“RiEMUSiC”のフィールドをさらに広げる1枚に。村川梨衣『Night terror』発売記念インタビュー

「Snow Christmas」は、大切な人を思い浮かべながら聴いていただけたら

――一方「Snow Christmas」は、タイトル通りこれからの季節にすごく似合いそうな曲で、冬の街並みがすごく似合いそうな曲ですね。サウンドも村川さんの歌声もすごく温かくて、丸みを帯びているような印象がありました。

村川　ありがとうございます！　「Night terror」のカップリングということもあって、余計コントラストが見えやすい部分かもしれないですね。でもたしかに、「Night terror」がすごいソリッドだとしたら、「Snow Christmas」は“丸しかない”みたいな……球体っていう感じがします。

――光もぼわっとしているようなイメージで。

村川　私もそんなイメージがありました！　カメラ越しに見る街灯が、冬の寒気でちょっと曇ってぼやけてるみたいな……「誰目線なんだ」っていう話ではあるんですけど（笑）。

――歌声も甘めなので、歌詞と合わせて聴くと、恋のいちばん楽しい時期にいるヒロイン像が思い浮かんだのですが。

村川　なるほど……これも人それぞれの受け取り方があるなとは思うんですけど、自分たち的にはそこまで恋愛方向に振ったという感じではないんですよ。だから、割とどんなふうに当てはめていただいてもいいなと思っていて。“好きな人”もですけど、“家族”とか“仲間”とか、本当にあらゆる可能性がある曲だと思うんです。なので自分の身近な人や、大切な人を想いながら聴いていただける曲じゃないかな、と思います。

――その歌声も「Night terror」とのコントラストをすごく感じるものになっていますが、この曲を歌う際に「こういうふうにしたいな」と思われた部分はありますか？

村川　この曲は、「楽しいんだけど、クリスマスという日が終わってしまうことへの悲しさ」というものを描きたいな……というコンセプトで書いていただいた曲なので、サウンド的にも歌詞的にもちょっと名残惜しく思う気持ちが描かれているんです。なので、もちろん前提として“楽しい！”っていう気持ちはあるんですけど、だからこそ感じる「あぁ、終わっちゃう……」っていう名残惜しさを歌声からも表現できたらな、という気持ちはありました。

――渡部紫緒さんの書かれた歌詞が、よりその想いを膨らませてくれているようにも感じます。

村川　ホントですよね！　デビュー曲の「Sweet Sensation」からお世話になっていますけど、今回は私からリクエストさせていただいた歌詞の世界観もバッチリ拾いつつ素敵なものにしていただけて、本当に感謝です。しかも今回は、本当にちょっとだけなんですけど、私からも「こんな感じ、どうですか？」みたいに提案させていただいた部分もあったんです。

――どんな形で参加されたんですか？

村川　私の中のイメージに沿って、本当にちょっとだけ言葉のニュアンスを調整させていただいたんです。なので、具体的に「こんなフレーズを入れてください」というお願いをしたわけではないんですけど、「こっちの言葉は、どうですか？」みたいに提案させていただきました。

――さて、前作のシングル含めて、4月の1stライブからもう持ち歌が4曲増えたことになります。

村川　そうだ！　あっという間ですね。

――そして来年5月には“2ndRiELiVE ～梨の季節～”をパシフィコ横浜で開催されることが発表されました。だいぶ先のお話ではありますが、村川さんは今、2ndライブをどんなライブにしたいとお思いですか？

村川　ちょっとまだ先なので具体的なことはこれからなんですけど……やっぱり実際に会場でしか作れない空気感ってあると思っていて。　その場でみんなで楽しい時間を共有できる瞬間って本当に素晴らしいし、私自身もとても幸せなので、そんな時間をよりひとりでも多くの方と共有できるライブにできたら、私もうれしいです。でも前回の1st RiELiVEはありがたいことに倍率が高かったということで、そのとき「行きたかったけれども観られなかった」という方々にも、今回はぜひ足を運んでいただけたらと思っています。私たちも頑張りますので、ぜひライブを楽しみに待っていていただけれたらうれしいです！

Interview＆Text by 須永兼次

●リリース情報
村川梨衣 4th シングル
「Night terror」
10月11日発売

【初回限定盤（CD＋DVD）】

品番：COZC-1373/4＋税
価格：￥1,800