10月7日~9日に開催された“マチ★アソビ vol.19”内、8日・眉山林間ステージにて“アニメ『URAHARA』Presents 春奈るなトーク&LIVE”が開催。アニソンアーティスト・春奈るなが声優として主演し、同時にEDテーマも担当することで話題を呼んでいる『URAHARA』について、ここだけの話が披露される。またトーク後には彼女のライブも行われ、1ステージ内で声優・アーティスト両方の表情を見せてくれた。
ステージ上のモニターにアニメPVが流れると、拍手に包まれながら春奈るなが登場。トークパートからイベントは幕を開ける。
まず最初のトークのお題は、今回のイベントのタイトルにも冠された『URAHARA』自体や、春奈演じる須藤りとについて。彼女の名前が“ストリート”に由来することが明かされたりと、改めて放送が始まったばかりの作品の世界観を紹介していく。
そんなりとを演じることが決定したときのことを、春奈は「失神しそうだった」と述懐。合わせて「りとの骨格に合った声」と評されたことがキャスティングの決め手となったという裏話も明かしてくれた。また、第1話アフレコでの裏話もあわせて披露。もちろん初めてのアフレコ現場となった春奈だが、そこで優しく接してくれたのが、白子まり役・上坂すみれ。マイクの立ち代わりの流れや、本番前のテストのときと同じマイクに入るといった実際の現場での細かい流れを教えてくれたと、感謝も込めつつ紹介していた。
そのアフレコエピソードの紹介後には、1話のりとの初登場シーンが上映されることとなったのだが、その際「やめてー! 公開処刑だ!」と本気で照れまくる春奈。しかし上映後には、その心配が杞憂であったことを示すような、大きな拍手が起こっていた。
続いてトークの話題は、歌唱を担当するEDテーマ「KIRAMEKI☆ライフライン」へ。この曲の歌唱にあたっては「言葉でを使って演技をすることによって、歌詞が表現する世界もより鮮明に想像できるようになってきた」と、りとを演じた経験が歌唱表現へもフィードバックされていることを明かしてくれた。
ちなみに楽曲自体は、「ジャズとポップとロックがいい具合に融合した楽曲(春奈)」。その融合具合を、春奈は「ファッションと似通った部分」と評し、「原宿ファッションも、かわいいとかっこいいを組み合わせて新しいファッションが生まれたりするので」と続け、意外にも思えるその共通点を説明してくれた。
作品や楽曲の紹介もひと通り済んだところで、続いてはライブパートへ。まず最新シングル「ステラブリーズ」で爽やかな歌声を響かせると、観客もそこに向かって一体となってコールを返す。さらに、続く「Ripple Effect」ではミドルテンポの楽曲に合わせてクラップで会場が一体となる。
短いMCを挟んだあとには、元々は真山りかとの“りかるな”の曲である「PURPLE LOVE」をソロで披露。アッパーなこの曲では、サビでの腕を使った振付や間奏のコールなどで、より熱量高めに場内一体となって盛り上がる。
かと思えば、直後に披露されたのは「snowdrop」。これからの季節によく似合うこのミドルバラードでは、うって変わってしっとりと聴かせる場面も作り出す。ちなみに曲明けのMCでは「最近肌寒いから『snowdrop』を選んだけど、今日って割と暖かいよね」とオチもつけていた。
さて、ライブパートも早くも終盤戦。しかし最後まで、アニソンファンからの支持の高い曲が立て続けに披露されていく。「Startear」もその1曲で、頭サビを歌い上げたところでコールと腕が挙がる。思い切り盛り上がるわけでもなく、しかしただのバラードのように聴くだけでもない。この曲に似合う、心地よい空間が眉山にできあがっていた。そして最後は「君色シグナル」で、キュートにもう1回盛り上げてライブを締めにかかる。振り返れば、ド直球に甘い楽曲はこのステージではこの曲だけ。最後にまた別アングルの魅力を見せてくれたのは、“るな充(=彼女のファンの総称)”のみならずその場に立ち会った者にとって、実に喜ばしいことだったのではないだろうか。
こうして、放送中の『URAHARA』の紹介にとどまらず、春奈るなの様々な魅力を感じられたステージは閉幕。そのとき陽の傾き始めた眉山山頂のステージは、充実感に包まれていたのだった。
Text by 須永兼次
“アニメ『URAHARA』Presents 春奈るなトーク&LIVE”
2017.10.08@マチ★アソビ vol.19”内 眉山林間ステージ
【SET LIST】
M1.ステラブリーズ
M2.Ripple Effect
M3.PURPLE LOVE
M4.snowdrop
M5.Startear
M6.君色シグナル
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