INTERVIEW
2017.11.30
「アイドルの祭典」を制し、一つの目標を達成したWake Up, Girls!の新たな成長物語が描かれるTVアニメ『Wake Up, Girls! 新章』。『リスアニ!Vol.31』本誌では、OP曲である「7 Senses」に対する思いを語ってもらったが、リスアニ!WEBではED曲にして、WUGを見つめる全ての者に問いを投げかける楽曲「雫の冠」について、吉岡茉祐、青山吉能、永野愛理、奥野香耶の4人に話を聞く。
──発売中の「リスアニ!Vol.31」ではオープニングの「7 Senses」について伺ったので、ここでは「エンディングの「雫の冠」についてお話を伺いたいのですが……。
吉岡茉祐 この曲も、只野菜摘さんが詞を書かれているんですよ。
青山吉能 歌詞の雰囲気は全く違うのですが「7 Senses」と同じ方が書いてくださっています。
吉岡 ホント、「作詞家さん、スゲー!」と思いました。
──WUGのことをよく見ている歌詞ですよね。
永野愛理 そう思います。
吉岡 ずっとお世話になっているので、私たちのことを分かってくださっているんだと思います。「雫の冠」も「7 Senses」もWUGのことを歌っているんですけどアプローチが違っていて、新しいWUGと今までのWUG、という違いが出ているかもしれません。「7 Senses」は未来に向けてとにかくポップに明るいイメージ。「雫の冠」は今までを振り返りつつ、これからの先ってどんな感じなんだろうというちょっと幻想的な雰囲気の印象を受けました。
永野 でも、「雫の冠」は聴く人によって解釈が変わると思います。私たちメンバーから見た解釈と、(ファンである)ワグナーさんから見た解釈と違うと思うし、WUGを初めて見た人ではまた感想が変わってくると思うんです。まず、「雫の冠って何?」ってところになると思うので。
吉岡 議論したね。
永野 ね。そういう議論もメンバーでレコーディング前にしたんです。
──では、そこは説明をもらったわけでは……
永野 ないんです。
吉岡 正解はまだ分かりません。
永野 でも私、正解がないってすごく楽しいと思うんです。一人ひとりが違っていていいし、どれが正解でも間違いはないので。だからこそいい曲になる予感もしています。そういうところもみんなに楽しんでもらえる要素になれたらいいですね。アニメの12話を通して見たら、もしかしたら答えがわかるかもしれませんね。
──青山さんと奥野さんはどんな印象をお持ちですか?
青山 「雫の冠」はやっぱり「言の葉 青葉」の進化版でもあるのかな、って思います。「7 Senses」が「7 Girls War」の進化版であるように。「言の葉 青葉」は結構ストレートに震災のことを表現していて、つらい気持ちも歌っていたんですけど、「雫の冠」はどこか乗り越えた上で出てきた言葉だと思っています。でも、(「アイドルの祭典」を)優勝しても今までとそんなに変わらないWUGと一緒で、一つ壁を乗り越えたとしてもやっぱりその先でまた壁はあるし、「人生ってそういうものだなぁ」みたいなところで、「言の葉 青葉」よりも大きなテーマになっていったのかな。すごく好きです。
奥野香耶 私は歌詞をどう解釈すればいいのかがまだわからないんです。でも一つだけ、「かわっていくものたちと かわらないもの うけとめる」の2行はWUGの新章と重なっていると思っています。いろいろと変わっている中でも私たちは変わっていませんし、WUGのキャラクターも変わっていません。そこを(WUGのファンである)ワグナーさんたちにも受け止めてほしい思いがあるんです。でも、歌詞のほかの部分がまだわからないんです。ふふふっ(笑)。何年後かに聴いたとき、結び付けられるものが見つかるのかもしれないと思いながら今は歌っています。
青山 明確な言葉にしづらいですね。
永野 うん、そうだね。
青山 「悲しい」とか「切ない」とか簡単な言葉しか出てこないけど、それで表現したくもなくて、すごく難しい曲だと思います。
──先ほど、「議論した」と仰いましたが?
吉岡 「雫の冠ってなんぞや?」という話をメンバー数人でした記憶があります。あと、スタッフさんも入れて「なんだと思う?」って聞かれました。
永野 でも本当に、自分の心情から見た“雫の冠”は一人ひとり違っているんです。
──「雫の冠」は4th LIVE TOUR「ごめんねばっかり言ってごめんね!」で披露しました。振付も含めてパフォーマンスしてみた感想をいただけますか?
青山 振付は「言の葉 青葉」とほぼ同じと言えるんです。ただ……。
永野 プラスアルファで動きます。
青山そうなんですよ。今回は動くんですよ。
永野 しかも振りが少ないので揃えるのが難しいんです。ツアーの前日の朝の朝まで苦労しました。円になってみんなで見合って確認したりとか。でも、ツアーが終わる頃には揃っていました。自分の気持ちが入っちゃう曲なので気持ちが一つになったのかな。振りにも気持ちが表れる曲な気がします。
一同 (うなずく)
青山 でも、(ツアーでは)「7 Senses」のあとだったので「息ととのえるぞ」って感じでした。歌い出しが私なんですけど、音が少ない中で声を合わせるのはすごく難しくて。「(田中)美海に合わせるぞ、美海に合わせるぞ」とか「振り間違えないぞ、振り間違えないぞ」とかいろんなこと考えながら歌っていましたし、そんなときにワグナーさんが目の前で涙ちょろりとかしていると私もちょろりってなっちゃうし。頭の中がいっぱいでした。
SHARE