チェックシャツをジーンズにインしたいわゆる秋葉系のファッションを身に纏いブレイクダンスを踊り、全員が実際ににアニメ、漫画、ゲーム好きのいわゆる「アキバ系オタク」のみで構成されているダンスパフォーマンスチーム「RAB(リアルアキバボーイズ)」。
様々なアニソンとブレイクダンスを掛け合わせ、それらの動画をニコニコ動画に投稿し多数のヒット動画を生み出した。
現在ではTVのレギュラー番組やCM出演、アニソンのフェス等にも出演し、ダンスの表現の限界へ挑戦し続けている。
そんな彼らが自身をもっと多くの人達に知ってもらい、生のパフォーマンスを見てもらいたいという思いから中野サンプラザでの開催費用を集めるべく 株式会社CAMPFIRE (CAMPFIRE, Inc.)のサービス「クラウドファンディング」での資金集めを表明。
最終的にRAB(リアルアキバボーイズ)のこのプロジェクトは、今年2月1日に募集を開始し、4月7日 23:59に終了。373人の支援により10,142,000円の資金を集めた。
そして開催当日10月22日、世間では台風が迫る不安に包まれ、開演前には、雨脚の強まる中にも関わらず、数多のファンがつめかけ、開演を心待ちにしていた。午後4時を回った頃、ついに幕が上がった、どんなダンスから始まるのかと思いきや、ステージ上にはRABの格好に扮した初老の男性たちが登壇。なんと、単なるダンスライブではなく、まるでミュージカルのようなストーリー仕立てのライブなのである。時は2047年、年老いたRABのメンバーが、過去の活動を振り返るというきっかけからシームレスにライブは進んでいく。まず最初に飛び出したのは、名曲「オリオンをなぞる」。意表を突かれた所から始まる名曲のパフォーマンスで、会場は5分と経たず一気にRABの世界観に取り込まれる。
その後も、「三者三葉だな!」というRABの台詞がきっかけで「クローバー♣かくめーしょん」「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」「Welcome!!DISCOけもけもけ」のメドレーが始まる。パフォーマンスに入る直前のセリフも、その楽曲やアニメ作品を連想させるような言い回しを用い、彼らが本当の意味でヲタクであることを存分に感じさせてくれる。その後も「ギミー!レボリューション」「Guns&Roses」といった超有名楽曲のパフォーマンスが、ストーリーの進行と共に次々と披露されていき、中でも「おジャ魔女カーニバル」がかかった時には、RABのアップロードしている動画でも特に有名な作品であることからか、会場にはひときわ大きな歓声と笑顔が溢れた。
さらに物語は進行し、各人がソロ動画を撮ろうという内容に。ドラゴンによる「ドラゴンズブートキャンプ」が開催され、なんと会場にいる来場者参加で一緒に振り付けを踊ることに。そしてマロンは、特技でもある絵を、ライブドローイングという形でリアルタイムに書き上げる。けいたんは、涼宮あつきが会場内からランダムにセレクトしたパフォーマーとのダンスバトルを行い会場を大いに盛り上げ、ムラトミは、本当に外に出てのツイキャス配信を行うなど、これまた意表を突かれる展開を見せ、さらにさらにRABの世界観を共有してゆく。そして驚くべきことに、来場者へTwitterへの呟きを促し、#RAB10周年というハッシュタグをほんの十数秒でトレンド1位に載せることにも成功。ダンスだけではない、エンターテイナーである彼らの本質が垣間見えるコーナーでもあった。合間に20分ほどの休憩を挟み、後半の部へ。ムラトミによる「甲賀忍法帖」、けいたんによる「History Maker」、マロンによる「ニッポン笑顔百景」、ドラゴンによるブレイクビーツを使ったダンスムーブと、それぞれのソロパフォーマンスによる開幕があり、涼宮あつきの「前前前世」では、ソロパフォーマンスから5人全員が揃っていくという演出で、全員が登壇。
ここで初めて、メンバー全員がマイクを取り肉声でファンへと語りかけ、ストーリーが今現在へ追いついたことを伺わせる。「みんなのお陰でここまでこれたんだ!本当にありがとう!」というセリフから、再び怒涛のRABメドレーが始まる。「ようこそジャパリパークへ」「ファッとして桃源郷」「君じゃなきゃダメみたい」といった、名作アニメのテーマソングを次々に踊っていくRAB、その姿に会場のボルテージはグングンと上がっていく。パフォーマンスが終わり、大歓声を浴びる中、突然会場が暗転、そしてスクリーンに映し出されるアニメーションのRABたち。兼ねてより目標として公言していたアニメ化を、ほんの少しであるが成し遂げたのだ。
このサプライズの演出をもってカーテンコールとなり、演目は終了。しかし会場の熱気が冷めることはなく、会場中から沸き起こるRABコールに、アンコールがスタート。ここでも彼らはサプライズを隠していた。なんとRABの創設者であり、6人目のメンバー「チャカ」がスペシャルゲストとして参戦。「全力バタンキュー」を遂に6人フルメンバーでパフォーマンス。このサプライズに会場の熱気は最高潮に。その後、「テクノブレイク」「シュガーソングとビターステップ」を、この日限定の6人編成でパフォーマンス。
本当の意味でRABが全員集合した貴重な瞬間となった。それぞれがこの10年を振り返るトークを行い、最後は彼らが一番最初にインターネットに投稿した楽曲「ハレ晴レユカイ」のダンスを行い、大歓声の下ワンマンライブは終了した。
ライブ終了後、スクリーンには来年度以降のライブスケジュールが特報として発表され、会場内からは大きなどよめきが起こった。本編中も幾度となく「ありがとう」とファンに語りかけるRAB、その姿からは、ファンらに支えられてここまで活動してきた事に対する、心からの感謝の念が受け取れた。これまでも、これからも、様々な人に支えられて活動を続けてきたRABの、最高の節目となる10周年ライブだった。11年目となる2018年も、すでに東名阪ツアーが決定しており、この先もRAB(リアルアキバボーイズ)は私たちに最高の感動と衝撃を与え続けてくれるに違いない。
●ライブ情報
☆RAB忘年会&新年会
2017年12月17日(日) RAB忘年会2017@大阪
2017年12月30日(日) RAB大忘年会2017@埼玉
2017年1月13日(土) RAB新年会2018@東京
2017年1月14日(日) RAB新年会2018@名古屋
RABワンマン 2018年 東名阪ツアー
2018年5月19日(土) 名古屋 JAMMIN’
2018年5月20日(日) 大阪 ESAKA MUSE
2018年5月26日(土) 東京 ディファ有明
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●リリース情報
RAB(リアルアキバボーイズ)×Re:animation(リアニメーション)=R2A
「このアニソンで踊りたい~アニソン・ダンスクラシックス・30+~」
発売中
品番:VVCL 106-7
価格:¥3,000+税
LiSA「Rising Hope」fhána「青空のラプソディ」
A応P「全力バタンキュー」等、人気アニソン楽曲が多数収録!
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