7人の個性豊かなキャストたちと共に魅力溢れる楽曲を響かせる舞台を作り上げていく。そんな舞台を描くゲームが舞台化!煌めくキャストたちが贈る輝きのステージを紹介する。

ゲネプロの開始前に夢色カンパニーのキャストたちが揃って囲み会見に臨んだ。アプリゲームからそのまま飛び出して来たような立ち姿は緊張の面持ちながらもどこか優雅で、ステージ上の彼らの王子らしさを感じさせる。ミュージカル作品の舞台化に対しての現在の心境を訊ねられたキャストたち。

「元々原作がある中で、ストーリー的にも(カンパニーの)立ち上げ、というところなんですが、僕の中では集まったメンバーと、実際に劇団の旗揚げというところを意識して、感じながら約2か月の稽古をしてきたので、本当に一個一個が自分たちの作った“舞台”だという気持ちで臨んだので、旗揚げならではの緊張もしたりしております」(橘 蒼星役・鶴田 亮介)
「確かに蒼星が言ってくれたようにいち劇団として、このキャストが本当に『カンパニー』なので、そのまま出ればいいかな、と。みんなを信じてやっていけば大丈夫だと」(朝日奈 響也役・西川 俊介)
「原作がミュージカル・リズムゲームというアプリとしてある中で、僕たちが出来ることは何なのかな、と一番最初に考えて。今、2.5次元という舞台はすごく流行っているんですが、一石を投じるというか。僕たちがやる意味は何なのかを改めて考えなおしていて。原作はもちろん大切ですごくリスペクトをしているんですけど、僕たちは僕たちで作品を作り上げていくというところからやってきて、お芝居の部分でもストレートに近い感じで演出の(佐藤)徹也さんがつけてくださっているので、そこは今までにない舞台に仕上がっているのではないかと思います」(藤村 伊織役・鈴木 身来)
「夢色キャストという原作があって稽古をしていく中で、本当に夢色カンパニーというのはこんな感じなんだろうな、ということをすごく感じていて。(西川は)響也らしいところがあったり、(鈴木も)伊織らしいところがあって、キャスト一人一人が夢色キャストのキャストそのものな感じがしていて。そこでひとつの作品として、ひとつの劇団として、いいものを作っていく、ということに関してみんな全力で演じていきます!」(雨宮 仁役・丸山 龍星)
「原作のアプリをすごくやりこんでいて、大好きな作品なんですが、劇団のお話で、稽古をしている姿を見ているとみんな個々で、本当に『夢色キャスト』のキャストみたいで。締めてくれるところは締めてくれたり、ムードメーカーがいたりとか、色んな立ち位置の人もいて。自然とみんな立ち位置が出来ている中でひとつの劇団が仕上がっていて、それがお芝居にも反映して、徹也さんがよく“そこに存在しろ”とおっしゃっているんですけど、キャストとして、リアルな僕らとして、存在することを意識していたので、きっとそのキャストとして舞台上に存在していると思うので、よろしくお願いします」(桜木 陽向役・高岡 裕貴)
「『夢色キャスト』は元々ゲームアプリで、それが舞台化されて、稽古を一か月間やってきて、ようやく本番を迎えるんですけど、劇団の話をひとつの作品として舞台上で披露することがとても新鮮で、(自分が演じる)新堂 カイトという人物を演じる上で、歌を作っているのが新堂 カイトなので、(自分自身も)ひとつひとつの曲への思い入れもすごくあるので、思いっきり新堂 カイトとしてやっていきたいなと思います」(新堂 カイト役・敦貴)
「『夢色キャスト』が始まってから最初に考えた事は、原作があるからこそ自分も昴になりたいと思っていたんですけど、稽古をしていくうちに自分にしか出来ないものや、昴がステージにいることを期待して下さっている方々ひとりひとりの期待に応えていきたいと思いましたし、あとは気合と元気で乗り越えようと思いますので、よろしくお願いします」(城ヶ崎 昴役・遥城)

今回は舞台でしか聴けないソロ曲のあるキャストもいたり、ゲームの中での衣装に胸が高鳴れば、原作では見られなかった服装で登場してくる場面もあったり、とファンにとっては答え合わせと共に新たな魅力をも感じられる舞台となっている、と話すキャストたち。ミュージカルへの情熱やステージに立つ夢色カンパニーのキャストたちが放つキラキラとした輝きを、隅から隅まで感じられる、と言葉から自信も滲む。
「ダンス稽古は基礎から、歌稽古も腹式呼吸から教えて頂いて、そこからひとつひとつ積み重ねていって今の僕らが出来上がったので、完成したものを早く皆さんにお届けしたいですし、来ていただいた脚本家の皆様に、素敵な夢を見ていただいて、素敵なお時間になればな、と思います」(西川)

開演を知らせるように鳴り響く鐘の音。そして幕を開けたのは満面の笑顔と跳ねる歌声を響かせながら登場する「夢色カンパニー」の7人による、華やぎのステージ!アプリゲームの中で呼吸していた彼らが、今、目の前で歌い踊っている。物語は数年前にカンパニーの創設者である父を事故で失い、残されたカンパニーを引き継いだ朝日奈 響也と、所属していた劇団が解散して途方に暮れていた彩瀬 まどか(君島 光輝)が出会ったことから動き出す。主宰者であり脚本家でもあった朝日奈 真を失い、新たな演目を上演することも叶わなかったカンパニーで、それでもこのメンバーで公演をやりたい、という情熱を失わずにいた7人は、まどかという脚本家を得て再びカンパニーの公演を行うことを決める。しかしそのためには乗り越えなければならない問題も立ちはだかっていた。彼らは心をひとつにして困難を乗り越え、ミュージカルを上演することが出来るのか。夢に手を伸ばし、輝くことが出来るのだろうか。



特筆すべきは舞台上のキャストたち。稽古のときから互いを役名で呼び合っていた彼らは、普段から演じるキャストを意識していた、というだけあって、立ち姿からも、口にする言葉も、その熱も、画面の中でプレイする脚本家と切磋琢磨してきた彼らであることを感じさせる。原作の中でキャストを演じる声優の表現を意識せず、「彼ならどうするだろう」「こんなときにはどんな表情をするだろう」と自身が向き合い想い描いてきたキャスト像を体現することで、感情豊かでリアリティあるキャストが息づいている。幕開けからカーテンコールまで。彼らと共に過ごす時間を存分に楽しんで欲しい。ゲームに戻ったときにはきっと、舞台上で人間味あふれる表情を見せた彼らが重なるはずだから。11日まで上演されるこの舞台を、ぜひ体感して欲しい。

Text By えびさわなち


●公演情報
ミュージカル・リズムステージ「夢色キャスト」
2月11日まで上演中
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo

チケット発売中
全席指定 8,000 円(税込)
※未就学児入場不可

●配信情報
千秋楽公演 ニコ生有料配信決定
ミュージカル・リズムステージ「夢色キャスト」 千秋楽
2018年2月11日(日)17:00~
視聴はこちら

・ネットチケット 2,000ニコニコポイント(税込 2,000円)
・販売期間:2月11日(日)23:59まで
※タイムシフト視聴可能期間:2018年2月18日(日)23:59まで

©SEGA/夢色カンパニー ©ミュージカル・リズムステージ「夢色キャスト」製作委員会

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